田舎三昧の生活と意見

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2010年2月
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●吉太郎童謡集

■Contents■
01朝青龍
   爆食
02電子ブック
03茶番
  うやむや
  洗練
04あららのら
  レジェンド
05品川
06リコール
07季節風
08唖然
09新機種
  駐輪場
  厚顔
10テニアン浮上?
    不具合続出
    虚勢
  栄枯盛衰
11バズ
    名作
12新・不毛地帯
  硫黄島
13タトゥー
14冬季五輪
    絆
15移行
16嬉しい誤算
17卯波
18鈴懸の径
    スノーボーダー
    降雪
19QM2再び
    反省の弁
20スケルトンその後
  公聴会
  不戦
21弥太郎
22期待
  問題発生
23期待
24公聴会
  広告費
25不毛地帯
  歴史教育
26開けてみれば
  因縁
  公聴会
27進化
28地震その後
  地震
  心ない言葉


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Last Modified 2010/0228
First Uploaded 2003/0901


2月28日(日曜日)
●地震その後
その後、チリの死者は増え300人を超した。
被災者は200万人超。
ますます被害は拡大するだろう。

津波がやってくる時間を迎え、三陸地方では避難勧告から避難指示に変わった。
東京湾に面した鉄道も運休。
NHKの放送は、該当地域の人は高台に一刻も早く避難するよう呼びかけている。
大波は太平洋岸の都市にどれだけの被害をもたらすのだろうか。
不気味ではある。

0時48分、南鳥島では10cmの津波が観測された。
ハワイでは1mの津波というが、
さらに太平洋をこえてくる大波は、エネルギーが弱くなるということはないのだろうか。

●地震
NHKは朝から地震報道。
日本時間27日午後3時34分、チリでM8.8の巨大地震が発生。
太平洋を越えて日本に津波がやってくるため、警戒を呼びかける。
三陸では津波を超えた大津波が予測されている。
地震の大きさに比べ現在のところ死者は85名という。

1960年、チリで発生したM9.5の地震では、
22時間後に太平洋沿岸に押し寄せた津波で142名が亡くなっている。
このため、マスコミは詳細な情報提供を行っている。

雨の中、東京では3万5千人が参加して「東京マラソン2010」が行われている。
新宿都庁前を、石原慎太郎都知事の号砲で一斉にスタート。
平和である。

冬季五輪では、「女子追い抜き」で日本は銀。
低調な成績に最後の花を添えた。

ロシアは、あまりにも金がとれないふがいなさに
プーチン大統領はおかんむり。
4年後のソチ開催に向け国家支援を強化する模様。

日本は、スポーツ振興も仕訳の対象。
「世界一」にならなくてもよいという民主党の考えが
改善されない限り、低迷は続く。

●心ない言葉
NHK夜の番組「人生わたし流」は
諏訪中央病院元医院長・鎌田實医師の「共に闘う言葉」。

氏は
「最近の医師は言葉が荒れている」と。
「患者に対する心ない言葉が、癒せない心のキズとして残る」と。

特に重篤な患者への不用意なひとことは、彼らを絶望の淵に追いやる。



最近の病院は「患者様」などと過剰な表現を用いて客をおだてているが、
医師によっては、ひどい言葉をぶつけてくる。

最近、最悪な体験をした。
隣町の駅の近くにある耳鼻咽喉科だ。
ある人の情報でそこを知ったのだが、
その人は「ちょっと恐い先生ですけど」と言った。

付添いでそこを訪れた。
診察が終わり結果を一緒に聞きますかという看護師の言葉に従い診察室に入った。
ゆったりとした清潔な空間だった。
40代と思われる医師がカルテを見ながら説明を始める。
小生、診察台の脇にあった丸椅子を引き寄せ座った途端、
「そこはあんたの座る椅子じゃないっ!」と怒鳴られた。
その声の大きさと乱暴な物言い。
恐縮し、直立して拝聴したが、
もう少し違った言い方があってもよさそうなものだ。

診療所を出てから診察の様子を聞いたが、
乱暴なものだったそうだ。

3種類の薬が出た。
食後に服用するのだが、3種類を使用したら
身体がほてり気分が悪くなったそうだ。
で、どの薬がその症状を引き起こすのかと
毎回1種類づつ服用していた。

2回目は、一人で出かけた患者が、
おびえた様子でそのときの状況を聞かせてくれた。

その後の症状を聞かれ、改善されているようだ、と答える。
検査をしているときに、突然、症状が再発した。
すると、医師は「あんたウソついていたんじゃないか!」と強い声で叱責された。
怒鳴られると萎縮する性格のため、
以後、思うようにコミュニケーションがとれなくなった。

処方箋を書く段になった。
前回の薬が残っていると言うと、医師は怒り始めた。
自分の処方どおり服用しない患者にキレたらしい。
「命に別状のある病気じゃないから、薬は出さないっ!」
そして、こともあろうに「もう来なくていい!」と。

いくら「恐い」と評判の医師とは言え、
弱い立場の患者に対して脅しまがいの言葉は許されるものではない。
少しは腕がいい(検証するヒマもなかったが)ので慢心しているのか。
これまで、数多くの医師と相対したが、
こんな暴言を吐く医者には初めてお目にかかった。

医師以前、人間性の問題だ。

私が患者ならICレコーダーでやりとりを録音して
医師会に送りつけるところだが…

当然、その診療所とは縁切りである。

2月27日(土曜日)

●進化
春の新製品PCが出揃った。
OSはWindow7に、Officeソフトは2007に。
CPUはCoreに。メモリは2〜4Gに。USBは3に。
ドライブはブルーレイ対応に。
技術革新はとどまるところを知らない。

毎年買い換えるわけにもゆかないので、
新製品ラッシュを横目で見ながら、
愛機たちを少しでも長く快適に使うために手を加えている。

サブマシンDELL DIMENSION4400は2002年5月11日購入。
間もなく8年を迎えるタワー型PC。
Pentium4を搭載した、当時の最新鋭だ。
OSを98からXPに替え、メモリを最大(1G)に増設。
HDDは74.5Gという非力だが、
ネットワーク上の1TbHDDが使えるので不便はない。

2005年7月28日に購入したメインマシンの
DELL DIMENSION C3100を購入のミニ・タワー型PC。
CPUは省電力型Celeron。
メモリを1GからMaxの2Gに増設。
マルチ・ディスプレイ、
Webカメラ、ワンセグチューナー、タブレット、
ワイヤレスキーボード、マウスなどを装備している。

OSの起動を速めるため、
定期的なディスク・クリーンアップ、デフラグはもちろん、
最低限の常駐ソフト、デスクトップ整理を行っている。

重装備のC3100より4400のほうが
OS、アプリケーションの起動、動作が速い。

よく使うデータは米国のサーバーに置いてあるので
どのマシンからも、出先からも利用できる。
そんなわけで、本来なら引退している4400だが、
結構頻繁に電源を入れている。


手をかけたクラシックカーと同じで、
使い込むほど愛着がわくものだ。



最近のマシンの傾向として
単なる電子機器からインテリアとして脱却しつつあるようで、
筐体がカラフルになっている。
さらにピアノ鏡面仕上げでツルツル、ピカピカ。

リビングの片隅に置くならともかく、
仕事部屋では浮いた存在になってしまう。
やはり、艶消しのブラックが好みだ。

2月26日(金曜日)
●開けてみれば
おおかたの予想通りの金・銀となった。
銅はカナダ。
寸前に母親を亡くしたという悲しみを乗り越えての受賞。
4位は日本人父母アメリカ国籍の少女。
彼女の大健闘のあおりを受けて安藤はまさかの5位。
鈴木は順当の8位。
日本女子は男子と並び全員入賞と沸いているが
4年前荒川が達成した表彰台に立つことができなかった。

欧米の指定席だったフィギュアで、アジア勢の大量進出。
浅田はキムの弱点を乗り越えて頂点を目指す。
王座を追われた白人たちはアジアを研究しつくしてソチに臨むだろう。

●因縁
フィギュアスケートのフリースタイルが行われる。
競技も残り少なく、メダルが狙える唯一とあって
日本、韓国の頂上対決と昨日来マスコミは大騒ぎ。

キム・ヨナを抜かなくてはいけない真央ちゃんのプレッシャーはいかばかりか。
19歳、競技順は毎回隣という奇しき因縁。

同じ年だが、韓国のほうが大人っぽく色気があるのに対し
日本は青い果実という風情。
韓国の素顔は平凡なハイティーンなのだが、化粧すると急に大人びる。
アイメイクが上手く「目で殺す」のだ。
身にまとうものも直線を生かし、しかも黒という大人の雰囲気を醸し出す。
日本は、相変わらずのひらひら付きの少女趣味。

韓国は女王の貫禄。
日本は、はかなさを残す野辺の花。

技術以前に観客に与えるイメージはかくも異なる。

●公聴会
本来、米国内で生産された車の場合、
日本企業のTOPは公聴会に出席する義務はないそうだ。
それが海の向こうから「喜んで」アウェーにやってきた、ということで
好意を持って迎えられ、第一のハードルは超したらしい。

下院公聴会の模様は高い関心をもたれたようで
各ネットワークは大々的に扱っていた。

豊田社長は用意した原稿を英語でスピーチしたあと、
質疑は通訳を介して行った。
仮に語学に堪能で英語でやりとりしたら、
かなり過激な文言のやりとりでヒートアップするところだが、
通訳を介すという「間」で、激しいやり取りを回避できたという。

豊田社長が創業者一族で、車には私の名前が入っている云々…。
お涙頂戴式のアプローチが合理主義のアメリカ人に伝わるのかと思ったが
このアプローチは、フォード車がリコールされたとき、
フォード社長が同じような作戦を使ったようだ。

TOYOTAの工場がある州から選出された議員は擁護し、
フォード、GM工場の州選出議員は厳しく追及という当然ともいえる政治ショー。

誠意ある対応を行うという社長の姿勢は評価されたものの
技術的欠陥の有無については溝を埋められないまま終了。

「敵地」での長時間にわたる「拷問」に豊田社長はよく耐えた。
相撲で言えば土俵ぎりぎりのところで踏ん張った。

公聴会終了後、社長が現地販社の人たちを前に英語でスピーチし思わず涙ぐんだ。
大勢の「味方」がいて孤独ではなかったことに対してだ。

リーマンのTOPが公聴会で証言したことがある。
陥落寸前の企業なのに高い給料、ボーナスが支給されていたことに対しても、
ふてぶてしい態度をしていた。

こうした最高責任者に比べれば、豊田社長は人間味がある。
日本企業の下で働く米人が日本人TOPに信頼を寄せるというのも、
傲慢な米人経営者に比べ彼らの琴線に触れるのだろうか。

公聴会の結果、誠実さが伝わった、まだ隠していることがある、と評価は半々。
信頼回復にはまだ時間がかかるとの観測。
GM、フォードの失地回復、ヒュンダイの市場拡大。
競合が虎視眈々と狙っている。

2月25日(木曜日)

●不毛地帯
17話。
サルベスタン鉱区を落札した近畿商事グループだったが、
一難去ってまた一難が予想される終わりかた。
掘削が難航するのだろう。
東京商事・鮫島のぬめっとした表情。
いい味を出しております。

モスクワのホテルに宿泊した壱岐が
盗聴装置を探るシーンが印象的。

●歴史教育
都教育委員会は2012年度から都立高の日本史を必修科目にすることに決定。

近くに高校生がいないので、最近はどんな科目を学んでいるのか
さっぱりわからないのだが、日本史が選択科目とは意外だった。
大学で日本史を専攻しようとする学生は
自主的に勉強しなくてはいけないのだろうか?
ほとんどの学生は日本史を学ぶことなく社会に出るのだろうか?

歴史は暗記物なので受験では敬遠されるムキがあるが、
教養として自分の国の歴史を学ぶことは当たり前だ。

中国、韓国では愛国、民族意識高揚ということに主眼を置いて自国の歴史を学ぶ。
日本がそれをやると暴発する恐れありという近隣諸国の反発を恐れてか、
歴史教育に熱心ではなかったのだろうか。

「日本人のアイデンティティーを育てるには自国の歴史学習は不可欠」と、
都教育委員会はいうが、
なにを今さら当たり前のことを…

文科省の学習指導要綱は日本史を選択科目。
教育の元締めがこんな見識なのだ。

横浜市では4月から、神奈川県は2013年度から日本史を必修にするという。



「坂の上の雲」「竜馬伝」…NHKの番組のおかげで
幕末〜明治初期への関心がいつになく高まっている。

国内は停滞、混乱。
国際的地位の低下。
しょぼくれた日本が、元気な時代から何か学ぼうとしているのか?

だが、国家体制、家族制度、道徳観など現代とまったく異なる。
幕末の青年たちはかなり破天荒。
それがまかり通った時代なのだ。
しかし、偉業を成し遂げれば帳消しにされる



高校から教科として学ぶのではなく、
歴史の好きな教諭が
小学校高学年の頃から、エピソードをふんだんに取り入れた物語を
聞かせてあげれば、興味をもつ子供も生まれるだろう。
環境づくりは早いほどいい。

2月24日(水曜日)
●公聴会
米国議会でトヨタへの公聴会が開催されている。
米国トヨタ販社の社長が、
謝罪し日本トヨタとのコミュニケーション不足を認めた。
今度は、いよいよ豊田社長の出番だ。

当初米国内の関係者に出席させ社長は出ない方針だったが
議会からの要請で、お出まし、ということになった。
そのとき、「喜んで」出席する旨のコメントを出した。
そして、出席を「楽しみにしている」とも。

リコール対応が遅れ利用者が死傷事故を起こした企業のトップが、
その責任をめぐって、いわば「被告席」に立たされるわけだが、
それに対し「喜んで」「楽しみ」という言葉が出るものだろうか。
あちらの舌鋒鋭い追及に、豊田社長は日本語で対応するという。
通訳をとおしてのやりとりだが、そのわずかな時間差に
上手な回答を模索するのかね。

また、証言草稿がなぜか新聞で報道された。

「自分はトヨタ創業者の孫で、全てのトヨタ車には自分の苗字がつけられている。
車が傷つくことは、私自身が傷がつくに等しい…」

こういう物言いは、封建体制のようで民主主義の国の議員たちに
好印象を与えるのだろうか?

かなりずれているような気がするのだが。


●期待
女子フィギュアスケートが始まった。
浅田真央の得点も瞬間風速で、
次のキム・ヨナにあっさり抜かれて2位に。
安藤は4位につけたが、64点。
3位が70点を超えているので差が大きい。
フリースタイルに望みをつなぐ。

おおかたの予想は金・キム、銀浅田、銅??
残念なことだが。

2月23日(火曜日)

●広告費
2009年国内総広告費を電通が発表した。
5兆922億円。
数字だけ見ると膨大だが、前年比11.5%減で、
昨今の景気を反映して2年連続前年比割れという。

テレビや新聞を見る限り広告減とは感じないが、
広告代理店は相当苦戦しているらしい。
4大メディアといえば新聞、雑誌、テレビ、ラジオ。
活字を電波の先という伝統的な表記法だが、
昭和28年民放テレビ発足以来、
新興媒体のテレビ広告費は活字媒体のそれを引き離してきた。

4大メディアの広告費は2兆282億円。
テレビ、1兆7139億円で10.2%減。
新聞、6739億円、18.6%減。

これに対しインターネット広告費7069億円、1.2%増。
時代を反映して元気がいい。
インターネット広告代理店が生まれ、若い人材が続々参入している。
一方、新しいインフラを背景に、ポータル、物販、SNS、検索サービスなど
強力な集客力のあるサイトが立ち上がった。
人が集まれば広告媒体の価値が生まれる。
今後も斬新なサイトが無数に生まれ、
インターネット広告は群雄割拠の様相を呈するだろう。

従来からの広告代理店も静観しているわけではない。
社内にインターネット部門をつくるほか、
新興企業の合併吸収、業務提携を図って時代に備えている。
かつて、テレビが誕生したころ、
対応の遅れた三正堂、正路喜社といった名門広告代理店が姿を消していった。
インターネットも普及し始めて10数年。
乗り遅れた伝統的な代理店もあるだろう。

アイデアと技術で参入する機会はあるので、今後も目が離せない。
が、日本オリジナルというのは少ない。
ヒントは常にアメリカというのでは、
いつまでたっても後塵を拝することになる。

2月22日(月曜日)

●期待
メダル獲得、最後の期待は女子フィギュアスケート。
3人のうち最低1人は表彰台に上れるのではないか。
会場はパシフィック・コロシアム。
GoogleMapで確認できた。


●問題発生
民主党政権は国家公務員の天下りを根絶することをうたっている。
で、天下りせずに65歳定年まで在籍すると人件費は2割増になることが
総務省の試算で判明した。

公務員は2025年度には4万9千人(16%)増加し、
人件費は4000億強(約20%)増加するそうだ。

民主党は、国家公務員が定年まで働ける環境をつくり、
天下りあっせんを全面的に禁止する一方、
総人件費の2割削減をマニフェストに掲げている。

国民の支持をとりつけるため、
「おいしい」内容を政権公約にちりばめたが、
シミュレーションのない思いつきが多いから、
ほころびだらけの大風呂敷という様相を呈している。

パソコンOSの「穴」は、修正プログラム配布でその場をしのげるが、
こちらをふさげば、他方が破けるという政策では、
国民からサジを投げられるのは時間の問題だ。

やはり、「シャドウ・キャビネット」民主党の場合「次の内閣」で、
「政権ごっこ」をやっていたほうが似合っていたのかもしれない。

2月21日(日曜日)

●弥太郎
NHK大河ドラマのナレーションは香川照之。
彼が演じる岩崎弥太郎の目から見た竜馬劇となっている。

三菱財閥の創始者岩崎弥太郎は、経済人として名前は知られているが、
この時代は、国事に奔走する群像が多いので、そちらに目が行き
実像はあまり知られていない。
写真で見る、功成り遂げた岩崎は首が太く、あくの強い風貌だ。
政商として発展した三菱は、今もその「伝統」は守られており、
三菱重工は武器、軍艦、飛行機など兵器生産に存在感を示している。

土佐には藩主とともに三河からやってきた上士と、
長曾我部以来の郷士(下士)という身分格差があったが、
岩崎は郷士株を売却した地下浪人という、最下層の武士の家に生まれた。

ドラマの弥太郎の汚れっぷりはひどいものだ。
衣服はぼろぼろ、髪はぼさぼさ、顔はすすけ、歯も黒い。
回を重ねるうち、乞食同然の姿にますます磨きがかかってきた。

役作りに凝りに凝る香川照之は、ひどい姿で
口角泡を飛ばし、喋るというより吼えまくる。
逆光でカメラをまわすものだから、飛び散るツバがまる見え。

江戸に遊学中、故郷の父親が大怪我をしたという知らせを受け、
国許にとってかえす。
草鞋はとっくに磨り減り、血だらけの裸足だった。
たまたま竜馬が岩崎の父親を見舞っていた。
弥太郎の姿に唖然とするが、一種の感動を覚える。

父親は田畑の水問題で名主にかけあうが、
代官とつるんでいたため、訴えは退けられ暴行を受けていた。
竜馬と弥太郎は蟄居中の吉田東洋に理不尽な扱いを直訴するという
当時では考えられない行動を起こす。
弥太郎は投獄され村を追放される。



吉田東洋は、その後藩政中核に復帰するが、
武市半平太の土佐勤皇党により暗殺される。

実際の岩崎弥太郎は、東洋の私塾に学び、彼に才能を見出され登用され、
竜馬暗殺後も土佐藩の下級役人として過ごす。
維新後、後藤象二郎らか情報を得て政商としての第一歩を踏み出す。
51歳で病死。
本妻との間に3人子供をもうける。
妾は6人。子供は無数。



ドラマでの弥太郎のあまりにもひどい姿に、
平成・三菱企業は不快感を示し、
NHKに申し入れをしたとか、という噂も。

2月20日(土曜日)

●スケルトンその後
役員がスケルトンに貼られたスポンサーのシールをはがすように指示したが、
小室選手は誤って連名の規格シールもはがしてしまった。
さらに、器具の最終チェックには、
構造を変えたのではない、ということで提出しなかった、という。
2重のミスが重なって、失格となった。
不注意以外のなにものでもない。

●公聴会
トヨタのリコール問題で豊田社長は
米国議会への対応を現地の社長にまかせる、と言っていたが
急遽、参加することになった。
「喜んで」出席する、という。

前向きな姿勢を表明するのに「喜んで」と言ったのだろうが、
言ってみれば、不具合のある車を販売した企業のトップが
その責任を追及される「被告」の立場だ。
そこへ嬉々として出席する、というのだから、なんかおかしい。

米国議会の聴聞会。
しかも、米国自動車産業を左前にした、憎き日本企業。
かなり厳しい追求が待ち受けるのではないか。
彼等の英語が社長に通じるのか。
通訳経由で、微妙なニュアンスのコミュニケーションができるのか。
豊田社長の姿をテレビで見る限り、創業者一門のぼんぼんで、
育ちのよさは垣間見えるが、それだけだ。

●不戦
連日冬季五輪報道。
女子スピードスケートでは中学生選手が完走選手中最下位。
瞬発力と持続力が要求される競技で、
これから伸び盛りの小柄な選手では国際水準以下ではないか?
本人はあこがれの選手と話ができた、などと最下位でも無邪気だが、
もっと勝負にこだわっていただきたいね。

女子スケルトンで、小室選手のソリに
国際ボブスレー連盟規格をパスしたというステッカーが貼ってなかった。
このため規定違反で競技にも出られなかった。
戦う前に負けた。
日本の協会の役員、監督、コーチが国際ルールを知らなかったとしたら問題だ。
選手本人も情報収集をしなかったのだろうか?
こういう「ゆるい」人たちの集団は、
国際試合どうのこうの言う前に、関係者の精神を鍛えなおさなくてはいかんね。

また、女子スノボでは練習中にコケて棄権した選手もいた。
国内選抜で勝ち残ってきただけに、不運だが、緊張感の欠如つまり気のゆるみ。
はるばるバンクーバーまでなんのためにやって来たのかね。

男子フィギアで高橋が銅メダルにすべりこんで、
やっと日本も銀1銅2。

織田選手は競技中に靴の紐が切れるという珍しいアクシデント。
点検不足。
で、7位入賞。
小塚は無難にこなして8位入賞。
仮に織田の紐が切れなかったらメダルに届いたか?
なかなか超えられない大学の先輩高橋が転倒しても銅なのだから、
織田はその上をゆくことは無理だったろう。
くれぐれも、あのとき紐が切れなかったら、と言ってはいけない。
運も実力のうち。
運のなさも実力のうち。

他の競技も大同小異。
いくらがんばってもメダルは遠い。

日本選手もニンニク食って体質改善しませう。
そして、参加することに意義を見つけないで
参加したからには最後まで勝負にこだわっていただきたい。

日本の小学校の運動会みたいに
みんな仲良く手をつないで1等賞ゴール、などという
甘っちょろい教育からは
強い選手は生まれないのかもね。

2月19日(金曜日)

●QM2再び
昨年は3月寄航で雨だった。
今年は何とか天候に恵まれた。
世界一周の途中、横浜にやってきたのだが、
あまりの大きさでベイブリッジをくぐることができない。
このため大黒ふ頭に着岸している。

それを見るために観覧船が出る。
14時出発だ。
11時半に家を出て関内に着いたのが13時35分。
遊覧船発着所の大さん橋ビルに到着したら乗船が始まっていた。
昼飯も食わずに飛び乗る。

豪華船ウォッチャーが結構いるもので、
乗船した観覧船「ローズ」は大きな船なのだが、
デッキはカメラをぶら下げた人たちで賑わっている。
海上は風が冷たく強い。
ダウンジャケットのフードで頭を包む。
これで丁度いいくらい。

30分ほどで大黒ふ頭に到着。
どでかい客船が静に停泊していた。
米粒ほどの乗組員が手を振る。
カメラマンが一斉にシャッターを切る。
35mm一眼レフ、デジタル一眼、フォーサーズ一眼、
コンパクトデジカメ、携帯電話内蔵カメラ、
小型デジタルムービーカメラ、旧型ムービーカメラ…
さながらカメラの見本市。
最近、デジタル一眼を使う女性が顕著になった。

デジタル一眼はNikonとCANONがほとんど。
さりげなく見渡してもSony、Orinpus、PENTAXの姿はない。

昨年乗った観覧船は小型だったので、
QM2ぎりぎりまで寄ったり、正面位置まで入り込んだのだが、
今回は大きすぎて小回りがきかない。
このため、アングルも画一的になってしまった。
しかし、薄曇なので安定した露出で撮影ができた。
掲載した写真は2枚をつなぎ合わせたもの。
大きすぎて真横からはファインダーに入りきらないのだ。

多くの観覧船がQM2の周辺に集まった。
ペリーが太平洋艦隊を率いて横浜にやってきたとき、
おびただしい小船が「黒船」のまわりを取り囲んで見物したというが、
QM2は21世紀の「平和の黒船」。
物見高さは今も昔も変わらない。

●反省の弁

スピードスケート500mで銀・銅ダブル受賞で
この勢いを他の競技につなげて欲しい、と願ったが
その後は目も当てられない。
女子中学生選手は、競技前はこわいもの知らずで無邪気だったが、
さんざんな結果となった。
新聞の見出しを見ても、自己反省の弁ばかり。

韓国の躍進を見るにつけ、
日本は国際レベルからほど遠いのではと思うようになった。
1回まぐれでも、いい成績を出せば選ばれてしまうのではないの?
だから国内では通用しても、外国では歯が立たない。

選手育成を抜本的に変える必要があるのではないか。
景気が悪いので企業のチームが縮小、廃止の傾向にある。
国が資金的に応援する必要があるかもしれない。
だが、民主党政権では、蓮舫議員のように
「世界一である必要があるの?」という感覚では、予算などおぼつかない。

五輪は国威発揚のため、大勢の選手団が結成されるが、
今や日本はそんな状況ではない。
選手の数も縮小して自信のある競技だけエントリーするということがあってもいい。

躍進、韓国、中国を目の前にして、
国家が真に危機感を抱いたとき、スポーツにも影響が出てくるかも知れない。

2月18日(木曜日)

●鈴懸の径
たまたま夜のNHKを聞いていたら、写真家の浅井慎平氏が出演していた。
今は大阪の芸術大学大学院の教授をしているという。
ビートルズの写真でデビューした氏は昭和40年代、広告写真でも活躍していた。
原宿のセントラルビルといえば、売れっ子デザイナー、カメラマン、制作プロダクションなどが
入っており、広告の最先端をゆく人たちが集まっていた。
浅井氏もここにオフィスを構えていた。
雑誌などで目にする広告以外の写真は、コンテンポラリーというか、
日常の何気ないシーンを切り取ったもので、詩情にあふれていた。
テレビ番組の回答者としても有名で博識ぶりを発揮していた。

氏がハワイアン愛好家とは知らなかったが、
今夜の番組で「鈴懸の道」に惚れ込み、
1番しかない曲に2、3番の歌詞を作り、CD発売をしたという。

作詞をするにあたり、本家の作詞家佐伯孝夫氏の遺族に了解をとったという。
森進一の「お袋さん」騒動があったが、
写真家である浅井氏は著作権をきっちり守るという
当然の行為を怠らなかった。

佐伯-浅井氏は早稲田大学つながりだった。
佐伯氏は仏文、浅井氏は政経を卒業している。

では、元歌「鈴懸の径」は…
戦時下の昭和17年、日系二世「灰田勝彦」が歌って大ヒットした歌謡曲。
勇ましい軍歌一辺倒の時代に、まるでそれを感じさせない。
作曲は灰田勝彦の兄、晴彦。灰田兄弟は立教大学出身。
(晴彦は慶応中退という記述もある)

鈴懸の木は街路樹のプラタナス。
池袋・立教大学理学部脇の径がモデルとなっている。

灰田勝彦は1982年(昭和57年)10月26日、肝臓癌で71歳の生涯を閉じるが、
11月3日に行われる、母校・立教大学に
「鈴懸の径」の歌碑の除幕式への出席を心待ちにしていた。
立教の先輩、ディック・ミネが除幕式に駆けつけ、号泣しながら
「鈴懸の径」を歌ったという。

私が社会学部に在校した昭和30年後半、理学部の一室が2年次の教室だった。
鈴懸の径を通って古い校舎の薄暗い部屋へ通った。
この歌は学生に広く知れ渡っており、
クラブのコンパなどでは、校歌、応援歌とともに肩を組んで歌ったものだ。

私の叔母は大の灰田勝彦ファンで、
戦後間もない頃、焼け残った数少ない家具類に混じって
叔母のポータブル蓄音機と灰田のSP盤があり、私のおもちゃになっていた。


※玄人はだしの歌いっぷり

新しい歌詞とともに浅井慎平氏により甦った戦時中の流行歌、鈴懸の径。
立教の歌が早稲田の手で…

●スノーボーダー
服装の乱れ、小児的発言で批判を浴びたスノボハーフパイプの国母選手。
予選では1発で決勝進出を決めたが、決勝では8位に終わった。
優勝は長髪のアメリカ選手。
その高度で華麗な技は、
素人目にも国母選手を圧倒していた。

今回の騒動でハープパイプ競技が一躍注目を浴び、中継を見た人も大勢いたろう。
スリリングでダイナミックなことはわったが、
ジャンプ、リージュ、スケルトンも同様に危険と背中合わせだ。
それらの選手が国母選手のように「あんちゃん」ということはない。
スノボが歴史の新しいスポーツで、選手層に礼節を欠く若者が多いからか、とも思ったが
他の日本人選手はそうでもない。
要は国母選手自身の問題で、単に人間的に未熟でとっぽい男に過ぎないのかもしれない。
仲間内で楽しんでいる分にはいいが、国際大会で日本代表なのだからね〜

「自分のスタイルを貫けたから悔いはない…」
終了後の発言だが、自分のスタイルとは…

●降雪
予報では夜半過ぎから雪が降るといっていたが、当たった。
これまで風花のような日は何度かあったが、
今朝は3cm程度積もっていた。
新聞はポリエチレンの袋に入っていなかったので、
降り始めは明け方の4時以降だろう。

春の淡雪らしく、昼頃には溶けてしまい
綿帽子をかむった木々は、冬の立木の風景に戻ってしまった。

明日は大黒ふ頭にクイーンメリーUがやってくる。
昨年2月入港時は雨。
今年こそ晴天を祈る。

2月17日(水曜日)

●卯波
読売朝刊コラム「四季」。
俳人・長谷川櫂氏による折々の俳句、和歌が簡潔な文章で綴られる。
もう連載が長い。

目刺焼くココ東京のど真ん中 鈴木真砂女

真砂女は銀座1丁目「卯波」の女将にして俳人。
店は昭和33年3月30日。
平成19年末、幸稲荷裏にあった店一帯が取り壊されていた。
女将もこの世を去り、店もない。
昭和の銀座の風景がまたひとつ失われた。

すでに俳人として知られた方であり、
開店当時は多くの文人が顔を出した。
丹羽文雄、川端康成、形見順、立野信之、安岡章太郎、
吉行淳之介、阿川弘之、近藤啓太郎…
その後、小説家にかわり久保田万太郎、角川源義、石田波郷といった
俳壇の重鎮が顔を出すようになる。
知る人ぞ知る文壇バーならぬ俳壇小料理屋だった。

カウンターと奥に2畳程度の座敷。
10人も入れば息苦しくなるような小さな店だった。

幸稲荷の裏は、そんな小さな店が7〜8軒集まっていた。
銀座といえば7〜8丁目の高級クラブ、バーがイメージされるが、
昭和30〜40年代は路地や横丁に安い飲み屋が数多くあったし、
1〜4丁目の裏通りは会社帰りのサラリーマンで賑わう店が蝟集していた。

社会人になった昭和40年。
仕事を覚えるより先に、行きつけの飲み屋を開拓していた。
当時銀座1丁目にあった読売広告社の隣りに同業の萬年社があった。
そこに勤務していた方を学生時代から知っており、
彼から銀座に勤めるようになったら、この店がいいよ、と紹介されていた。
「ともえ」という司牡丹を出す店で、スタンドには8人しか座れない。
たまたま「卯波」の向かいあった。

5時半に会社が終わると6時にはその店に座っていた。
まだ明るい夏の頃、
白い割烹着をつけ度の強いめがねをかけたひっつめ髪の小柄な初老婦人が、
店の前で七輪で魚を焼く姿を目撃したことがある。

目刺焼くココ東京のど真ん中

女史の句は、そんな情景を詠んだものだろう。
長谷川氏は「ココ」の文字がきいている、と評している。

当時はそんな有名な店とは知らなかったが、
「ともえ」の女将から、向かいの店の女将の素性を聞いたことがあった。
安房鴨川出身で、実家は旅館をやっており、すでに結婚していたが
宿泊に来た海軍軍人さんと恋愛関係に陥り、実家を飛び出して上京した、
情熱の人、だということを知った。

「ともえ」の客となり何年か経過した。
いっぱいで入れないときは、卯波の暖簾をくぐったことがある。
しかし、向かいの常連であることが知られており、
とおりいっぺんの客あしらいだった。
店同志の仁義というものがあるからだろう、と思った。
俳壇の重鎮の顔を見たかったのだが
卯波には2度ほどしか行ったことがない。

真砂女の自伝「銀座に生きる」には、店をめぐる俳句と
彼女の波乱に富んだ人生が描かれている。

私には、銀座の懐かしい風景が浮かんでくる。

2月16日(火曜日)

確定申告受付開始。
●嬉しい誤算
冬季五輪でメダル獲得を危ぶんでいたが、
男子スピードスケート500mで、銀、銅メダルを獲得した。
金は、また韓国だ。

同一競技のダブル受賞で、他の競技で弾みがつくことを祈るばかり。

2月15日(月曜日)

●移行
初めてホームページを作ったのは14〜5年前になる。
当時、Macを使っていたのだがまともなオーサリングソフトがなく、
タグ打ちで作るというものだった。
HTMLタグ辞典を購入してなんとか真似ごとをやったが、
まるでサマにならない。
あやうく脱落しそうになっていたとき、
Adobeから「ページ・ミル」、
CLARISから「ホームページPro」というオーサリング・ソフトが発売された。
CLARIS社はAppleの息のかかった会社で、
「クラリス・ワークス」という使いやすい統合ソフトも発売していた。
センスのいいアプリケーションで、
OSがMS−DOSからWindowsに移行したばかりの
マイクロ・ソフト陣営のアプリをはるかに引き離していた。

画面を見ながら直感的に作成できる「ホームページPro」で、
やっとホームページらしきものが作れるようになった。
その後、CLARIS社は空中分解し、
データベースソフト「ファイル・メーカー」、「ホームページPro」は
FileMaker社から販売されるようになった。
2本のソフトは親和性がよくなり、
ホームページ上で商品のデータベースを自在に扱えるようになっていたが、
商売に使うことがないので、そのような使い方をすることはなかったけど。

やがて、世の中はWindowsが普及し
OSは進化しハードウェア、ソフトウェアともに革新が続いた。
Macに比べ、コストパフォーマンスが優れていたので、
自然にそちらの環境に移行してしまった。

当時、プロはMac+Dreamweaverの組み合わせ、
かつ、素材作りはイラストレーター、フォトショップで
金の取れるホームページを作成していた。
ソフトの合計は軽く20万を超えるので、
アマチュアにはおいそれと手が出せない。

Windowsでは、平成7年に発売された「IBMホームページビルダー」が
多くのアマチュアに使われていた。
年々バージョンアップを重ね、最新版はVer.14。

そして、販売権がIBMからJustシステムに移行する、とアナウンスされた。
あの、国産ワープロ「一太郎」の開発社だ。
創業した浮川夫妻は経営から退き、新しいJustシステムとなっている。

弱小、開発社の場合満足なサポートができなくて、
販売会社に譲渡するケースは多々あるが、
ワールドワイド企業IBMからJustに移行というのは珍しい。

IBMは対企業戦略に傾注し、一般ユーザー向けソフトは手放すのだろうか?
MS−DOSの頃、Lotus123といえば、
Excelと人気を二分していた。
Windowになってから、マイクロソフトOffice戦略の前に
Lotus123は敗北しロータス社はIBMに買収された。

IBMがパソコンを販売していた頃、
マイクロソフトOfficeに対抗して、Lotus123を含んだ
オフィスソフトが添付されていたが、魅力が乏しいものになっていた。

LotusNotesはグループウェアとして
存在しているらしいが、表計算、ワープロ、データベースなどの
ビジネスソフトは健在なのだろうか?
今となっては、MS−Officeの対抗馬とはなりにくいほど水をあけられている。

旧Lotus社の製品は、
ビジネス向けのNotesは存続させるが、ビジネスアプリケーションは
静かに幕を引くのかも知れない。

2月14日(日曜日)

●冬季五輪
マスコミは日本人選手の健闘ぶりを大々的に伝えているが、
肝心のメダル獲得のニュースは皆無。
騒ぐほどむなしさつのる。

前回は皆無かと思ったとき
最後に荒川静香が金だった。
今回も同じようなパターンかもしれないが、
韓国の強豪、キムヨナを超えなければならない。
ことによったらメダルの色が変わってしまうかもしれない。

すでに、韓国は金・銀を手にした。
サッカー日韓戦では、日本は予想通り負けた。

近くて遠い隣国の活躍ぶりはめざましいだけに油断できない。



服装の乱れでスノボの国母選手が指弾された。
報道されるまで知らなかった選手だが、
東海大学生で結婚をしているという。
ボブ・マーリーばりの髪型。
面相もアフリカン。
本人は似合っていると勘違いしているのだろうが、
国の代表という意識が抜けていたようだ。
母校は応援会を中止するという措置をとった。

国保選手を擁護する文化人もいるが、
彼は履き違えをしている浅薄な若者に過ぎない。

●絆
母親が腹を痛めたわが子を虐待し殺す。
再婚した夫が妻の連れ子を虐待し殺す。
はたち前の夫婦の夫のほうが妻の姉や友人を刺殺する。

庶民の家族の絆がずたずたになっている。

と、思いきや富裕層もかなり怪しい。

鳩山家では、兄弟の仲は昔から良くないと思われていたが、
噂にのぼる度に、関係修復のポーズをとっていた。

政治資金が母親から提供されていたことがあかるみに出てから、
弟が兄貴を攻撃しはじめた。
リーマンショックのときは、
自分が所有するブリジストン株の下落だけでなく、
兄のことまで暴露した。

政治資金に関しては兄貴だけがもらって
弟が蚊帳の外つ〜のなら弟のヒガミ、と思えるが
弟もしっかりもらっているのに、
兄は欲張りだの、
子分を養うためもらっていただの
足を引っぱっている。
マスコミに流れると、微妙に内容を修正する。
虚言、公言癖があるのか、ウケ狙いなのか。

これを、自民党の与謝野氏が国会でおもしろおかしく追及した。

一見、紳士の与謝野氏とは思えない
口ぎたない言葉を使って、ねちねちと責め立てる。

由紀夫総理は、挑発に律儀に答え、
そのうちぶち切れそうになる。

言質をとらえ、民主党のイメージダウンを狙う作戦にまんまとはまってしまう。
そのネタを与謝野氏に提供したのが、鳩山・弟というのだから仁義なき闘い。

鳩山家の家訓、「友愛」は兄弟間に存在しない。

親だから子供によかれと思ってやったことが、
兄弟間の軋轢で表面に名前が浮上。
とんだことになっちまった。

由紀夫氏が国民、世界に向かい「友愛」を叫んでも
足元がグラグラでは、説得力がない。

2月13日(土曜日)

●タトゥー
若い人たちがタトゥーをアクセサリーとしている。
卑近なところでは、覚せい剤で有罪となった酒井法子が、
指輪のような刺青をやっていた。

昭和初期の頃、刺青は特殊な世界の人々や一部の職人がやっていたが、
ふつ〜の人はタブーとされていた。
が、最近購入した本で、超有名画家が腕に施していたのを発見。

発売されたばかりのライカカメラに凝り、
同じくコダックのムービーカメラも早々に購入。
なにしろ、ライカ1台の価格が家1軒が建つといわれた時代。
財力の裏づけがあったための、超高級趣味だった。
行動も最先端だったが、やることも進んでいた。

その人の名は、藤田嗣治。
乳白色の肌をした婦人を描くことでパリの画壇に鮮烈デビューした。
海外で絵画一本で食えるようになった日本人画家第一号だ。
無類の猫好きで絵画に頻繁に登場する。

※ウチのミミちゃんは、この子とそっくりの色、柄だ。

大戦中は日本に滞在し、数々の戦争画を表した。
敗戦にともない、軍部に協力した画家として指弾され、
失意のうちにフランスに渡った。

パリの画壇で名を成した画家が、なぜ戦争画に携わったのかと思っていたが、
彼の家系が陸軍軍人だったことによる、とわかった。
父親は、軍医の大物で明治の軍医総監・森鴎外のような立場にあった。
理解のある親は嗣治が芸術の世界に進むことに反対しなかった。

左腕に腕時計、薬指に指輪のタトゥー。
軍人の家庭では絶対に許されないはずだが。

2月12日(金曜日)

●新・不毛地帯
国会の予算委員会のことだ。
自民党・与謝野氏が鳩山首相の政治資金について
「おもしろおかしく」追求した。
テレビ討論ならともかく、予算を決める場で、
「子分に配る金」だの「平成の脱税王」などと、
鳩山首相の個人攻撃が続く。
一段落したら、小沢氏の政治資金問題に移るだろう。

自民党にとって攻撃材料は事欠かない。

国会は「笑劇場」化し、権威も尊厳もなにもない。
吉本興業が脅威に感じるだろうよ。

●硫黄島
「不毛地帯」を2週連続で見逃してしまった。
先週は外出していたので仕方なかったが、
今回は、23時から放映の「硫黄島からの手紙」が頭にあって
「不毛」はすっかり抜けていた。
プレーヤーがBSチューナーを内蔵していない古いタイプなので、
テレビ側から視聴しつつ録画するというタコな環境。

中村獅童扮する狂信的な海軍士官が
戦車攻撃用地雷を身につけて死体に紛れて横になるが、
結局成功せずに生き延びる。
突撃もできず、目がうつろになった姿を映す。
部下に死をつきつけたものの、最後は臆病風に吹かれた哀れな男になっていた。

4年前に見た映画だったが、細部は忘れていた。

栗林中将を描いた、梯久美子氏の「散るぞ悲しき」では、
水際作戦を中止させ、島内を要塞化する作戦に出るのだが、
「硫黄島」の名の通り、洞窟内も硫黄が噴き出し、
想像を絶する過酷な状態だったが、
映画では、その悲惨さは描かれていない。

クリント・イーストウッドの「父親たちの星条旗」に次ぐ作品だが、
「硫黄島…」は日本軍側から描かれ米軍兵士が姿をあらわすのはごくわずか。
洞窟内では、手榴弾で自決を強要され死に行く兵士。
火炎放射器で焼かれる兵士。
機関銃座に直撃弾を受け腕がもげ血が噴き出す兵士。
大本営からの支援もなく絶望的な戦いを行う。

最後は栗林中将が先頭に立ち斬り込みを行う。
生き延びたのは、大宮でパン屋をやっていた青年だった。

全編色を抑えて作られているが、
BShiで放映されたので画像は鮮明だ。
上陸地点に参集した米軍艦隊の数は、CGだが、壮観だ。
洞窟内はハンディカメラで臨場感を出している。

「プライベート・ライアン」を見たばかり。
米軍とナチスの圧倒的な物量。
おびただしい兵士の数。
リアルな戦闘場面。
スペクタクルではスピルバーグが勝っている。

が、よくできた戦争映画は、悲惨さが伝わり
反戦映画でもある。

昔観た「バルジ大作戦」は戦争活劇で、西部劇と変わりない。

2月11日(木曜日)建国記念日

●降臨
神仏などが天から下ってこの世に姿を現すこと。

面白い本の広告が目についた。
「龍馬降臨」−日本再生ビジョン 1365円 幸福の科学出版

幸福の科学のボス大川隆法殿が霊媒となって龍馬の言葉を伝える。
2010年1月6日天界の竜馬と交信したようだ。
NHK「竜馬伝」人気にあやかったのではあるまいね。

要約がいくつか掲載されている。
これがなかなか面白い。

「政権交代について」
竜馬曰く
小沢一郎が「無血革命」たったって?そんなアホなことは言うなよ。
革命でも何でもないわ、あんなのは。
田中角栄型の政治をやろうとしとるんだ」

「国防について」
竜馬曰く
「国防を悪っちゅうんやったら、明治維新以降もみんな、これは悪だし、
元寇で日本を守ったことだって悪になるんだからな」

「大河ドラマ 竜馬伝 の感想」
竜馬曰く
「あの役者、わしより男前じゃないか。岩崎弥太郎って、なんか、すごい悪人に
描かれとるらしいじゃないか。かわいい、ええやつやったぞ」

同時発売
「松下幸之助 日本を叱る」−天上界からの緊急メッセージ 1365円

大川殿は、昨年12月15・17日交信したらしい。
これも面白そうな内容だ。

これらが、「幸福実現党」の政策になるんじゃあるまいね。

●バズ
昨日Gmailのメニューに「バズ」という項目が加わった。
なんじゃらほい?

Google版、昨今はやりの「ツィッター」らしい。
あちらが「小鳥のさえずり」なら、こちらは「虫の羽音」。
どちらが、耳に心地よいか?

使い方は説明書を読まなければわからん。

●名作
久々に「プライベート・ライアン」をみた。
アナログTVで放映されたものを3倍速で録画したもの。

大戦当時の雰囲気を出すために
レンズは昔のものを使っているので発色が時代がかっている。
カメラは手持ちで動き回るので画面は揺れる。

録画の悪さとスピルバーグ監督のこだわりが重なり
戦場の臨場感が伝わってくる。

圧巻は冒頭のノルマンディー上陸作戦と最後の市街戦。
これだけすさまじい戦闘シーンをリアルに描いた映画は先例がない。

戦争映画はストーリもさることながら、
戦闘車両、銃器、軍服などに目をこらしてしまう。
特に欧州戦線では戦車が準主役になる。
米国のシャーマン戦車とナチスのタイガー戦車だ。

それまでのハリウッド製戦争映画はタイガー戦車の再現に苦労している。
「バルジ大作戦」では、米国戦車を適当に改造してタイガーらしくしているが
タイガーを知る者には噴飯ものだった。

「プライベート・ライアン」の市街戦に登場するのは…
特徴的な四角張った砲塔に80mm高射砲を転用した長い砲身。
車体の表面に敵の砲弾を防御するためツインメリート・コーティングが施されている。
米、ソ戦車には見られない複合転輪。
ソ連戦車を改造したらしいが、かなりリアルに再現されている。

戦場を走り回る人員、資材輸送の小型キャタピラ付バイク「ケッテン・クラート」。
こういう特殊車両が登場するのも珍しい。
(確か、昔のTAMIYAのプラモにあった)

スピルバーグのこだわりが随所に見られる。
3時間近い作品だが飽きさせない。

今、深夜、「硫黄島からの手紙」オンエア。
標準倍速で必録画。

我が家はまだテープ。
いつHD録画時代を迎えるのだろうか?

2月10日(水曜日)

●テニアン浮上?
沖縄の基地移転問題は事実上ストップしたまま。
そんなところへ、テニアンから受け入れに前向きな意向が飛び出した。
サイパンに近い小さな島。
日本人には感慨深い。
太平洋戦争で日本が占領していたテニアンが落ち、
米軍はB29の飛行基地にした。
そして、広島に原爆が投下された。

沖縄と異なり基地として機能するには物足りない島らしいが、
テニアンは米国の委任統治だ。
すったもんだした挙句、沖縄県民に迷惑がかからない海外転出。
すんなり決まるとは思えないが、日本政府はにんまりだろうか。

万が一、実現したら鳩山首相の思惑通り。
のらりくらりしながら、思い通りにことが収まる。
だが、「トラスト ミー」の言葉だけが気まずい思いで残る。
オバマ氏との関係は距離が開く。

リーダーシップのない男の政治哲学が「柳に風」。

●不具合続出
トヨタのリコールに続き、本田がエアバッグ不具合で全世界で44万台リコール。
先日は、小糸工業の旅客機座席の強度偽装が発覚。
1990年半ばから行われていたという確信犯。
日本を含む24カ国32の航空会社約1000機、15万座席が該当するという。
偽装工作が行われた理由が、
「受注が増え納期が逼迫していたから」。
多くの企業が景気低迷するなか、なんと羨ましい企業があったものだ。
小糸製作所の子会社というが、
親会社は確かシールドビームの最大手。
トヨタはじめ自動車会社と強い結びつきがある。
陸と空の交通手段を相手にする企業が、とんだつまづき。

日本の基幹産業に成長した分野で次々と欠陥が明るみに出てしまい、
信頼回復は先行き長い。

政治もアナだらけ、産業もこれに追従。
なんか変だよ、21世紀の日本。

蓮舫議員が事業仕分けでスパコン予算を削減する際、
「No1じゃなければいけないんですか」と、のたまわったが、
このままでは各分野でトップの座をずり落ちることは必定。
過去の座は中国、インドに譲り、英国のように老大国となり
静かに余生を送る、ということか。

●虚勢
小沢幹事長元秘書・石川議員が昨夜、離党の意向を固めた。
もちろん、陸山会の土地購入を巡る政治資金規正法違反を受けて、である。
保釈後、地元支援者に議員辞職、離党はしないと述べていたが、
民主党はじめ社民党から批判が噴出。
今回の結果となった。
角界も政界も強気の姿勢ももはやこれまで。

小沢親分は、やっかいなトカゲが自ら尻尾を切ったので胸を撫で下ろす。
だが、今度は火の粉が再び自分に降りかかることを恐れている。
が、そんなことはおくびにも出さず、幹事長続投に執念を燃やす。

リーダーの資質に欠ける鳩山首相は、すべて他人事のように受け流す。
この強風を受ける柳のような性格が功を奏して、
小沢幹事長が、世論に負けて退場するのを傍らで眺めていればいい。
そして、やがて風向きが変われば「我に利あり」との思惑か。

だが、この優柔不断さに国民が嫌気がさすのも時の問題。

やはり野に置け民主党といきたいところだが、
自民党も同じ状態なので、船長不在の日本丸。
どこへ漂流していくのか。

●栄枯盛衰
AppleからiPad発売のアナウンスがあったとき、
思い浮かべたのが、ジョブズを追い出したジョン・スカリーだった。

それまで企業の高価なツールとして使われていた「電子計算機」を
一般の人たちが使えるようにした「AppleU」を発売したAppleは
ガレージ・カンパニーから企業へ脱皮しつつあった。

コンピュータへの夢を追い続けるジョブズは
優れたアイデアを実現してゆく手腕はあったが、
それは経営と相反するものだった。
企業基盤を磐石にするため、
当時ペプシコーラの社長だったスカリーを、
有名なくどき文句
「あなたは一生、砂糖水を売り続けるつもりですか」のひとことに
多少悩んだ末、飲料水からパソコン業界に身を投じた。

それより少しまえ、ジョブズは
ダイナブックを提唱したアラン・ケイが在籍する
ゼロックスのぱロアルト研究所を見学し、
完成度の高い「スター」を目にする。

マウス操作、マルチウィンドウ、白い画面に黒い文字…
AppleUは解像度が低く、黒い画面に白抜き文字。
スターはメインフレーム直下のワーク・ステーションという位置づけで
高価なコンピュータだった。

ジョブズはこれをパソコン化しようと思い立ち
開発を進めるが金と時間がかかった。
Lisaに結実するが、高価なわりには機能がいまいちという製品。
次にマッキントッシュの開発にかかる。
しかし、初期のMacは期待に反して販売が伸びず在庫の山となってしまった。

スカリーがAppleにやってきたのはそんなときだ。
Macデビューの頃はジョブズとスカリーの2本立てだったが、
このままでは企業が危うくなる、と創業者のジョブスを追放してしまう。

CEOになったスカリーは、
主力商品Macだけでは心もとないと、ナレジナビゲーター構想を打ち出す。
単行本サイズでネットワークにつながり、
遠方の相手と顔を見ながら打ち合わせをしたりスケジュール管理をするというもの。
ビジネス志向の製品だが、これは彼の独創ではなく、
アラン・ケイのダイナブックを下敷きにしたものだろう。
しかし、社会のインフラ、ハードウェアの性能も整わず夢物語で終わる。
だが、つなぎ商品として「ニュートン」が登場。
スカリー命名によるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)という小型の端末だった。
日本でもSONY、NEC、シャープなどが類似商品を発売したが
そのうち姿を消す。
最後まで長生きしたのがシャープの「ザウルス」だった。

その後、スカリーはAppleの売却をたくらむ一方、本人はIBM、アメリカンエキスプレスの
トップ就任などの誘いを受けていた。
こうした背信行為や本業の業績不振で、結局Appleを去る。

※スカリーの自画自賛が鼻につく

スティーブ・ジョブズとジョン・スカリーは当初、蜜月状態だったが、しょせんは水と油。
スカリーは広告会社を振り出しに清涼飲料会社、コンピュータービジネスと渡り歩いてきた。
自分の力量を試すことができれば業種は問わない人種である。
ジョブズはAppleを追われた後も、Next社を興す、コンピュータアニメーション会社を興すなど
一貫してコンピュータ畑を歩んでいた。
追放さて約15年後、正式にCEOに返り咲いた。
iMac、iPod、Mac OS X、iPhoneを世に出し
Appleは完全に息を吹き返した。
iPodで好きな曲だけをダウンロードして購入するという新しい文化を開花させ、
iPhoneではゲームのダウンロードを一般化させた。
「i」はインターネット時代のApple製品のコンセプト。

インターネットを通じてビジネスを展開するというモデルを完成させ
じっくり地ならししたあと、iPadを投入した。

ジョブズは意地でもiPadがナレジナビゲーターの延長線上と思われることを嫌うだろう。
Macのヒントを与えてくれた「スター」。
その開発者の一員だったアラン・ケイがイメージした「ダイナブック」なら納得できる。

しかし、事情は少し違う。
iPadは電子ブックリーダ−としてデビューした。
Amazon、Sonyが地ならしした米国マーケットに参入したのだ。
とはいえ、ゲーム機であり、通信端末であり、ビジネスマシンでもある。
カメラを搭載していないのが惜しまれる。
これがあれば、顔を見ながら会話できるのだ。
9インチという液晶画面が大きいのかジャストサイズなのか今のところわからない。

iPadが活躍できる下地はできた。
今後新バージョンが出る可能性はある。
「社会の進歩は発明によって実現される」というアラン・ケイの言葉に従って
夢を追い続けるスティーブ・ジョブズ。
この時代に立ち会える者として幸せな限り。

2月9日(火曜日)

●新機種
CANONが春のコンパクトタイプデジカメをアナウンス。
バカチョンIXY、マニア指向Powershotともに丸みをおび
往年の懐中暖房機・白金カイロのようになってきた。
個人的にはスクェアタイプが好みなのだが、
今の嗜好に合わせた形状らしいので仕方ない。

PowerShot SX210 ISは、ちょっぴり人気の 「PowerShot SX200 IS」を
薄型・軽量化したボディに28〜392mm相当のIS付き光学14倍ズームレンズを搭載。
動画の歩き撮りでもブレを抑える「ダイナミック」モードも備えた。
前の機種は無段階ズームに加え、広角、標準、望遠モードをもっていたが、
今回も継承されているのだろうか。
3月中旬 発売予定で 4万円弱とみられる。
シルバーのふち取りはアサペンに似てきてしまった。


IXYの、のっぺり具合は気色悪い。

●駐輪場
東武動物公園西口に民営有料駐輪場が完成した。
それに伴い町の駐輪場のいくつかが閉鎖された。
だが、閉鎖分の台数を有料でカバーできるとは思えない。

空き地を利用した町の駐輪場は、駅からやや離れているが無料。
有料は1日100円。
駅前の駐輪場は200円だが屋根付。
東口は100円が多い。

民営有料駐輪場ができたから
町営無料駐輪場を閉鎖するというのは暴挙ではないか。

本日昼頃、有料駐輪場は20台程度。
無料に魅力を感じる人は多い。
町営が閉鎖されたら駅周辺の違法駐輪が増加するだろう。

●厚顔
行政手腕より策士イメージがついてまわる。

田中角栄、金丸信を師と仰ぎ、新党を作ってはぶち壊し
たどり着いた所が民主党。

自民党に業を煮やした国民が
一度は政権を取らせてみようかと思ったのが
彼の野望と一致してしまった。
自由に動かせる手駒の数を増やすだけ増やし首相を操る。
通常、表面化しないので黒幕と呼ばれるが、
彼の場合はそんなこと意に介さない。

陸山会および本人が所有する不動産が報道されたが、
その数の多さに、政治家の衣をまとった不動産屋の姿が浮かび上がった。

政治資金に関して灰色に近い白なのだが、
本人は白だからと、幹事長続投。
首相に続投を打診したところ「がんばってください」と言われたというが、
首相は承諾はしたが、激励の言葉は否定。
互いの言葉が食い違う。

起訴後保釈された元秘書の石川議員も辞職も離党もせずとの意志。
親分同様、子分も地位に固執する。

「あれは秘書時代であり、議員として起訴されたのではない」と
親分は子分をかばう。
いまどきの若い者は、ダーティ・ヒーローに憧れるのか?
金権体質の田中・金丸に錬金術を習った小沢だ。
小沢の薫陶を受けた秘書は、ミニ小沢化するだろう。

子供たちには、「彼等を反面教師」として、と教え導かなくては。

2月8日(月曜日)

●唖然
夕刊1面を見てびっくりね。
衆議院議員の資産公開記事だ。
鳩山兄弟が1位、2位を独占。
しかも、首相由紀夫氏は弟の倍、16億3700万円。
弟は、かつて週刊誌で「兄は私より倍欲深」と言っていたが
その通りだった。
「目くそ鼻くそ」のたぐいで、弟の鈍感ぶりが際立つが、
ぎょろ目の兄貴が金銭に関して答弁しても、
言い訳にしか聞こえない。

そういう家系に生まれついたもんだから
金に頓着しないのは仕方ないだろうつ〜口ぶり。
庶民の神経を逆撫でする発言、ということにも考えが及ばないバカ殿ぶり。
白塗りした志村健のかつらを頭に乗せたいもんだ。

いい歳こいて母親からの金で政治活動とは、いいご身分で、
「金をばら撒けば国民は喜ぶ」といわんばかりの大盤振る舞いは
銀のスプーンをくわえて生まれた御方の「労働なき富」に通じる。

吉田茂の孫にも失望したが、鳩山一郎の孫も大同小異。
代が下がるごとに質も低下するつ〜のが政治家の遺伝の法則か。
じいちゃんと同じ椅子を駄々っ子が欲しがっただけに過ぎない。



鳩山首相と同じくお騒がせ人間の小沢幹事長は、12位の1億9304万円。
内訳で預貯金がゼロという。
普通預金、手元資金、家族名義の資産が含まれないというルールがあるので、
こっちに現金、不動産を移しておけば、上位に登場しない。
頭がよくなくても、そんなことは考える。
資産公開もザルということだ。

さらに、小沢氏は沖縄・辺野古近くの
辺鄙な場所に土地を所有していることが判明。

米軍基地移転をにらんで購入したものと思われても仕方ない。
自分たちが決めて実行する当事者なのだからインサイダーよりタチが悪い。

「李下に冠を正さず」という古人の教えも
欲の皮の突っ張った、
政治家の仮面をかむった不動産屋に通じるわけがない。

2月7日(日曜日)

●季節風
4日が立春だった。
暦の上では新しい季節なのだが実際は寒気が厳しい。
新潟では突然のドカ雪で生活機能がマヒしている。
この時期の気圧配置で太平洋側は晴天が続くが
北西の季節風、関東平野を渡る、いわゆる「赤城下ろし」が元気。
一日中、雑木が枝を大きく揺らしている。

仕事場は朝日を直接受けることができない配置なので
朝の室温は7度ほどになっている。
エアコンのスイッチを入れ、アラジンに点火する。
2段構えで一気に室温を20度まで上げるのが立春過ぎの行為。

アラジンは芯を切りそろえ火口を清掃して点火するという
しかも自動点火ではない。
「青い炎=ブルーフレーム」にするにはコツある。
火のまわりが不十分なまま筒を立てると赤い火になってしまう。

手のかかる石油ストーブだが芯を代えながらもう20年近く使っている。
構造は、若い頃、山登りの際、携行していた小型バーナー「ホエーブス」
と同じだ。あちらはポンプで空気を圧縮したけど。

子供の頃、大人たちが古い道具を使っているのを見て
新しいものに買い換えれば便利なのに、と思ったものだが、
「ものもち」のよさというのは、
大事に使っていた結果というだけでなく、
それにまつわる「思い出」も存在する。

私の場合、旧式のアラジン・ブルーフレームを使い続けるのは、
阪神大震災時、東灘区に住んでいた叔父につながる。
地震発生直後、電話したら「生きているよ」と返事があった。
あれから十数年。
居を移したらしく電話は不通、手紙も届かず。
当時、すでに高齢だったので、ことによったら他界したかも知れない。

社会に出たての頃。
関西出張の折、神戸の叔父宅に宿泊した。
かなりおしゃれな叔父で、
上智大学を出て貿易会社に就職。
インドネシアあたりへ行っていた。
戦後は政府機関に就職。
神戸港周辺の麻薬取締役官をやっており
女優久我美子の亭主平田昭彦似のダンディマンだった。
私の父の妹、つまり叔母も元気だった。
居間にあったストーブがブルーフレームだった。

その変わったデザインが気になっていたが、
同じ薄緑色のブルーフレームを購入したのは
叔母が急性白血病で他界した後になってしまった。

火が回りきるまで手をあぶりながら
炎を見ているのだが、
同時に叔父、叔母のことを思い出している。

2月6日(土曜日)

●リコール
高品質、高性能な乗用車を全世界に供給していたトヨタに
思わぬホコロビが生じた。
ことの起こりは2007年に米国だった。
2009年にはカリフォルニアで4名死亡。
欧州、カナダ、中国、中南米で続々発生。
2010年1月にトヨタはやっとリコール発表を行った。
500万台を越える膨大な数に上っている。

部品交換、修理に1000億円と見積もるが
5000億円の引当金を計上している。

不具合が聞こえて即対応できなかった。
品質管理に「カンバン方式」を発明し、外国メーカーも導入するほどだったが、
これはメーカーの論理。
長い間TOPに君臨し続け、考えが甘くなった、というより驕りが見え始めた。
「いいものを安く提供しているのだから文句あるめ〜〜」
つまり、利用者不在の経営感覚が蔓延しはじめたのだろう。
大企業病にむしばまれていたのだ。

そして、看板車種プリウスがブレーキ欠陥と目された。
弱り目に祟り目。
いったんケチがつき始めると悪い方向に傾いてゆく。
当初、ハイブリッド車の感覚の問題。
ドライバーも慣れれば不自然に感じなくなる…というメーカー側の説明。
不安に思っている利用者のことなど眼中になかった。

これではまずい、とさすがに思ったのだろう、
重役連中にまかせておいた「言い訳」を、社長自ら行った。

3年前に迅速に対応していれば、
企業イメージの凋落も多少防げたのだが、
隠蔽体質、尊大な態度が与えたダメージは大きすぎる。
GM、フォードの反撃、日産、本田のシェア拡大…

好事魔多し
以って瞑すべし

2月5日(金曜日)
●品川
新幹線の発着駅になったり、港南口の再開発が行われたり。
品川駅の姿は大きく様変わりしていた。

ここに勤務するか取引先があるか、
あるはプリンスホテルに出かけることがなければ品川は通過駅に過ぎない。

その品川、しかも芝浦側に30数年ぶりに出かけた。
列車基地になっているので何十本ものレールが走り敷地は広大だ。
港南口には今のように広い跨線橋はかかっておらず、
狭い地下道を延々と歩いた。
改札を出ると工場、倉庫が並ぶ薄汚れた一帯が広がっていた。

都の屠殺場もあった。
今、中央卸売市場・食肉市場が現在もあるが、処理場はここだったのだろうか。
豚、牛を食肉にするのだが、普通なかの様子を見ることが出来ない。
ところが、あるルートで見学したことがあった。

豚は2本の電極を頭に当てられ痙攣しながら死んでゆく。
牛は一列で「処刑場」に向かうのだが、
自分が何をされるかわかっているらしく、
目に涙を浮かべたり、腰を抜かしている。
豚と異なり、頭を大きなゲンノウでみけんを殴打し死に至らしめる。
われわれが食する材を生産しているとはいえ
生命を強奪している処理係は気が立っている。
目を合わせないことが賢明だ。

※26階から三田方面を望む


いま、そのあたりは再開発が進みビル群が林立する。
跨線橋を渡り終わると商業ビル・アトレ品川の2階になる。
1階にパティオがあって店舗がびっしり。
大勢の人の流れもあって活気がある。
隣りは高層ビル、ストリングス東京インターコンチネンタル。
26階にフロントがあり、7階分の大きな吹き抜け。
会議場は高輪側を見下ろしていた。
海が見えないのは残念。
新宿方面も見渡せた。
高層ビルの多さに改めて驚く。

※夜の9時過ぎなのにこの人通り!

人口減に悩む町に住む者にとって、
膨張は環境破壊の原因となるので問題だが、
せめて駅周辺の再開発で魅力の付加ができれば、と思う。

2月4日(木曜日)

●あららのら
午後から都内に出かけ23時近く帰宅したら朝青龍引退ニュース。
号外が出たようだ。

モンゴルの風雲児、暴力に死す。

金の卵を失った高砂親方は狼狽しているのだろうが、
常々、漫画のようなキャラと言動なので、深刻さは浮かばない。

横審の引退勧告は、朝青龍の引退届けより後手に回ったようだ。
一瞬、涙を流した朝青龍だが、
並み居る記者にはにこやかだったとか。

無敵の力士ゆえの傍若無人ぶりが眼に余った。
技は冴えても人生の脇が甘かったということに尽きる。

しかし、彼はビジネスマンである。
知名度を活かしてうまく泳いでいれば安泰だろうが、甘い誘惑も寄ってくる。
角界では頂点を極めても、まだ30前のガキ。
ビジネス界は相撲のような閉鎖社会ではないから、油断すると即、陥落だ。

●レジェンド
スティーブ・ジョブズのAppleからiPadがアナウンスされた。
ジョブズとゲイツはコンピュータでアメリカン・ドリームを体現した「英雄」。

20数年前小生が初めてパソコンに触れた当時から
すでにビッグ・ネームだった。
ビジネス・マンのゲイツに対し夢を追いかけるジョブズだった。

すでにゲイツは一線を退き慈善活動で存在感を示しているが、
ジョブズは相変わらず一線で指揮をとる。

昔、来日したナマ・ジョブズを間近で見たことがあった。
自分が興した会社・Appleを自分がスカウトしたスカリーに追い出されたあと、
自ら設立したNext社のコンピュータを売り込みに来たのだが、
会場は熱狂的なジョブズ・ファンで満員だった。

普段はジーンズの彼はタキシード姿だったが、
得意そうにデモをする表情は、今とまったく変わらない。

n88−BacicというMS−DOS以前のパソコン環境から
MS−DOS、WindowsとOSは進化した。
これがゲイツの世界。

ジョブズは当初からGUIにこだわり続け、
AppleからMacへ進化させた。

だが、その航跡は順風満帆ではなかった。

スカリーとの出会いと決別。
そのスカリーもAppleを去る。
紆余曲折があってジョブスがAppleに返り咲く。

スカリーは在任中、ナレジ・ナビゲーター構想や
PDAという言葉を作り「ニュートン」を製品化した。
しかし、彼はペプシコというコンピューターとはまるで関係ない業界の人間だ。
たぐい希なるマーケティングマンということだが、
商品より組織作りのプロだ。

あれも、これも俺がやった、という自己顕示力が強く
好きなキャラクターではなかった。
失脚後、スピンドラー、ガセーなどが登場するが、中継ぎでしかなかった。

ジョブズは戻るべくして戻ってきたカリスマである。

70年代後半から80年代にかけて
日本のパソコン業界を賑わせた人々は大勢いる。
しかし、ほとんどが亜流でジョブスのように生き残っている者はいない。

つまり、アメリカ追従でオリジネーターはいない、ということだ。

2月3日(水曜日)
●茶番
小沢幹事長事件、朝青龍事件も一件落着の方向へ…
と思った矢先、
大相撲理事選挙で貴乃花に一票を投じた立浪一門の
安治川親方がルール破りをしたと退職を表明した。
一夜明けたら前言撤回。

立浪一門出身の理事の友綱親方(元関脇魁輝)と共に記者会見し、
「友綱親方らの厚意で(一門に)残らせて頂くことになった。
やめるつもりはなかった」と一夜で退職表明を撤回。
友綱親方も「一門の総意で」許したとして、処分はしない方針を示した。

あらら。

社会から指弾されることを恐れた理事たちの差し金であることは明白。

安治川親方は男だね〜とハヤトチしたおいらが馬鹿だった。

わが身可愛さで、多額の示談金で和解する奴もいれば
秘書になすりつけて生き延びる先生もいる。
上層部の思惑でひっくりかえっちゃうデブもいる。

この数日の騒動は一体何だったのか。
自己保身の大人ばかりで子供の教育にまことによろしくない。

ダウンロードした映画「壬生義士伝」を見終わったばかり。
「義」に殉じる男は美しくかつ胸を打つ。

●洗練
自社が提唱するマイクロフォーサーズ規格、
オリンパスからレンズ交換デジタルカメラの後継機種「E-PL1」が3月5日に発売される。
後発のパナソニックと比べデザインが野暮ったかったが、完全に払拭されている。
背面で行っていた機能切り替えは軍艦部にダイヤルになった。
回転式ズームはシーソー型になり、のっぺした形状が引き締まった。
四隅はゆるやかにアールがつき、ハンドグリップは突起が高くなって握りやすそう。
初代はストロボを搭載しなかったが、今度はポップアップ式を内蔵。
 

初代はフィルム時代のオリンパスペンを意識しすぎたデザインだったが、
今度はアナログっぽさを残しながら、より完成度を深めた、
というよりパナソニックデザインに近づいたという感じか。

予想価格
ボディ単体7万円
14〜42mmショートズーム付8万円
14〜42mm、40〜150mmダブルズームキット10万円
ということだが、
初めて買うならショートズーム付+広角パンケーキレンズという組み合わせか。
オリンパスの高倍率ズームは、繰り出すとバランスが悪い。
単体レンズだけでそろえてもいいのかもしれない。

デジタル一眼入門機の価格帯とバッティングするが、
アマチュアが旅行に持参するなら
こちらのほうがアドバンテージがあるような気がする。

ここまで進化したなら
パナソニックと比較するまでもなくオリンパスを選びたい。

発売当初はマイクロフォーサーズに懐疑的だったが、
最近は宗旨変えの気分ではある。

●うやむや
真相は藪の中、と思わせるような事件が同時進行している。

1つは民主党小沢幹事長の政治資金問題。
野党は追及しているが、与党の影のボス小沢氏に対し、
鳩山首相以下主要閣僚は言葉を濁している。
距離を置く約3名は批判している。
秘書たちのゲロで外堀は埋められつつあるが、
本人は「蛙の顔に水」のようだ。
豪腕は厚顔だった。

もう1つは朝青龍の暴行問題。
当初はマネージャーが暴行を受け鼻を骨折したことになっていたが、
これは嘘で被害を受けたのは知人男性だった。
彼は診断書を警察に提出しているが被害届は提出していない。

その後朝青龍自身は泥酔しており当時の状況は覚えていない。
高砂親方は被害者と示談が成立した。
骨折した被害者もトーンダウン。
一説には1500万円の示談金が動き、被害者は金の誘惑に負けた。

相撲協会の理事たちは、時が解決するといわんばかりの超スロー対応。
その間、工作していると思われても仕方ない。

高砂親方は事件のの最中だというのに、
鎌倉・長谷寺の節分会に参加し豆をまくという。
朝青龍のモンゴル帰国問題でも、まずい対応で失笑を浴びたが、今回もまったく同じ。
監督能力を持ち合わせていない男が親方になった悲劇だ。
「空気が読めない」のは、あの顔つきからすれば納得せざるを得ない。



貴乃花が新理事に当選したが、
一門の票読みは正確で、本来7票しかとれず当選の可能性は薄いと見られていた。
が、結束を誇るはずの一門から「造反者」が出て3票が貴乃花に流れた。

安泰のはずの大島親方が落選した立浪一門は「犯人」探しを行った。
元幕内光法・安治川(あじがわ)親方(36)が名乗り出て、退職届を出す意向を示した。

理事選挙といっても、一門のもつ票がわかっているので、
当落は推定ではなく確定できるという、形骸化した選挙だった。
この掟を破ったわけだから、「一門」別名「組」の制裁は厳しい。
彼は覚悟の上の投票だった。
同じく票が流れた二所関部屋も「裏切り者」探しを行うようだ。

外界の厳しい目をくらませるため「選挙」という
一見民主的な手法をとっているが、
実情はアメリカの暗黒社会「ファミリー」と同じ構造。

これを改革するために、決死の投票を行った若い親方たちのおかげで
理事当選した貴乃花の責任は重いね。
だが、30代の親方は一人。
あとは50〜60代の体制維持を目論む頑迷固陋派だ。
貴乃花のハードルは高い。

2月2日(火曜日)

●電子ブック
早い時間、ラジオで誰かが言っていた、
「雨は夜更け過ぎに雪に変わるでしょう…」
歌のもんくそのままだが、実際は
昨夜来降っていた雪は深夜前には止んだらしい。
朝日がまぶしい庭にうっすらと積もった雪がカリカリに凍っていた。

通勤時の電車は多少遅れていた。
満員電車でも若い連中は携帯画面に見入っている。
若い女性のそばに行くのはいやなのだが、
押され押されてそんな位置関係になってしまった。

彼女は小さな液晶に見入っていた。
時折、指で画面をスクロールさせている。
はじめはiPodかと思ったがiPhoneのようだ。
微細な文字も苦にならないのは視力の状態が良好なのだろう。
私などは本を読むにはメガネを外さなくてはだめね。

iPodtouchとiPhone3Gは双子のようだ。
iPhone操作はタッチパネルだからハードなキーボードはついていない。
男性の無骨な指でも小さなソフトキーで正確に入力できるのだろうか?

別の方向では若いサラリーマンが2つ折の電話でゲームをやっている。
せわしく小さなキーをたたいていた。
なぜか、古い携帯のように思えてしまう。

つい先日「噂の」iPadがヴェールを脱いだ。
おなじみのアイコンが並んでおり、
他の比較物がないので製品を見ただけでは大型のiPhoneのようだったが、
スティーブ・ジョブズが手にしている写真を見て、その大きさに驚いた。

もっとも9インチを少しオーバーする液晶画面なのだから、
ネットパソコンの約10インチを思えば大きくて当然なのだが。

このマシンが、アメリカでは流行でも日本ではなかなか火がつかなかった
ブックリーダーの役割を担っている。
しかしその機能はほんの一部で、
ゲームマシンであり音楽プレーヤーであり、
パソコンでありデジタルフレームであり通信端末でもある。

iPodとiPhoneでタッチパネルの操作を地ならしし
その集大成としてiPadが登場したということか。

Appleの洗練されたゲームをiPod、iPhoneで経験した人たちは
大型化した液晶にかなり魅力を感じるだろう。
クラウドコンピューティングの便利さを体験した社会人も関心を示すだろう。
が、本命の読書人はどうだろう?

電子化された書籍の質と量による。
AppleStoreからダウンロードして購入するのだが、
電子ブック先進国の米国は、すでに数多がデータ化されている。
なぜか、流行らなかった日本は、出版界との摺り合わせが必要になる。
まず活字の新刊本が発売され、半年遅れでデジタル版が出る、などの観測もある。
絶版本はどうなるのか。

現在「青空文庫」が著作権切れの本をデジタル化している。
単なるテキストデータでも読めるが、
リーダーソフトを使えば縦書きの文字で、ページをめくるように読むことが出来る。
携帯電話や音楽プレーヤーにデータを移して閲覧できるが、
文字が小さすぎて目に大きな負担がかかる。
音声データもあるので、小説を「聞く」こともできる。

Appleが狙う電子ブックはクォリティが高い。
キーワードをクリックすれば従来の「訳注」に相当するデータが図版、グラフ入りで
解説されるようになるのだろう。
ある著者の本を何冊も入れておけば、比較しながら読み進めることもできるだろう。
写真集、絵画集もデジタル化によりかなり立体的な編集ができる。
流行の3D技術で奥行きあるものも生まれるだろう。
歴史上の激戦地をCGで作成し、あらゆる方向から検証できるようになるだろう。

可能性はあるが、日本の環境が整うまで時間がかかるだろう。
それに、車内で本を読むのなら文庫本が最適なサイズでiPadは大きすぎる。
だからゲームマシンとして当初は売れるのではないか。

2月1日(月曜日)

●朝青龍
本人の無自覚もさることながら、親方の無能ぶりにあきれ果てる。
モンゴルの暴れ馬を制御することができない。

ヒールだがネアカ体質のような横綱は、
本来なら謹慎すべきを断髪式に顔を出していたし、
土俵を降りる際ファンにXサイン。
まるで、状況を理解できていない。
完全に甘く見られている。
今回の騒動を擁護する発言をするバカ女もいる。
前楽天監督のかみさんだが。

親方は暴力疑惑の真っ最中に
飲み屋に出かけて酔っ払い、
女性の肩につかまりふらつきながら車に乗り込む醜態を晒した。
取材陣がチャンスを狙っているのを承知でこのザマ。
こういう男が親方を張れる角界もおかしいね。

親方、横綱ともども姿を消すのが
今後の角界にはいいのだろう。

貴乃花が新理事に当選したがはたして改革を進められるか。
他の理事連中が超保守で、
「臭いものには蓋」をするような体質では彼の思いも蓋をされるだろう。

●爆食
「ばくすい」という言葉を始めて聞いたのは、確か娘が高校生の頃だったか。
「熟睡」の遥か上をゆく睡眠状態で、
「死んだように眠る」「泥のように眠る」という表現は年配者で、若者は2語で済ます。
新明解6版には掲載されていない。

「爆」は、「火」が「暴れる」と書き、ぶっそうな状態だ。
爆弾、爆発、原爆、起爆、爆音…戦争に関係ある言葉が多いが
爆笑もある。爆睡はこの延長線と考えれば納得。

最近の新聞に「爆食」という表現があった。
経済成長著しい中国は、燃料・工業資源を求めて世界中に触手を伸ばしているが、
国民の生活も豊かになり、今まで庶民が食べなかった食材に目を向け始めた。
サシミ、ワインなど彼等の旺盛な胃袋を満たすために、
世界の海から魚を取り尽くし、フランスのブドウ畑を買い占める…
こうして中国人の胃袋に納まるのだが、これを「爆食」と称している。

「成金」のえげつない姿が浮かんでくる。

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