お化粧、着々と進む |
「村祭り」 村の鎮守の 神様の 今日はめでたい お祭り日 ドンドンヒャララ ドンヒャララ ドンドンヒャララ ドンヒャララ 朝から聞こえる 笛太鼓 秋祭りといえば、豊作を祝って村の鎮守でとり行われたものだった。やがて村は町になり、祭りの形態も「イベント」に変わる。 私の住む町では10月25・26日に「ふるさと祭」が開催される。町民の憩いのゾーン「新しい村」がそのメイン会場になる。直売所前の芝生広場には物販のテント、フリマ。道路脇には屋台が出る。そして大勢の人がやってくる。それまでは畑の中で行われていたのだが、わずか2年で夏の終わりに開催される「町民祭」と肩を並べるスケールに成長した。 駐車場脇の側溝工事が終わったと思ったら、駐車場が舗装された。砂利の駐車場で何の不便もなかったのに、なぜここまで化粧をしなくてはいけないのだろう。お上はこの地域を町の顔にしたいのだろう。自然と施設が調和したこの新しい環境を。 この駐車場の下に何があったかを、来訪者は当然知らない。新しい村が出来る前、この地区に入るのはともかく不便だった。そのおかげで、ほとんど手つかずの自然が残っていた。駐車場の下は湿地帯で、春先には良質の野ゼリがとれ、胡麻和えにすると美味であった。水路の周囲は背の高い草と木々が生い茂り、時折カワセミが飛来した。昨年までは1年に2〜3度目撃したが、今年はついにその美しい姿を見ることはなかった。美しくなればなるほど自然は破壊されてゆく。 ここまでやってしまったのなら、表だけをきれいにするだけでなく、動物公園のフェンスに通じる穴だらけのボロ道も舗装していただきたいものだ。 |
表紙に戻る |