田舎三昧の生活と意見

掲示板にもどうぞ (~ ~)/

2004年11月
SunMonTueWedThuFriSat
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
 

■Contents■
01 事件報道
02 えっ、裏取引?
  それぞれの死
  やっぱりね
  色づく
  親友
  テロリスト
03 いい店、みっけ!
  身代金
04 香田青年、司法解剖
  宮代ふるさと祭
  恒例、文春・新潮2番勝負
  ビン・ラディンの不気味な…
  ケリー敗北
  NHK穴
05 かまきり
  竹のアート
  あほ!
06 笠原小文化祭
  合併復活派、動く
  ギャップ
07 またまた新選組
  合併破談、関西版
  ふるさと祭り2日目
08 ハイビスカス
  隣町の有名人
09 柚子ジャム
  柿ジャム
  新たな枠組み
10 どこのことかと思ったら
  東京ローズ
  ファルージャ攻防線
  中越地震
11 恒例・文春/新潮2番勝負
  宮代・杉戸合併
12 男性版東京ローズ
  NHK穴
13 木枯らし1号
14 またまた新選組
  ヨン様のデジカメ
15 日朝実務者協議終了
  ブランド
  国土蹂躙
16 過剰防衛?
  徹底抗戦
  コンテナ
17 末期的症状
  カリン
  椎茸
18 恒例/文春・新潮2番勝負
  合成?
  小休止
19 惚れぼれ
20 弟
  海の幸
  言い換え
  海鼠
  言葉の落差
  1枚の辞書
21 またまた新選組
  歳時記
22 句と色
  えんどう
  宮代の1市3町合併
23 羽田空港
  視点114号
  共同宣言
24 空一面
  写真時代
25 ギョッ
  含蓄
26 殺戮
  ローズ本
27 色づくノートパソコン
  Xmas
28 またまた新選組
  「べき」論
  新傾向
  CASIOもドキッ
29 さといも収穫
30 デジカメ隆盛の陰で
  集団自殺連続発生
  トラックボール
  こやじ
  おんぶ猫
  水路工事


Archive
2004年10月
2004年09月
2004年08月
2004年07月
2004年06月
2004年05月
2004年04月
2004年03月
2004年02月
2004年01月
2003年12月
2003年11月
2003年10月
2003年09月

Link
Yellow House
Chicago Short Stay
Miyashiro Avenue

Category
Advertising
Area
Area2

Drink
Case
Culture
Cycling
Economy
Expression
History
Hobby
Memory
Movie/Drama
PC
Person
Poetry
Politics
ご注意
人によっては不快な気分になるかも


ご意見・感想などお気軽にどうぞ!

First Uploaded 030907
Last Modeified 041130

         

    

     

       

     
11月30日(火曜日)
●デジカメ隆盛の陰で
日本が世界のデジカメシェアでダントツなのは自明の理である。
よくもまあ短期間のうちに次々に新しいタイプを発売するもんだと感心させられる。
ところが、画像技術の特許侵害で米国の企業から訴えられているメーカーがある。
SONYが、アンペックス社に訴えられていたもので、
和解金がなんと4000万ドル(約41億円)。デジカメ利益も吹っ飛ぶね。
アンペックスは、三洋電機、キヤノンとも特許使用を巡り係争中だったが、
すでに和解したということだ。当然膨大な金がアンペックスにころがりこんだろう。

基本特許を押さえ、侵害した企業から膨大な特許侵害料をふんだくる。
過去、これでやられた日本の巨大企業は枚挙にいとまがない。
アメリカが得意とする「ロー(法的)テク」ですね。
日本企業の体質が裏目に出たということか。

●集団自殺連続発生
顔も名前も知らない同志がインターネット上で知り合いあっけなく自殺をする。
最近の困った流行である。
年齢も幅広いし、男女の組み合わせもバラエティに富んでいる。
こういう連中は一人で自殺するのが恐いのだろうか。
究極の「赤信号、みんなで渡れば恐くない」だ。

●トラックボール
DELLに付属していたロジテックの光学マウスがいかれてしまった。
2年間毎日の酷使によく耐えた。

ワイヤレスにしようか迷ったが、結局トラックボールを選んだ。
パソコンに触れて以来23年にして初めて使うポインティングデバイスだ。
マイクロソフト製もあったが形が大きすぎる。結局ロジテック製にした。

かなり軽快である。
昔のボールのついたマウスをひっくり返したような構造だ。
人間工学的にボールをクリックボタン、スクロールホィールが配置されている。
大きなボールを親指でコントロールして、人差し指と中指で左右のクリックを行う。
マウスと違って机の上を動かさなくて済むのでラクチン。
ボールの色が毒々しいですけどね。
これだけが、球にキズである。

●こやじ
「こやじ」とは、マーケッターのニシカワ リュウジン氏の命名であるという。
ちょいしゃれたことを「こじゃれた」、少しおなかが空いたことを「小腹が空いた」とか
言う時代だからね。

30過ぎると「おやじ」世代だが、
いつまでも青年の精神とスタイルを保持している男性をいうのだそうだ。
銀座のホコテンでインタビューを受けていたが、
ブランド物のカジュアルファッションで身を包みさっそうとしている。
傍らには、これまたエイジレスの有閑奥さんと、
こまっしゃくれたガキがいる、というのが通り相場だ。
事業経営者、歯科医、大手証券会社員が登場したのだが、
こういう大都市ばかりでなく、農村、漁村の「こやじ」も出ていただきたいね。
それとも、田舎にゃいないとでも言うのかい。
日に焼け、肉体労働で鍛えたヨン様ばりの筋肉。
都内のジム通いとは一味違いまっせ。野生美つ〜のかな。
彼等にブランド物を着せれば「アメリカ橋」を歌っている歌手くらいにはなるかもよ。
(鳥羽一郎の弟ね)

最近は、50過ぎさらには還暦過ぎてなお、若々しいのが増えているが、
こういう連中を何と呼んだらいいのかな。

●おんぶ猫

最近「ミミ」がとみに甘えるようになった。
冬の日を浴びながら床に新聞を広げていると、ミミが背中に手をかける。
「おんぶしてちょ〜だい」という意思表示である。
仕方なく、ミミを背中に乗せる。
すると、彼女は満足げな表情で赤ん坊のようなときを楽しんでいる。
今は亡き「マミ」も同じことをした。
やはりミミはマミの生まれ変わりなのだ、と思わざるを得ない。

3年前。マミが亡くなって9か月でミミと出会った。
生後3ヶ月ほどの子猫だった。
いま、家族の一員として、ミミのいない時間など考えられない。

このような猫との生活を、昔の私を知る人は一様に驚く。
なにしろ、横浜の六角橋に住んでいた頃、大の猫嫌いだった。
アパートの前を通り過ぎる猫の姿を見つけると、
おもちゃの銃でプラスチック製の弾を発射して狩りを楽しんでいたのだから…
安い銃だから威力はなく、命中した猫はびっくりすることもなく
こちらを睨んで通り過ぎて行ったものだ。

あれから30数年。
私もそれなりに齢を重ね、命を慈しむときを迎えた。
青春、赤夏、白秋、玄冬。
人生を4つのタームに区切ると最終コーナーだ。
玄冬は幻冬であってほしいものだが。

●水路工事
「新しい村」の環境整備も着々と進んでいる。
とにかく私の住む「山崎地区」界隈は、宮代町の「農のある町」政策の目玉なのだ。

いくつもの施設が建設され、芝生広場はいつもきれいに刈り込まれ、
町で一番大きな池が整備され、「ほっつけ」では素人が米を作り
雑木林には小径が作られ、ハーブ園、町民農園が造成され、
ジャムの材料になるブルーベリー、無花果畑が作られ
畑の真ん中に舗装道路が作られ、しゃれたつもりの芝生は車に痛めつけられ、
休耕地は援農隊が出動して稲作を再開し、ビニールハウスでは花や苗が育成され
「農の道」と呼ばれる散歩道が作られ…
この4年間で山崎地区はすっかり様変わりしてしまった。
そろそろ「新しい村」も完成の域に達しようとしている。

今、行われているのは舗装工事の前の水路工事。
いつの日か「ほたるの里」となるための小川が、木の柵の水路に変わりつつある。
U字溝ではないから、やがて「どじょう」や「たにし」が見られるようになると思うが、
あまりにも幅が狭くなってしまった。
堤防の役割を果たしていた盛土も削られた。
見た目はすっきりするのだろうが、貧相な「流れ」になってしまいそうだ。

農村の原風景が残る「里山」が「山崎山」なのだが、その風景は現代的な農村になりつつある。

11月29日(月曜日)
●さといも収穫

さといもを5個植えておいた。
周囲の畑にならい収穫をした。
さといもには肥大化した根を食べる「やつがしら」と、
小芋を食べる「わせ」というのがある。
茎の色が「緑」が「わせ」。赤紫っぽいのが「やつがしら」。
わが家は「わせ」。ざるいっぱいとれた。

越してきて間もなく、さといもの「くき」をもらったことがある。
「芋はじぶんちで食って、茎をくれるとは…」と思ったが
日干しにしてからからにすると「ずいき」になるのだそうだ。
そんなこと知りませんでしたね。

11月28日(日曜日)
●またまた新選組
慶喜が寛永寺で謹慎して、新選組はその警護の任につくが
近藤は勝安房に呼ばれる。
策士・安房は近藤を持ち上げたあと、江戸の守りより甲州へ行き城を守れという。
軍資金はたっぷり与えるから、そっちであばれまわってこい。
甲州城を官軍から守った暁には、その城を近藤にあげる、とまで言う。

幕府の幕引きの任についていた勝安房は、江戸で戦をさせるわけにはいかなかった。
もはや新選組は幕府のお荷物だったのだ。
京で有名をはせた新選組では、その旗のもとに武士が参集する恐れあり。
そこで勝は「甲陽鎮撫隊」というわけのわからない名前をつけた。
鎮撫隊の勇の装束はこんなふうだったのね。
武者人形のようである。

江戸に戻った、土方はさっさと髷を切り落とし洋装となっていた。
刀・槍との決別である。
近藤から、いでたちを聞かれた歳三は
「俺は、カタチから入るんだ」と、今様の台詞を吐いている。
三谷氏の遊び心ですね。

再び、吐血した総司は、八王子宿から江戸に戻ることになる。
これが、近藤との最後の別れだった。

甲州へ向う道すがら、近藤たちは日野で郷土の人々の大歓迎を受ける。
ここで必要以上に逗留したために、甲府城は官軍の手に落ちたと言われているが、
ドラマではその言葉を「山倉新八」に言わせている。

案の定、甲州勝沼では人数、武器で劣っていた甲州鎮撫隊は2時間で負けてしまう。
陣中、近藤と言い争った山倉は袂を分けた。その後を原田も続く。
近藤は、新選組創設からの隊員は、土方、総司だけになってしまった、と嘆く。
意気消沈する隊員の中で、
斎藤一が隊旗を掲げ「俺がいる限り新選組は潰さない」と叫ぶ。
いつもは静かな斎藤だったが、新選組に拾われた恩義に報いるためだった。

来週はいよいよ「流山」。
近藤が官軍に降伏する。
写真の最後の白装束の勇は、「大久保大和」の名で降伏する。
このあと、板橋に連行され、素性がばれて打ち首になる。

●「べき」論
共産党の「新宮代」がポストに入っていた。タイトルは
「住民投票の結果は尊重されるべき」
「福祉・くらし優先のまちづくりを」

宮代は「1市3町合併」に反対し、単独で行く道を選択した。
これに対し、町の行く末を案じた「宮代の<あす>を考える会」が
「1市3町合併復活」運動を展開した。
今回の「新宮代」は、この運動に対する批判である。

9629名分の署名を集めたが、最低、選挙の反対票11035人分なくては
話にならないと、春日部・宮代両首長の談話を引き合いに出しながら
いまひとつ燃え上がらなかった運動を、当然だろうとしている。
町長と議員は選挙結果を尊重し一貫した姿勢をとるべき、とも。

合併復活運動の合法性について、共産党は「合併を推進させるための法律で
合併に誘導するように作られた、民主主義とは無縁の法律」という。
「運動はこの法律を使って強引に署名活動を進めましたが、住民投票の結果を敵視、
宮代の住民参加と住民自治に深い傷を与えた」とも。

「敵視」などという過激な表現を使っているところなど、いかにも共産党らしい。
「合併特例法」はザル法といっているが、手順を踏んでできた法律だ。
こういうケースは枚挙にいとまがないのではなかろうか。
「民主主義を無視する悪法」なのだろうけど、法律は法律。

「福祉・くらし優先のまちづくりを」と言っているが、歳入が減らされ、原資がなければ
いくらきれいごとを言っても始まらないのではないですか?
単独で経営できればそれにこしたことはないが、「泣く泣く合併」という現実もあるのですよ。

各種福祉サービスの縮小、有料化で住民に皺寄せがきたとき
共産党はどう応えてくれるのだろう。
今でさえ、この町は国民健康保健料が高いのだから。
これ以上値上げされてはかなわんわ。

だいたい論調はわかっている。
「国が悪い、国に責任を取ってもらおう」だよね。
責任転嫁は一番簡単な方法ですよ。

諸悪の根源、小泉政権を早く倒して共産党が与党になれば変わるのかね。
それこそ「夢のまた夢」だもんね。

現実から遊離した「べき論」と「責任転嫁」。
相変わらずラクな路線をつっぱしってるわ。

●新傾向
デジタルカメラとデジタルビデオカメラが様変わりをしている。
携帯電話のシェイプにカメラとビデオ機能を組み込んだSONY。
画像は500万画素超。携帯電話と比較にならないほど高画質。
メディアは小型のメモリースティックを使う。


ビデオテープではなく、超小型ハードディスクに映像を記録する
ビデオカメラは日本ビクターから。

PCスロットType2を使うからIBMのPC用小型HDDが使える。
そのおかげでビデオカメラ自体も小型になった。
デジタルビデオカメラもテープに録画していては、
編集はPCに録画データを移さなくてはならないが
HDDにダイレクトに記録するのだから、そのままHDDをPCに差し込んで編集スタート。
簡単な加工はAdobeの「プレミア」を使わなくても、
WindowXPに付属しているムービーメーカーで家族を記録した作品ができる。

ビクターはSONY、キヤノン、ナショナルの陰にかくれて地味な存在だが
革新的な技術を投入することで知られる。
家庭用ビデオのVHSを開発したのもJVCだった。
親会社のナショナルは頃合を見てVHS市場に参入した。
結果、SONYのベータ方式は駆逐されることになってしまったが。
当時SONYのビデオの仕事をやっていた私は
「まねした(松下)電器」の露骨なやりかたが嫌いで
以後、ナショナルブランドはわが家では購入しないことになっている。

最近はビデオデッキもそうだが、テープからHDDへ変わってきている。
デジタル録画になれば、複数番組の同時録画なども可能になり
見たい番組が重なっても問題解決である。頭出しも簡単に行える。

パソコンも録画機能を備えることがトレンドだ。
100G超のHDDを内蔵し、録画した番組をDVDにコピーする。
PCで再生、DVDデッキがあればテレビで見ることもできる。

写真は銀塩からデジタルへ。
ビデオはテープからハードディスクへ。
100年後はどうなっているんだろう。
我々は幕末から明治維新の貴重な写真を見ることができるが
デジタル記録・再生方式は時代とともに変わる。
後世、映像を記録した小さな円盤はあっても、それを見ることができるのなか?

●CASIOもドキッ
革新的な多機能、複合腕時計を開発するCASIOだが、
盲点をついたような新製品が登場した。
フラッシュメモリ内蔵である。
現在、スティックタイプのフラッシュメモリが人気だが、
腕時計に組み込んでしまうとはね…
ベルト部分にUSB2の端子が組み込まれていて、
それを伸ばしてパソコンに接続しデータを転送する。
文字盤は先進のデジタルでなくアナログというのが泣かせる。
128MBモデルが1万2800円、256MBモデルが1万9800円、512MBモデルが2万6800円。
発売は12月3日。日本ポラデジタルのオンラインショップでも購入できる。

さらに、同じメーカーから、デジタルオーディオプレーヤーと
ボイスレコーダー内蔵の腕時計も発売される。
USBメモリは文書、画像なども転送可能。
内蔵メモリ容量 128MB\24,800   256MB \34,800

11月27日(土曜日)
●色づくノートパソコン
期せずして、NECとSONYからカラフルなノートタイプが発売された。
色も同じようなラインアップ。
黒、グレー、シルバー基調のビジネスタイプから
手帳のような雰囲気のパーソナルタイプ。
デスクトップ型はTV、DVDなど映像機能が付加されたタイプが
冬のボーナス商戦の主力。
ノートはおしゃれなカラーバージョンが話題を集めそう。
 
左NEC、右SONY。VAIOの刻印がなければ区別がつきにくいほど色が似ている。

●Xmas
お店のディスプレイがクリスマスムードになった。
あと4日もすれば、急に気ぜわしくなる。
お隣、久喜市のディナーショー。
場所は、カントリーハウス「ウインザー」。
宮代から久喜の東武線とJRの踏切を渡って直進。
「安楽亭」の十字路を直進すると、右側に重厚なハウスが見える。
当初、個人の家にしては凝っているな、と思っていたら人は住んでいない。
雑誌や広告、TV番組の撮影に使われているという。
そこで、例年ディナーショーをやっている。
昨年は「梓みちよ」。今年は「前田憲男」と「前川陽子」だ。

前川といっても、誰?と思うが、
年輩にはなつかしいNHKの<ひょっこりひょうたん島>の歌を歌っている昔おねえさん。
あれから、コマソン、アニメ番組の主題歌を歌い、その道のクイーンだという。
彼女が、前田憲男氏のアレンジでJazzを歌っている。
「キュートジャズ」と銘打って、聞きやすいらしい。
この、2人が久喜までやってきて、年末を豊かな気持で過ごさせてくれる。
例年、客は都内、群馬、茨城あたりからもやってくるという。
興味のある方は、0480−21−8080「カントリーハウス ウインザー」まで。
あ、昼が10000円で13時開場、夜が22000円で18時開場ね。
縁あって、ポスター、DM、チケットのデザイン、制作を私が担当した。

11月26日(金曜日)
●殺戮
イラクの武装勢力が外国人の首を刎ねるという蛮行が
世界中を震撼とさせている。
ところが、60年ほど前、日本軍が中国大陸で同じようなことをやっていた。

生首を前に記念写真をとる神経がわかりませんね。
130年ほど前の京都では、こんなことは日常茶飯事だった。
今、平和日本であるが、それは広島、長崎に原爆を落とされたからで、
ああいうことがなかったら、今頃どうなっているかわからない。
トルーマンの判断は正しかったと言うべきか。

日本人の奥深いところには、そういう冷血・狂気が潜んでいるのかな?
茨城県水戸、土浦で連続して起きた殺人事件を聞きながら、ふと思った。

●ローズ本
1昨日、宮代図書館から「特赦ー東京ローズの虚像と実像」が届いたと連絡があった。
昨日昼、受け取りに行く。
21時から読み始める。本日2時読了。
面白いので一気に読んでしまった。
先日、借りた文庫本「東京ローズ 戦時謀略放送の花」は、「特赦」の改題だった。
当然、「特赦」のほうが微細に書いてある。

アイバ・戸栗が巻き込まれた事件を中心に、
彼女が巣鴨プリズンに拘留されていたとき同室の女性2名の話。
日本に残ったアイバの夫、ダキノ氏の話。
謀略宣伝を企画していた御茶ノ水の「駿河台研究所」と、そこで働かされていた捕虜の話など
終戦間近から戦後の謀略宣伝に携わった人々を丹念に取材した興味深い本だった。
初めて知ること多し。

11月25日(木曜日)
●ギョッ
「オニババ化する女たち」
光文社からなんともすさまじいタイトルの本が出た。
著者は三砂(みさご)ちずるさんという津田塾大の先生だ。
「未婚、子なし、30以上は負け犬」という本が話題になったが、
こんどはその上をゆく。

スポーツ界では男顔色なしの活躍は枚挙にいとまがないが、
とにかく昨今の女性は逞しい。
反面、本来の女性らしさが後退しているようにも見える。
歩きたばこや面前での化粧直し、足おっぴろげで座席にすわる、
街中で酔っ払ってゲロを吐く…男もたじたじ。

男を軽くいなし、日常を謳歌しているとどうなるかを
「オニババ…」では
「女性として生まれつき備えている性と生殖に関わる女のエネルギーを
溜め込んでいると弊害が生じる」と言っている。
少子化の傾向は、女性が子供を生まなくなったからだが、
出産の苦痛などを書物から学習し、妊娠拒絶しているらしい。

10ヶ月腹に抱えることのわずらわしさ、
体形の変化、出産時の痛み
出産後の育児への自信のなさなどから妊娠を回避しているんだね。
すると、女性の体はどうなるか。月経不順、子宮筋腫ということになるらしいよ。

だから、本来の「めす」としての役割を放棄しちゃあかん、ということらしい。

●含蓄
読売朝刊コラム長谷川櫂氏の「四季」を楽しみにしている。
今日は俳句の説明に入る前のひとこと。

「人は何かに身を任せる時に目を瞑(つむ)るらしい。
眠り、愛、運命、死であることもある」

最近、どんな状態で目を瞑りましたか?
えっ「ごみが入ったとき?」

11月24日(水曜日)
●空一面
3時半頃空を見た。
一面の筋雲であった。
これだけ空を覆う筋雲はちょっと珍しかった。
 
地震の前には地震雲というのが現れるということだ。
中越地震の幾日か前にも観察されている。
最近、雲に異状がないかと注目している。

●写真時代

エキセントリックな雑誌を発刊するので有名な「白夜書房」から
1981年8月、「写真時代」9月号が創刊された。
大判の雑誌で、たぶん購入したと思うが手元にはない。
天才「アラーキー」、森山大道など当時の元気な写真家が
かなりのページをさいて作品を発表していた。
当然、官憲が目を光らせる「猥褻」すれすれの写真もあるわけで、
何回か発禁をくらっていたはずだ。
”トマソン、老人力”で名をはせた芥川賞作家・赤瀬川原平も執筆していた過激な文化雑誌だった。
怒涛の80年代を駆け抜けて終刊となった。

ここで、「写真時代」の時代考察するのではない。
以下、最近のインクジェット・プリンタ現象について思ったこと。
プリンタ業界はキヤノン、エプソンの2大メーカーが覇を競っている。
そのほか、ヒューレットパッカード、レックスマーク、NECなども生産しているが
一般ユーザは、CANONかEPSONを選ぶだろう。
これから年賀状印刷の最盛期。広告活動に力が入る。

さらに、通年需要としてデジタルカメラの普及がある。
両社のセールスポイントは、エプソンの「つよインク」、キヤノン「100年プリント」。
インク噴射ノズルを極細化し銀塩写真に限りなく近付け
カラーの退光性を限りなく延ばしている点だ。

(100年色持ちするといわれても、生きていないんだしね〜。誰が証明するの?)

デジタルカメラの普及で、新たなる「写真時代」に突入したといえるだろう。
現像のためにDPE店に行かなくてもいい。
ということは、「アラーキー」も赤面するような超私的生活も
第三者の目に触れることなく記録できるということだから。

デジタルカメラフアンには嬉しいだろうが、プリンタは写真印刷だけに使うものではない。
利用頻度としては文書印刷のほうが多いのではなかろうか。
であれば、退色性は20〜30年、まして100年など持たなくてもいいのだ。
カラーインクの数が増え、セットで購入すると6000円近くなる。
通常文書で使うには黒インクが減る比率が高い。
黒インクの容量が現行の3倍くらいあって、
カラー写真用と文書用の安いインクを販売していただけるとありがたいのだが。

11月23日(火曜日)
●羽田空港
仕事で北海道へ行ったのが20年近く前だろうか。
あのときは蒲田からタクシーで空港へ出た。
以来、高速道路で横浜に出かける時など、横目で見ながら通り過ぎていた。
空路を使うほど遠方に出かけることもなかった。

だいぶ様子が変わっていると思い、インターネットでアクセスを確認した。
12月から新しいターミナルも開設するらしく
詳しいMAPができていたが、その読み方もわからないほど変わっていた。

高速横羽と湾岸から行く方法があったが湾岸を選んだ。
有明で事故があって朝から交通止めになっていた。
途中で下車するつもりで走っていたら、幸運にも開通サインが出ていた。
「空港中央」を行くと、第一旅客ターミナルにあっという間に着いてしまった。
拍子抜けするほど近い感じがした。
12月からJALは第一、ANAは第二ターミナルからとなる。
交通路のパンフレットを見るとかなり複雑である。
迷ったら循環路を走っていれば元に戻るようだ。
 
空港は成田より細長い空間が広がっていた。
祭日ということもあってかなり混雑していた。
出発・到着フロアを見て回る。
動物公園駅東口にあるパン屋が空港内もあった。
つい、そこでお茶を飲む。
 
                            12月1日OPENの第二ターミナル
東武伊勢崎線新越谷から羽田行きのバスも出ている。
発着場所を確認した。
羽田発最終は22:35、新越着23:45
夜中は1時間10分で到着するが、そこから動物公園まで行く電車があるか疑問。
なにしろ東武は首都圏を結ぶ電車にしては終電が早いのだ。
と、思って新越の下りを調べたら
23:52、23:58、0:05、0:08の4本があった。
それ以後2〜3本あるが、北春日部止まり。
結構、このバスは使えそうである。

●視点114号
加納議員のレポートもポストに入っていた。
定期的に発行する彼女のこの姿勢は評価できる。
他の議員も見習っていただきたいものである。
しかし、内容が…
彼女の所属するウェーブの会は、すべて杉戸町との合併賛成派に回ったのである。
議会でこの選択は否決されたが、杉戸合併派は次の手を打っている。
だから、2町合併推進に向け動いていただきたいのだが、
相変わらず1市3町合併復活運動批判に始終している。

1市3町合併復活運動に対し、
「そんな抜け道があったのか!」宮代がこういう運動を行ったことに対し
「とんでもない町がある」などの伝聞が広がらなければいいが…と危惧している。

ということは、「住民発議制度」を知らなかったということか?
朝日、読売が、宮代の財政が逼迫した記事を掲載したことについても噛み付いている。
なんで、こんな時期に掲載するの!と
読売には支局の記者に直接電話したらしい。

宮代は単独選択をしたわけだから、
今後の行財政改革への取り組みが行われている。
議会で説明が行われたらしい。
内容は
現在の財政状況
今後の財政改革への取り組み
 「自立と協働による公共改革」
 「改革のための組織とスケジュール素案」

新聞社が記事のネタにしたのが「現在の財政状況」で、毎年赤字の部分が記事にされたというのだ。

企業であれば、経費節減、賃金カット、早期退職、資産売却、社員採用中止など。
自治体は、これに加え議員定数減少、滞納税金確保、公共事業縮小・停止、
公共サービス縮小・停止・有料化・値上げ…などで一時期はしのぐことができる。

しかし、これはタコが自分の足を食って生きながらえるようなもので、健全体質とは言えない

企業ならヒット商品を生み出して体質強化を図る可能性がある。
自治体はどうか。
少ない原資を増やすための政策とは?
先日、新しい村の「森のパン工場」が、ジャムの受注販売をする、という記事が掲載されたが
姿勢としては、この方向だ。
しかし、この程度では焼け石に水。
もっと、注目されるような「株式会社 宮代」の意気込みが欲しい。

「視点」の裏面では「志木市」の例が紹介されている。
ここでは「200名」ほどの市民で構成される「市民委員会」があり、市政に関わっているという。
彼女は、9月議会でこの手法を宮代でも、と提言した。
これを町がとりいれてくれたなんておこがましくて…などと謙遜しながら自慢しております。

別に、こういう住民の動きは珍しくもなんともない。
オンブズマンは行政活動の監視・告発を主な任務とするが、
このような任務プラス行政への積極参加をすればいいだけのこと。
小さな町ならかなり効果があるだろう。

「仕事をしない」或いは「資質に欠ける」議員の監視も忘れずに。

●共同宣言

お〜〜っと!すごいビラが郵便受けに入っていた。
発行は「宮代町共同宣言デスク」
何が言いたいかというと、先に投票が行われ、宮代は単独でゆくと決めたのだから
1市3町復活運動は議会制民主主義の根本をひっくりかえすものだ。
12月3日から始まる町議会、臨時議会に「1市3町復活」が議案として提出される予定だから、
20名の議員の動向に注目しよう。そして4項目の共同宣言が行われている。
「共同」というからには、複数の団体が行ったものだ。
下段にはその名前が列記されている。
「新町民連合」「<視点>懇談会」「宮代町合併研究会」
「宮代を良くする会」「宮代町の合併を考える会」。
宮代単独を推進する町民団体がこんなにあるとは知りませんでした。

共同宣言は、投票の結果の尊重「住民投票条例第15条)
あるいは町長のリコールも就任後1年はしてはならない(自治法)
など、法制上からも投票の結果を堅持すべき。
さらに「きまりを守り、お互いに助け合う」という町民憲章違反である。
とにかく、1市3町に復活などもってのほかだ、と言っている。

ところが、平成の大合併に際し、国は「合併特例法」という臨時立法を行った。
「第4条・4条の2」では「住民発議制度」が定められている。

◎住民発議制度 (第4条、第4条の2)
市町村合併を目指した地域の住民などの取り組みを反映させるため、合併協議会の設置を住民が直接請求できる制度として、平成7年の合併特例法改正により、住民発議制度が設けられ、平成14年の同法改正では、新たに住民投票制度が導入されました。

この合併協議会設置を求める住民発議制度には、2つの方法があります。
その1つは、有権者が、その総数の50分の1の連署をもって、すべての関係市町村で同一の住民発議が成立した場合に、すべての関係市町村長は、合併協議会設置について議会への提案をしなければならない直接請求制度(同一請求の場合)です。

もう一つは、有権者が、その総数の50分の1の連署をもって市町村長に対し合併の相手方となる市町村の名称を示し、合併協議会設置について議会への提案を求める直接請求制度(単独請求の場合)です。

なお、合併協議会設置について、設置請求市町村の議会のみが否決した場合には、市町村長による請求又は有権者の6分の1の連署をもって住民投票を請求することができ、過半数の賛成があれば合併協議会が設置されます。そして、住民発議により合併協議会が設置された場合、当該協議会は、その設置の日から6月以内に、市町村建設計画の作成や合併に関する協議の状況を協議会設置請求代表者に通知するとともに、これを公表しなければなりません。

これを見る限り第2、第3手法があることがわかる。
杉戸との2町合併は、議会で否決されたが、再度署名活動を行っている。
これは、有権者の1/6の署名があれば住民投票を請求できる、という住民発議制度に
従ったものだ。

となると、共同宣言で指摘されている、住民投票条例、自治法、町民憲章違反だが、
合併特例法の位置づけが、これらの上にあるのであれば、なんら問題はないということになる。

共同宣言を行った、各団体の方々はこの辺をどう理解しているのだろう。

1市3町合併復活派は、商工会会員が主要メンバーだ。
特例債の支給で、町の公共事業は息を吹き返す。
大春日部市の誕生によって新たな商機が生まれることは明白だ。

共同宣言の各団体の方々は、どのような構成なのだろう。
代表の名前が記されているが、勤め人、リタイア組、農家、商店経営者なのだろうか。
投票の結果を尊重しよう、とは言っているが
急激な変化を好まない保守的な方たちなのだろうか。

1月22日(月曜日)
●句と色
この時期は紅葉はじめさまざまなものが色づく。
読売俳壇の「俳句のポイント」で、対象の「色」をどう詠むかについて解説していた。
読者の句
◎吊るされて赤き色増す唐辛子
◎一日を溜めし鶏頭の緋の輝る日暮
唐辛子の赤を「赤」、鶏頭を「緋色」と、そのまま詠んでは
当たり前過ぎて、本当の色の魅力は伝わらない。
従って凡作だという。

解説者が参考に…と選んだのが、正岡子規の
☆鶏頭の十四五本もありぬべし
色そのものを詠み込んではいないが、
群れて緋色の塊となった鶏頭がイメージされるという。
方向を変えて色の美しさを研究するとよい、ということ。

これを読んでいくつかの句と短歌を思い出した。
◎ひらひらと月光降りぬ貝割菜 川端茅舎
月の光をこんなにもやさしく表現している。
光の速さを超高速度撮影したような情景だ。
絵画でいうと、水彩画ですね。
こういう月の光を浴びた貝割菜は、さぞかし美味しく育つのだろう。
以前、病原性大腸菌O157で被害に遭ったカイワレとは大違い。
きちんと「貝割菜」と表記すると氏素性が違うように思える。

◎月天心貧しき町を通りけり 与謝蕪村
同じ月でも、暗い町を煌々と照らす頭上の月。
屋並と自分の影が黒い影を落とす。
鋭角的で、切れそうな光だ。寒さもいや増す。
絵画で言えば版画のようだ。

◎憂ひつつ岡にのぼれば花いばら 与謝蕪村
花いばらは野茨(のいばら)。
土手などで小さな白い花をつけている。
恋の悩みか、朋輩との意見の相違か…
物思いにふけりながら小道を登ってゆくと、
そこには可憐な白い花が咲いていたのだね。
赤や黄色の花ではなく白だから、憂いの情景には似合うのだ。
絵画で言えば淡彩画かパステル。マリーローランサンの世界かな。

18世紀の真ん中(八代将軍吉宗の時代)を生きた蕪村の句と
知ったのは高校1年のときだった。
こういう感性の人が江戸時代の真ん中にいたことに驚いた。
現代人の青春の句と言っても通じる。
この句によって蕪村が一気に好きになってしまった。

◎金色の小さき鳥のかたちして銀杏散るなり夕日の丘に 与謝野晶子
「金色(こんじき)」は鳥にかかっているので、銀杏を直接形容しているのではない。
夕日輝く岡は色に染まっている。
色彩感に満ちた華やかな情景だ。絵画なら油彩ですね。

こうしてみると、達人は「赤い唐辛子」などと絶対言わないことがよくわかる。

●えんどう

遠藤ではない。豌豆ね。
やさいの「えんどうまめ」である。
これまで2回ほど種を播いたが途中でなくなってしまった。
失敗に懲りていたが、久々に播種。
今回は元気に育っている。
農家の育て方を見ると、つるをまかせるのに藁を使っている。
わが家には藁がないので、引越し紐を裂いて代用したら
うまい具合に巻き付いて、スイートピーのような花をつけた。
もっともスイートピーもえんどうの親戚だから、花は似ている。
冬枯れを迎えた庭の片隅だが、いちばん日当たりのよい場所なので
実をつけて、吸い物に添えられる日がやがて来るだろう。

さやがやわらかい品種の未熟な実がサヤエンドウ。
さやのかたい品種の成熟した実がムキエンドウで
煮豆(うぐいす豆)、味噌・醤油の原料とする。
ムキエンドウの未熟な実がグリーンピースとなる。

「豌豆の花」春の季語

豌豆の花に降る雨のあらさかな 高浜虚子

どんな弱い雨でも淡い花と繊細な弦をもつえんどうにはきつすぎる。
よくわかります。
大先生には申し訳ありませんが、
字余りはなんとかならなかったのでしょうか?
しかし「の」がないと唐突なんですね。

●宮代の1市3町合併

「宮代の<あす>を考える会」が久々に新聞折込をした。
11月1日で終了した署名活動の結果報告である。
9629名の署名が集まり、11月5日町の選管に提出したという。
左面の読売記事が効いていますね。
なにしろ、宮代の財政が破綻に向けて突っ走っていることが
でかでかと掲載されてしまったのだから。
反対の急先鋒だった、町議会・ウェーブの会の面々は
この状況を読めなかったのか。
それを知った上での「合併反対」を打ち出していたとしたら罪が重い。
彼等は、町の再生プランを当然持っていたはずだが、それは聞こえずじまい。
いつの間にか、杉戸との2町合併派に鞍替えしてしまったのだから
主義のない無責任な議員の集まりとしか思えない。
(真相は1市3町合併運動つぶし、というのだから聞いてあきれる。
それを苦汁の選択、と町民に納得させようとしたのは笑止千万。
単独で行く、確固たるプランがあれば、そんな行動に出ることはなかったのだが、
結局、「ただ、反対」ということを露呈する結果となった)

<今後の予定>
◎選管の審査をへて合併協議会設置請求書を12月上旬頃、町長に提出
◎宮代町長から、1市2町の首長へ、議会への付議について意見を照会
◎1市2町の議会の可決を経て合併協議会を設置
◎合併協定の調印
◎廃置分合等の議決
◎県知事に合併申請
来年3月までにこれらをクリアしてゆかねばならない。
かなりのエネルギーを要するが、問題は杉戸の動きだね。
いま、あちらでも1市2町の合併に向けて動いているが、
向こうの1市2町とは春日部・庄和・杉戸。
宮代の1市3町は春日部・宮代・杉戸・庄和。
ここに「ずれ」が発生している。
仮に、杉戸が先に1市2町合併を達成し「春日部市」となった場合
宮代は1市1町合併になるのかね。

宮代が1市3町へ戻すことになったら、今度は杉戸の運動が宙に浮く。
すべて相手あってのことだから、法定期限内に達成できるのかどうかびみょ〜。
一貫しているのは春日部・庄和だけ。
杉戸にしてみれば、「宮代は単独を選んだのだから、それを貫きなさいよ」と言いたいだろね。

11月21日(日曜日)

●またまた新選組
鳥羽伏見の戦いで敗北した新選組は、近藤勇、沖田総司が治療している大阪城へ敗退する。
幕府見回組の剣客、佐々木只三郎も鳥羽で被弾し、大阪城に運ばれるが絶命する。
伊原剛志が扮していたが、学芸会的な新選組に対し始終大人の雰囲気を醸し出していた。
 
(大八車に乗せられて大阪を去る総司と、最後の別れをする八木家の娘)
勇は将軍や会津藩主松平容保も江戸に下ったことを知り愕然とするが
大阪城で合流した隊士らと、ひとまず江戸に戻ってそこで官軍と一戦を交えることにする。
大阪の天保山から富士山丸で勇以下44名が、慶応4年1月14日に横浜港へ到着する。
船中の勇の銃創は傷口が化膿しかけていたという。

(江戸へ向う船から星を見る勇、歳三、総司。これから過酷な運命が待っている)
慶喜大阪脱出1月6日。強風で八丈島付近まで押し流される。12日夜江戸湾浜御殿に上陸。
近藤大阪脱出1月8日。折からの強風で11日まで湾内で足止め。14日横浜着。
船内で探索方・山崎蒸他重傷者2名死亡。水葬に付す。

江戸城は、恭順を表明した慶喜と幕閣27名が官位剥奪。老中以下辞任、罷免でがたがた。
幕府の責任者は勝海舟ほかごく少数であった。
勝は慶喜に上野寛永寺に謹慎することを進言し、慶喜はそれに従う。

近藤は幕府より上野山の警備を申し渡される。
近藤、土方、沖田以下44名の新選組がこれに当たった。

沈没寸前の江戸幕府にあって、警護する新選組は京都時代の輝きはない。
幕府にとっても、実はやっかいな存在となっていた。

警護にあたる傍ら、近藤は土方と次の策を練っていた。
情勢分析をした結果、甲府城を手中に収め慶喜を迎え入れ、新選組の手で幕府再建を
図ろうというものだった。

しかし、慶喜は賊軍となることを恐れるとともに、徳川宗家の存続を図るために
戦をする気など毛頭なかった。
新選組はすでに時代の流れから取り残されていることを知らない分析だったのだ。

このあと、甲陽鎮撫隊を組織し甲府城に向うが、時すでに遅し。
官軍の板垣退助により押さえられていた。
近藤らはワインの産地・甲州勝沼の戦いで敗戦。
江戸に逃げ帰る。このあと、鎮撫隊(甲陽の名が外れる)を組織し
足立区五兵衛新田から流山へ転戦。そこで近藤は投降し板橋へ連行される。
近藤は大久保大和と名乗っていたが、官軍側に近藤の顔を知るものがいてばれて
4月25日斬首。34歳。
同じ年の慶応4年5月30日、沖田総司死去25歳。

流山で土方は「内藤隼人」と名乗っていた。
官軍は流山の武士たちが新選組とは気がつかなかった。
責任者の近藤が板橋に連行され、土方は残った。
彼はその後、宇都宮、会津、仙台、函館と転戦。函館で戦死。35歳。

徳川慶喜は維新後、静岡で謹慎生活を送る
明治30年、帰京を許され、東京に移住。
明治35年、公爵の爵位を与えられる。
千葉県松戸市の戸定邸にしばしば顔を出す。
隣町は30数年前、近藤勇が降伏した地、流山である。
大正2年77歳で死去。生産した子供の数は10男12女。
英雄でもないのに色を好んだ?

●歳時記
現在2冊の歳時記を常用している。
角川版のオーソドックスなものと現代歳時記という最近の傾向を反映したものだ。
「現代」には「雑」という項目があり、季節感を超越したものが収録されている。
例えば、空、夜明け、闇、私、人、ガラス、肉、洗濯…これらの語句の前後に
季節をあらわすものはない。
「どうしようもないわたしが歩いてゐる」種田山頭火
「有季定形」を美しいと思っている私には、問題外だ。
「木と石をあつめてわたし暗くいる」大井恒行…なんのこっちゃ

先日、木枯らし1号が吹き渡り、いよいよ冬の到来。
「凩」の項では
角川版:
木枯に浅間の煙吹き散るか 高浜虚子
こがらしのさきがけの星山に咲く 大野林火
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子
木枯の果(はて)はありけり海の音 池西言水

現代版:
木枯やわれを支ふるものはわれ 下村梅子
さわさわと木枯がくる薄い胸に 高桑弘夫
こがらしに理科の実験長くなる 伊東達夫
木枯しの目玉ぶつかりあう音す 北川邦陽

「現代版」はピンと来ないし「平板」な感じの句が多いように思う。
さらに小さくまとまって、面白みに欠ける。
木枯らしを「さわさわ」と感じるとは、面の皮が厚いからか、しかし胸は薄い。
自分の貧弱な胸板なのか、「貧乳」の妻か女友達か。
あるいは、もっと奥の深いものがあって
私にはそれが読み取れないのか…
俳句は哲学ではないから、すっと入ってこないような難解なものは
優れた句とはみなさないのが、わたし流です。
現代俳句は、ひねくり回しすぎではないの?
週1掲載の読売俳壇は、すばらしいものが多いけどね。
「現代」は選者・編集者の肩に力が入りすぎなのかも知れん。

そこへゆくと、昔からの秀句を集めた角川版のほうが参考になる。
特に、誓子と言水の雄大だが対照的な句がすばらしい。
言水は徳川綱吉時代の俳人だから、誓子はその句を意識していたろう。
冬の荒々しい海の音が木枯らしの行き着く先という、
風と波の荒涼とした風景が浮かび上がる。こちらのほうがうわてと思う。
虚子も林火も雄大だ。

とはいえ、2冊の歳時記は読み物としても面白い。
特に「現代」の「雑」は、こんなものまで俳句の題材に、という新鮮さがある。
が、あまり使いたくはない。

11月20日(土曜日)
●弟
TVasahi開局45周年記念番組5夜連続の4夜だった。
2夜から見始めた。石原慎太郎原作。ジェームス三木・脚色。
兄・石原慎太郎と弟・石原裕次郎と、その家族、彼等を支えた人々のドラマ。
面白い番組だった。
裕次郎が最盛期の頃、私は高校生だった。彼の映画を見た記憶はない。
「平凡」「明星」という芸能雑誌では「ゆ〜ちゃん」だらけであったが、
買ったこともない。床屋で待つ間、目を通した程度だった。
「太陽の季節」「狂った果実」も読んでいない。
湘南の不良少年など別の世界の話だった。
当時、倉田百三「出家とその弟子」、阿部次郎「三太郎日記」を教師は薦める。
まだ旧制中学の名残りが残っていたようだ。
また、デュガールの長編「チボー家の人々」などを読むのが学校で流行っていた。
私は、もっぱらスタンダールとアンドレ・ジードだった。
受験校だったので、芸能より純文学という厭味なところがあった。

裕次郎の歌を歌うようになったのは社会に出てからだ。
現在のカラオケのようにスクリーンはない。
8トラックのテープで歌うか、ピアノの生演奏に合わせて歌うという贅沢な店もあった。

ドラマ「弟」は石原プロモーション俳優陣総出演に加え、意外な人物がチョイ役で出演していた。
3話では、とんねるずの木梨が夜行列車の車掌、えなり君が牛乳配達の少年、井上順二が
日活撮影所の守衛、逗子の地元の飲み屋の女将が、あら名前忘れた。
タクシーの運転手が、あらこれも度忘れ。
4話では倒産寸前の石原プロを救うために牧子夫人が呼んだ質屋が佐藤B作。

裕次郎役の徳重聡は、以前石原プロが裕次郎の次代を担える役者としてオーデションで採用した
人物らしいが、ちょっとイメージが違いすぎた。それに現代っ子らしく、語尾が抜ける台詞まわしだった。
そこへゆくと、兄役の長瀬君は存在感があって、
歌手にしておくにはもったいないほどの演技と台詞まわしだった。
実像の兄慎太郎は、公衆の面前では目をしょぼつかせ、口をとがらせながら話す
神経質な男に見えたが、ドラマの慎太郎はかなり堂々として男っぽかった。
兄弟の母親役の高島礼子は相変わらず和服が似合う。
北原三枝は仲間由紀江だったが、本人の若い頃を写真で見ているだけに落差が大きい。
日活には珍しい知的でクールかつ大人っぽい女優だった。
後半、裕次郎は三浦友和に代わったが、最近の彼のイメージが実直な市井の人なので
違和感があった。兄は渡哲也に変わった。
危機に陥った石原プロに渡哲也が顔を出すのだが、本物の渡が慎太郎役であり
ややこしいドラマであった。後に渡は坂口健二に変わるがヘアスタイルが渡らしくない。
裕次郎以外、ほとんど本人が生きている人なのでスタフィングも難しかったろうね。
宇野重吉は息子の寺尾がやったが、親子だけあってそっくり。

●海の幸
午後のTV番組で「石川県舳倉島」の海女の栄螺(さざえ)採りをやっていた。
それを見ていて、無性に食べたくなった。
外は久々の晴天だ。わが家も採取に行こう!ということになった。
自転車で30分走るとそこは海だった、なんてことはない。
春日部・小渕、TOPSに到着した。
ここには新潟寺泊直送の魚屋があり、新鮮で安い。
今は「er」の月。牡蠣のシーズンである。迷うことなく殻付きを購入。
 
殻をこじ開けるのは私の役目。もう慣れている。
水洗いしてレモンではなくわが家の柚子を絞る。
適度な塩味と柚子のまろやかな酸味がよく似合う。
それを、するっと流し込む。こたえられませんね。
 
外で食べれば、「もみじおろし」や「あさつき」を添えた野暮な生牡蠣になってしまう。
で、価格も300〜400円だもんね。
春日部で調達したものは1個70円ですよ。
10個食べても安いもの。
昔、塩竈で1ダース胃袋に収めたことがあったが、さすがにもたれた。
今回は8個でやめておいた。

●言い換え
「痴呆」があまりにも侮蔑的な表現なので、それに代わる言葉を探していた
厚生労働省の検討会が結論を出した。
「認知症」「認知障害」「もの忘れ症」「記憶症」など六つの候補から「認知症」が選ばれた。
「痴呆症」から「認知症」へ。

痴呆症は、主に脳の神経細胞が脱落するアルツハイマーと脳血管性障害のタイプがある。
いずれも物忘れや判断が鈍るなどの障害が出るが、程度は個人によって異なる。

厚生労働省によると、「痴呆」が「何も分からない、できない」などの意味合いがあり、
患者本人や家族に苦痛や不安を与えており、
痴呆の早期診断や予防教室への参加が進まない一因になっているともいう。
呼称を変えて、もっと積極的に予防対策に取り組めるようにしたい、という狙いも込められている。

でも、これってニュアンスが違うんじゃないの?
「認知症」じゃなくて「非認知症」ではないのかね。
あるいは「記憶退行」「記憶溶解」というのが症状を表わすにはいいのではないかと思うが。

●海鼠(なまこ)
あのグロテスクな生物を初めて食した人の気持はいかばかり…とよく言われる。
しかし、左党にとっては冬の珍味でたまらんそうだ。
私も「呑み手」のはしくれとして過去に何度か箸をつけたがど〜も好きになれない。
コリコリした食感だが2、3度噛んでごくりである。
じっくり味わったことはない。もっとも「海鞘(ほや)」よりはましだが。
有名な句がある
「憂きことを水母に語る海鼠かな」
蕪村の弟子、黒柳召波の作。
鳥羽僧正の鳥獣戯画のようなユーモラスな光景だ。
この「憂きこと」であるが、多くの解説は「つらいこと、悲しいこと」。
「浮世」ではなく「憂き世」である。
海鼠の身になれば醜悪ともとれるあの形。海中に居ながら、魚のように優雅に舞うこともできない
出自を嘆いている。
その「ぐち」の相手が、これまた異形の「水母」なのだ。
初老のサラリーマンが赤提灯で同僚相手にぐだぐだやっている図のようにも思える。

ところが、読売コラム「四季」で、長谷川氏は「憂きこと」を「恋の悩み」と読み解いている。
「浮き名」は「憂き名」とも書き「色恋の評判」である。
う〜ん。そうなるとこの句も、変わってくる。醜男の恋か…

この句の解説に「夏の海で海鼠が水母に…」というのがあった。
海鼠は冬の季語だもんね。

海鼠の種類は多いが食用になるのは少ないそうだ。
体長40センチにまで成長し、食用になるのは「まなまこ」といって浅瀬の岩礁などに棲息する。
三杯酢にして生食する。煮干て「海参(きんこ)」として中華料理の食材になる。
また、腸は「このわた」、卵巣は「海鼠子(このこ)」といい、のん兵衛の友。

余談だが、ぼらの卵巣の塩漬けは「からすみ」。これまた酒の友である。

また、余談だが、酒を飲む人を「左党」というのは
ノミを使う時 ノミを左手、金槌を右手で持つ。このことから左手をノミ手。
これを飲み手としゃれて酒飲みを左党というようになったとか。

●言葉の落差
思い違いをしている言葉が結構ある。
NHKで「憮然」と「姑息」の例を挙げていた。
「憮然として立ち去った」の意味は、
「何か不愉快なことがあって、むっとして立ち去る」…ではない。
「失望して、ぼんやりと立ち去る」が正しい。
「ぶ」「ぜん」という濁音混じりの言葉だから、
「心の激しい動揺」のように理解している人が大勢いる。
もうひとつ。
「姑息な手段を使いやがって」は
「ずるがしこいやりかたをしやがって」…ではない
「いちじしのぎのやりかたをやりやがって」が正しい。
「姑」は「古い女」で「しゅうとめ」だが「しばらく」という意味もある。
「息」は「やすむ」だそうだ。「しばらくやすむ」で「いちじしのぎ」となるという。

「因循姑息(いんじゅんこそく)」と4文字熟語は
旧習を改めようとしないで、その場しのぎに物事を行うこと、という意味。

昔から間違った意味で使っていたのだが、
本来の意味で使っても、相手が間違った意味で受け取ってはなにもならない。
これがもとで人間関係に波風がたつことだってある。

●1枚の辞書
仕事柄昔から辞書はよく引いた。
しかし、間違っていることさえ気がつかないで使っていたのでは
辞書の引きようがないね。

「広辞苑」がわが国では日本語辞書の代表格だが、
へそ曲がりの私は三省堂の「大辞林」を使っている。
サイズ、ぶ厚さも広辞苑と同じだ。
しかし、後発らしく編集にいろいろ工夫がされている。
図版が多く、言葉の知識を体系的に知ることができるページもある。
ミニ百科事典のように使えるのがうれしい。
小説家の「井上ヒサシ」氏も、厚い辞書を読むのが好きだと書いているが
私もときおり辞書を読書する。
 
ちょっとした言葉の意味は、角川書店の「実用国語辞典」を使う。
この辞書は昭和54年というから25年前に購入した簡易辞書だが、
和英にも使うので重宝している。
常に傍らにおいて仕事でもよく利用していた。

そういえば、フリーのコピーライターのとき、よく顔を出す広告代理店があった。
そこのコピーライターが机にありとあらゆる辞書を並べていた。
国語、古語、英和、和英、類語…古本屋の辞書コーナーである。
自分の語彙の貧弱さを表わしているようで、ああいうことだけはすまいと思った。

最近は、印刷された辞書に加えCD−ROM辞書も使う。
同じ語数が薄い1枚の中に入ってしまうのが驚きだ。
活字の辞書では真似のできない利用法は、
ワイルドカードを使った、前方一致、後方一致検索。
「*主義」で検索すると自由主義、実存主義、共産主義はじめ
ありとあらゆる主義が表示され、地球社会の猥雑さに触れるようである。
そして、近頃はインターネットの辞書が利用できる。
ぶ厚い辞書を開くことも、CD−ROM辞書をセットすることもなく
言葉の意味を知ることができる。
最新語などは昔の辞書には載っていない。
こんなときは、ネット社会の恩恵に感謝である。

11月19日(金曜日)
●惚れぼれ
何の因果か最近はWindowsマシンにどっぷりつかっている。
横浜の頃は6年ほどMacとPC-9801を併用していた。
こちらに越してきてパソコンの個人指導を行うために
迷わず選んだのはWindowマシンだ。
OSはWin95。Macからすればやっと使えるようになったOSだった。
以来、Win98、WIn me、XPとDOSマシン一筋。
傍らのPowerPCも、OSは9.2で止まったままだ。

有楽町のSofmapに行く機会があった。
ずいぶん様変わりしたもんだ。風景がすっかり変わっていた。
昔、都の交通局があった場所にSofmapはあった。
ガードを超えれば、有楽町そごうの後にビックカメラが出店している。
いつの間にかデジタル製品の激戦地になっていた。
Sofmapは同じフロアで新品と中古を扱っている。
アップルコーナーには、最新のiMacがあった。
毎回エポックメーキングなデザインで驚かされるが、
今回は、液晶ディスプレイかテレビという顔つきだ。
ディスプレイの裏に超薄型のCPU部分が組み込まれている。

歴代のiMacの中では一番スマートである。
乳白色の筐体も、パーソナルユース心をくつぐる。
iPodと傾斜角度が同じというのも泣かせる。
それもそのはず、iMacをデザインしたのはiPodチームということだ。

やはり、今でも使ってみたい機種であることには変わらない。
例えば、グラフィックソフトはWinマシンでも同じことができるのだが、
Macの画面に表示されるそれは、しっとりとして美しい。
Winマシンは乾燥しているような按配なのだ。

しかし、ランチャーを兼ねたドックだが、
作業中はアプリケーションと重なってしまいわずらわしい。
垂直に配置できるがすわりが悪い。
必要なときだけポップアップさせることもできるのだが、これもうるさい。
Winのように画面下段左右いっぱいに固定できればいいのだが。
メモリの拡張はどうやるんだろうね?

11月18日(木曜日)
●恒例/文春・新潮2番勝負



今週は久々に比較しやすい対抗面に掲載された。
<特集>
2誌とも「紀宮」の婚約記事。
文春:「黒田慶樹さんの知られざる素顔」
    夫となる都庁職員氏の素顔に迫る。
    さらに、この結婚で男子誕生ということになれば、現行法では将来の天皇は…
    皇太子と雅子さんの心境は複雑だ。
    持参金は3億円、だんなの年収700万円
新潮:「御婚約内定までの皇室秘話」
   1億5000万どころではない紀宮の持参金
   (※文春の金額と大きな開きがあります)
   (こちらも、男子出産なら皇位はどうる、と先のことを案じている。
<第2特集>
文春:横田めぐみさん・脱走失敗と絶望の日々
   (脱走を試みたとは初耳。)
新潮:アンタッチャブル中国
   領海、領有を巡って悶着を引き起こしている中国だが、
   肥沃な市場を有する国でもあるから、うまく付き合っていかねばならないね。
<一般記事>
文春:中国にこけにされた小泉首相
    目にするだけで腹が立つ俗悪バラエティ番組
    芸能人お受験当落事情
新潮:ケネディ暗殺犯オズワルドの愛人だった日本女性
    ボランティアが見た「怪しいボランティア」
    北の湖が呑んだくれた夜
※皇室特集は共通だったが、「めぐみさん」秘話の文春、
 「ケネディ暗殺秘話」の新潮。どちらも読みたい内容ですね。

●合成?
北朝鮮から渡された3枚の横田めぐみさんの写真。
その中の1枚が合成では…という疑問が持たれているという。
めぐみさんの右肩のコートのえりの部分が不自然、
背景の木の枝の影の位置がおかしいものがる、ということだ。
これは、外部のプロのカメラマンという人の指摘だそうだが、
一般人にはこのサイズでは判別がしにくい。
右後ろの白っぽくなっている部分は退色かな。

事務局は「一緒に写っていた人物や背景を
見せたくなかったので人物だけを切り取り、
別の背景に重ねたのではないか」とのコメントを発表した。

ああいう国だから、合成など日常茶飯事。
戦前の日本だって、軍部は都合の悪い部分は消してマスコミに発表していたからね。

拉致後間もない写真は、悲しみと不安の極みの表情だ。


●小休止
わが町の合併問題は「1市3町合併復活派」の署名活動が終わり少し静かだ。
「杉戸との2町合併派」は、先日「暮らしのガイド」で広報を行った。
戸別訪問で署名活動を行っているのかどうかは不明。
広報では、町内の署名所が何か所か掲載されていたので、賛同者は出向くのかも。
「1市3町復活派」の積極的な署名活動に不快感を覚えた人も多かったと聞くので
戦術を変えたのかも知れない。
でも、「客待ち」スタイルでは効果が上がらないと思うが。

朝刊に、「1市3町復活」論調の「虫の目・鳥の目」が折り込まれていた。
「宮代の<あす>を考える会」が行った署名活動で9629名を得たことと、
反対派が「お題目のように唱える」<民主主義に反する行動>への反論。
違法でもなんでもない、「住民発議制度」に基づいた「権利の行使」である、と。

こういう制度のあるのも知らず
あるいは知りながら「ルール違反」と叫んでいた合併反対議員、
特に「ウェーブの会」の認識不足、見識のなさが問われるだろう。
議員の資質はこんなものなのか?

宮代の財政悪化は、朝日、読売で報道されている。
この記事を見ても、まだ多くの町民は「宮代単独」と考えているのだろうか?
「単独」でいきたい根拠がわからない。
今後、宮代が「びんぼ〜な町」「町民が逃げ出す町」「うすぎたない町」になるのを是と
しているのだろうか?

単独でいく場合の「行政プラン」「自立アイデア」は相変わらず聞こえてこない。
町と議会は、早く表明して住民を安心させるなり、幻滅させるなりしなくてはいけない。

11月17日(水曜日)

●末期的症状
イラクの武装勢力がまた殺人を行った。
犠牲となったのは英国人の女性。

マーガレット・ハッサンという名前でわかるように
イラク人と結婚していてイスラム教徒だった。
また英国、イラク、アイルランドの3つの国籍を持つという。
彼女は非政府組織(NGO)のイラク代表。
イラクで30年間暮らし、医療援助などの活動を続けてきた。
こういう女性を誘拐。英国に撤退を求め、あげくの果てに殺害、という
筋違いなことをやるようでは、先はあまり長くないね。
対米英闘争で密かに支援していた人たちの心も離れてゆくだろう。

●カリン
生垣にだちょうの卵大の黄色い実をつけた木をよく見かける。
カリンだ。下を見ると、結構、落果している。
こんなものが頭に当たったら痛いだろうね。
いい香りがする果物だが、そのままでは食べられない。
果実酒、砂糖漬け、干して咳止めにする。
いま、教室に置いて芳香剤がわりにしている。
この果物に触れると、手の平もしばらく移り香がする。

中国原産の果樹で、バラ科の落葉高木。
とてもバラの親戚とは思えない樹木だが。
長野県諏訪界隈ではマルメロと称しているらしいが、
植物学上のマルメロは別のものという。

果物のかたちから「花梨」と書いてしまいそうだが、
花梨は、樹高40メートルに達するタイ・ミャンマー原産のマメ科の高木で別物。
装飾材・家具・三味線の胴・細工物などの高級材として用いる。インドシタン。
俳優の「山口カリン」は「果林」だったかな。
果物のカリンはどう表記するかというと、「榠×」パソコンの漢字に用意されていない。

●椎茸
元「ほだ木」、今「庭の柵」。
いつの間にか、大きなテーブル状の椎茸ができていた。
これで3つ目だ。
知らないうちに生えてきている、というのがなんとなく嬉しい。
すっご〜〜〜く得した気分になる。
山形、秋田界隈では普段食用にしているキノコで死亡者が多発している。
これは、由緒正しい椎茸だから安全だと思うが、あまりの立派さに一瞬たじろいだ。
でも、しっかり採取した。バタ焼きの食材になるはずである。
こういう、しっとりとした「作品」は、スーパーではお目にかかれない。
自家栽培している人は、この歯ざわりのよい椎茸をいつも食べられるのね。
うらやまし〜〜。
 

11月16日(火曜日)

●過剰防衛?

イラクの戦場にカメラマンが同行した。
衝撃映像という触れ込みで映像が流された。
この映像から、カメラマンが家の奥深くに入っていることが分かる。
ドアから入ってきた兵士を室内から撮影している。
ということは、倒れている複数のイラク人は抵抗できる状態ではなかった。
海兵隊員は「死んだフリしてるぞ!こいつまだ息をしている」と叫んで
男性の頭部に銃弾を発射した。
その後、死んだ男性は捕虜で武器も持っていなかった、と判明した。

この兵隊の行為が問題になっている。
彼はイラク人たちが捕虜だと知らなかった。
とはいえ、カメラクルーが安全な状態で室内に居たことを直感的に判断すれば
射殺する必要はなかった、ということである。
しかし、私が思うに。
こういう状況では、ちょっとした油断が死を招く。
米兵が仏心を起こして見逃し、背中を向けたとたんに撃たれるということだってある。
また、腹の下に爆薬を隠し多くの米兵が近付いた時爆死するという捨て身の戦法だって
武装ゲリラはやるだろう。
なんせ、彼等は「ジハード」の戦士で死を恐れていない。
宗教上、死は名誉なのだ。
こういう相手だから何を仕掛けてくるかわからない。
米軍兵士がぴりぴりするのは無理もない。

同行したカメラマンのフィルムを上官が抜き取らなかったという判断ミス。
また米軍に守られながら取材するクルーが、仲間を売ってどうするの。
司令部は、今後取材同行は「危険」という理由で拒否できる。

こういう映像を流せば国内世論がどんなことになるか、マスコミはわかっていたはず。
アルグレイブ刑務所の捕虜虐待とは状況が違う。
死ぬか生きるかの最前線なのだ。
これで前線の士気が低下したらどうするの?
反戦カメラマンが撮影したのかな?

●徹底抗戦
アルカイーダ系のテロリスト。ザルカウィが武装勢力に徹底抗戦を呼びかけるメッセージを流した。
「ロケット砲と迫撃砲でアメリカ軍の補給路を断て。そうすれば奴等はふくろの鼠だ」と。
おびただしい死者を出しながら、やっぱり奴は生き延びている。
オサマ・ビン・ラディンは姿を現さない。
アフガニスタンは俺がやるからイラクはお前にまかせた、というのか。
死者は武装勢力だけでなく多くの市民も巻き添えをくっている。
死体の収容は行われず道路に放置されているという。
それが異臭をはなち、犬や猫が食い散らしている…と。
この世のものとは思われない。まるで地獄図絵だ。

ザルカウィはヨルダン人というが、
ヨルダンは他国で犯罪を犯す男を国際手配しているのかね。
この男に対しヨルダン国民の反応はどうなのだろう?
過去におけるイラクとヨルダンの関係で
もし、ヨルダンがフセイン時代のイラクに苦汁を飲まされていたとしたら
積年の恨みに対し、この男に拍手喝采を送るだろう。
そうなりゃ逮捕など難しい。
アメリカは草の根を分けても探し出すことはできないだろうね。
フセインと違って、ラディンばりの忍者なのだから。

●コンテナ
拉致被害者たちの消息を知るための品々を
外務省の担当官がチャーター機まで出して北鮮から持ち帰った。
新聞報道によると、7台中5台は空。
実際に使っていたのは2台だけだと言うじゃないの。

もしこれが真実なら、なぜ?
要人が移動するとき襲撃を警戒して同じ形式の車を複数台走らせることがある。
重要な証拠品だから、そういう措置をとったのか?
だとしたら、開けてみたら、子供だましのまやかし物ばかり。
北の考えそうな、せこい猿芝居。

持ち帰った物を「精査」します、と日本はいうが2年前となにも変わってはいない。
「めぐみ」さんの死亡日が1年繰り下がっただけだ。

またTV報道は加熱する。
どの局にも横田さんご夫妻の姿が映し出される。
拉致の実態がわかった頃からと比べるとご主人の老いが目立つ。
奥さんはますます筋金入りになったようだ。
13歳の可愛い盛りに誘拐された親の思いはいかばかりか。
それを思うと、胸が痛む。

国家主権を犯し日本国民を拉致しておきながら
度重なる不実な態度に怒りを覚える。
奴等は、誘拐したのに「入国」という表現を使っている。
おかしいのではないかい。
入国とは旅行や商用でパスポート、ビザを使って正式に外国に行くことで
自分の意思が働いている。
誘拐は強制で、秘密裏に行われる。これを「入国」とはよくいうぜ。

日本は、こういう表現には厳重注意しなければいけないのに読み飛ばしている。
この問題に取り組む姿勢の甘さが見て取れる。
こういうことだから、多大な支援をしている国になめられる。
「貧乏国」の「悪知恵」。かなりしたたかだよ。
日本のお坊ちゃん外務官に太刀打ちできるかね。

11月15日(月曜日)
●日朝実務者協議終了
全くの茶番!
向こうは毎回同じような回答。
今回は、横田めぐみさんのものと称する遺骨。
その他、死亡した人々に関して、当時の気象状況を説明した資料だけ。
とにかく、死亡原因が不審である。中毒死、交通事故…
日本人に限ってこういう事故が多発するものだろうか。
北鮮の言い訳の常套手段だ。

向こうには日本に返せない事情があるのではないか?
例えば金王朝の深い部分を知りすぎているために、帰国させれば秘密が流出する。

チャーター機でコンテナをあんなに持ち帰っても、
奴等は肝心なものを渡すわけがない。
平壌の「空気」を運んできたってしょうがないだろ〜〜。

薮中局長も彼なりにがんばっているのだろうが、
神経質そうで、ど〜〜も線が細いね。
頭はいいのだろうが、弱腰のように見える。
帰国の際、あちらの空港ロビーで向こうの要人と話していたが
げっそりしていた。会話のなかに「…疲れた…」などという言葉があった。
だめだよ〜〜そんなことじゃ。

ああいう交渉の窓口は、もっと押し出しのある
こわもて、すごみのきいた人をすえなきゃ奴等になめられるぜ。
学生時代はラグビーなんかやっていて、
疲れを知らない重戦車みたいな男ですよ。
そういう人材が外務省にいるかね。

ひ弱な秀才ばかりじゃ難局は乗り切れないぜ。
薮中さんがやっている限り、真相は「藪の中」なんちゃって。

●ブランド
バッグではなくデジカメの話である。
意欲的な製品でも、わたしの中では相変わらずマイナーブランドというのがいくつかある。
<リコー>
リコーカメラの歴史は長い。戦後間もなく2眼レフが流行ったことがある。
ローライフレックスという海外ブランドがあったが、値段が桁違いに高かった。
そんなとき、2つのレンズをギアで連動させる廉価2眼レフを発売したのがリコーだった。
これは爆発的な人気を呼び、大衆カメラのリコーブランドが定着した。
その後ミノルタ、マミヤ、ヤシカなどが2眼レフを発売。
キヤノン、ニコンは2眼レフ市場には参入しなかった。
携帯性の悪い2眼レフは次第に姿を消し、35mm1眼レフの時代になる。
2大ブランドがニコン、キヤノン。ミノルタ、ペンタックス、オリンパスが追従した。
ドイツのライカも人気があったが、高価すぎて簡単に手は出ない。
リコーも1眼レフを出したことはあったが、ほとんど話題にもならなかった。
コンパクト35mmでは健闘していたが、ブランド力はそんなに高くない。
デジカメ時代の当初から積極的に取り組んでいた。
独特のデザインであったが、価格が高くヒット商品にはならなかった。
で、最近は多くのメーカーと同じようなデザインに落ち着いてきた。

Caplio R1。4.8倍ズーム搭載ながら薄型の400万画素機。
スライディングレンズにより薄型ボディを実現。
実売価格は3万9800円(税込み)。
アルミニウム製のボディは、全体的にヘアライン処理が施されるなど、
値段のわりに高級感のある仕上げになっている。
しかし、一番目立つ位置にロゴが刻印されている。
これ、なんとかならんかね。
自信をもって送り出した製品なのだろうが、これだけ自己主張されると気恥ずかしい。
コストパフォーマンスがよくても選ぶ気にはならない。

<松下電器産業>(ナショナル)
家電屋がパナソニックブランドでカメラに参入してきた。
最初から選択肢から外されるブランドだ。
イメージキャラの女性歌手も爬虫類みたいで気持悪い。
しかし、次々と新製品を投入する。
以前はリコーと同じで「Panasonic」ロゴが目立つ位置に置かれていた。
が、最近は正面から姿を消しトップに移動した。
そのかわり、Lumixというライカレンズ搭載を前面に打ち出している。

LUMIX DMC-FX7 536万画素 実売価格:5万2800円(税込み)
流行の2..5大型液晶と「手ぶれ補正機能」がうり。
ファインダーがないから電池の消費量は大きい。
画質、機能、デザインもかなり魅力的なのだが、
この価格帯はニコン、キャノン、ソニーなど有力ブランドの機種が目白押し。
「白物」メーカー製のカメラは選びにくい。
日立、東芝もデジカメを発売しているけど魅力ないもんね。

<京セラ>
もとはセラミック製品を作っていた。
昔、カメラメーカーのヤシカを買収。ヤシカがCONTAXを生産していたため京セラが引き継ぐ。
Yashicaブランドは消えたがCONTAXは現在に至っている。
京セラは自社ブランドのデジカメも発売しているが、独創的というか変なデザインが多い。
「Samurai」という機種は「安室なみえ」の元夫をキャラに使って発売されたが
ムービーカメラかと間違う形状。ほとんど評判にならず消えた。
最近の機種も異形デザインの伝統は息づいている。

「Finecam SL300R」 320万画素 実売価格4万4800円
画素数のわりに価格は高い。
ニコンの「スイバル機構」やソニーの「回転レンズ」と同様に、
ボディ部分とレンズ部分が分割して回転する構造になっている。
ハイアングルやローアングルでの撮影はもちろん、自分撮りも簡単に行える。

CONTAXブランドでも同じスタイルが高級感をもたせて販売されている。

CONTAX U4R 
液晶モニターを従来の1.5型から2型に大型化。
カール・ツァイス バリオテッサー T*レンズを搭載。
本体のフロントパネルは牛本革が使われる。

これは、香水をイメージしたコンタックスブランド。デジカメとしては世界最小サイズ

400万画素の1/2.5型CCDと、35mm判換算で39mm相当となる
単焦点のカール・ツァイス テッサー T*レンズを搭載。
発売開始は12月初旬の予定。 予想実売価格は4万円前後の見込み。

どれも個性が強すぎて、好き嫌いが分かれる。私は敬遠したい。

●国土蹂躙
冷戦時代は後ろでアメリカとソ連が金と武器を提供して
戦うのは自国民ということがよくあった。朝鮮戦争、ベトナム戦争が典型例だ。
自由主義と共産主義という国家体制の違いによるものだった。
いま、イラクの国土が戦場となっているが、
当初はアメリカとフセイン体制のイラク軍。
フセイン崩壊後は、アメリカ軍+米国支持軍+新生イラク軍VSアルカイダ系の外国混成部隊。
アメリカは民主主義化を目指す。これに対し武装勢力はイスラム原理主義。

イスラム社会は宗教が生活・文化に深く根ざしているから
アメリカが敗戦国日本を軍国主義から民主主義社会に変革したように簡単にはゆかない。
日本の宗教は千差万別で戒律の厳しいものはない。
それだけに占領統治はイスラム社会に比べ容易だったろう。

太平洋戦争で日本で戦場となったのは沖縄だけだが、
イラクの場合は広範囲にわたっている。
しかもフセインの出身地界隈は相変わらずフセイン人気が高く、
スンニ派三角地帯は武装勢力の格好の隠れ場所になっていて、アメリカ軍も制圧出来ないでいた。
今回の総攻撃でファルージャは壊滅したというが、
武装勢力を指揮していたテロリスト、ザルカウイはとっくに撤退しているといわれている。

今回の攻撃で首謀者を取り逃がしたのでは作戦は失敗といえる。
アラブ諸国の狂信的な原理主義者が再結成され
相変わらずテロ、ゲリラ活動を行うだろう。
残された手段はアルカイダ幹部の暗殺しかないだろうね。

先日、パレスチナ解放戦線のアラファト議長が死去したが、
彼は若い頃イスラエルと戦う愛国戦線を組織した。
ゲリラ、テロを行う集団だ。21世紀になっても過激な闘争をしている。
イスラエルとパレスチナも宗教戦争。
こういう体質の民族が暮らすのがアラビア半島なのだ。
アメリカは、ベトナムのときより難しい問題を抱えてしまった。
武力で制圧しようとすれば時間がかかる。

子供たちがこういう空気を吸って育つと、
嫌米少年となりゲリラに加わるという悪循環ができあがるよな〜。

11月14日(日曜日)
●またまた新選組
井上源三郎、鳥羽伏見にて戦死!

(薩摩の大久保のアイデアで官軍の錦の御旗登場。新選組はポカンとする)
江戸市中を騒乱状態に陥れようとする薩摩藩の傍若無人な振る舞いに
徳川方の侍は、苦々しく思っていたが上からの命令でじっとしていた。
が、ぶち切れた。江戸薩摩藩邸の焼き討ちである。
まんまと薩摩の策略に引っかかり、京都でも戦闘状態になる。
徳川慶喜の関係で京都警護に当たっていた水戸藩と、会津藩、それに新選組も加わる。
水戸の警護部隊は、薩摩に比べ人員が多いので相手を見くびっていた。
会津藩の大砲部隊も参戦したが、いかんせん旧式である。
薩摩は長州との密約で最新式の銃や砲を所有していた。
一旦薩摩の攻撃が始まると水戸・会津は総崩れ。
土方は刀の時代は終わったと認識しつつも、防戦する。
薩摩の一斉射撃で新選組は退却するが、勇の養子の周平が取り残された。
助けに行った源さんは敵の弾に当たって戦死する。
 
(近藤周平を助けにいった源さんが被弾。彼の死を悲しむ新選組。なぜか敵は攻めてこない)
これまで多くの小説、映画で井上源三郎について描いていない。
だから三谷氏のイマジネーションだ。
このドラマで、源三郎は周平の後見人のように常に彼の傍らにいた。
近藤勇の養子として恥ずかしくない男子に育てようとしていたのかもしれない。
最期は周平を助けようとして…だった。

薩長との戦を避けなければいけないと思っていた勇だったが、
戦が始まってしまえば、勝つことが賊軍の汚名を返上できる、と徳川慶喜に進言する。
幕臣の前では戦うそぶりだったが、大阪から急ぎ江戸に逃げ帰ってしまう。
「頭」を失った幕府方は戦意喪失。
様子をうかがっていた大名も薩長側につく。
そして、新選組も敗走することになり、いよいよ組織はばらばらになる。
 
(かまきり顔の慶喜の言葉に、唖然とする松平兄弟)

もう11月も半ば。大河ドラマ「新選組」も終焉のときを迎える。
なんだかんだ言いながらも1度も見逃すことなくここまで来てしまった。

慶喜は維新後、静岡で謹慎生活を送る。
明治30年、帰京を許され東京に移住。明治35年、貴族の最高位・公爵の爵位を与えられた。
多くの幕臣を裏切った彼は、大正2年77歳でこの世を去った。
最後まで幕府に忠義を尽くした会津藩、桑名藩への新政府の仕打ちは厳しかった。
「1将功成りて(助かりて、だね)万骨枯る」とはまさにこのこと。
明治時代の慶喜は狩猟、カメラ道楽。多趣味なおっさんだった。

京都守護職・松平容保
(まつだいら かたもり)は会津落城後、妙国寺に謹慎、
のち和歌山藩に移された。明治5年に謹慎を説かれ、13年より東照宮宮司に任ぜられた。
のちの生涯は職のかたわら歌道にのみ没頭し世を去った。

松平容保と徳川慶喜は、明治の御世に再会することがあったのかどうか、興味がありますね。

●ヨン様のデジカメ

                (写真で見る限り、かっこいいのだが…)
今、盛んにTVコマーシャルが流れている。
ソニーの小型デジカメDSC−L1。
私がホームページの取材用に使っているDSC-U40の後継機種だ。
画素数は400万になって3倍ズームがついた。
サイズはやや大きくなる。
このカメラがアナウンスされたときから注目していた。
これ1台で印刷用、Web用、両方の画像がカバーできる…と。
宣伝が開始されてがっくりきた。
あの、にやけの貴公子ヨン様がイメージキャラなのだ。
サイズ、色合いなど、今回は女性をターゲットにしている。
彼がにっこり微笑むデジカメなんて欲しくないのだが、
先日発売になったので、プリンタのインクを買いがてら対面してきた。

DSC−U40を購入してほぼ1年。
いたる所でパチパチやっても5000枚程度である。
このカメラは10000枚撮影するとまた1に戻る。
まだまだ使えるのだが、高機能版が気になって仕方なかった。
関心があったのは、デザインは踏襲していても
サイズが大きくなって、ややカーブしたフロントがどんな具合に見えるかということ。
SONYサイトで見た限りでは、少し間が抜けているように思えた。

春日部東口のラオックスはいついっても賑わっておりますね。
目指すカメラはデジカメコーナーの一番前にあった。
力を入れているのね。
シルバーと濃紺の機種がデモ展示されていた。
さっそく触れてみる。
う〜〜ん、ぴんとこない。
3か月以上密かに思い続けていた機種がこれか?という感じであった。
物欲がしぼんでしまった。

思ったとおり、旧機種に比べ大きくなった分だけもったりしてしまった。
私の所有しているのは単焦点だが、デジカメのMINOXとでもいうべき精悍さとシンプルさがある。

新機種は、機能アップした分、ボタンも増えているし、十字カーソルがスティック状になっていた。
この突起が気に入らない。ズームになってカメラ・トップもにぎやかだ。
それに小型なのでズーミングがしにくい。
繰り出したレンズがかすかにぐらついていた。
これなら最近の薄型サイバーショットのほうが、よっぽどいい。
レンズバリアは、昔のFujiから出ていた縦長デザインのデジカメのようでなんとなく古臭い。

カメラ好きな男がこれを買うかね?
やっぱりヨン様フアンの女性がターゲットかな?

11月13日(土曜日)

●木枯らし1号
昨年より4日早いという。
夜中の3時頃、ウッドデッキにせり出している2間の日除けがバタバタと音をたてはじめた。
ヨットの帆みたいに風をはらんでいる。
(家がヨットのように滑り出しては困るもんね。)
そのままにしておくと、日除けを支えている壁をこわす恐れがある。
暖かい布団から起き出して巻き上げた。
見上げると一面の星空であった。
この界隈はネオンもないので周囲は暗い。
だから冬は特に星がきれいだ。
いつもこの時期になると後悔する。
星座の知識を増やしておけばよかった…と。

朝は風が収まっていた。
庭のおびただしい落ち葉が強風で吹き飛ばされていた。
これだけきれいにするには、かなり念入りに竹箒を使わなくてはいけない。
通りの栗の落ち葉もどこかに吹き飛んだ。
私の仕事を「木枯らし」が代行してくれた。
愛(う)い風である。
これから「ほうき風」と呼ぶことにしよう。

11月12日(金曜日)
●男性版東京ローズ
これは初耳だった。
上坂冬子の「東京ローズ」を読んでいるが、彼女が東京ローズの取材を進めているうちに
日系2世の「男性版東京ローズ」の存在を知る。
米国で死刑の宣告を受けたが日本に入国し北海道でひっそり暮らしていた。
マスコミはほとんど相手にしなかったため、彼女のスクープだ。

以前も書いたが、アイバ戸栗はNHK(当時はラジオ東京)の海外謀略放送「ゼロアワー」の
番組コラムを担当していた時、自分から「東京ローズ」とは言っていない。
ナレーションの際には「孤児のアン」と名乗った。
それを聴いた米兵たちが勝手に愛称をつけたのだ。

決して魅力的とはいえないアイバの「だみ声」になぜ彼等は熱狂したのか?
その秘密がわかった。
安酒場のねーちゃんのような気安さがあったというのだ。
高級クラブのホステスのような
ムードたっぷりのソフトボイスではなかったことが功を奏したわけだが、
国策番組の責任者、日本帝国の軍人たちは、そこまで計算はしていたかったろう。
あくまで偶然の産物だと思う。
若いGIたちは国にいるときゃ高級店に顔を出せる身分じゃないもんね。

そんなわけで戦勝国として日本に上陸した兵隊も取材記者も
「あの」東京ローズをこの目で見たいという欲望にかられていたのだ。

そこへいくと、男のナレーターは可哀相なもんだ。
男が男に興味をもつという特別な性癖の持ち主以外
短波の海外放送から流れる「男の声」に興味は持ちはしない。
彼は、戦後アメリカに帰国したとき、ひょんなことから経歴がばれて
16年ほど刑務所暮らしをすることになった。

FM放送の人気番組「ジェットストリーム」の「城たつや」の声は評判が良かったが、
あれは音楽のナビゲータとして番組のじゃまにならないソフトボイスだったからだろう。
あの声にしびれていた女性がいたのかも知れないが
私など、空気のような声という印象しかない。

●NHK穴
零時のニュースのときだった。
男性アナの声に突然「紗」がかかった、と思ったらタンがからんだようだ。
中断。気を取り直し読み始めたが、また同じようなことになった。
「失礼しました」と。今度はスムーズに流れ始めた。
一時は、喉に異物を詰まらせて窒息するのではないかと思ったね。
川口穴、あなたです。

NHKは深夜放送はロートル穴でまかなっているのかな?
ロートルで表現が悪きゃベテラン穴ね。
それにしてはお粗末なミスが耳につきますよ。
アクセント間違い、外来語のつっかかり。
音楽は懐メロがほとんどなのだから、穴たちも青春時代に聞いていたはずだが、
どういうわけかよく間違える。
リスナーの多くが年寄りだからといって、
送り手も定年後のボランティアでやられちゃたまらんよ。

11月11日(木曜日)
●恒例・文春/新潮2番勝負


<特集>
文春:なべつね緊急直撃
新潮:川口町の町長は元オウム信者だった
    尾行・盗撮・通話記録を創価学会員に盗まれていた
※文春は端境期のようだ。世の中ゴマンと問題がころがっている
はずなのに、ネタとしては新鮮ではない「なべつね」だもんね。
NHKのドン「えびジョンイル」のほうが旬だと思うが。
新潮がんばる。天皇が訪れた町の町長が極悪オウムの元信者だもんね。
川口町の町民は町長の前歴を知っていたはずなのに、そういう男を
町長にする見識のなさのほうが問われるべきだろうね。
<記事>
文春:実録「人生ゲーム」というくくりで細かい記事をまとめている。
中身は井戸端会議の話題みたいなもんだ。
「私が見たくないワイドショー報道番組」が面白そう。
※テレビ朝日の古館報道番組がトップ。
古館は久米を意識してか力みすぎ。先日は石原東京都知事を相手に
浅い知識を振り回していた。相手をムッとさせて本音を引き出そうという
魂胆なのだろうが、横綱に胸を借りている幕下みたいなもんだ。
朝の番組はフジテレビというから、小倉キャスターね。
ミニ巨泉と言われている。
最近文春はこういうくくり扱いが多い。特集班が弱体化しているんだろうね。
新潮:再選ブッシュは北朝鮮の「ルビコン」を渡る
※イラクが一段落すれば次のターゲットは北鮮と言われているからね。
しかし、イラクがベトナムのように泥沼化するきざしありで、いつ収束するか
わからない。それまで、キムさんは枕を高くして眠れる。
※今週も新潮のかち〜〜〜。

●宮代・杉戸合併推進

 
新聞に「合併杉戸町・宮代町」の印刷物が入っていた。
チラシではない、地域情報紙「暮らしのガイド」だった。
隣町との合併を促進するためタブロイド版4Pを使っていた。
2町合併協議会設置が宮代議会で否決されたため、
直接請願を行うための署名活動を行おうというものだ。

で、疑問に思ったのは、
コミュニティ紙といえば公正中立・準公器みたいなもんだ。
それが2町合併を主張している。
2町合併推進派の事務局長が発行人だからね。
でも、私物化の感は拭えない。

編集長が「長年添いとげた両町が1つになれないのはおかしい」と言っている。
「添いとげる」とは「困難な事情に打ち勝って夫婦となる。」
「一生、夫婦として暮らす」意味だから
「長年寄りそった両町が…」と表現するのが正しいのでは?
で、2町が晴れて合併できたとき「宮代と杉戸が添いとげた」となるわけね。

「1市3町合併復活運動」を行う市民団体には
「民主主義の原則を無視した暴挙」と騒いでいた議員グループが
宮代・杉戸合併派に鞍替えした(不見転<みずてん>という)ために今回は静観している。
同様に久喜宮代衛生組合の労働組合も批判はしない。
民主主義ってこんなに都合のいいものだったっけ?


11月10日(水曜日)
●どこのことかと思ったら

昨日の読売朝刊埼玉版。
「進行中の事業も凍結」合併破たん、苦しい予算編成
でかでかとした記事だった。
歳入と歳出の見通しのグラフには、「宮代町」とあった。
なんとわが町の、どんどん苦しくなる台所事情の記事だったのだ。
1市3町合併が、民主主義の原則で否定された。
これにより、今後10年間で82億円の赤字が生じることになる。
反対をあおった議員はこの現実をどう責任をとってくれるのか。
彼等には、その赤字を少しでも減らすための政策などなさそうだ。

町に経費節約、町民に負担を強いて、無策の政府に責任転嫁するのだ。
町長の公用高級国産車が、バイクになる日もそう遠くないね。

●東京ローズ
リクエストしておいた本が入荷したと町の図書館から連絡があった。
2週間以上経過していた。
近隣図書館にはなく、県立熊谷図書館の蔵書だった。
10日で戻さなくてはならないので、返却日は厳守してください、と
カウンターの女性に言われた。
「東京ローズ」戦時謀略放送の花
中公文庫から1995年8月に発行されたものだ。
新しい発見があるかな〜。楽しみである。


●ファルージャ攻防戦
米国はサダム・フセインのお膝元に潜むテロリスト掃討戦を展開している。
兵員1万〜1万5千人。対する武装グループはその10分の1程度だといわれる。
ハイテク、物量で攻める米軍に対し旧式な武器で対抗する。
市街戦は町を知り尽くし、地下と路地を使って神出鬼没する武装グループに
有利に展開することがある。実際、米軍は苦戦を強いられている。
新聞には、双方の写真が掲載される。
アメリカ軍の写真はわかるが、武装グループの写真は
誰がどのように撮影しているんだろうね。

米軍のスナイパー。狙撃銃をこんなに間近に見られる写真も珍しい。

武装グループの迫撃砲と重機関銃。機関銃は反動が激しいので腰だめで使っている。
本来銃座を使うのだが、持ち運びながら射撃しているため、銃弾を繰り出すサポーターがいる。
武装グループは50年前の写真ような感じがする。

●中越地震
日本でも有数の豪雪地帯が間もなく雪の季節を迎える。
避難生活を送っている皆さんを見ると胸が痛む。
山古志村は岩が芋川をふさぎ村に水がなだれ込んだ。
地震プラス洪水被害のダブルパンチである。
神に慈悲はないのか…と日頃無信心な小生も自然災害を恨めしく思う。

崩壊して危険ということで破壊・整理された家が映し出された。
25年ローンで建てた家が、あと5年で完済するというところでこの災害に遭遇してしまった。
家はあとかたもなくなり更地になった土地を見ながら
中年の主人は悲痛な顔で「人生が終わったという感じだ」と嘆いた。
1年間は無償で家が借りられる。
知人たちの好意で最低限の家財道具は揃ったが喪失感は大きい。
たばこの煙をため息とともに吐き出した。
見るほうも切なくなってくる。

わが国は台風、地震で家を失った人も大勢いるというのに
小泉政権は、北朝鮮にあてのない莫大な金額をばらまいている。
若い人ならまだ立ち直る可能性は大きいが
70過ぎの老夫婦にとって家の再建は到底無理な話である。
こういう弱者に援助の手を差し伸べるげきではないのかね。

他人にいい顔して内に冷たいという人間がいるが、
純ちゃんもこういうタイプではないの。
海の向こうの独裁者になぜそこまでする必要があるのかね?
拉致被害者の会の皆さんも「経済制裁を発動して」と言ってい。
今回の実務者レベルの会議で、相変わらず不誠実な態度を取るのなら
「我慢の限界」ということを見せつけなさいよ。

奴等が本当に核攻撃を仕掛けると思っているのかな。
金さんのブラフだと思うがね。
もし、経済制裁の第一波くらいでミサイルを発射したら
国際社会からどんな指弾を受けるかということくらい、あの男もわかっている。

イラクへは多くの反対を押し切って強行するくせに、北鮮にはなぜか弱腰。
日朝平壌宣言に秘密条項があるのかと勘ぐりたくなる。

11月9日(火曜日)
●柚子ジャム
枝になっているのをトゲに刺されながら完熟柚子を使いました。
わが家では落果したものは使いません。
木は剪定して低く作ってあり、今年は300個くらいはなっている。
夏のブルーベリーもよくできたが、酸味のほどよくきいた味がなかなかです。
 


約20個の柚子から4つのジャムができあがり。

●柿ジャム
いったいどんな味がするのかな。
宮代の「新しい村」と杉戸の「アグリパークゆめすぎと」が共同開発した新商品が発売された。
そういえば、「宮代ふるさと祭」の会場でも売られていた。

今回は杉戸産の柿を使ったそうだ。
原料は10月末から11月初めが旬の早生(わせ)次郎柿。
果実の先が十文字に割れやすく、これまで「B級品」として捨てられていたものを使った。
淡いオレンジ色で、香りは強くないが、柿の果肉を残したジャムに仕上げた。
約300キロの柿から190グラムの瓶詰千個を作り、一つ500円で両施設で販売している。

秋の代表的な田舎の風景は「柿」が主役。
どこを見てもオレンジの大小の実がたわわである。
商品にならない「捨てられていた」柿を使うというのがみそ。
ゴミ、クズが「金」を生むのだから、農家はまたまたほくほく顔だね。

ジャムにするから原料はB級品、というのが当節すごいズレ感覚。
すると、いま市場に出回っている明治屋、アオハタジャムの原材料もそうなのかな?
たぶん違うと思うよ。
廃品利用のジャムでもいいという人が買えばいいのだからそれはそれでいいのか。
都会では売れそうもないね。

●新たな枠組み
春日部市と庄和町の合併協議会が、昨日設立された。
この合併は「合併重点支援地域」に指定され財政面での優遇もあるという。
きっと合併特例債とは別物なんだろうね。
この2つの自治体は接する境界も宮代・杉戸以上だし、
庄和町は春日部経済圏だから、結構すんなりいくのではないの?
22日、初顔合わせがあるという。
庄和町町長選では、合併推進の現職に合併を疑問視する対抗馬が現れた。
結果如何ではひっくりかえることもあるのだろうか。
宮代、杉戸は相変わらずの混迷。
新春日部市が成立した後、「仲間に入れて」では、あまりにも節操がない。

「さいたま市」の誕生に当たって、文教の「浦和」と商業の「大宮」という
性格の違う市が大同団結したもんね。

ここは、「商業の春日部と農業の宮代・杉戸・庄和」でしょ。
高層ビルが林立する殺風景な都市づくりは他に任せて
イングランドのような田園中核市を作ればいいのにね。

11月8日(月曜日)

●ハイビスカス

初冬というのに外に出したままのハイビスカスが大輪の花をつけている。
初夏の頃は枯れ枝に小さな葉をつけていただけだった。
昨年の剪定の失敗か、あるいは寿命かと思っていた。
しかし夏の連日の暑さで故郷を思い出したのか元気になった。
今年は幸い油虫も寄生していない。
まだがんばって咲いてくれると思うが、
そろそろ家の中に入れなくては。

ハワイの州花でレイに用いられ、常夏の国がお似合いの色と形。
ところが和名は仏桑花(ぶっそうげ)という。
古風で仏花が似合いそうな雰囲気だ。
沖縄では」庭木として植えられており、琉球むくげ、扶桑花(ふそうか)などとも呼ばれる。
原産は中国南部と考えられている。
ハワイで見るのはハイビスカス属の交配種ハワイアン・ビスカス。

そういえば、むくげの花は小さなハイビスカスのようだ。
韓国の国花であちらでは「ムグンファ(無窮花)」と呼ぶ。

●隣町の有名人

クレヨンしんちゃんの作者と大田裕美だけではなかった。
「蔦谷喜一」という老画家が読売の婦人欄で紹介されていた。
名前を聞いても顔を見てもピンとこなかった。
写真の手前にあるイラストを見て懐かしい気分になった。
「きいち・ぬりえ」の作家だった。
小学生の頃、おもちゃ屋、駄菓子屋には必ずといっていいほどこの塗り絵があった。
女の子の遊びなので私は買ったことはないが、
ふっくらとして目のぱっちりした少女が、
ある時は羽子板を手にしていたり、
たぶんスキーの服装もあったような気がする。
昭和20年代だから社会はまだ貧しかった。
そういう時期に、塗り絵の中の少女はなんと豊かな生活をしていたことか。
少女たちに夢を与えていたのね。

築地生まれで生家は紙問屋。
女兄弟が多いので着物の柄や少女たちの季節の遊びは身近で見て育った。
いいとこのぼんは若い頃近くの銀座の空気を吸って育った。
若くして売れっ子作家になっても
貯金には無縁で、稼いだものを道楽に注ぎ込んだ。

こういう生活スタイルが、作中のおしゃれな少女として開花している。
今見ても少女たちは違和感がないと記事で言っていた。
90になっても現役。うらやましいほどの自由人。
春日部にはこういうスーパー老人がいた。

11月7日(日曜日)立冬
●またまた新選組
 
(大政奉還に新選組幹部が会議を開く)      (勇はくわせもの将軍からじきじきに声をかけられる)
 
(大阪で恭順するとさっさと京を離れる将軍)  (勇を狙う銃。資金は薩摩藩から出ていた!!)
大政奉還で揺れる佐幕派。
自信たっぷりだけど裏付けのない脳天気将軍徳川慶喜。
沈みつつある徳川家を必死で守ってきた会津候も失職。
これに変わり慶喜の水戸藩がしゃしゃり出てくる。
このため、新選組は二条城警護から伏見城へと変わる。
近藤勇は打ち合わせのため伏見城に出向いた帰り道、
御陵衛士の残党、篠原泰之進に銃で狙撃される。

京都守護職松平兄弟の会津・桑名藩の幕府側と薩・長の官軍とのいくさ、
鳥羽伏見の戦いに、勇は肩の傷の治療で、出陣できない。
激しい戦いのさなか、幕府に利あらずとみた慶喜は兵をおいて
大阪から船で江戸に逃げてしまう。

明治維新が完成した後、政府軍に最後まで反抗した会津藩には
過酷な運命が待っていた。
これを嫌ってハワイ移民してしまう会津人も多かった。

次回は、源さん、鳥羽伏見の戦いで戦死。

●合併破談、関西版
タイミングのいい内容だから見た方も大勢いるだろう。
NHK特集「町は合併に揺れた」

大阪府の下の方に位置する3市2町の合併劇を追った特集だった。
沖合いに「関空」のある人口25万人の「南泉州市」になる予定だったが、
賛成は高齢化著しい「岬町」と推進母体の「泉佐野市」の1市1町のみ。
9月1日合併協議会は解散した。
全国では、現在まで合併実現79、破談120という。

この合併劇もそれぞれの住民の思惑が複雑にからんでいた。
小さな自治体「田尻町」は関空からの税収がある
同じく関空に飛び地を持つ泉佐野市、泉南市にくらべ豊かである。
田尻町住民は合併により財源が他の2市に流れてしまうのではないかと危惧している。
泉南市は古くからの宿場町で他にはない土地問題が発生している。
樽井地区の共同墓地は土地は一応、市の名義になっているが、
先祖代々自分たちが費用を出して守っているという事情があった。
これが合併で事務的に処理されることへの危惧だった。


泉佐野市は、国が奨励した政策により300億円の文化ホールを作り
これが市の財政を圧迫している。
田尻町も同じく過大な公共設備を作った。
40億の総合福祉センター、34億のドーム付き体育施設である。
関空からの税収と地方交付税、設備投資への優遇政策を見込んでのことであった。
しかし、関空は思ったほどの稼働率ではない。
しかも、小泉内閣の三位一体改革により歳入減。
うかうかと箱物政策に乗ったばかりに財政は逼迫することが目に見えている。

泉佐野市もこのままゆけば自治体破綻は必定。
ごみ収集・市営施設利用の有料化をはじめ198項目の合理化計画を発表。
市民に大きな負担としてのしかかることになった。

阪南市は、合併を進めながら単独で行くことも模索していた。
建設後40年が経過した市民病院の老朽化が著しい。
しかし、財源難で80億といわれる建て替え費用がなくて、手がつけられない。
市長は院長に診療科目の廃止を迫る。
採算のとれない産科はすでに廃止、次は耳鼻科と眼科が候補にあがっている。
市民病院と言えばだいたい総合病院であるが、採算の合わない科は
個人病院にまかせるというのだ。
公立だからといって安閑としていられない。
存続させるためには、採算ベースに見合う顧客を確保しなければならない。
院長はそこまでのビジネスマインドを持ち合わせていない。
市長は、病院に出向き意識改革の檄を飛ばした。

財政が逼迫している自治体の長は公用車を使わない。
経費節減でバイクや自転車で移動している。
だから、普段はスーツなど着ていない。

ある市長は「市役所は株式会社だ」と公言する。
だから「コスト削減、サービス向上」に力を入れる。
仕事前にカウンター業務の職員はサービスの基本を唱和する。
机はカウンターと平行に配置し市民と接しやすくする。
諸用紙用封筒に広告を入れる。
職員の早期退職奨励。
などなど、さまざまな手法を取り入れている。

先日は庁舎内で切手、はがきの発売を行った自治体が紹介されていた。
今後は喫茶店、不用品売買などを外部委託で行うところも出てくるんじゃないの?
こうなりゃ、まさにサービス業だよね。
役所も会社定款みたいなものを用意する必要があるのかね。
そして、税務署の徴税対象になったりしてさ…

今回の合併ご破算で、ある市長は言っている。
「小泉政権の今回の合併は、政策の失敗を地方自治体に押し付けるものである。
単独を選択した場合、財政破綻で再建団体に組み入れられる自治体がどんどん
出てくるだろう」と。

●ふるさと祭り2日目
午前9時半。ど〜ん、ど〜んという花火の合図で
「宮代ふるさと祭」2日目が始まった。
駐車場のキャパが少ないので育苗施設のほうまで第二、第三駐車場が作られた。
それでも車はあふれている。
池の周囲はおびただしい自転車がとめてある。
きのう・きょう、天候に恵まれ、山崎地区の自然を楽しんでいる。
※写真は昨日のものです
 
(出番を待つ派手な衣装の姐さんたち)     (ステージ上は笠原小の鼓笛隊)
 
     (フリマもかなり出店)               (東武乗馬クラブのデモ)

  (テント村も賑わいをみせて)

11月6日(土曜日)
●笠原小文化祭
初めて行ってきました。バザーが売りらしい。
1時半開場というのに、30分前には行列ができていた。
家人は激戦の末、バーバリーの掛け布団を手に入れた。
笠原小学校は独特な構造をしている。
外壁は色あせているが創立当時は朱赤で竜宮城のようだったみたい。
こういうイベント以外最近は無関係の人間が校内に入ることは難しい。

    (体育館で開催されたバザー)           (階段上の軽食コーナー)

        (風変わりな校舎)               (芝生のお手前コーナー)
大階段の上でスナックコーナーが開店していた。
とん汁50円、みそおでん100円。
池の向こうで開催されている「ふるさと祭り」に出店している連中に見せてあげたい料金だ。

●合併復活派、動く
住民投票で1市3町合併が否決された宮代町は、
商工自営業者が中心になって「宮代のあすを考える会」を組織。
直接請求のための署名活動を行ってきた。
昨日その結果を町の選管に提出した。
署名数9629名。
この結果は多かったのか少なかったのか?
宣伝、署名の戸別訪問など物量作戦にしては少ないといえよう。

町長は今回の運動に対し「反対票くらいは最低ないと話にならない」という見方。
11035票には5〜600票足りなかった。

宮代の場合、直接請求は有権者の1/50。560名分の署名があれば
成立するわけだが、運動の展開からすれば
派手な花火のわりに観客が集まらなかったということか。
町長はニヤニヤしてるんだろうな。

合併復活派幹部の分析は
「住民投票で合併賛成をした人の半数以上が署名を拒否。運動に冷ややかだった」
「署名活動が国体で中断した。また、住民投票の結果を尊重している」

ともあれ、直接請求の条件は満たしているわけだから
もう一度賛否を問うことになるのだけれど
杉戸が脱落、春日部・庄和は合併協議会設置の方向で動いているし
この時期に「1市3町合併復活」を問う宮代の住民運動はどこに落ち着くのだろうか。

かつて私は横浜市緑区、神奈川区に20年以上住んでいた。
月1で「区の便り」「議会報告」が配布される。
宮代では地区・班がしっかりしているので、班長が個別配布している。
横浜ではそんなことはなかった。
たぶん新聞に折り込まれていたのではなかったか。
地区集会も開催されたかどうか定かではない。出た覚えもない。
区は面積が広く人口も多い。
何が行われても、どこか遠くのできごとのように感じていた。
ところが、宮代は人口3万4千人のコンパクトな町である。
自転車で走っても端から端まで短時間で行ける。
勤務が都内で、自宅には寝に戻るという生活ではなく
ここで教室を開き1日のほとんどを地元で過ごしている。、
だから、町の動向は町内会のように身近に感じられるのだ。

流れ着いた新住民といえども、
合併問題は、今後30年、50年後の宮代を考えると重要な課題である。
(当然生きてはいないのだが)
親方日の丸でやってきた自治体運営も時代とともに形態を変えようとしている。
小さな町がその特色を生かしながら自主運営をどこまで遂行できるか。

長年暮らしている人は、他の血が混じることを嫌う傾向があるらしい。
「閉鎖的な村」意識なのかな?
あるいは「ユートピア」への侵入者を排除しようとするのか?

かつて瀕死のニッサンへやってきたカルロス・ゴーンというフランス人がいた。
座間工場閉鎖をはじめ数々の改革を行った。
工場勤務者はじめ地域住民から蛇蝎のごとく嫌われた。
社内でも「コストカッター」と呼ばれ、
高給っもらって仕事をしない連中は戦々恐々としていた。
今ではニッサンは昔のような元気を取り戻している。

これからは企業も自治体も似たようなものだ。
国の人口構成比は頭でっかち。
景気は右肩下がりがやや落ち着いたとはいえ昔の水準には戻っていない。
地方交付税や税収ばかりあてにしていると、どんなことになるかは明白だ。

共産党などは「親方日の丸」に責任をとってもらう、と言ってなんでも反対するが
こんなラクな言い分はない。
まるで小遣いを減らされた子供が親に文句を言う「駄々っ子」みたいだ。
もっと建設的な発想はできないものでしょうか?

●ギャップ
と言ってもアメリカのカジュアルブランドのことではない。
平成天皇ご夫妻は中越地震の被災地へ赴く。
ところが、息子のほうはどうだ。
奥さんが心の病を患っているので、静養のため家族で別荘へ。
一家が乗った車をカメラが追った。
奥方は手を振りながら笑顔で応えた。
幸せそうな顔であった。

今、国内は台風と地震でずたずたになっておるのですよ。
親が地震被災地へ行くなら長男は兵庫の台風被災地へ行くとか
この時期の動き方があるだろうに。
静養に行くなとは言いませんが、タイミングを見計らっていただきたいですね。

長引く被災生活でお年寄りばかりでなく、中年の方までがばたばたと亡くなっている。
被災した方の中には、奥方と同じ病の人だっているかも知れない。
やはり雲上人は下々の苦労がわかっていらっしゃらない。

11月5日(金曜日)
●かまきり
かまきりはとまった物と同一化しているかのように動かない。
かまきりは忍者である。
昨年の今頃はハイビスカスの緑の葉の脇に、同じ色をして長いこと不動であった。
あとで気がついたら独特のかたちをした卵が生みつけられていた。
産卵していたのだ。
本日、自転車に乗ろうとしたら薄い緑色をしたカマちゃんがへばりついていた。
場所は塗装された金属なのに滑らない。
ここに産卵されたら困るので、移動してもらった。

晩秋にかけてこういう光景がいたるところで見られる。
もっと寒くなると枯葉色に変わる。
かまきりは、ワンシーズンで命が終わるのでなく、落葉の下で越冬するのかな?
小学生に笑われそうな問題だが…

●竹のアート
明日から始まる「宮代ふるさと祭」に来る人たちの目を楽しませてくれるアート群。
毎年、大人も子供も思い思いの作品を田圃の中に作る。
 
 

今年の出色は灌漑用水脇の「ともしび」ね。

夕方5時を過ぎれば、用水脇の「農の道」は真っ暗だ。
そこを通ったら、電球でいえば10Wより暗いあかりがともっていた。
「あかりはぼんやりともりゃいい」
電源はなんだろうね。

メイン会場から少し離れたところには、地元山崎の数人の大人たちが
何日もかけて作ったりっぱな構造物がある。
 
今年はシーソーだった。
風車は2年目。羽の布も新しくなった。
回るとガラガラうるさかったが、接触部分に潤滑剤を用いたのか静かだ。
小屋はプロが作ったと思えるような頑丈なもので、これも2年目。
人通りが少ないので、時々高校生カップルが入り込んで
かなりのちゃいちゃをやっていることがある。
「離れろ!水ぶっかけるぞ!」と、娘の父親なら言うだろうな。

●あほ!
ヤフーオークションに香田青年の処刑ビデオをDVD化して出した大馬鹿者がいた。
価格2100円から。送料210円ということだった。
結局、総スカンをくってオークション対象にはならなかったらしいが。
ヤフーがこの事態を知ったのはかなり時間が経過してからという。
同胞の死で金儲けをたくらむアホ。
村民が避難したことをいいことに郵便局のATから金を盗もうとした奴。
義捐金詐欺。
人の不幸を踏み台にするとはね。さもしい国民に成り下がった。

11月4日(木曜日)
●香田青年、司法解剖
昨夜8時半、香田青年が福岡空港に無言の帰国をした。
遺体は産業医科大で司法解剖が行われた。
死因や殺害方法などを特定するためというが、
警察は犯人が公開したビデオを見ているでしょ。
殺害の方法が克明に写されているのだから、何も特定することはないと思うが。
切り口をみて、切れるナイフを使ったとでも言うのかね。
死因は胴体と首が離れたことによるものだよ。

同時に福岡県警が殺人容疑で捜査を行うとも。
これは、昨年7月に刑法が改正され、日本人が国外で殺人や強盗、誘拐など
重大犯罪の被害者となった場合、日本の警察が捜査できるようになったことによるもの。

これまで、外国で重大犯罪に遭遇した場合、外務省が窓口になって
国家同士で問題解決するものと思っていた。

すると、今回の事件は県警の捜査官が現地に赴きイラク警察と合同で
犯人探しを行うとでもいうのだろうか。
首謀者とされるザルカウィ容疑者は米軍も追っているだろう。
CIAが動いているかもしれない。でも、見つけることさえできない。
こういう難問題を地方警察だけで解決できるのだろうか?
自衛隊は集団で基地内にいるが、
県警の捜査官は拳銃は持っていても逃げ込める場所がない。
犯人探しに日本からやってきたという情報が入れば
テロリストの返り討ちにあうかも知れないよ。捜査官は生きた心地がしないだろうな〜。

北朝鮮に誘拐された人たちに対しても
新潟はじめ被害者が在住した都道府県の警察が犯罪捜査に当たっているのかしらね。
北鮮の警察とコラボができるわけもないし、
秘密主義が徹底している国家権力相手に何を捜査できるというのか。
もっと基本的なことは、警察が捜査で簡単に北に入国できるとは思わないけど。

●宮代ふるさと祭
今週の土日に新しい村で開催される晩秋のイベント。
もう3回目。ということは新しい村ができて3年目、早いものですね。


開店時に町からの依頼でオープニングポスターを作った。
広い芝生のある地元産野菜の直売所。
若いお母さんたちが子供たちを連れて、新しい輪が広がることを願い
「公園デビューは芝生の上で」というキャッチにした。
購入間もないオリンパスの310万画素のデジカメで建物を撮影。
メイン写真の後姿の女の子は高解像度の画像を探してきた。
私の娘が2〜3歳頃にそっくりだった。


新しい村ができる前の「ふるさと祭り」は
現在、ハーブ園、無花果果樹園になっているあたりの畑を利用して開催されていた。
ドラム缶で焼き芋を作ったりする素朴なイベントだった。
年々賑わいを見せる「ふるさと祭」だが、2日間は儲けようと考えず
「感謝価格」で諸々を提供して欲しいですね。よその地域に比べ宮代は高いものね。

●恒例、文春・新潮2番勝負


<特集1>香田青年が大きく誌面を飾る
文春:香田証生さんが、6歳年上の彼女に告げた別れの言葉
新潮:母思いの青年がイラクで殺害されるまでの「平和すぎたフリーター生活」
※高校を卒業して6年間。定職につかず職業を転々としていた。最近では珍しいことではない。
この、どこにでもいそうな青年が選んだ「自分探し」の旅が悲劇を生んだ。
さらに、先に捕まり開放された3人のその後についても言及。
文春は、彼が交際していた女性にスポットをあてた。新潮はやや皮肉をこめたタイトルとなっている。
両方とも読んでみたいね。
<特集2>
文春:ニッポン人の底力を見た!
※中越地震で瓦礫の下敷きになった親子の救出劇。
自衛隊でなく消防庁のハイパーレスキュー隊の活躍を伝える。
新潮:「余震」未だ収まらず。
※避難生活を送る人々をレポート。
無人になった山古志村の郵便局のAT機の金を盗みに入った連中がいるという。
幸い無事だったが、最低の連中がいるもんだ。
中国人かな?彼等のメンタリティは日本人と大いに違うからね。
<記事>
文春:「負けてたまるか」のタイトルで小記事をくくっている。
☆米国大統領のファーストレディにはどっちがなるか?
元田舎教師のブッシュ夫人、ハインツ富豪のケリー夫人。
もう、勝敗はついたが、ケリーの2度目の奥さんは金があるが柄が悪そう。
2人の娘も父親に似て「うまずら」。可愛くない。
☆松本清張原作「黒皮の手帳」がTVドラマになった。
米倉涼子がはまり役と誉められている。同じドラマに出ている人気上昇中の矢田亜希子は
元ヤンキーだったのね。彼女のほうが「お水」の世界の住人っぽけどね。
☆紅白に出て欲しくない歌手は「和田アキ子」と「さぶちゃん」なんだって。
新潮:フジテレビのモーニングショーの顔「小倉智昭」は「ミニ巨泉」なんだって。
※彼もこの業界に長いよね。20年ほど前、シャープ提供の「パソコンサンデー」の
司会で登場した頃は「したり顔」で物を言わなかったけど、最近は「おやぢ発言」が多くて
「小さな大橋巨泉」といわれてるそうだ。事務所も同じだしね。

今週は両誌とも面白そうですね。

●ビン・ラディンの不気味なスピーチ
11月1日、アル・ジャ・ジーラのWebサイトに掲載されたビン・ラディンの米国民向けのメッセージ。
ビデオ再生できるが、もちろん何を言っているのかわからない。
日本の新聞報道によると、ブッシュの行った行為に対し、
米国に向け新たな報復を行う、と言っている。
ブッシュが再選されたアメリカは、どこかの大都市が恐怖のどん底に落とされるのか。


●ケリー敗北
日本時間1時30分、電話でブッシュと話し敗北を認める。
TV討論ではケリー優勢だったのに、開けてみるまでわかんないものだ。

日本でも早く民主党が実力をつけて自民党と互角に渡り合えるようになれば面白い。
でもね〜、自民党から鞍替えした議員も多いので、2つの政党の性格が似ているような…
資本家陣営と労働者陣営のように明確ならメリハリがきくのにね。

●NHK穴
午前零時のニュース。
治安は「ちあん」だけど、穴は「あん」でした。
4日の始まりからずっこけですね。

11月3日(水曜日)

●いい店、みっけ!
杉戸高野台駅入口に「フライングガーデン」がある。
「爆弾ハンバーグ」と大きく書いてあったのでハンバーグ専門店だと思っていた。
チラシでスパゲティを扱っていることを知った。
1ヶ月前、たまたま出かけたのが第1水曜日。
第1、第3水曜日は料金の半額金券バックという出血サービスディだった。
スパゲティ+サラダ+飲物で1000円でおつりがくる。
ボリュームがあり、私好みのコクのある味付け。
コーヒーはお代わり自由。
2000円食べると1000円の金券がバック。
この金券を使うために通い続けるという仕組みになっているが
スタンプより即効性があって、客にはうれしいシステムだ。
 
4号線の「フラカッソ」が撤退し、カインズホーム近くの「モダンパスタ」へ
顔を出していたが、最近は「フライング・ガーデン」通いである。

店内はアーリーアメリカンスタイル。
ハンバーグが売りなので子供連れのファミリーが多い。
最近は少子化と言われるが、この店にやって来るのは3人は当たり前。
4人という家族もおりましたね。
賑やかに食事している姿を見ていると、こっちもなんとなく嬉しくなってくる。

●身代金
日本の外相は、ザルカウィ派幹部のタコ発言を即座に否定した。
さらに、殺害しておいて自衛隊の撤退を要求するとは…と不快感を露わにした。

純ちゃんの突き放した発言が殺害への引き金になったかのような意見がある。
人質ならあんなに簡単に殺害しない。
殺害することが目的の誘拐だったのだ。
そして、在イラクの外国人を恐怖のどん底に引き摺り下ろすことが狙いだ。
人質なら在イラクのマスコミ人、政府高官を誘拐し取引をするだろう。

香田氏の殺害理由を述べる中に「異教徒」という言葉があった。
「世界の警察」アメリカは独裁者から国民を解放したと思っているが
彼等はフセインを倒した外国勢力を、中世にアラブ世界を侵略した十字軍と同じようにとらえている。
外国人はすべて敵なのだ。
だから、アメリカの後押しで発足するイラク政権も目の仇にする。

過激な民族主義のリーダーがイラク人ではなくヨルダン人というのがおかしい。
ザルカウィはアルカイダ系だから、イラクだけでなくアラブ世界を睨んでいる。
彼等の究極の目的は何か?
アラブ原理主義のもと、厳格な戒律で縛られた旧社会に戻ること。

これでは世界の流れに逆行するものであるし、
イラク国民に受け入れられるものではない。
彼等はやっと取り戻した自由なのだ。

アメリカは大統領選挙でヒートしている。
ブッシュかケリーか。かなり拮抗しているといわれる。
ケリーが選ばれると対イラク政策、対日本政策もかなり変化が起きそう。
当然だろうね、ブッシュとは反対のことを公約にしなくてはいかんもんね。

仮に解放軍がイラクから撤退したらどうなるか?
獄中のフセインが吠えるだろう。
テログループも急におとなしくなってイラク再建に力を尽くすなんてことはない。
彼等はアメリカのにおいのするイラクを破壊するだろうね。
国土は統制がとれなくなって、ますます荒廃するんでないの。
石油の生産や輸送も滞り世界に悪影響を及ぼすという図式が見える。

やはり解放軍がテログループを掃討し平和をもたらさなくてはいけないね。
アメリカも1国でつっぱらないで、国連軍に権限委譲しなければ
国際社会から支持されないと思うが。

11月2日(火曜日)
●えっ、裏取引?
ザルカウィ派が香田青年殺害の犯行声明を行った。
同時に、ザルカウィ派の幹部が語ったところによると、
「日本政府は、香田青年の誘拐に対し身代金を払う」と申し出たという。
信憑性はどの程度かな?

ついに、香田青年殺害ビデオがあちらのサイトにアップロードされたらしい。
※う〜む、見てしまいました。かなり鮮明です。
静止画を載せるけど、これは見ないほうがいいと思うよ。動画の最後の部分ね。

コンテンツをアップロードするとき、ftpソフトで「接続」するんだけど、
終わる時は「切断」をクリックするんだよね。
なんか、ゾクッとするようになった。

「香田青年の遺体は星条旗に包まれていた」という情報に対し
「そんなことはなかった」という談話もある。
これも、どっちが正しいのかね。
※その後、ちょっと分かったこと
香田青年殺害が星条旗の上で行われていた…

情報の錯綜はよくあること。

●それぞれの死
NHKの大河ドラマも最終回の収録が終わったそうだ。
脚本の三谷氏が晴れ晴れとした顔で連日テレビに登場している。
映画「笑いの大学」の脚本も手がけたそうで、最近富みに注目を集めている。

新選組は多くの隊員が内部抗争で死んでいった。
(連合赤軍みたい)
三谷氏はそれぞれの死に意味を持たせたかったという。
(TVドラマ「太陽に吠えろ」の多くの刑事がドラマチックな死を遂げたのに似ている)
だが、新選組はこれまで数多くの小説、ドラマがあり
いわば「定説」になっているので、それを覆すのに苦労しただろう。

有名どころの最初の犠牲者は「芹沢鴨」だった。
大酒呑み、乱暴者という性格はそのままだが、
彼がふと見せる寂しそうな表情。
国を追われたはぐれ鳥が、暴力で手に入れたお梅と心を通わせ
やっと明日に希望が見えたかな、というところで殺された。
お梅役の鈴木京香つ〜女優は「妾」を演じると「ばかうま」ですな。


次の大物は「山南敬介」
線の細いイメージで、これまでの多くのドラマでは存在感がほとんど感じられなかった。
昭和52年に放映された「新選組始末記」では、高橋長英が演じていましたが、
なんとなくいじけたところが強調され、理論派という感じはなかった。
今回の堺君演じる山南は、近藤の知恵袋としてじわじわと存在感が出てきた。
そして、脱走、明里との別れというクライマックスを経ての切腹。
彼は武士だから作法にのっとって割腹を遂げる。
近藤、土方は肩を抱き合いながら、夜の廊下で泣いていましたが、
見るほうも感情移入しましたよ。


次が「藤堂平助」。彼は可哀相だった。
新選組古参でありながら、元伊東道場門弟ということで、
御陵衛士として近藤と袂をわけた伊東甲子太郎についてゆく。
最後まで、伊東から信頼されていないのではないかという疑心暗鬼にかられていた。
新選組時代は年の近い沖田総司と仲がよく、
吹石一恵演じる八木ひでを想いながらも、ひでは総司に夢中なので、あきらめる。
師である甲子太郎が暗殺され、弔い合戦となる。
仲間だった永倉新八、原田左之助は平助の命だけは助けたいと思っていた。
永倉の「あてみ」をくらって倒れていた平助だが、
はっと我にかえり敢然と向ってゆくが非業の死を遂げる。


それから「井上源三郎」。控えめで人情厚い人柄。
道場時代は下男と間違えられることもあったが、れっきとした試衛館免許皆伝。
近藤勇より6歳年上だった。
これまでのドラマは、ほとんど井上源三郎を描いていない。
その他大勢組だったのだが、NHKの新選組では、殺伐とした隊内にあって
彼の暖かさが随所に現れている。
この扱いを一番喜んでいるのが、源さんの子孫だろう。
(地元では井上源三郎記念館ができたほどだ)
何しろ、近藤の同郷でありながら土方、沖田の陰にかくれていたのだから。
彼は隊の抗争ではなく、鳥羽伏見の戦いで被弾し戦死する。


その後、勇は関東に下り、甲陽鎮撫隊を組織するも官軍に捕まり板橋で処刑。
鳩首は京でさらされる。土方歳三は東北から函館に渡り五稜郭で戦死。
沖田総司は慶応大学病院裏手の植木職の家で病死。

源さんと歳三が志を貫いた誉れの高い死に方であった。

●やっぱりね
プロ野球新規参加が「楽天」に決まった。
やっぱりね、と思う一方「後出ししやがって」と
後から割り込むアンフェアなやりかたが釈然としない。
同じIT企業とはいえ、2人の経営者は好対照だった。
ライブドアの堀江貴文社長(32)は、いつもラフなスタイルで隣のお兄ちゃん的な雰囲気。
一方、後から割り込んだ楽天の三木谷浩史社長(39)はビジネスマン。
金融出身だからスーツが身についているし財界にも顔が広い。
格式を重んじる財界老人キラーとまで言われた。
企業規模も楽天のほうが大きいし、金のかかる球団経営だから
ライブドアより適正なのかもしれないが、
後から手をあげてかっさらってゆく。こういうやりかたを野球フアンは好まないよね。
お膝元仙台では複雑な思いで歓迎するのだろう。

敗れたライブドアだが、この件で知名度が上がったのだし
いままでにかかった費用も広告宣伝費と思えば安い。

●色づく
人間の場合は「色気づく」。最近は低年齢化が著しい。
モームスメンバーは小学生がいて、化粧をすれば結構色っぽいもんね。
日光の紅葉も終わり紅葉前線が関東平野に降りてきて
わが町の里山も色づいてきた。
このあたりは常緑樹が多く「全山燃える」という紅葉はない。
それと、紅は少なく黄が多い。
写真はわが家の裏を通っている「農の道」。散歩道である。
風が吹かなくても木の葉がはらはら。

「啄木鳥や落ち葉を急ぐ牧の木々」の風情。
啄木鳥に代わってけたたましい鳥がいる。
名前が分からないのが癪の種だが。

庭の「花水木」が美しい。小鳥の餌になる実もたわわ。柚子もやっと色づいた。

●親友
イラクで殺害された香田青年の高校時代の親友が彼の人柄を語った。
「ボランティア活動に熱心だった」「自分の祖母を介護したことから高齢者介護に関心があった」
「いずれ青年海外協力隊に参加したい」「イラク戦争に憤っていた」
これから週刊誌が彼のことを書きたてるだろうが、親友の証言を聞く限り好青年だ。

そんな側面をもつ彼は今年の1月ワーキングビザでニュージーランドへ旅立つ。
語学研修だったらしいが、親友への最後の電話は7月で、英語がなかなか上達せず
仕事もままならない、というものだった。
金がないから国際電話も最小限に止めていたらしい。
両親もニュージーランドにいるものと思っていた。
そして突然イラクで事件が起こった。

外交官殺害事件は昨年11月29日に発生しているから、彼は知っていた。
その後に起こる邦人の被害は、今年の4月、5月だから
彼はニュージーランドに滞在していた。

なぜイラクに渡ったのか。
かの国が危険な状況になっていることを香田は知らなかったのではないか、と親友。
しかし、ニュージーランドでもイラク状況は得られる。
英語新聞やテレビニュースを彼が理解できなかったということになる。
細部まではわからなくても、だいたいの様子はつかめると思うのだが。

日本のマスコミは「自分探しの旅」と報じていた。
その先が、瞑想の国インドではなくイラクだった。
危険な国でたった一人でボランティアができると思ったのだろうか。
蟻が「蟻地獄」へと吸い寄せられるようなものだった。

テロリスト
今回の日本人青年殺害に関わったのはザルカウィ派とされている。
誘拐した人たちの首を切断するという残酷な連中だ。
しかし今回は殺害方法は同じでも、遺体を星条旗でくるむという
これまでとは異なる方法だった。
識者はザルカウィ派が細胞分裂しているのではないかと推理する。

一連の事件の中心人物であるヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィだが、
これまでマスコミは彼の呼称に「氏」をつけていた。
なんで「聖戦」の美名のもとで凶悪犯罪を犯す男に「氏」をつけるのかと思っていた。
ところが、いつの間にか「容疑者」になっていた。
これは日本人が殺害されたことによるものなのだろうか。

例えば国内で殺人を行った者に対し、疑わしい段階では使わないよね。
ここでは「さん」とか「氏」を使うんだっけ?
警察が裏づけが取れたときから「容疑者」になるのかな。
裁判が始まると「被告」に変わる。

海外の犯罪でも国内と同じルールが通用するのかな。
香田青年殺人事件でザルカウィに「容疑者」がついたが、今のところ彼だという証拠はないのだよ。

11月1日(月曜日)

事件報道
最大の国家プロジェクトを1人の誘拐・殺害で覆すことができない。
その位は残虐な連中も承知だね。
世界の耳目を集めれば、彼等の行為は成功なのだ。

イラクへの自衛隊派遣で初めての犠牲者は外交官2人だった。
その後、ボランティアの女性、カメラマン、劣化ウラン取材の青年。
3人の民間人が捕まったときは、被害者家族がヒステリックな対応をした。
「自己責任」という言葉が浮上した。
国民も固唾を呑んで成り行きを見守ったが、幸い無事解放された。
その後2人のカメラマンが捕まり、解放。
さらに歴戦の報道カメラマンと甥っ子が殺害された。

度重なる事件の発生で、それを受け止める国民も冷静になってきた。
新聞も事実報道と状況解説に落ち着いている。
息子を失った親のコメントも静かな内容だ。
非は彼にあり、だから。
もちろん政府は遺憾の意を表明しているが。
 
国家も「自衛隊を撤退させない」と一貫した姿勢をとる。
米国の戦争への大儀がぐらついてきた結果、自衛隊出兵にも疑問が出てきたが。
アメリカ追従一辺倒の姿勢が問われている。

自衛隊は銃撃戦をやらないから、危険を察知すると基地内に閉じこもり
外国軍隊の安全確保に依存する。
軍服を着た平和活動がイラク住民には奇異の目に映る。
「銃と翼をもがれた鳩」が同居しているようなものだからね。

だが、日本国内では軍服の災害復旧活動はおなじみの光景なのだ。
地震、台風…国土がずたずたになったときは、彼等の活動なくして語れない。

戦争も似たようなものだ。
破壊と復興の繰り返しだから。
自衛隊にとって訓練の一環なのかもしれない。
| page top |
inserted by FC2 system