紅葉
山々の紅葉が終わり里の木々が美しく色づいている。越してきた当初はほとんど人も通らなかったので、風呂場の窓を開けて露天風呂気分を楽しんだものだった。ところが最近は私有地なのに近道だからと、人が通り抜けることもあるのでそんなこともできなくなった。●紅葉の眺めを味気ないものにしているのが電柱だ。新しい村の果樹園ができ散水用に地下水をくみ上げている。ポンプの電源をとるのに、ある日突然金属製の無粋な電柱が設置された。ポンプは竹垣で囲ってあり周囲の景観にマッチさせている。この電柱も、ちょっと考えを巡らせれば木製という選択肢もあったと思うのだが。●最近舗装を終えた駐車場の周囲にはUj字溝が設置されている。普通ならコンクリートでふたをしてしまうのだが、ご丁寧にも木製である。手が込んでいる。より多くの人の目に触れる場所は「自然との調和」をアピールするが、人目につかない場所はおざなりである。

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