70年以上も前の犯罪の匂い

時代が変わろうとも暗黒の歴史をひきずっております。1920年代のシカゴといえばAlphonso Capone。ギャングの親分、通称アル=カポネが禁酒法下の米国で酒の密売で巨万の富を築き犯罪組織を広げた。その拠点がシカゴだった。1929年(昭和4年)ニューヨーク株式市場の大暴落により世界大恐慌が勃発する。ちょうどその年、シカゴではギャング同士の抗争、セントバレンタインの虐殺が起こる。現在ではニューヨークより安全な都市になっていますが、何か当時を語るものはないか…。あったんですね〜、警察博物館が。どこの大都市にも危険なので観光客が立ち入らない地区があります。シカゴではサウスがそれに当たる。警察博物館はそちらの方向にあります。外観は倉庫のようで、おせじにもミュージアムとは言えない。それがまた、アル=カポネの パネル展示には似つかわしい気がして…。

1899年(明治32)生まれのアル=カポネ。丸顔で憎めない風貌なのだが、かなり凶暴性があった。
彼の最期は収監された刑務所で脳梅で死んだと思っていたのですが、これが間違いでした。最近読んだ本によると、1929年2月14日の「セントバレンタインの虐殺」のあと、3年後にエリオットネス等のFBIに脱税で逮捕され、7年後に出所したが完全に落ちぶれ無一文同然のまま1947年に死んだそうです。最初、シカゴのマウント・オリベット墓地に埋葬されたが、5年後の1952年同じくシカゴのマウント・カーメル墓地に改葬されたとあります。墓碑銘「わが主よ慈悲を」。

電気椅子。材質も構造もかなり原始的ですね。
トムハンクス主演の「Green Mile」という映画は、1936年の死刑執行を行う刑務所が舞台。ありましたね。このタイプの電気椅子が。死刑囚はここに座る前に、頭のてっぺんの髪を剃られる。鼻だけ出る黒いずきんをかぶらされそれから、水を含ませたスポンジを当て(電気の通りがよくなり苦しまずに死ねるため)、電極がネジで止められる。それから、一気に電圧を上げて処刑が行われるわけですが、その模様を被害者の家族たちがまるで、殺人ショーを見るように椅子に座っているわけ。
映画では、悪意に満ちた執行官がスポンジに水を含ませないで、通電するシーンがあった。こうなると悲惨です。黒こげになってもまだ生きている。部屋は異臭に満ち嘔吐する人が後を絶たない。映画とはいえ、よくもまあここまで…リアルに撮影したもんだ、と。現在のアメリカは薬物で死刑を行っているようですが、被害者の家族は確実に処刑されたか見る権利があるようです。以前NHKで放映していました。

改造マシンガン。ただの鉄クズのようですが、当時は誰がこれを手にして何人殺ったんでしょうね。

ケビンコスナー主演、映画「アンタッチャブル」の最後のシーン。乳母車に乗った赤ちゃんが、駅の階段をまさにころげ落ちようとする場面のロケに使われたユニオン・ステーション。後ろの階段がそうです。半地下で大理石がふんだんに使われた格調ある駅でした。前の2人は、「ボニー&クライド」という感じではあります。

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