蔵の町「栃木市」

 

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栃木市が蔵の町であることを浅学な私は知らなかった。両毛線では遠回りになるが東武日光線で行けば非常に近いことがわかった。同じく蔵の町で知られる川越に行ったのは正月だったので、川越にふさわしく「芋の子を洗う」混雑ぶりだった。栃木市へは10月の普通の日だったので、町はゆったりと迎えてくれた。
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栃木市は明治の頃、栃木県の県庁が置かれていた時期があった。それ以前には材木を江戸に運んで繁栄した水運の町だった。今のその面影を至る所に残す趣きのある町である。栃木市の進歩は明治でストップして近代化が遅れた。そのために昔の町並みが残っている。それがノスタルジックな評判を呼んでいる…と評する人もいるらしい。しかし、都市の歴史を物語る建築物がどんどん高層建築に代わっていく東京と比べ、はるかに価値があると思うのだが。冬は寒く、夏は雷に悩まされる土地らしいが、町全体に人間らしさが息づいている。初めて訪問したおり、巴波川のほとりで中学生にシャッターを押してもらった。そのとき、彼は、はにかみながら「慣れていないっす」と言った。なんかほのぼのとした気持ちになった。しかし、その少年も今では金色に髪を染め携帯電話を片時も手放すことができなくなっているのではないかね。


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