作物を狙うのはカラスばかりではない
私の家の裏手に市民農園(正確には町民農園だろう)がある。1区画30平米を年間16,000円で借りる。管理するのは3セク「新しい村」の「農の家」である。ここは集会所やシャワールーム、農機具置き場を備えている。農園を借りている人たちが優先的に使えるのはもちろんだが、申し込めばサークルの集会にも借りることができる。農園の利用料は若干高めではないかと思うが、この施設が利用できるメリットは大きい。
この農園はハーブ園に隣接することもあって、各自が自由に野菜を植えることはできない。毎年話し合いで、植え込む野菜の順序を決めている。ベルサイユ宮殿の「ベジタブルガーデン」とはいわないまでも、整然と統制のとれた安定感を見る人に感じさせる。
野菜作りは雑草との格闘でもある。夏場は油断するとあっという間に生い茂ってしまう。だから、毎日見回る必要がある。借り手は自由な時間がたっぷりあるリタイヤ組が多いかと思ったらそうでもない。比較的若いお父さんもこまめに車でやってきて手入れをしている。どの区画も肥料がきいているせいか、立派な実をつけている。
収穫が終わったスペースに、思い思いの花を植えたりして楽しんでいる。トマトには日よけ兼雨よけをして大切に育てている。
1区画は細長い。八頭の育成も順調。手前はニラ。花を付け始めた。秋冬向け葉物の苗が植えられた。奥のネギも食べごろ。
トマト、キュウリ、ナスなどはカラスの絶好の餌になるが、通りすがりの人間も狙っている。今年になってご覧のような立て札を農園のあちこちで見るようになった。泥棒はどこにでもいる。私の推測では夜間ではなく早朝だと思う。夜は暗すぎる。ライトをつけようものなら誰かに見られるから。
片流れの屋根をもつおしゃれな「農の家」。小さいながらも風力発電装置を備えている。天水利用のタンクもある。私の家もこんなふうにしたかかった。

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