尚仁沢へ
水道水に慣れてしまった現代人であるが、その中に混入されている薬剤に発ガン性物質も含まれるということで、近年濾過器やミネラルウォータが注目を集めている。田舎に住んでいると良質な水源もほど遠くない。というわけで、天然水を求めて何度か訪れた「尚仁沢」への道中記録。カーナビなし。5度目の正直で最短距離で到着した。

名水に関心のある方なら「尚仁沢(しょうじんざわ)」の名は誰もが知っている。「日本名水100選」に選ばれてから全国区になった。場所は栃木県塩沢町。宇都宮から63号線を1時間半ほど入った山間の町。ひとつ山を越えれば鬼怒川温泉のある「藤原町」である。
国道4号線バイパスをひたすら走る。都内からは東北道の矢板から入ればいいのだが、タダの水を汲みに行くのに高速を使うのは何かヘンなので、下からね。
ウィークデイに行けば水汲み場は比較的空いているが幹線道路が混んでいる。休日に訪れれば道は空いているが水汲み場は混んでいる。
初めのうちはウィークデイを選んでいたが、大型車の多い道で渋滞が始まると時間が読めなくなる。4回目から土曜日に行くようにした。
■埼玉方面から
4号線宇都宮郊外を左に見ながら進むと、やがて日光・鬼怒川方面119号への標識が出る。4号線氏家方面は左、日光方面は右のガードをくぐって日光街道へ。よく整備された道を直進して新幹線のガードをくぐる。さらに直進すると、大きな交差点、立体歩道橋がかかり左前方には大きな回転寿司屋がある。そこを右折すれば63号線。ひたすらまっすぐ行く。広い道もあれば狭くなるところもある。大谷石の産地に近いだけあって、塀や蔵にぜいたくに使った家々が左右に見える場所もある。

右前方に見えるのが「めん小町」の製麺所。小売もしている。うどん、そば、ラーメンがある。うどんが一番うまい。
標識は「玉生(たまにゅう)」を確認しながら行きましょう。
玉生の町に入ったら、郵便局、駐在所のある広場から塩谷町役場方面へ。役場の手前を左折するのですが、ここを見落としがち。1回目のときは完全に目に入らず直進してとんでもない所へ行ってしまいました。「古屋湖」方面の標識を左折ね。
あとは道なりにずんずん山のほうへ分け入ります。

この橋が見えたら、あと少しで尚仁沢です。道は次第にうねうねとした山道に。

途中ぜひ立ち寄ってみたい「斉藤商店」。尚仁沢の水で作った豆腐、漬物をはじめ素朴な商品が購入できる。

東武動物公園のわが家から2時間半。「名水パーク」に到着。ご覧のように大量の容器を持参する方が大勢います。この日は人の数は少ない。休日は行列になるそうです。うどん、そばを作るときに使うためプロも汲みに来るとか。水量は豊富で蛇口が3つ。順番は比較的早く回ってきます。



汲み終わったわが家の20リッターポリタン。運搬用台車、長靴の用意があれば本格派ね。



名水パークの隣に塩屋町が運営する「ハートランド」が。レストラン、名産販売コーナーがある。そこで一休み。橋を渡って左方面に行くと40〜50分で鬼怒川温泉のある藤原町に。この前はその道で野生狐の兄弟を見た。



鬼怒川公園駅のすぐそばにある「鬼怒川公園岩風呂」。入浴料大人500円。大浴場2つ、露天風呂のある大きな入浴施設。建物は比較的新しく、安い料金で温泉を満喫できる。

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