火星が近づいた
北鮮では予想に反して地味な軍事パレードが開催された9月9日。この夜、日本では地球に大接近した火星が肉眼でもはっきり確認できた。6万年ぶりの近接遭遇といわれてもピンと来ない。月の近くにはいつも宵の明星と呼ばれる金星が見えるのだが今回は火星。肉眼では区別がつきにくいのだが。
夕刻6時55分、TV天気予報のとき予報官が「火星が今見られる」と言ったのですぐに飛び出した。わが家の周囲に高い建物はない。人家は密集していない。街灯が少ない。もちろんネオンもない。つまり「闇」だから天体観測には適した場所である。東の空の中頃に丸い大きな月が月が浮かんでいた。その下にいつもの金星より大き目の星があった。
中原中也の詩には「月」をテーマにしたものがいくつかあるが、大きな月を見ると「ポッカリ月が出ましたら 舟を浮かべて出掛けませう」という「湖上」が口をついて出てきそう。11日は中秋の名月。
ごくふつうのデジタルカメラで撮影。三脚は使わず手持ちで行った。ズーム目いっぱい。露出は自動だがスポット測光なので月がやけに明るい。手ブレのため、左下に見え火星が揺れている。
家へ取って返し三脚をすえた。ストロボ発光停止。スポット測光。露出自動で撮影。月に寄り添う大き目の火星がはっきり写っている。こういうときはレリーズを使いたいが、デジカメでは聞いたことがない。構造上無理なのかな。セルフタイマーではまどろこしい。
天体望遠鏡では火星は見たこんなふうに見える。専門家のサイトから拝借しました。m(_ _)m
レンズの先端に双眼鏡を当てて撮影。ぼんやりとであるが陸地が確認できます。なぜか火星は写っていない。最近天体望遠鏡が売れているらしいが接眼部に私のデジタルカメラが取り付けられるなら、土星でも撮影したい気分。
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