我が家の東側の雑木林が駐車場に変身することになった。それまで20〜30本のクヌギの大木が生い茂げっていた。平成15年1月、チェーンソーの音とともに伐採されてしまった。山崎の自然がまたひとつ失われた。その様子を見ていたら、「しいたけ、作るかね?」と輪切りにした原木を十数本わけてくれた。これが初挑戦の発端である。
野菜はともかく、椎茸の作り方などまるで知らなかった。最近は椎茸菌を植え込んだ榾木(ほだぎ)も販売されているようだが。インターネットで調べた。結構手間がかかるようだが、スローフードの時代にふさわしいかな?と思って作ってみることにした。
★伐採直後ではなく、乾燥した原木であること
★1月上旬から5月上旬に菌を植え付けること
まず基本的なことをおさえた。

1月に伐採したクヌギは3月下旬には切り口にひび割れが入っていた。この状態がいい。

原木に10〜15の穴をあける。電動ドリルの先端にキリを取り付けた。

ドリルのキリは8.8mmを使用。穴の深さは2〜2.5cmがいいと椎茸菌の説明書に書いてあった。深さはキリにストッパーが付いている。キリはホームセンターで売っている。値段は800円程度。これで、十数本の原木に1本につき10〜15の穴をあけてゆく。

椎茸菌。ジョイフル本田幸手店で980円。購入したのは3月20日。もうほとんど売れてしまっていて、残っていたものを奥から出してくれた。(もっと早めに入手すべきだった)このサイズは入っている個数が多すぎた。椎茸菌は竹でできたピストルの弾のようなものに付着している。これを穴に打ち込む。

購入したキリのサイズが8.7mmで、指定口径より0.1mm小さかったので金づちでたたき込むしかない。「穴あけ後、穴が乾燥しないうちに植菌を行う」

すべての原木に椎茸菌を埋め込み、すのこを下に敷き井桁に積み重ねる。
マニュアルによると、「植菌した原木は、直射日光のあたらない場所に横積みにして、孤またはビニールシート等で覆い、7日に1回位散水して約1カ月間管理する」とある。
「原木に菌が活着したら、山林などの半日陰に移動し斜めに立てかけておく。夏の間は2〜3回榾木返しを行う」。
わが家の西側は隣の病院が迫っており、終日日光が差し込まない。椎茸におあつらえの場所だろう。

積み重ねた場所をアングルを変えて撮影した。常緑樹のキンモクセイの葉が茂り、夏は適度に風通しがよい。
マニュアルより「1〜3月に植菌した榾木は、同年10月末頃には、多少の自然発生が見られる。翌年4月に、本格的栽培開始となる。第1回目の収穫後、1カ月位休ませたら、第2回目の収穫ができます。このように、春2回、秋2回の収穫ができる。」
1年がかりの作業となるが、乾燥しないように気を付けて収穫のときを待ちたい(はたしてマニュアル通りうまくいくのかどうか疑問だが…)


横積みにした榾木にシートをかぶせました。養生シートか弧(こも)がいいということでしたが、あいにく手元にはなかったので、使わなくなった夏掛けをかぶせた。今後1か月は1週間に1度は水をかけてあげます。昼頃撮影しましたが、この場所は日が当たらなくて風通しもいいので、栽培には適しているのかも知れません。

これは、家庭で栽培している方の成功例。こういう具合にいけばいいのだけれど。採りたての椎茸はやわらかくてバタ焼きにすると最高に美味ですからね。


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