「掘割」に挟まれた田圃「ほっつけ」
「新しい村」の野菜直売所の裏手に田圃が広がる。この田圃の形態は動物公園のジェットコースター「レジーナ」の前に広がる田圃とは少し異なる。櫛のような堀の間に島のように浮いているように見える。これは江戸時代の農民の知恵で作られた人工の田圃で「ほっつけ」という。
その昔、現在の東武動物公園やユニークな笠原小学校一帯は笠原沼沢と呼ばれる湿地帯であった。幕府からの厳しい年貢米の取り立てで石高を増やさなくてはいけなかった、のかどうか定かではないが増産計画が立てられた。湿地を掘り込み池をつくると隆起した土地が出現する。そこに稲を植えた。
時の流れとともに一帯は荒廃していたが、「新しい村」を作るにあたり「ほっつけ」が再現された。
掘割には小魚が生息しそれを目当てに白鷺や鵜が飛来する。夏は緑陰が生まれ蓮の花が咲くすばらしい地域に変わった。

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