精米、初体験
この町に引っ越してきたとき、ロードサイドに設置されているこの建物が不思議だった。都会では見ることはなかったし、通常、スーパーで購入するのは白米であるから、この建物の存在価値が理解できなかったのある。●人を介して魚沼産のコシヒカリを購入した。届いた米は紙袋に入っており玄米だった。長期保存にはこれがいいという。最近は健康志向の高まりにより玄米に注目が集まっているらしいが、せっかくの魚沼産である。「銀シャリ」でいこうということになった。とりあえず10kgを精米することにした。●小屋の中は素朴な機械が設置されている。初めてでも、指示書き通りにやれば簡単にできる。まず、玄米投入口に米を入れる。5分、7分、白米かを選び、10Kgまでなら200円を投入してスタートボタンを押せば2分で精米される。実にあっけないが、茶色い米が白米になって出てくるのは感動的だ。●疑問が生じた。ヌカはどうなっているのだろう。畑の肥料にしたかったのだが、舞台裏に収容されてしまい玄米を持参した人の手には入らない。この建物の所有者はヌカを余禄にしているのだろうね。●江戸時代はリサイクルのシステムが確立されていたという。例えば人糞であるが、市中の汚物は農村の野菜の肥料にするために、有料で引き取られたという。この代金は棟割長屋を管理する大家の収入になっていた。人間の排泄物だけでなく馬、牛の糞も金になった。そういうことを考えれば、玄米から出るヌカは持参した人に戻すか、必要のない人にはいくばくかの代金を払うべきではないのかな?

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