ビンラディンを追え
国際テロの大元締めビンラディン。その息子たちが世界中に毒素をふりまいている。
イラクに散らばる一派は、米軍はもとより駐留する各国の軍隊やアラブ人シンパを狙って殺戮を繰り返している。肝心のビンラディンは、死んだとも伝えられるが不明である。
「クーリエ・ジャポン」創刊2号に「The Osama Hunt」と題する英国ガーディアンの記事が紹介された。アルカイダ兵士たちが集結し潜むアフガニスタン、パキスタン国境のパキスタン側に命がけの取材を敢行した。

その地域は「連邦直轄部族地域」といい、7つの自治区からなる。その中の「北ワジリスタン」「南ワジリスタン」の2区をワジリスタン地方と呼ぶ。実質はパキスタン政府の権限は及ばず、部族の伝統的自治に委ねられている。
多くがパシュトゥン族で、「武勇・名誉・復讐」などを重んじる価値基準パシュトゥンワーリに従う男系の大家族制社会という。ワジリスタンが身を潜めやすい渓谷が連なる山岳地帯であることと、パシュトゥン族の掟によって、アルカイダたちは守られているようだ。
左の地図の中央の薄い緑で塗られた部分が連邦直轄部族地域。
早速「GoogleEarth号」で現地へ出かけてみた。
イスラマバードやカブールは見つけられても
ワジリスタン地方の小さな町を探すのに手間取った。
雑誌で紹介されている山また山を、鳥のように高度を上げ下げしながら、
何度か行き来するうちに「ワナ」をついに発見した。
だが、低解像度画像なので接近することができない。
このあたりが高解像度画面で提供されていれば、
訓練施設でも見つかるのではないかと思うと残念である。

雑誌で紹介されているアルカイダの隠れ家。このような渓谷が連なる。


山と山に囲まれた狭い地域に「ワナ」はあった。

俯瞰画面に「チルト」をきかせると、このような立体画像になる。クーリエ・ジャポンで紹介された写真そっくりだ。ヒマラヤ、アルプス、富士山など山岳地帯にチルトをきかせると大パノラマで観賞できる。
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