永遠の宿敵 イスラエルとパレスチナ
イスラエルとパレスチナの争いは、民族と宗教がらみだけにいつになっても解決の糸口が見えない。
ユダがキリストを売ったことにより、国を持たない流浪の民となった「ユダヤ人」に、第二次世界大戦のおり、終結後は国家を持たせると甘い言葉を投げかけたのは英国だった。枢軸国が破れ約束どおり建国されたのだが、そこはもともとアラブ系のパレスチナ人が住む土地だった。そして、パレスチナ人は隅に追いやられた。
イスラム教とユダヤ教、アラブ人とユダヤ人。相容れない同士が今日に到るまで抗争を継続している。先住民族にとっては、聖なる地に侵入してきた異民族。ユダヤ人にとってもパレスチナは聖地であり、建国は国際的に認められている、と1歩も譲らない。今、パレスチナ人はイスラエルのヨルダン川西岸地区とガザ地区に申し訳なさそうに住んでいる。12月7日読売夕刊に最新のガザ地区の様子が写真で紹介された。ガザ地区はエジプトの国境に接した小さな自治区だ。最近のクセで、さっそく実地見聞に出かけた。

新聞に掲載されたガザ地区の概念図をたよりに、GoogleEarth号に乗り込んだ。

黄色線で囲まれた部分がガザ地区。前は地中海。左はエジプト。右がイスラエル。
パレスチナ人が住むガザ地区からユダヤ人入植者とイスラエル軍が撤退して3か月。36年に及ぶ占領は終わったが、テロや報復の応酬はいまも続いている。

低解像度画像なので、極端にズームアップできない。
赤い丸が「ラファ」。検問所があるのだが、ガザ地区、エジプトに同じ地名がある。
黄色線が境界線で、約10mの高さのコンクリートブロックが積み重ねてある。

以前は、このブロックに近づくだけで発砲されたそうだが、今はそのようなことはない。

右の青い屋根は「ガディッド」入植地跡。

「ガディット」入植地跡はイスラエル軍の報復攻撃で廃墟になった。
 
ガザ国際空港
左エジプト、右下イスラエル。国境ぎりぎりのところにある空港。滑走路やレーダーは破壊されたままでイスラエルから修理許可が出ていないので閉鎖されたまま。コンクリートブロックの境界線が確認できる。

 

カルニ・ゲート


「ガザ」の町外れ、イスラエルとの国境に「カルニ・ゲート」を確認。イスラエル側からの食糧や生活必需品の輸送路は唯一ここしかない。イスラエル軍の厳重な監視下に置かれている。
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