田舎三昧の生活と意見 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■Contents■ 01日鯉のぼりの丸干し 02日華やかな名前 03日客待ちデッキ 路傍のポピー 04日新しい日本橋 イラク人虐待 mimiの仕事再開 05日イラク人虐待2 連日のおじゃま虫 06日政治家ぞろぞろ イラク人虐待3 苗がやってきた 塀の向こうから 07日もうぐちゃぐちゃ 「喜び本田」だぜ 08日恋の関宿、情の境 苗、鳥にやられる イラク人虐待4 世の中どこか狂ってる 野菜、植え込む 09日またまた新選組 韓国ドラマ 一面の田圃 10日Winnyの恐怖 ほら税金無駄遣い 合併問題 11日新聞の片隅で やっととまと プラム、育つ 12日民主党代表 報復殺人 育つ、育つ 日除けのキュウリ 昼寝の頭上 13日風刺漫画 いっさ〜のさ「一茶」 厚かましい小沢君 年代物 当節デジカメ事情 14日敬称問題 結局、小沢君 演歌の効用 宮代の要注意ランナー 苦悩の皇太子 15日日本橋高島屋、再認識 四季コラム 16日またまた新選組 名を捨てて 堕ちた偶像 旅の日 再びミミの仕事 17日梅雨のような 相変わらずNHKアナ 18日刺し違え 愛のコリーダ 19日大相撲 しっかりせいNHKアナさん 20日丁度の頃合 立てこもり2件 路傍のドクダミ 台風を待つ田 21日純ちゃん、明日北鮮へ 台風、通過 またも写真流出 速写は一眼 またも議員の学歴詐称 大根墓場 22日子息たち帰国の途に 交渉結果 露骨な北鮮の対応 新たなる虐待写真 リンドバーグと野口英世 見納め、丸善ビル 23日またまた新選組 北鮮、国内報道 死のダンス 鳥害 24日したたか、金どん 夢の跡 25日午後の酒盛り 交通事故 土砂降り 可憐に咲く 26日純ちゃん、詭弁 尊大、高慢な金どん 刑務所、解体 裁かれる7人衆 27日北鮮のハッカー部隊 やはり、ね 冷たい純ちゃん 妖しい色 28日どこまでずうずうしい、北朝鮮 血も凍る 隣町の合併事情 戸栗郁子 29日子猫、無惨 浅田次郎の新作 三菱自動車は殺人企業 戦場カメラマン 30日またまた新選組 初夏の合唱 町ぐるみ美化作戦 曽我ひとみさんの不運 梅雨入り前の庭 31日暑い一日の終わり 度忘れ 天気晴朗なれど ルピナス
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■5月31日(月曜日) ●暑い1日の終わり 昨夜から吹きまくっていた南寄りの風は夕刻に収まった。 庭の土は乾燥しきっている。 畑のつるなしいんげんが倒れていた。 東の空は青空と、低気圧が呼び寄せた雨雲がせめぎあっている。 満月に近い月が昇っていた。 家の中も少しは熱気が引いたような気がする。 ●度忘れ 年とともに顕著になってゆくようだ。 だから「あれ」とか「それ」を多発して代用するのだが きちんと思い出さなくては気分が悪い。 例えば、夕飯の席で往年の映画スターの名前が思いさせなくて 風呂に入っているとき、突然記憶によみがえる、なんてことは都度つど。 試験だったら目も当てられない。 還暦後に大学に通い始めて卒業証書を手にした人もいるが 記憶力の低下とどう向かい合ったのか。 ☆ 頭の中で反芻するより、声に出す、文字にするというほうが 記憶のためにはいいのかも知れない。 パソコンではだめね。キーボードたたいていれば くるみをこねまわすのと同様 末梢神経の老化には多少効果があるかも知れないが 字は確実に忘れるもんな〜〜。 ●天気晴朗なれど風強し 昨夜から強風である。今朝はすでに夏日。 ただでさえクソ暑い内陸部に加え南東の強風である。 予報では午後から曇るそうだが。野菜の苗が気になっている。 ●ルピナス咲く 花の構造はヒヤシンスに似ているが、あちらは「ユリ科」 こちらは「まめ科ルピナス属」。藤の花に似ていて花が上向きなので「登り藤」とも。 我が庭には1株しかないが、存在感のある花である。 ■5月30日(日曜日) ●またまた新選組 舞の海の瞬間芸。小野川部屋の力士として登場。 あっという間に、芹沢鴨に切られてしまった。 今回の話は、新選組瓦解後、生き残った島田魁が明治の御世になり、 昔話を息子たちに聞かせていた。そこで語られたことを脚色したものだろう。 沖田が初めて人を斬ったことになっている。ドラマでは彼は無傷だったが、 島田魁の話では、こめかみに出血していたという。 ☆ 「誠」文字を染め抜いた隊旗が出来上がった。 土方歳三が近藤一派の団結を固めるために作ったようだ。 隊旗がはためくと「誠」の文字が「試」にも見えるという。 これは、近藤勇の道場「試衛館」の「試」を表すという。 ぬわ〜〜るほど。こういう話は始めて聞いた。 演出の三谷氏もなかなかやりおります。 それにしても、歳三の組織をまとめあげる参謀役としての力量はなみなみならぬものがある。 肝心の近藤勇がこれからどのように変わっていくのか興味がある。 香取慎吾君でつとまるでせうか? 今回は井上源三郎と登楼。深雪太夫とお茶してましたが… 後に勇は彼女を身請けするのだが、女は彼女だけではない。 勇の女遊びもかなり激しいものであった。 ●間もなく引越し yahooに間借りしていたこのサイトも、間もなく規定の15MBに達します。 あと1日なんとかもたせて、6月から別のサイトに引っ越します。 今後ともご贔屓のほどよろしくお願いいたします。 ●初夏の合唱 水田の脇を散歩していたら、おたまじゃくしを見つけた。 夜はゲロゲロ騒がしいので、とっくにみんな大人になっているものだと思っていたら まだ多くの予備軍がいるのだ。 レジーナの下は池である。だから、木製水上ジェットコースターなのだ。 ここは人が入らないから、鳥や魚も多いのだろう。 最近は、ガマガエルの歌合戦が賑やかだ。 「牛がえる」の別名があるように、その低音はなかなかのものである。 ダークダックスのなんとかさんも負けるような音を出す。 楽器でいえばオーボエかな。 それが池のコンクリートで増幅されて重低音になる。 1匹がノド慣らしをはじめると、後に続けとばかり何匹も鳴き出す始末。 みんな微妙に違う音階で、思わず立ち止まって聞き入ってしまう。 ちょっと離れたところからはヨシキリがせわしくかん高い声を張り上げている。 初夏の田園はのどかである。 ●町ぐるみ美化作戦 朝8時から9時まで恒例の「クリーン宮代」が開催された。 町から支給されたビニール袋に、家の周囲を歩いてゴミを集める清掃運動だ。 そろそろ梅雨入りだというのに、朝から8月のような暑さ。 新しい村ができるまでは、人目につかない茂みが多かった山崎地区は 大量のゴミを不法投棄していく人が後を絶たなかった。 しかし、道が整備され人が大勢やってくるようになってから 流石にこういう不届者はいなくなった。が、 食事のゴミをそのままにして帰る人がときたまいる。 昔に比べればはるかにきれいである。 今回、ジョンの散歩コースを歩いたがビニール袋、ロープなど わずかなものしか見つからなかった。 子猫の死骸も誰かが片付けたのだろう。 昨日の場所には姿かたちがなかった。 ●曽我ひとみさんの不運 地村さん、蓮池さんは、それぞれデート中に拉致された。 北鮮でお互いの相手と結婚し子をもうけた。そして、子供たちの帰国である。 人生、複雑だが、ひとみさんほど「ややこしく」ない。 ひとみさんは、母親と拉致され、北鮮でジェンキンズさんと たぶん、強制的に結婚させられた。 彼が、捕虜でなく脱走兵だったことが不運の始まりだ。 ひとみさんが、初めて彼と会ったとき、一目で恋に落ちたのだろうか? 佐渡という保守的な土地で生まれ育った人だから、「外人」に抵抗はなかったのだろうか? 2人の子をなしたということは、生活をしているうちに愛が生まれたのだろうね。 一方、ジェンキンズさんだが、写真で見る限りミッキー・カーチスに似ていないこともない。 彼が脱走したというのは事実なのだろうか? 若い頃の思想的な背景は解明されているのだろうか? 自由主義社会から社会主義独裁国家へ移行するというのは、よほど思想的に 確固としたものがなければ実行できるものではない。 パトロール中に拉致されたということはないのだろうか? 北に渡ってプロパガンダ映画に出演したり、仲間を脱走に誘ったりしたことが 米国当局の態度を硬化させている。 軍隊には時効つ〜のがないみたいね。 60過ぎの男の余生を静かに過ごさせてあげたいという「人情論」は通用しない。 常に世界のどこかで戦争の当事者である米国が、それを認めたら しめしがつかないし、士気の低下を招く。 日本の閣僚、麻生太郎が、そのあたりのことを講演で喋ったらしい。 彼も「喋りすぎる政治家」の一人だが、 この件に関しては、ひとみさんには申し訳ないが、彼と同じような意見だ。 ただ、ジェンキンズさんの調査が完璧でないのが気になっている。 彼も北鮮に住む限り特権階級だろう。 今さら日本に住んだりする気持ちは持ち合わせていないのではないか。 目に見えない力で家族が離散するケースは、この世に数多くある。 不運にも拉致され、結婚した相手は問題含みだった。 彼女のおおらかな姿を見るにつけ、秘めた悲しみが痛いほど伝わる。 しかし、彼女の家族が1つになる道のりは遠いのだ。 ●梅雨入り前の庭 本州も西のほうから梅雨入りが始まった。 雨が降り続くと育成中の野菜に悪影響を及ぼす。 トマトはビニールの屋根を作ってあげないと病気になる。 結実率を上げるためにホルモン剤を噴霧したり、脇芽を摘んだり。 食べるだけなら買ったほうが安いが、 苦労して完熟させたトマトの味は、市販のものとは数段違う。 キュウリの赤ちゃん元気に育成中。 デルフィニュームも百合も元気です。 ■5月29日(土曜日) ●子猫、無惨 きのう、ジョンと朝の散歩の帰り道。 藪の中からミャ〜ミャ〜と鳴く声がした。 姿は見えない。水路のこっちから、舌をチッチと鳴らすとミャ〜と反応した。 捨て猫ならわざわざ灌漑水路をまたいで向こうに置くことはないないだろう。 次の飼い主が見つけやすい所に捨てるはずだ。 この界隈は外猫が何匹かいる。 母親が訓練のための散歩に連れて歩いているのかと思った。 そして、今日の午後。所用があって、同じ道を自転車で通った。 子猫が死んでいた。3ヶ月くらいの三毛だった。 下半身がめちゃめちゃ。内蔵が露出していた。 なんとむごい。思わず顔をそむけてしまった。 昨日、ミャ〜の声を聞いた藪の水路をはさんでこちら側だった。 写真など撮れるものではない。 やはり捨て猫か、迷い猫だろう。 藪の中のか細い声を聞きつけたカラスが、あのふといくちばしでくわえて、 散歩道へ移動し、いたぶりながら殺した。 襲われている最中の子猫の恐怖心はいかばかりであったろう。可哀想に。 こういう結果になったのも、その子の運命だったのだ、と思うほかない。 ☆ 思えば2年前の秋。わが家の隣の雑木林。 伐採され積み上げられた木の間にミミがいた。 今、彼女は私のふとんにもぐりこんで寝ているが 発見が遅れたらあの子猫のようにカラスに襲われていたかも知れない。 あの子猫だってミャ〜と鳴きながら姿を見せれば そのまま通り過ぎるのには勇気が要る。 人間を極度に警戒して隠れていたから、あんな結果になってしまった。 と、自分を納得させるしかない。 しかし、あのとき水路を飛び越え、なぜ見つけに行かなかったのか と、自問自答する。あ〜〜もう考えるのやめよう。 ●浅田次郎の新作 朝刊に「輪違屋(わちがいや)糸里」の書籍広告が掲載された。 コピーには「歳三に思いを寄せる糸里」とある。 ん?糸里は芹沢派一派平間重助があの日の相方として呼んでいた遊女ではなかったか? その女が、実は土方歳三に思いを寄せていたのか? これは、読まなきゃと、思わせる。 ☆ あの日とは、1863年(文久3)9月18日の深夜である。 京の市街は大いに乱れていた。1ヶ月前には長州藩が倒幕挙兵を企てるが失敗。 関係していたお公卿さんたちが京から追放された。いわゆる「七卿落ち」である。 世情は不穏であったが、壬生浪士組は相変わらず芹沢派と近藤派がいがみあっていた。 彼等を預かる会津藩は、芹沢鴨の乱暴狼藉に頭を悩ませていたが、結論を出す。 芹沢派を粛清し近藤を局長に据えて磐石の幕府警備隊を作ると。 9月18日の夜は雨が降っていた。 その日、会津藩が浪士組の慰労会を開いた。席上、近藤派は自重して盃を重ねなかった。 何も知らない芹沢派は、首領の鴨、手下の平山五郎は 大量の酒が入って上機嫌だった。やがて宴が終わる。 彼等の宿舎、壬生の八木邸では、鴨の女お梅、平山五郎が島原の桔梗屋から呼んでいた吉栄 平間重助が輪違屋から呼んでいた糸里が男たちの帰還を待っていた。 ☆ 八木邸の母屋の居室はいつの間にか芹沢派が占領していた。 そこに芹沢と梅、平山と吉栄が屏風を立てた同じ部屋に休んだ。 平間と糸里は別の4畳半に床を敷いた。 雨は相変わらず降っている。 寝静まった頃である。少数の偵察隊が母屋を訪れる。 ややあって、どかどかと数人の男が乱入する。 鴨は多少抵抗したもののめった切りにされ素っ裸で死亡。梅も裸体のまま死亡。 平山も死亡したが胴体と首は離れていた。 別の部屋に寝ていた平間重助と糸里は混乱に乗じて逃亡。吉栄も逃げた。 暗殺者は仕事が終わると風のように去る。 ややあって、向かいの前川邸から近藤勇、土方歳三らがやってきて死体検分を行う。 犯人は長州者だろうという噂が飛び交う。 実際は、土方をリーダーにした近藤一派だが。 土方の計算で近藤には手を汚させなかった。 近藤たちは「急病で頓死」ということで片付けた。 芹沢派のNo2新見錦は新選組法度でとうに切腹させられていた。 こうして、近藤をトップに据えた鉄壁の多摩グループの新選組が誕生。 以後4年にわたり京の市中をあばれまわる。 ☆ 糸里がいた輪違屋は壬生からほど近い島原遊郭にある。当時の建物は健在。 ●三菱自動車は殺人企業 あの姑息な隠蔽体質は企業倫理の欠落であり許せるものではない。 名門企業の奢りであろう。と思ったがトップがアホだった。 この際、徹底的に企業責任を追及して、完膚なきまでにおやり。 1000万の保釈金で首謀者の宇佐美が出てきた。 金だよ金。(金どんの金<きん>じゃないよ「かね」ね) 地獄の沙汰も金次第とはよくいった。 あのぼんぼん元会長は、宇佐美日銀総裁の親戚だよね。 名門と呼ばれる会社の好きそうなサラブレッドだが、貧相な顔してるね。 あんなのが院政を敷いちゃって、自分のまわりを意のままに動かせる茶坊主でかためた。 企業なんて景気のいいときはどんな馬鹿でも実績をあげることができるのだよ。 欠陥車が出たときの対応。つまり「災いを転じて福と成す」にはどうすべきか、を 考えて乗り切るのが、高給もらっているトップの責任だろ。 こともあろうに「隠してしまえ」じゃ、幼稚園児並みの頭脳だよな。 オジキの名声に胡坐をかいて、三菱を傾かせたA級戦犯である。 私財を迷惑かけた三菱に返還しなはれ。 でも、そんな気の利いたことできない野暮天だ。 自分の保釈金1000万円は出せても、自分がかつて率いた企業にはもったいなくて… 一生懸命やっている社員が可哀想だ。こういうアホ経営者がいるとね。 ●戦場ジャーナリスト、戦場に死す ついに最悪の事態が発生した。日本人ジャーナリストでは初の犠牲者だ。 身元確認は慎重だが、そうあって欲しくはないが ほぼ、囁かれている橋田信介氏と甥の小川功太郎氏であろう。 橋田氏は61歳。イラクの戦場ジャーナリストでは最長老。 6月7日には「イラク戦争の真相」という題で日大で講演する予定だった。 今回の目的が、傷ついた少年の目を治すために迎えに行ったというだけに その非業の死が惜しまれてならない。 フリーだった氏が「戦場ジャーナリストが戦場で死ぬのは本望」と言っていたそうだが、 ベトナム、ポルポト、湾岸と戦場を取材し、危険な目に遭いながらも生き延びてきた。 この自信が先の発言となったのだろうが、逆説的だと思わざるを得ない。 「戦場での死は本望だが、30年以上危険地帯を歩いてきたけど、ほれこの通り生きているよ」と。 搭乗していた車が紹介されたが、焼けただれて骨組みだけである。 遺体の損傷も激しいという。 後からきた車が追い越しざまに銃撃を加えたと、生き残った通訳が述べている。 (その後の情報で通訳も死亡。生き残った運転手の話であった 小川氏は別の離れた場所で発見され、頭部に銃弾を受けていたという)) カラニシコフなんだろうね。至近からロケット弾では突き抜けていってしまうから。 まず、マシンガンで車内を掃射し、燃料タンク、エンジンに打ち込まなければ あれほど車体は焼けただれない。 川口外相は「渡航はやめるようにと言ったのに」と紋切り型のコメント。 でも、戦場ジャーナリストはこういう事件が発生しても行くのはやめない。へこたれない。 屍を乗り越え進むのが彼等の魂なのだ。 熟練の男にしても、斃れるときには斃れる。 1つしかない命だが、使命感とロマンでその命を燃やし続けて欲しい。 合掌 ■5月28日(金曜日) ●どこまでもずうずうしい北朝鮮 日本の米はおいしいから、もっとちょうだい。 小麦やトウモロコシを混ぜないで米だけちょうだい。 と、日本に要求したそうだ。 さすがに、これは拒絶したという。 そら〜そ〜だろ〜。 飢餓状態の北鮮人に人道支援するつ〜のに、なに図々しいこと言うの! もらえるだけありがたいと思わなきゃ。 貧すれば鈍す。厚かましさここに極まれり。 送ったって、きちんと国民の口に入るかどうかわからん国じゃないの。 軍人の口に入る公算が大きいでしょ。 金どんは親父さんの路線を受け継ぎ 山を伐採しすぎて国土を疲弊させてしまった。 結果、穀物の生産性が大幅にダウン。 そのつけを外国に支払わせよ〜ってんだから虫がいい。 列車事故だって、マッチポンプの疑惑ありでしょ。 もらいたい一心でなりふりかまわないところがあるもんね。 ●血も凍る 純ちゃんの「冷血」などかわいいものだ。 最近、米国人ニコラス・バーグ氏が処刑された。 占領統治している米軍への見せしめである。 Webサイトに掲載されているのだろうがなかなか見つからなかった。 が、ひょんなことから目の当たりにした。 銃殺などという生易しいものではない。 大きなナイフで首を切り落とす。凄惨なやり口だ。 もっとも、百十数年前の江戸時代は、首を切り落とすなど日常茶飯事だった。 幕末・京都の四条川原にはごろごろしていたのだから。 しかし、文明が発達した21世紀にも遊牧民族には、そういう伝統が生きている。 彼等の腹のあたりに差したナイフは、小動物を殺す際に使われるんだろうな。 惨殺シーンのビデオのサイズはかなり大きいので、かいつまむ。 ニコラス氏を前に、アルカイーダ系の男が声明文を長々と読み上げる。 オレンジの囚人服を着せられたニコラス氏は、へたりこんだまま動かない。 もう、自分が殺されると観念していたのだろうか? それとも、ことの成り行きが把握できないでいたのだろうか? もし、あの文章が詠み終わったあとに行われることがわかっていれば、 恐怖のあまり、じたばたすると思うのだが、彼は羊のように静かだ。 覆面の男たちも、暴れる牛よりおとなしい羊のほうが料理しやすいというものだ。 読み終わるやいなや、脇の男がニコラスを横倒しにして押さえつける。 もう一人の男が、大型ナイフを氏の首に当ててゴシゴシやる。 日本刀なら、刀自体の切れ味と、鉄の重さで首の骨など 一刀のもとに切り落とすのだが、ナイフだから少し時間がかかる。 その間、ニコラス氏はほとんど身体をばたつかさない。 顔は苦痛に満ちている。あるいは、瞬間に気絶したのか。 三島由紀夫が市谷の防衛庁で、割腹後盾の会のメンバーに首を切断されたが あのときの刃物は何だったのだろう? 胴体から離れた首を、覆面が高々と差し上げる。 十数秒前まで生きていたニコラス氏の首は目を閉じたままだ。 ☆ NHKの「その時歴史は動いた」で大モンゴル帝国を築いたチンギス・カンをやっていた。 彼は、隣国を攻めるときそこの太守を、ことさら残忍な方法で処刑した。 この噂があっと言う間に広がり、敵国の兵士は戦意喪失し、 ぞくぞく降伏したという。 ☆ ニコラス氏の処刑も同じような効果を狙ったものだろう。 しかし、米国兵士たちは、その腹いせではないだろうが、 刑務所という外部から遮断された場所でイラク人を虐待していた。 これは、恐怖の裏返しの行動のように思えるのだが。 声明文が読み終わった後、彼の首にナイフが当てられる Oh!No!!! ●隣町の合併事情 久喜市、幸手市、鷲宮町の合併話が進んでいる。 新市の名前が決まったようだ。 多くの候補案から「桜宮(さくらのみや)市」にけって〜〜い! 関係のない遠方に住む人たちは、まさか「おうぐうし」とは読まないだろうが 「さくらみやし」で「の」はつけないんじゃないかな? 「桜」は幸手市の「権現堂」を想起させる。「宮」は鷲宮からですね。 肝心の中核市「久喜」の名前がまるで見えてこない。 名を捨て実をとったわけではないだろうが、 久喜市とその住民は「太っ腹」ですね。 2市1町の人々は、新市の誕生を歓迎し、久喜のいきなはからいに感謝するだろう。 ひるがえって、わが町の場合はどうか? 宮代、杉戸、庄和3町と春日部が合併するわけだが、 新市の名前は「春日部市」。 理由は「全国的に名が通っているから」だと。 権威のごり押しにしか思えないっす。 久喜の「粋」に対し、春日部の「野暮」が鮮明に浮き上がる。 埼玉東部地区の中核都市などと 「井の中の蛙」がふんぞり返っているが、滑稽そのもの。 あ、そういえば、昨夜19時から地元の山崎集会所で 「合併説明会」が行われたのだが、夕飯が済んだら 急に眠くなって、気がついたら21時。残念ながら出席できなかった。 合併スタートの名前を決める時点で、すでにおかしな状態。 しょせん、生き残りのための「くっつき合い」にしか過ぎない。 未来に向けて明るい展望なぞ微塵も感じられないのだから。 ●戸栗郁子 アメリカのニュースサイトをふらふら歩いていたら、珍しい写真にぶちあたった。 戸栗郁子ことアイバ・トグリ・ダキノこと、東京ローズが 日本の敗戦直後、米軍に逮捕された当時の写真ね。 生まれは1916年だから、この時29歳。今88歳。シカゴで存命中である。 何年か前、彼女の実家を訪れ、あわよくば彼女に会って見たい思った。 しかし、その日は豪雪の翌日ということもあって、店は閉まっていた。 (興味のある方は<ここ>をクリックすれば、彼女の実家の外観をご覧になれます。) ドウス・昌代さんの「東京ローズ」によれば、彼女はその店で、戸栗郁子に 偶然会っている。 その本が書かれてからだいぶ月日が経過しているので、東京ローズも 店に出ることは苦痛になっていたのではないか? その後、在シカゴの私の娘が何度かその店を訪れているが、郁子さんの姿はないそうだ。 今は、愛想のない老人が店番をしている。多分彼女のいとこではないか、という。 彼女が生きている間にもう一度訪れてみたいと思うのだが。 ※と、書いたら、娘から事実誤認の連絡を受けた。 娘は、戸栗商店へときどきお米を買いにゆくそうだが、 80近い老婦人は非常に愛想がいいそうだ。 その子供たちと思われる40代の男女が愛想なし、ということだ。 その老婦人は戸栗郁子さんとどんな関係なのか、正確に聞いておいてもらおう。 ■5月27日(木曜日) ●北鮮のハッカー部隊 やりますね。非合法活動の総合商社。社長は金どん。 北鮮の人民武力省偵察局にはハッカー部隊つ〜のがあって インターネットを通じて、軍事情報を盗んだりサイト破壊を行っているんだそうだ。 一部のコンピュータマニアが自分の技術を誇示するために ホワイトハウスやペンタゴンのネットワークに侵入するという ニュースが報じられることはあるけど、国家ぐるみでそれをやるつ〜のが北鮮らしい。 もっとも、電波の傍受はどの国でもやっていることだし、 インターネットで国の防衛情報を盗み取るということも 明るみにでないだけで、北鮮以外も「やってるだろうな」という観測は成り立つ。 しかし、ことが北鮮だと、話は急に信憑性を帯びてくる。 だけど、どこから進入したかはトレースできるわけだから やがて、武力衝突の火種になりかねない。 ●やはり、ね 日本にもアル・カイダが潜入していた。 埼玉では戸田ね。それぞれ事業をやっていて繁盛していたらしい。 その金が活動資金の一部になっていた。 アルは冠詞でカイダは基地の意だそうな。 最近、日本も外人が多い。 こんなところにもという地方にもGAIJINだ。 町を歩けばアラブの顔に当たる。といっても日本の要は白人だった。 海外で逮捕されて、初めて日本での拠点が発覚したというお粗末さ。水際阻止が難しいのかな? 米国では注意を呼びかけるポスターが作成された。 オウムのときも全国に逃亡犯の顔写真が貼られたが まだ潜伏しているのがいる。 日本で、アルカイダの顔写真張り出したら、 アラブ系の人すべて疑われちゃうよね。 ●冷たい、純ちゃん 拉致家族子弟の帰国で、一番切ない思いをしているのが曽我ひとみさんだ。 母親の消息はわからない。 北に残してきた家族との再会ももたついている。 彼女が陥ってしまった「ややこしい人生」。 素直な言葉が胸を痛く打つ。 政府は、これは純ちゃんの意向でもある、北京での再開を強行したいようだ。。 夫君は「いいですよ」と言っているらしいが、 ひとみさんは、北鮮と中国の密な間柄を危惧し、そこでの再開に二の足を踏んでいる。 政府の意向にそわないと見るや、幾つかの候補地をあげ、ひとみさんに選ばせるという。 これは、あんまりひどい話ではないの? 東京を大阪に変えると言うような国内の話ではないのだよ。 右も左もわからない外国のどこにするかは、外務省が仲介の労をとり 北鮮と米国の影響が及ばない国を選んで 「ご安心ください。ここなら、家族4人が自由に話すことができますよ!」と お膳立てするのが筋ではないかね、純ちゃんってば! 拉致問題を何年も放置していた、せめてもの罪滅ぼしというものですよ。 「つぐない」ですよ。 暖かい血の通う政府ならやってくださいよ。 それが、どうでしょ。「幾つか候補地をあげるから、好きなのを選んで」では ひとみさんが戸惑うのも無理はない。 純ちゃんは、心底冷たい人なのね。トルーマン・カポーティの「冷血」だな。 自分の家族、昔の奥さんと子供に対してもそうだもんね。 薄い唇、細い目。全て他人事のような発言。 彼は実に寒々しい人なのだ。 ひとみさんの「佐渡で4人で住みたい」という願いは叶わないのでしょうか? ●妖しい色 百合が花開いた。 隣のカサブランカはまだ蕾が小さい。 開いた百合は妖艶な色をしている。 清楚な白の開花が待たれる。 愛用の小型デジタルカメラは10cmまで寄れるが 35mm換算で33mmという広角レンズである。 ぎりぎりまで近付いても接写の味はいまいち。 そこで、レンズの前に凸レンズを置いてみた。 あら不思議。マクロレンズのようになってしまったではないですか。 短焦点カメラで花を接写するとき、このテは使えそうね。 ■5月26日(水曜日) ●純ちゃん、詭弁 日本からの食糧援助は金額にして70〜80億円相当になるという。 これは、経済支援ではなくあくまで人道的と説明している。 例の爆発への人道支援なのだろうが。 おかしいんじゃないかい、純ちゃん。 拉致問題の解決にいって、なぜ人道支援を同じテーブルで話さなくてはいけないの。 切り離して討議するというのが筋じゃないのかえ。 拉致が少し進展したら、新潟へ入港してもいいよ。 そして、また少し前進したら、今度は経済制裁の手を少しゆるめてあげる。 不明者の安否が明確になったら、また少し経済制裁を緩和してあげる。 そして、核問題をまじめに取り組んだら国交樹立のための機会を与えてあげる。 こんなふうに、北鮮の「サラミソーセージ」の上をゆく戦術をとらなきゃだめじゃん。 金どんは、喉から手が出るほど日本の経済援助を望んでいるんだから 日本がキャスティングボードを握らにゃおかしいよね。 それを、何を恐れへつらわなくてはいかんの、純ちゃん。 あんさん、もっと男の気概を持ちなはれ。金*ついているのかよ。 これに加え医薬品1000万ドル分。 ユニセフ試算で医薬品3000万ドル相当が不足。そのうちの1000万を 日本が金出しちゃうというのだ。なにおかいわんや。 そんな義理ないぜよ。(あら、竜馬の口調になっちゃった) 純ちゃんの、次元の違う大盤振る舞いには怒りを覚える。 国民の税金をそんなふうに使っていいのかね。 暗愚宰相の名を歴史に残さないように、せいぜい気張ってや。 ●尊大、高慢な金どん 純ちゃんの話によると、北鮮側は拉致家族の子息は 首相が北を訪問しなければ返さない。 だから、もう一度「おいでよ」という打診が以前からあった、と。 日本側は「外相ではどうなの」といったが、相手は「だめ、あんさんじゃなきゃ」と。 国会などで訪朝が遅れたが、もっと早く行きたかった、と。 「私が行くからには確固たる成果をもって…」と胸を張っていたが ちゃんと、筋書きができていたわけじゃん。 そんなもったいぶったって、内情がぼろぼろ出てきてはね。 「相手が来いといったので、最初は外相で打診したがだめだった」 「事の発端は、北朝鮮の日本人誘拐だ。その子息を日本に戻すのは当然である。 それなのに、北は日本を呼びつける。こういう、筋の通らない話がまかり通る国である。 しかし、ここで相手の要求を飲まないと、いつ帰国させることができるかわからない。 だから、私は行く。国民の皆さん、ご支援よろしく」 などと、舞台裏を暴露していけばよかったものの。 金どんの狡猾な演出にまんまと乗せられた純ちゃんと、外務省ご一行様。 頭はいいのだろうが、ドスのきかないひ弱な集団だ。 かつて、大陸を侵略し、馬賊が満州の荒野をひた走った。 あの、気概はどうした! あつものに懲りて、なますを吹いていないか? ●刑務所、解体 米国政府は、虐待が日常的に行われていた「アブグレイブ刑務所を」6月末以降に 解体すると発表した。 旧フセイン政権で拷問、処刑が行われていた場所で、占領軍も同じ事をしていた。 なんとも、間の抜けた話である。 解放軍が独裁政権と同じでは国民の支持を得ることなどできるわけがない。 誇り高いイラク人を動物並みに扱う米軍の単細胞ぶり。 結局、これは人種差別だよな。 色が黒かったり浅黒かったり、黄色かったりするのを嫌う国民だ。 移民の末裔は。 奴等より文明の歴史は比較にならないほどの国なのよ。イラクは。 刑務所全体図。黄色で囲まれた部分が監獄。 ●裁かれる7人衆 イラクでの軍法会議は、裁判長以下検事、弁護士すべて軍人。 司法取引を行った兵士はわずか1年の禁固刑。 茶番である。 だいたい正義の場である裁判で「取引」が行われるというのが解せない。 「地獄の沙汰も金次第」「裁判の首尾も取引次第」 踏みにじられたイラク人の民族的な誇りに対し失礼この上ない。 世界の警察もシンプル・セルじゃどうしょもない。 ■5月25日(火曜日) ●午後の酒盛り 秋葉原の帰りに、これまた久しぶりにアメ横へ。 今頃は昼が長いので5時近くてもまだまだ明るい。 ガード下ではもう酒盛りが始まっていた。 サラリーマン、若いカップルが狭いテーブルに肩をくっつけながら。 道行く人を肴にしているようだ。 かつて、私も有楽町から日比谷映画街に抜けるガード下で よく飲んでいたが、こういう早い時間はなかったな〜。 ●交通事故 久しぶりに秋葉原へ。相変わらずの人の波。 表通りを歩いていたら救急車が対向車線をUターンして私の前に停車した。 オートバイと乗用車の接触事故だったが、軽そうだった。 オートバイの若い男性の顔は蒼白で救急車に乗せられた。 こういうときは、ズームじゃないと臨場感はないですね。 犬も歩けば…でいつもカメラをポケットに入れているが 事故現場に接近してカメラを向けるのは結構勇気いるもんね。 ●土砂降り 昨夕の雷雨は久しぶりにすごかった。 丁度外出するとき、西の空が真っ黒だった。 約30分後、天が抜けたかと思うほどの雨、それに雷。 コンピュータの電源を入れっぱなしだったのが気になったが、無事だった。 ※ラジオ深夜便 久々に中村メイ子の朗読。猫と男の不思議な物語を枕元のラジオで聞きながら 眠りに就く。相変わらず彼女の語りは絶品。 ●可憐に咲く 昨夕、強い雨に打たれた小さな花は、 朝日を浴びてもセミの羽化のようにピンとしていない。 それでも、この季節色とりどりの姿を見せて楽しませてくれる。 直射日光が当たると花の微妙な感じが出ないので、朝早くカメラに収めた。 ニゲラ:和名はクロタネソウ。地中海沿岸地方原産のキンポウゲ科の一年草。 葉はニンジンのように細い。淡青色または白色のがく片が5枚花弁状になった花を 枝端に開く。時計草の花にも少し似ている。果実は球形にふくらみ、黒く小さい種子に は芳香がある。 西洋オダマキ(アクレギア・ブルースター) キンポウゲ科の多年草。オダマキに比べ西洋オダマキは 全体に大きく花つきがよい。花色は紫のほか、白、黄、赤など変化が多い。 サギソウ。ラン科の多年草。 花がシラサギの飛ぶ姿に似ているのでこの名がある。 フウロソウ。一般にはゲンノショウコのこと。フウロソウ属は日本には10数種あり、 山草として栽培される。 茎葉の乾燥したものを煎じて飲むと下痢止めとしてよくきくので 「現の証拠」の名がある。 ■5月24日(月曜日) ●したたか、金どん 純ちゃんの訪朝にあたり、敵は憎いまでの演出をして日本を揺さぶった。 出迎えは、北鮮序列で格下の外交官。 「て・どんがん」とかいう工事中の建物みたいな名前の会談場所はB級。 金どんと会うときの立ち位置まで北鮮から指示されていた。 純ちゃんはにこりともしない。緊張ぎみ。 そこへ、生ハムみたいにでっぷりした金どんがにこやかに入場。 金どんは始終カメラ目線。 これは、国内にニュースを流すときの配慮だという。 これを見た北鮮国民は、偉大なる金どんに隣国の首相がわざわざ会いに来た。 それも莫大な貢物をもって、というふうに映る。 映画好きの金どんらしい、心憎いまでの演出だ。 迎える人間、会談場所を、日本がB級でやったら、 北鮮は「将軍様に何たる非礼。日本は礼儀を知らない野蛮国家」などと マスコミを使ってこきおろすだろうな。 ☆ 金どんは言う「拉致は、家族にとって不幸なこと。帰国させましょう」 寛大な対応だが、ちょっと待ってよ。 「人さらい」を命じたのはあんたじゃないの。 それを棚に上げて、何たる物言い。こういう論理がまかり通る犯罪国家なのだよ。 日本は「対話と圧力」などと言っているが、 向こうは「狡猾と恫喝」。悪知恵だけが生き残りの術、と思っている国だぜ。 いい顔してると、ケツの毛まで抜かれるぜ。純ちゃん。 「ノドン」が日本の「喉」を狙っているからと、びびってちゃ事が運ばない。 もし、奴等が日本に発射したらどうなるか? 「皮を切らして骨を断つ」 米国が即刻潰しにかかるでしょうね。 コミュニストとか独裁国家つ〜のは大嫌いなのだ。彼等の正義感が受け付けないのだ。 かの、カダフィ大佐だって、最近は軟化したもんね。 中国、ロシアが北鮮の後ろ盾になる可能性はどのくらいだろう? 代理戦争が再び始まるだろうか? 北鮮はこういうことを十分計算した上で交渉に臨む。 純ちゃんは組みやすしと、金どんに思われているのだろう。 ●兵(つわもの)どもが夢の跡 私の住む東武動物公園駅から浅草に向かう。 準急は北千住から各駅となる。 浅草まで結構時間がかかるので、ほとんど快速を利用することになる。 曳舟駅は懐かしい駅だ。 もっとも高校時代は京成線の曳舟を利用していたのだが。 両サイドを工場に挟まれた狭いホームに下りると異様なにおいに包まれる。 昭和30年代、この界隈には資生堂の工場があった。 化粧石鹸を作っていたらしく油脂のにおいなのだ。 そこからまっすぐ国道6号線方向に向かう。 途中、東武線の踏切を渡るのだが、遅刻しそうなときに限って 遮断機が降りていて結構待たされるのだ。 かつて、北原白秋が詩に歌った「曳舟川」はすでに暗渠になっていた。 都電の終点だった寺島交差点の近くに、私の母校「都立墨田川高校」がある。 ☆ 東武線には、「玉の井」という駅があった。それが「東向島」に変わっていたのだ。 う〜〜〜ん。まるで気がつかなかった。 墨田区も町名変更でだいぶ変わっている。 3年間学んだ寺島とその周辺もすっかり様変わりしている。 「玉の井」と聞いて、漫画家「滝田ゆう」を思い出す人は団塊の世代までなんだろうな。 ☆ 「玉の井」は都内有数の赤線地帯だった。 高校に入学した当時は、永井荷風を読んでいるわけでもなし そこがどんな地帯だか知りもしないし、興味もなかった。 クラスメートに玉の井の布団屋の息子がいた。 明治通りを渡れば玉の井なので、彼の家を何度か訪れたことがあった。 そのときも、此処はどんな歴史のあった町かも知らなかった。 当時、そのあたりのことに関心があれば、もっと研究していたのだが。 しかし、路地が入り組んだ独特のにおいのする町であったことはうっすらと記憶にある。 この地域で働く多くの女性は、春を鬻(ひさ)いでいた。つまり売春婦である。 1956年(昭和31年)の今日、売春防止法が公布された。 2年後の1958年4月1日より罰則規定が施行されるので、 その間に正業に就かなくてはならない。 日本でも売春の歴史は長い。 公娼制度といって国が売春を認めたのは鎌倉時代からだ。 免許を受けていない売春婦を私娼という。 戦前は私娼窟と呼ばれた玉の井には、永井荷風や徳田秋声、高村光太郎、 尾崎士郎などが出入りしていたという。 作家はいいよね。どんなことをやっても、それを文章にする。 読者は作家の目と心を通して、代理体験をするわけだから。 永井荷風など、作家でなければ、ケチな好色じじいだぜ。 昭和20年、太平洋戦争で日本が負け、アメリカ軍の統治により公娼制度が廃止された。 それに代わる、赤線・青線と呼ばれる特殊飲食街が制定されたのが昭和21年。 以来、管理売春と呼ばれる、女性の体を商品にして搾取する連中が暗躍した。 ☆ 私が高校入学したのは昭和33年4月。 丁度、売春防止法が施行されたのと時を同じくする。 3年生の中には、玉の井に出入りしていた猛者もいた、という話を聞いたことがある。 「戦中派」をもじって「線中派」と言えば、 売防法施行以前に赤線、青線で遊んだことがある連中を指す。 私は、「戦中生まれ」の「線後派」ということになる。 高等学校を挟んで、「玉の井」が赤線、「鳩の町」が青線。 いま思えば、純情なガキは、とんでもない所で3年間を過ごしていたのだ。 今も、墨田川高等学校は、校舎の外観は変わったが同じ場所に建っている。 ■5月23日(日曜日) ●またまた新選組 隊員のユニフォームができた。忠臣蔵の討ち入りの装束を模したものだ。 当時資金のなかった新選組だが、芹沢鴨が大阪の鴻池から200両を巻き上げ、 羽織・袴は大丸呉服店で新調している。 浅黄色・だんだらの羽織は京都の菱屋であつらえている。 200両は大丸への支払いで消えた。では、菱屋への支払いはどうしたのか? 手代を使って催促に行くが芹沢はのらりくらりとして払ってくれない。 男の集金ではカドが立つからと、菱屋大兵衛の妾、お梅を頻繁に催促にやらせた。 そのお梅を芹沢が手籠めにする。 芹沢局長の嫁になると言って梅は菱屋のもとを去る。 芹沢の住む八木邸に同居はしなかったが、頻繁に通うようになる。 そして或る雨の夜、鴨と梅は近藤一派に粛清されてしまう。 鈴木京香の梅と、三国連太郎の息子(佐藤浩一)の芹沢鴨の出会いは ドラマではかなり脚色されているが、真実は新選組の制服の代金支払いに 端を発していたのだ。 ●北鮮、国内報道 北鮮国民は拉致問題を知らされていない。 今回の純ちゃん訪朝も、2国の不毛の関係を修復すべく金ちゃんをわざわざ訪問した。 相手に非があるから、やって来たのだよ、と例の誇張した喋りの ば〜さんキャスターが、都合のいい解釈でもったいぶって述べている。 北鮮の連中の頭の構造は、いわく不可解。 甘い顔を見せればつけあがる。貧乏国家の悲しい処世術なのだね。 経済制裁発動をしない。これだけでもいらいらさせられるのに、 さらに日本国内の北鮮人を差別しないという言質も相手に渡してしまった。 これじゃ、骨抜きじゃないの。 純ちゃんの子供がそういう目に遭ったらどうする? でも、あんた、自分の子供にも冷血だもんね。 純ちゃんと取り巻きの外務省のあほんだら。もっと強硬に言えなかったのかね。 金と薬を恵んであげるのは、こっちだぜ。 日本の外交はなんでこうも弱腰になってしまったのかな。 不良から言いなりで金を吸い上げられている、 いいとこのぼんぼんつ〜ていたらくじゃないの。 これでは、未だ生死のわからない被害者が悲憤慷慨するのは当たり前だ。 ●死のダンス 1929年(昭和4)ニューヨークの株大暴落が世界恐慌の引き金となった。 シカゴのギャング、アルフォンソ・カポネが活躍したのはこの頃。 対するFBIのエリオット・ネスはいつもマシンガンを持っていたが ギャングの抗争にもよく使われた。 映画「ゴッド・ファーザー」で、長男のソニーが高速道路の料金所で 対立する一味の待ち伏せに遭って蜂の巣になって殺された。 銃弾が体にめりこむ度に前へ後ろへ揺れる。これを「死のダンス」と呼ぶ。 暴落から5年後の今日、銀行ギャングの「ボニー&クライド」が警官隊の待ち伏せに遭い 全身に銃弾を浴びて踊るように絶命する。 映画「俺たちに明日はない」の中で2人は87発の弾丸を受けているが、 実際にはもっと激しく、2人が乗っていた1934年型フォードには 至近距離から167発が撃ち込まれた。 これは映画のスタッフ。クライド・バローの兄を 演じたジーン・ハックマン(左端)は、すでに頭髪は薄い。 左は映画の2人。ボニー・パーカー役のフェイ・ダナウェイとクライド・バロー役のウォーレン・ビーティ。(現在は、ウォーレン・ベイテイというらしい)。右は本物。映画でもそうだったが、この二人は写真好き。自分たちのポートレートをかなり残している。 すべて本人ね。 ボニーは詩の好きな女の子であったという。ムショ帰りのクラウドと出会ってから人生が狂い始めたがお互いの性格を補完しあっていたらしく、愛し合っていた。 クラウドはボニーの気の強さ、ボニーはクラウドの大胆さに惹かれたようである。 ボニーはスリムな体つきで、フェイ・ダナウェイも同じようなスレンダータイプで、適役だった。 警官隊のマシンガンをくらった車。右はベガスのホテルに展示されている、実車。うらぶれた見世物に なっているそうだ。 映画のオリジナルポスターと日本版ポスター。 映画公開は1967年(昭和42年)。私、ロードショーを東劇で見ております。 フェイ・ダナウェイは美人じゃないけど存在感のある女優でファッションセンスは抜群。 その後公開された「アレンジメント」も見ちゃった。カーク・ダグラス主演で、広告業界を 扱っていた。当時、私も同じ業界にいたので、複雑な思いで見たもんでした。 「ボニー&クライド」の物語は、車で逃げ回るときの音楽が ウェスタンのフォギーマウンテン・ブレイク・ダウンだった。 陽気なバンジョーの旋律に乗って、一味は必死で逃げる。 曲とシーンの落差が大きく、が、かえってふさわしいような気持ちで見ましたね。 クライドが銀行襲撃をした動機は、自分たちの欲望を満たすのではなく、 その金でギャングを雇い、自分が入っていた刑務所を襲い、囚人を解放することにあったという。 その頃の刑務所は、米軍がイラクで行っているような虐待、特に同性愛を含めた 性的虐待が蔓延していたそうだ。(アメリカの伝統かね。) 事実、クライドも刑務所で足の指を失っている。 このため、ウォーレン・ビーテイも映画で足をひきずって歩いている。 ●鳥害 名前がわからないのだが、くちばしが黄色い鳥が2、3羽頻繁に庭へ飛来する。 今年は、プラムの他にもネクタリン、無花果、ブルーベリーが実をつけている。 鳥たちはおいしいデザートを見つけ、熟すのを待っている。 何しろ朝が早い彼等のことだ。人間が気がつく頃は、堪能してどこかで昼寝しているのだろう。 果物ばかり気になっていたら、小さな花をつけたトマトがやられていた。 茎をついばんだらしく、折れている。 たぶんいたずらな鳥が遊んだのだろう。 今まで野菜の苗はやられたことがなかった。 これから、きゅうり、なす、ピーマンにも注意を払わなくてはならない。 ■5月22日(土曜日)小満 ●子息たち帰国の途に 7時近く、政府専用機予備機で帰国する。日本到着は9時頃になるという。 純ちゃん一行は6時半に出発している。 この帰国により、日本は経済制裁を行わないことになった。 すると、あの悪名高いマンギョンボン号は、大手をふって新潟港に来るわけね。 金さんの好きなマスクメロンも、おおいばりで食えるというわけだ。 日本は、見返り人道支援を行うだけで経済制裁は残しておくべきだと思うがね。 あるいは経済制裁しない代わりに、人道支援は最小限におさえるとか。 詰めが甘いよ、純ちゃん。 ●交渉結果 4時過ぎ、純ちゃんが平壌で話し合いの結果を発表した。 曽我さんの家族を除く蓮池、地村さんの子息たちが帰国する。 曽我さんの場合は夫君の事情がからんでいる。 交渉に臨んだ純ちゃんは水色のリボンバッジをつけていたが、 外務省はじめその他の外交団はやっていなかった。 これは国の姿勢の足並みが一本化されていないと読まれても仕方ない。 水面下の外交努力もあったのだろうが、 拉致問題の全面解決は国民の総意ということで、外務省の連中もつけて欲しかったな。 今回の帰国の見返りとして、食料25万トン、医療品1000万ドルの人道支援を行うという。 「泥棒に追い銭」とはこのことだ。 ●露骨な北鮮の対応 純ちゃんが9時過ぎ平壌空港に降り立った。 金さんはじめ高級官僚の出迎えなし。1国の首相の訪問に対しこの非礼。 日本人が誘拐され、まだ不明の人も多い。しかも子供が人質になっている。 だからこそ、腰を低くしているというのに、北鮮人の神経を逆なでする行為である。 誘拐・殺人疑惑の犯罪者が尊大な態度をとっている。 こういうことがまかり通る国なんですね。。 11時過ぎから金さんと交渉に入っているという。 はたしてどんな成果が現れるか油断できない。 過分な人道支援を行うなんてことはないでしょうね? 甘い顔するとつけあがる国だもん。 ●新たなる虐待写真 ワシントン・ポスト紙が、またまた衝撃の写真を報道した。 同胞が戦地で行ったことを伝えるのはつらいことだろうが、 これは厳然とした事実なのだ。 戦争と言う冷静さを失う、マス・ヒステリー状況では起こるべくして起こることなのだろうか? 人間の罪深さを思わざるを得ない。 ●リンドバーグと野口英世 彼等が生前どこかで会ったことがある、というのではない。 昭和2年の今日、チャールス・リンドバーグがニューヨーク・パリ間 大西洋無着陸横断飛行に成功した。5800km、33時間30分だった。 単独飛行だったが、厳密には1人と1匹だった。 ハエが「スピリッツ・オブ・セントルイス」に同乗していたのだ。 彼は小さな相棒のおかげで孤独と睡魔を紛らわせることができた。 それから1年後の今日、野口英世がアフリカのコンゴで、 黄熱病に感染して亡くなっている。51歳。 1333年の今日、鎌倉幕府が滅亡しておりますね。 ●見納め、丸善ビル 日本橋の書店として親しまれていた丸善が、9月に丸の内北口に本店を移す。 明治3、現在地に建設され戦争中、空襲にあい昭和27年に再建された。 新しい店舗の面積は国内最大級という。 八重洲に「八重洲ブックセンター」、丸の内に「丸善」。 東京駅は巨大書店の激戦地になる。 日本橋のビルは壊され2007年に新しいビル変わるそうだ。 ■5月21日(金曜日) ●純ちゃん、明日北鮮へ 警視庁、防衛庁、外務省などから60名の先遣隊が乗り込んでいるということですね。 とんぼ帰りというあわただしいスケジュールだが、実りあることを切に祈る。 でも、なんか悲壮感漂う北鮮行き。 相手は、狡猾な金さん。 政策のまずさから国内を疲弊させ、その尻拭いを外国からの支援でまかなう。 日本から食料や金を引き出すために、どんなテを使ってくるのか。 ●台風、通過 夜中は暴風雨と覚悟していたのだが、それほどでもなく通り過ぎた。 しかし、余波の風がやや強い。 植えたばかりの野菜の苗が心配だった。 が、トマト3本が横になっていただけで事なきを得た。 降り続いた後、カッと日が差すと庭の片隅に珍客が顔を出す。 きのこである。食用になるかどうかはわからないので手は出さない。 明日にはしおれている。 ●またも、おぞまましい写真 イラク人虐待写真がまた流出した。これはABCが報じたもの。 この件に関して有名になりすぎた2人が登場する。 死亡したイラク人の傍らで微笑んでいる。 理性のかけらもないコンビである。 聞くところによると、この女プア・ホワイト階層であるという。 食い詰めて軍隊に登録。衣食住が確保された。 腹の中には同僚の子供を妊娠しているという。 この女、下半身の理性も麻痺していたのね。 ●速写は一眼 キヤノンとニコン以外にオリンパス、旭光学、ミノルタなど 従来からのカメラメーカーがデジタル一眼レフに力を入れはじめた。 廉価版EosKissを投入したCanonはユーザーからの要望の多かった ブラックボディを最近発売。 NikonもD70を発売してハイ・アマチュアの需要を喚起する。 35ミリカメラ時代の競争を思い起こさせる。 ユーザーにとっては慶賀に耐えない。 コンパクトカメラを使っていて気づくのが、PowerOnから撮影までの タイムラグが結構長いことだろう。 それと、シャッターを押した後の書き込み時間がとろとろ。 その間にシャッターチャンスを逃すということはよくある。 デジタル一眼の特徴はクイックレスポンスだ。 35ミリカメラの速写性がよみがえる。 モードボタンがNikonは左、Canonが右。どちらのハンドリングがいいのかな? 昔みたいにNikon党、Canon党が復活するんかな? Nikonが実勢価格16万7千、Canonが14万7千。 両機とも顔つきはいいのだが、気になるところが1つある。 内蔵ストロボだ。ペンタプリズム部分に仕込まれている。 これをポップアップさせると、カメラのデザインが一気にずっこける。 これ以外に位置はないんでしょうかね。 外付けのフラッシュが、これまたいかついんですよね。 もうひとつ気になるジャンルがレンジファインダータイプ。 ライカレンズを搭載したPanasonic製品。 メーカーが松下電器のデジカメでは、手を出す気にならないけど、 意気込みは買います。間もなくEpsonから発売される予定ですね。 こちらのほうが興味があります。 ●またも議員の学歴詐称 福岡選出の自民党代議士、原田文部科学省副大臣が学歴詐称をカミングアウト。 副大臣は辞任するが、古賀潤ちゃんと同様議員は辞任しない。 旧通産官僚時代に米国の法律外交大学院の修士(MA)を 取得したかのように広報やHPに記載していたが、実際は1単位不足していたという。 59歳の男が20代の終わりの頃を思い出そうとしている。 当時はキャリアで勢いよかったんだろうな。官費留学だもんね。 年金未払や学歴詐称、時にスキャンダル。 議員は嘘をつくのも仕事のうち。だから別に驚くこともないが次元が低いですな。 またこれをネタに首相の地位を脅かそうと画策する一郎君。 政治つ〜のは、こういうもんだっけ? 三権分立だの衆議院・参議院だの子供たちは社会科の時間に習うんだろうが、 仕組みはわかった。で、それを機能させる人間の資質までは教えない。 大人たちの醜い側面、あるいは子供みたいな権力闘争を教えては 大人になるのをStopしたくなるもんな〜〜。 政治家のおじさんたちは、くだらんことで陣取り合戦、 或いはつぶし合いしている場合じゃ〜ないでしょ。 はやく、政治の本筋に戻って欲しいよね。 またぞろ、民主党は「次の内閣」構想。共産党の「シャドウ・キャビネット」といい なんか、いじましい、ままごと。 自分たちのビジョンを打ち立てるのはいいけど、その前に 国民の支持を得られるかどうかが、すっぽり抜けている。 ●大根墓場 「きりぼし」や「ふろふき」が人気の「大根酒場」ではないよ。 すっかり暮れた道をジョンと歩いていた。 どこからともなく干大根のにおいがしてきた。 一帯は野菜畑。よく手入れされた畑には ニンジン、ダイコン、ネギなどが美しく整列している。 畑に植わっている野菜はにおいを発散しない。 発生源を探してみたら大きな穴の中に、 ふろふき状に刻まれた大量のダイコンが捨てられていた。 降り続く雨に泥が洗い流され、ほの暗い穴の中で白くおいしそうだった。 スが入ったりして出荷できない商品だったのだろうね。 ■5月20日(木曜日) ●「丁度」の頃合 NHKば標準語、正しいアクセント、言葉遣いで報道するものだと長い間思っていた。 しかし、これは単なる思い込みであって、最近はかなり乱れいる。 言葉や言葉遣いは時代とともに変化するということは承知しておりますよ。 さらにアクセントが変わってきているということも。 だが、顕著なのは若者の間であって、大人の社会では通用しない。 ビジネスの場で、若者言葉を使おうものなら人間性を疑われる。 だから、大人の聴取者が多いと思われるNHKは民放と同じ次元ではなく 言葉の正道をいって欲しいのである。 最近気になることのひとつに、 時刻をいうとき「丁度、8時13分になります」などというときがある。 「丁度」というのは「きりのいい」でしょ? 時報には、なぜか「丁度」は使わない。15分、30分、45分には「丁度」を 用いてもおかしくないが、それ以外に使うのは不自然だと思うのだがね。 ●演歌の効用 ぼけ始めた老人の記憶を呼び起こすために演歌が利用されているという。 NHKで紹介された89歳のおじいちゃんは施設に入っている。 足の悪い奥さんが顔を出しても、喋ることはほとんどない。 表情も変わらずいつも遠いところを見ている。 その施設では唱歌の時間があり、何人かのお年よりがタンバリンを持って歌っていた。 施設の女性が北島三郎の「帰えろかな」を弾き始めた。 おじいちゃんの目に精気がよみがえり歌い始めたではないか。 そのうち涙がうっすらと頬を伝い始めた。 その歌はおじいちゃんにとって特別なものだった。 北関東出身の彼は家が貧しく、中学を卒業すると東京の町工場に就職した。 慣れない環境、新しい人間関係などでよく故郷へ帰りたいと思っていたのだそうだ。 そのたびにこの歌がなぐさめてくれたという。 故郷(くに)では、おふくろ、あんちゃんたちもみんな苦労しているんだ。 俺が帰ってどうなるもんだ。ここでがんばらなくちゃ、と思ったのだそうだ。 これは、彼が元気なとき奥さんに語ったこと。 だから奥さんも、彼の心の歌を知っていた。 施設の人は、その人の心の歌を探し当てるのが大変だという。 ☆ はた、と考えた。私に心の歌があったろうか? 今後、私が不幸にしてぼけたとして、何の歌で昔の記憶を取り戻せるのだろう。 常々家人にこういう話をしたことはないし、 家人が万一私より先に逝ってしまったらお先真っ暗である。 中学時代は春日八郎、三橋美智也の時代で、 「お富さん」「古城」がラジオからよく流れていたが、それにまつわる思い出はない。 高校・大学は裕次郎全盛。「錆びたナイフ」「夜霧よ今夜もありがとう」である。 これにまつわる思い出もありませんね。 社会に出てから間もなくは、グループサウンズ、ムード歌謡全盛。ロスプリモス、クールファイブ、 キングトーンズなどなど、都会の夜を甘く歌いこんでおりました。 調子に乗って私は夜な夜な銀座を回遊しておりました。 かといって歌にまつわる甘い思いでもない。 こんなわたしってな〜〜に? ぼけたらど〜しよう。 施設の遊戯室を薄暗くしてバーかスナックのようにして 昭和30〜40年代のカラオカ曲をがんがん流し マイクを持たせていただけば、突然オンステージ。 当時のこを鮮やかに思い出すでせう。 日工大裏の「水と緑のふれあいロード」を愛用のチャリで走っていた。 まだ桜が咲く前のことである。 この道は、夫婦で、犬を連れて散歩する人。 ジョギングの中年男性など結構人が通る。 向こうから、寒いのに短パン姿が走ってきた。 私は左へ寄った。その男は私の直前にきたとき とっさのことで驚いたが、バランスを崩しながらももちこたえた。 10m位後を家人がついてきている。 なんとなく予感がして、自転車を止めて振り返ってその男を見ていた。 家人の直前に来て同じようなことをやった。 あまり上手でない家人は、あわてて自転車からおりた。 マラソンランナーだから、贅肉はついていない。 細面の度の強いメガネをかけた男だった。 変な野郎がいるもんだ、と思いつつ、その後は忘れていた。 車で走っていた、昨日のことだ。 動物公園から川口信用金庫へ行く道であった。 「六花」から新しくできた道を右折すると、その道へ出る。 T字路であった。 突然男が飛び出してきた。あまりスピードを出していなかったので 事故にはならなかったが、もう少しではねるところだった。 とっさのことで、窓を開けて怒鳴りつけるひまもなかった。 男は、にやっと笑って走り去った。 どこかで見た顔だ、と思った。 で、話は先頭に戻る。 その昔「当たり屋」というのがあった。 車に自分から体当たりして示談金をせしめるという「職業」だ。 一瞬、あの男もそれかと思った。 あるいは走ることに熱中して周囲の状況が把握できないのか。 はたまた、相手を驚かせてやろうと思っている迷惑男なのか? こういう変な奴がいるから、油断ができない。 |
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