開拓時代の名残を止める料理

1620年。ジェームズ1世に宗教弾圧された102名の清教徒がメイフラワー号でアメリカ大陸はプリマスに上陸した。彼らが食していたのは本国と同じイギリス料理。だが、清教徒だけに内容は質素だったと思う(あくまでも推測)。その後、世界最大の移民国家として成長するアメリカだから、お国自慢の料理は出身国の数だけある。いま、日本でも各国の料理を食すことができるが、単一民族国家ゆえに伝統の日本料理というジャンルが存在する。では、多民族のカクテルからできあがった「アメリカ料理」とはどんなものであろうか?私がイメージするのは西部開拓時代のカウボーイ料理。かつて「ローハイド」というテレビ映画があった。(伊藤素道とリリオリズムエアーズというコミックバンドが、その映画の主題歌を持ちネタにしていた。)若き日のクリントイーストウッドが出ていた。名歌「スターダスト」を作ったポーギー・カーマイケルが料理人の役柄で出演していた。彼が作る豆のスープやじゃがいもの炒め物。メインディッシュは肉。食事のあとのまずそうなコーヒー。これらがルーツになっているのではなかろうか。そんな思いを胸に、ポピュラーな料理を注文して歩いたのがこれらの写真である。


ダウンタウンの近くにあるレストランのサンドイッチとハンバーガー。日本のファーストフード店でおなじみのものばかりであるが、どれもボリュームが多い。決して小食ではない私でありますが、食べきれるものではありません。右上の白い塊はホットケーキに乗ったクリームでありますが、見ただけでムネ焼けしそう。アメリカ人はアイスクリームやチョコレートなど甘いもの大好き人種らしいですが、みんなでかい!

これがアメリカ料理のルーツに近い食い物ではありますまいか。大きな皿に肉とポテトと炒め物が盛ってあります。それにコーヒー。ケチャップなどをがばがばかけて豪快に食すわけでありますが、やっぱり残しました。

アルカポネの隠れ家「Hideaway」で注文したエビ料理。ボイルしたおおぶりがドデンと皿を占領しています。ソースに、レモンとサラダ菜。右はまたしてもマッシュドポテト。ここは料理より敷物に注目。カポネにまつわる話がびっしり。マッチ、メニュー、コースターなどすべてこの調子。女性のコスチュームも黒ずくめ。おまけに黒のソフト帽着用と1920年代の暗黒街ファッションにこだわっていました。

アイリッシュバーのビールを注ぐ栓。業界用語で何というのかわかりませんが、ビールの種類の豊富さがわかります。この夜はこれからネービーピアのカウントダウンに行くので本当は、全部の味を確かめたかったのですが、2つだけにしておきました。


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