田舎三昧の生活と意見 6月

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2010年6月
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●吉太郎童謡集

■Contents■
01撮るだけ
02鳩ちゃん退陣
03代表選
04ジューンベリー
05梅雨間近
06ハンググライダー
  花の後
07日々変化
  珍品
08珍品2
09変化
10つる
11メダカ
12野菜
13地震
14いんげん
  ワールドサッカー
  はやぶさ
15ハイビスカス
  COURRIER JAPON
  晴れ間
16連載漫画
17野菜順調
18茄子の整枝
  ワールドサッカー
19日本vs阿蘭陀
  岡林信康
  すっきり
20人形町
21下町刑事物
22迷走のワケ
23加賀恭一郎
24IME2010
25日本勝利
26筆記具
27鬼アザミ
  雨がえる
28和風イタリアン
  収穫
29便乗番組
  よく戦った
30収穫

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Last Modified 2010/0630
First Uploaded 2003/0901


6月30日(水曜日)
●収穫
ミニトマトは赤くなっていたが、大玉、中玉が遅れていた。
それが…いよいよとれ始めた。
最近ではビニールハウスで一年中買うことができる野菜だけど、
家庭菜園は太陽の光をたっぷり浴びた露地もの。
はっきりいって味が違う。
甘みと適度な酸味デコクがあり、子供のころ食べた味がする。

毎朝、赤くなった玉を収穫するのだが見逃すとカラスに狙われる。
なにしろ奴らは早起きだ。
朝露が光る熟したトマトは好物で、
こちらが寝ている間に朝食を済ませてしまうのだ。

丹精込めたトマトをさらわれてなるものか。
キラキラ光るものを嫌うらしいので古いCDを置いたり、
飛び立つときに障害物があるのをいやがるのでヒモで囲ったり
対応策はあるが、
急に色づいたのでまだやっていない。
明日からでも遅くはない。

6月29日(火曜日)

●便乗番組
NHK大河ドラマ「龍馬伝」人気にあやかってNTVが竜馬物を放映。
21時〜22時45分という時間帯は
22時からのTBSFIFAワールドサッカー日本vsパラグアイ実況中継と
一部ダブってしまうのだが、
試合は90分、竜馬を見終わってからでも間に合う。

「大河ドラマでは描かない坂本龍馬の真実
わずか2000日で世界を変えた男
史実を基に本当の竜馬を完全再現」

1.衝撃 岩崎弥太郎と交わした男の約束
2.壮絶 妻おりょう 究極の愛の陰に秘密の女
3.勝が桂が西郷が惚れたマル秘素顔
という3部構成

それにしても、なんちゅー長いタイトル。

要所要所のタイトルバックに、NHK大河ドラマのような龍のCGが登場するが
精緻に作成されたNHKのそれにくらべ、拙く貧弱な「龍」だった。

主役の竜馬を高島忠雄の長男が演じていた、
彼は顔の造作からして大味で演技は一本調子。
以前から評価の対象外の俳優だった。
どうしてもNHKの福山雅治と比較してしまうので高島はブが悪くなってしまう。
松平春嶽、勝海舟、西郷隆盛など演じる俳優の2、3を除いては名前も顔も知らない。
この時期に起こるさまざまないくさシーンやCG作成代に金がかかって
無名に近い役者を使わざるを得なかったのかな?

NHK龍馬伝絶好調という時期なので
「柳の下のどじょう」狙いはみえみえだが、
本家と異なるのは竜馬の手紙や古文書から竜馬像を忠実に描こうとしていること。
NHKでは岩崎弥太郎が狂言回しで、
弥太郎がごく初期から竜馬と交流があったようにドラマ化だれているが、実際はそんなことはなく、
弥太郎は尊皇攘夷運動とは一線を画し、土佐藩の下級役人から身を起こしてゆく。

竜馬は脱藩し江戸、京都、西の雄藩を訪れさまざまな人と会い、
自分の考えを集約させてゆく。
やがて薩摩藩の援助を受け亀山社中を設立するが発展解消し
土佐藩・後藤正二郎の支援で長崎に海援隊を創設。
土佐藩の在長崎の金庫番が岩崎弥太郎だった。
したがって、竜馬が弥太郎と会うのは暗殺される33歳のときということになる。

維新政府の中枢に入った後藤象二郎にぴったり寄り添い、
今なら政府のインサイダー情報により事業を興し三菱の基礎を築いたのが岩崎弥太郎で、
海援隊で海外雄飛を夢見ていた竜馬の意志は、
のちに日本郵船を手中にした弥太郎によって受け継がれることになる。
その後、後藤家と岩崎家は姻戚となってゆく。

NHK龍馬伝では、後藤象二郎は叔父・吉田東洋殺しの容疑者、
つまり土佐勤王党を弾圧する非情な男ぶりを発揮している。
のちに土佐藩参政に出世し、長崎で竜馬に土佐藩のために働くことを勧め
海援隊の資金提供を行ったのは彼で、竜馬とはウマがあったようだ。

土佐勤王党創設者の武市半平太は獄につながれている。
坂本家と武市は親戚で竜馬の幼馴染。
竜馬は土佐勤王党の岡田以蔵を一時期勝海舟の用心棒にした。
竜馬も土佐勤王党の一員だった。
従来からの仲間が悲惨な目に遭っているのに
弾圧側の後藤象二郎と胸襟を開き、藩から金を引き出すとは、かなりの現実主義者。

政権を天皇に返還し徳川を一介の藩に降格させるには
薩摩と長州が手を結ばなくてはならない。
先見性のある人は思っていた。
竜馬も多くの人たちと会って、このような考えのあることを知った。
だが、反目しあう2つの藩を結びつけることは到底不可能とも思われていた。
そこに、目をつけたのが竜馬で、
互いに欲する物資を提供しあうという奇策を思いつく。
さいわい輸送には自分の亀山社中という海運会社がある。

もともと他人のアイデアだが、西郷、桂という人脈があったのと
輸送手段があったことで薩長同盟を実現してしまった。
そこに至るため東奔西走するのだが、常人ではなかなかできない。

新国家体制の基本方針で大政奉還のもとになった「船中八策」。
横井小楠の『国是七条』を原案としたもの、
また、オリジナルは上田藩士で軍学者の赤松小三郎ともいわれる。
しかし、優れた考えも陽の目を見なくてはないも同然。
竜馬は数多くの人と会い意見を聞くうちに、自分なりの考えを加え
「船中八策」として土佐藩の最高級官僚・後藤象二郎に示した。
後藤は在京の山内容堂に上申しようとしたが、藩主不在のためかなわず。
在阪の土佐藩重臣とはかりこれを藩論とした。

その後、15代将軍徳川慶喜に伝えるのだが、大きな賭けだった。
慶喜が拒絶したら、後藤は切腹覚悟。
もし、後藤がそのようなことになったら、竜馬は海援隊の面々と武装し
慶喜殺害をはかる、という手紙を書いていた。
ところが、慶喜は大政奉還を受け入れてしまう。

竜馬は薩長同盟、大政奉還を成し遂げた時の人となるが、
幕府側からは目の敵にされ、暗殺される竜馬だが、実行犯は確定されていない。
薩摩藩が後ろにいるという推理もある。

こうして、竜馬は勝海舟の弟子になってから暗殺されるまで、
28歳から33歳のわずか5年間に大仕事を成し遂げるわけだが、
日本の行く末を自分では描くことができなかった青年が、
当時の開明的な人々とじかに会い、意見を聞き自分のものにしていく。
しかも、困難な問題を解決してゆく。

いまならフィクサーだろう。
不毛地帯の壱岐、モデルとされる瀬島龍三も似たような側面がある。
「龍」のつく名は歴史的にそんな役割を担わされるのだろうか。

そういえば、勝海舟の命を受け松平春嶽に海軍操練所の運営費
1000両を借金にゆくことがあった。
春嶽も竜馬を信用しており、この莫大な申し入れを受け入れる。
そのとき彼は竜馬を評して「人たらし」という。

はて「女たらし」という言葉はあるが「人たらし」とは…
「人誑し」と書き、人をだますこと。また、その人。
一般的にはいい意味ではないが、
竜馬の場合、本音で人の心に飛び込み、相手をその気にさせ
信頼させ、好きにさせるという特別な才能があったのだろう。

のちに妻となる「おりゅう」を口説いたとき、
「竜馬さんは手が早いから気をつけろと言われた」と
おりゅうに言わせている。
土佐の同輩の妹、小千葉道場の道場主の娘、長崎の芸者と
竜馬を巡る女性の名は多いが、
下心があったのか、母性本能をくつぐったのか。
「人たらし」であっても「女たらし」ではないように思えるのだが。

日テレの竜馬物は、史実に基づきドラマ化されているが、
あまりに駆け足で表層的。
幕末史のおさらいという感じではありました。

●よく戦った
日本vsパラグアイ。
1対0でどちらかが勝利か、と思っていたら
0対0で90分を終わり、15分ずつの延長戦。
それでも決着がつかない。
ついに今回初のPKにもつれこんだ。
相手はすべて蹴り込んだ。
日本は3本。
長い試合だったが、日本はよく戦った。
デンマーク戦と違ったのは、
ボールの主導権を握ったのはパラグアイのほうが多かったこと。
必要以上に走らされ疲労が蓄積した。
果敢にシュートを行うものの相手のガードが固かった。

しかし4年前と比べればアグレッシブなチームになった。
と、にわかファンの多くも思うだろう。

6月28日(月曜日)
●和風イタリアン
春日部のユニクロ脇の道をどこまでも行くとせんげん台に突き当たる。
途中、独協大付属高がある。
その手前がイタリア料理「要(かなめ)」。
人造の石で囲まれたユニークな建物だからすぐわかる。

昼時、飛び込んでもほとんど満席という人気店。
正面はカウンターで右が椅子の個室。
左側が掘りごたつスタイルのテーブル席。
ここは通常予約が必要なのだが、
遅い時間に行ったので無理をいって席をとっていただいた。
先客に主婦の団体6名ほど。
食事のさまたげになるような賑やかなおしゃべりだったが、途中で退席。
めでたしめでたし。
席からは芝生の庭が見える。
カサブランカが咲いていた。
パーゴラが張り出し涼やかな影を作っている。

ランチを注文。
サラダがきた。
わが家が毎朝食しているのと同じ内容。

懐石風前菜。
野菜を中心とした食材が見た目に美しくレイアウトされている。
繊細な味付け。
まあるい小さいパン。

メインディッシュはいくつかのイタリアンから選べるが今回はペンネ。
ピリ辛味が食欲を誘う。
デザートはパンプキンケーキとすいか。
濃厚なコーヒーは別料金。

イタリア料理店だが、うつわは和のスタイル。
盛り付けが参考になる。
雰囲気はいい。

わが町はどういうわけか
こういう趣味のいい店が不在。

●収穫
雨の降らないので早起きが続く。
小・中学校時代の夏休みを思い出すが、ラジオ体操はやっていない。
野菜も育っているが、雑草の伸びも早い。
レジ袋いっぱいの雑草取りがこのところの日課となった。
おかげで家庭菜園周りは例年になくきれいになっている。

愛用の「焼き」の入った鎌は、
使う前に砥石で砥ぎ切れ味を保っている。
本当は上っ面を切るだけでは、また生えてくる
根から抜かないとだめなのだが。

幕末の京で勤王の志士たちを震え上がらせていた新撰組。
近藤、土方は「草は抜け」をモットーにしていた。
彼らの故郷では、
作物のためにならない雑草は早めに抜く、という意味だった。
この教えを新撰組の組織づくりに当てはめた。
鉄壁のチームの障害となる隊士は粛清するということを意味していた。

100年以上も前の多摩の農村の教えを、わが家の菜園に適用。
草を抜いた後、野菜を収穫。
トマト以外は順調に朝の食卓に乗り始めた。

ブルーベリーは摘みだめておき、やがてジャムに変身予定。


6月27日(日曜日)

●鬼アザミ

物置の裏という目立たない場所を棲家とした鬼アザミ。
いつの間にか2mを越し無数の花をつけていたが
牡クジャクの冠のような花が咲き始めた。
まだ2つ3つだが、咲きそろったら壮観だろう。
全身棘で武装しているので容易に摘み取ることができない。

●雨がえる
庭には雨がえると殿様がえるが生息している。
殿様はやや大きく動きが敏捷で
見かけたと思うと野菜畑や雑草の中に姿を隠してしまう。

緑色の雨がえるはおっとりしたもので
人間を怖がっている様子がない。
5cmくらいまでカメラを近づけても逃げることはない。
いいアングルで撮ってチョ、と言わんばかりにポーズをとることもある。
小さな道化師はお気に入りの被写体でもある。

6月26日(土曜日)

●筆記具
シャープペンシルをもつ手の写真が目についた。
なにかぎこちない。
で、実際に筆記具をにぎってみた。
中指の爪の脇にペンをあて人差し指と親指で軽くおさえ
指を前後させながら文字を書く、というのが
われわれの世代のオーソドックスな方法。
だが、この写真は中指と人差し指でペンをはさみ親指を添えている。

このスタイルを試してみたが、実に書きにくい。

ちなみにこのリーフレットは資格取得のための書籍案内。
対象は大学生、社会人。
きょうび、いい年こいた大人がこんな持ち方をしているのだろうか。
昔は、中指の先端にペンだこができたものだが、
この握り方では中指の中ほどだ。

こんど若い連中の「たこ」がどの位置にあるのか見せてもらおうかな。

6月25日(金曜日)
●日本勝利
午前3時半から日本‐丁抹戦が開催される。
にわかファンも試合は気になるが
深夜まで起きている自信はない。
早めに寝てその時刻に起きることは不可能だろう。
だが、不思議なもので
神に導かれるように5時前にトイレに起きてしまった。
いつもはそんなことはないのに。

ぬわんと2対0で日本がリードしていた。
後半も残るところ15分ほどだった。
丁抹の必死の猛追に1点献上。
一度は阻止したもののこぼれ球を蹴り込まれてしまった。
キーパーは地面をたたいて悔しがったが、
日本選手陣が追いつけなかったので
これは仕方ないことだ。
などと、わけ知り顔で言えてしまうのも国際試合の面白いところ。

点差は1点。
長身を活かして果敢に攻撃する相手を防ぎきれず
終了間近に得点を許してしまう、というのが
これまでの日本チームだったが、今回は違っていた。

格上チームに対し引き分ければ御の字という弱気な姿勢は見えず
選手全員に「勝ちに行く」という闘争心が感じられるのだ。
それは定番と思われた選手をベンチに置いたという監督の選手起用にも表れている。
結局、ゴール前の競り合いから1点をねじ込んで3対1という
驚異的な結果で勝利。
現金なもので、監督への評価、うなぎ登り。

前半戦のフリーキックを見たが、2本とも世界に通用する芸術的なゴールだった。

再び床に入ることもなく
早朝の涼しいうちに庭の雑草むしり、野菜の剪定などを行う。
おかげで眠いことおびただしい。

参院選の公示、力士の野球賭博。
世の中動いておりますが、南アの熱風に吹き消され気味。



プラムがはじめて30〜30個の実をつけた。
鳥たちも狙っているはずだ。
食べごろに色づいた1つもぎ取る。
店で売っているものより美味と家人。

6月24日(木曜日)

●IME2010
Office2003の後継2007を導入すると、
日本語変換ソフトもIME2007になる。
まだ2003を使っているユーザーは多いはず。
こちらの辞書は決して「おりこうさん」とは言い難い。
2007の最新辞書をインストールしようとしても、バージョンが違うので不可能。

そんなところへ、最新のIME2010がマイクロソフトから
無償インストールできることになった。
Google日本語への対抗措置なのかもしれない。
さっそくインストールしてみた。

予測候補表示機能があって、
文字を途中まで入力すると、候補のアナウンスがあり
Tabキーを押すと表示される。
Google日本語の同じ機能は強力だが、
IME2010はまだ評価できない。

確定した同音異義語の再変換機能は健在で、
これはなかなか便利な機能。
難読文字を1文字ずつ入力し確定。
再変換すると「よみ」も表示する。
これは結構便利に使える。

ダウンロードは以下から
http://microsoft.com/japan/office/2010/ime/

6月23日(水曜日)

●加賀恭一郎
見逃したドラマ「新参者」はインターネットで視聴できる。
国内は著作権があるので韓国、中国のサーバーにアップロードされている。
一昨日2話まで見てテンポ、カメラワークがよいうえ、
阿部寛演じる加賀恭一郎の鋭い着眼とヒューマンな思いがストレートに伝わる。
ハマリ役と言われるが、もし竹野内豊が演じたらどうだろうと思ったが
身長:阿部189cm(実際は90を超えているとも)、竹野内179cm。
清掃会社の社長秘書と身長の高さをいう場面があるから竹野内では無理ね。

完結の10話は20日に終わったが、
2日後にはアップロードされていた。
とはいえ、それを見てはミステリーの大邪道。
3話から最終話まで延々と見てしまった。

時間帯によってはストリーミングに負荷がかかってしまい
光ファイバーでも画面が止まってしまう。
45分番組も倍近くかることもあった。

☆小説の章立て
第一章・煎餅屋の娘
第二章・料亭の小僧
第三章・瀬戸物屋の嫁
第四章・時計屋の犬
第五章・洋菓子屋の店員
第六章・翻訳家の友
第七章・清掃屋の社長
第八章・民芸品屋の客
第九章・日本橋の刑事

☆ドラマの流れ
第1話 煎餅屋の娘
第2話 料亭の小僧
第3話 瀬戸物屋の嫁
第4話 時計屋の犬
第5話 洋菓子屋の店員
第6話 翻訳家の友
第7話 刑事の息子
第8話 清掃屋の社長
第9話 民芸品店の客
第10話 人形町の刑事

ドラマは1話多い。
7話「刑事の息子」が挿入されていた。
独断で捜査を進める泉谷しげる演じる刑事が、
自分の秘密を語る章である。
毎回、人形町に住んだり事務所をもつ人が容疑者として登場するが
加賀によって容疑が晴れてゆく。

刑事物は一番犯人らしくない人間が犯人ということが多々あるが
このドラマもセオリーどおり。

ドラマでは「嘘」という言葉が頻繁に登場する。
これは我々の生活にもよくあることだ。
善意の嘘で人間関係が円滑に運ぶこともある。

加賀恭一郎は言う。
嘘は真実の影。
嘘には3つある、と。
自分を守る嘘、他人を欺く嘘、他人をかばう嘘。
そして、これらが絡み合っている。

第1話では煎餅屋のおかみが商売になぞらえ
「嘘はうまいがすぐしける 本物はまずいが一生物」

ふ〜〜〜む。
嘘をついたことのある人は、当てはめてみると面白い。

タウン誌の記者、黒木メイサが取材用に使うデジタル一眼レフはCanon EOS。
6話、翻訳家の草刈民代はマルチディスプレイで仕事をしていた。
10話、速水もこみちが使う携帯電話はiPhone。
安産の神様水天宮が近いせいか妊娠した若い女性が2人出てくる。

中国のサーバーに置かれた「新参者」は、中国語のセリフが入る。
「・・先生」というのは「・・さん」の意味。
では、本物の先生は「老師」となっていた。

6月22日(火曜日)
●迷走のわけ
迷走して燃え尽きた鳩山首相がFM放送に出演。
氏のインタビューに対する姿勢を吐露した。

発言がブレたことについて
「ぶら下がり取材などで同じような質問を聞かれたが、
同じ答えでは失礼と思って少しずつ変化をつけた」と釈明。

普天間飛行場移設問題、「政治とカネ」の問題等の対応について
「首相がにこやかでないと国が明るくならないと思っていたが、
『こういう時は一切笑ってはいけない』と言われ、ますます孤独感を高めた」

こういう信念のない方が日本の舵取りをやっていたのだからゾッとする。

6月21日(月曜日)

●下町刑事-人情物
東野圭吾原作TBSテレビドラマ「新参者」が昨夜終了した。
最近、連続ドラマは「龍馬伝」以外見ていないので誰が真犯人かわからない。
小説は9章だが、ドラマは10話まで。
高視聴率をかせぎ出していたらしい。

刑事物は今のところ興味の埒外なので
当節人気の原作者について何も知らなかった。

大阪出身の52歳。
大阪府立大理系を卒業し地元で就職。
仕事のかたわら小説を書いていた。
1986年上京、本籍を中央区に移す。
妻帯期間もあったが今独身。
近頃、銀座の文壇バーに顔を出しているという。
住居は佃島のリバーサイド21ということを聞いたような気がする。
人形町へは至近だし、取材は自転車でも行ける。

TVドラマ化された「新参者」は加賀恭一郎シリーズから。
主人公を阿部寛が演じている。

気になって1話、2話をインターネットで見る。
きのう走った表通りと路地が頻繁に登場する。
1話は「煎餅屋の娘」。
娘を渡辺謙のモデルの娘・杏が演じていた。
せんべい屋を守るバーちゃんを市原悦子。
生命保険の勧誘員を香川照之。

冒頭、
細工師の家のバーちゃんが交通事故でけがをする。
バーちゃんは助かり愛猫が死んでしまう。
猫が身がわりになった、と終わるところだが、
「新参者」刑事が一見ありふれたような事件を速攻で解決する。

これは、ほんのさわり。
原田美枝子演じる中年女性が
小伝馬町のマンションで絞殺された。
マンションには名刺、ボタン、人形焼が残されていた。
香川照之に疑惑の目が向けられるのだが…

大きな事件をとりまいているのは
下町老舗に生きる人たちの暮らし。
その平穏に見える暮らしを守るために、
家族は嘘をつかなくてはならないときがある。

「新参者」は科学的な観察眼で解き明かしていく。
2話は夫の浮気に悩む料理屋の女将の話し。
夏川結衣が老舗を守る女将を演じる。
(彼女は、テレビドラマ壬生義士伝では、貫一郎の女房役でいい味を出していた。)
人形焼が重要な小道具となっている。
最後は、下町人情話となってほろりとさせる。
だが、殺人事件の犯人は謎のまま3話に続く。
数多くの伏線をからませながら、最終話となるのだろう。
ところで、古参刑事の泉谷しげるが
小伝馬町を「ごてんまちょう」と「こ」ではなく「ご」と発音しているのは、
なにか理由があるのだろうか。
通常は「こでんまちょう」なのだが。

舞台を江戸時代に変えても話しが通るほどだ。
3話「瀬戸物屋の嫁」を見るか、小説を読むか…ですね。
昨日、最終話を見なくて良かった気もする。

6月20日(日曜日)
●人形町
神楽坂、人形町など古い東京の面影を残す地域が熱い。
テレビドラマの舞台になろうものなら
一気に観光スポットとなってしまう。

先日TBSのバラエティ番組で人形町が紹介されていた。
東野圭吾の「新参者」という刑事ドラマがこの地域を舞台にしているそうで、
安住アナと出演者の阿部寛、三浦友和が案内をしていた。
お隣の蛎殻町、小伝馬町あたりはビル化しているが、
人形町通りに面した家並の多くは昔ながらの商店が顕在だし、
横に走る路地は戦前の下町にタイムスリップしたかのようだ。
(その頃のこの界隈を知る由もないが、父親が大正時代に卒業した
久松小学校は目と鼻の先だから、彼が生きていればなんと言っただろうか)

関東地方は梅雨入りしたというのに、肝心の雨は中休み状態。
で、久しぶりに都内チャリ散歩。
小生が社会に出た昭和40年頃は霊岸島と呼ばれていた場所から
日本橋川にかかる湊橋をわたり箱崎に出る。
高速道路の箱崎ジャンクションは慣れないとまごつく難所だが、
その下は複雑な高架のため終日暗い。
成田国際空港行きのバスも頻繁に出入する。
そこを迂回して水天宮に出れば空がパッと開ける。
近くに戸籍でお世話になる中央区役所日本橋出張所があるので、
何度も訪れているのだが、肝心の水天宮には行ったことがない。

一段高い場所に位置するお宮の下には土産物屋が並んでいた。
チャリでゆっくり巡ると新鮮な風景が飛び込んでくる。
道一本先が人形町で、左右の歩道は観光客で賑わっていた。
「新参者」の舞台を見物にきたのだろう。
チャリを引きながら商店を見て歩く。

昔、取引先の会社が人形町にあったので、頻繁に打ち合わせに行っていたが、
終われば即、町を離れるので、路地裏散歩などしたことがない。
従って昼間、裏表をゆっくり観察するのは初めてだった。
テレビで見た、井戸や料亭を再確認しながら次のポイントへ移動。

江戸時代に時を告げる鐘があった「十恩公園」。
その前の大安楽寺には「江戸伝馬町処刑場跡」の石碑。
お城から程遠くない場所に牢屋が位置し首切なども行われていたのだ。

日本橋の問屋街を過ぎ岩本町を左折し、一気に駿河台下へ。
こちらは古書漁りをする人たちで結構な賑わい。
お目当てはタンゴを聞かせる「ミロンガ」という喫茶店。
書泉グランデの裏あたりと見当をつけてあったのだが、発見に手間取る。
なんのことはない、老舗の喫茶店「さぼうる」の至近だった。

夜ならシックな造りに見えるレンガ壁の小さな店。
明るい陽の光に照らされた建物は戦後間もなく作られたモルタル造。
脇から見ると息も絶え絶えという風情。
創業昭和28年というからな〜。

ドアを開ける。
天井は低く狭い空間。
左側は禁煙なので、右の喫煙ゾーンに座る。
先客は2組。
窓際に年配者、中央に本に目を落とす30代男性。
入り口の看板に「珈琲と世界のビール」とあるように
メニューには各国の珍しいブランドが列記されていた。
ベルギー産のアルコール度数の少し高い「ギロチン」というすさまじい名前をオーダー。
舌に絡みつくかな、と思ったが意外にさっぱりとして飲みやすい。

近頃珍しい古色蒼然とした雰囲気に圧倒されていたが、そのうち慣れてきた。
すると、音楽が耳に入るようになった。
バンドネオンとピアノの古くて、懐かしいタンゴの曲がボリューム低めで流れている
学生と思われる3人の男子が入ってきたが、
彼らにはこのBGMがどう聞こえているのだろうか。
禁煙室にいた年老いた夫婦にこそ似つかわしく思える。

会計を済ませたとき後ろのオーディオシステムをちらり拝見。
パワーアンプはSONY、ターンテーブルはマニア好みのDENON。
おびただしいLPコレクションが並んでいた。

明大裏の猿楽町から坂道をえっちらおっちらお茶の水までのぼる。
聖橋から湯島聖堂を見学し、清水坂へ。



チャリで漕ぎのぼるには大変なので押しながらゆく。
東京は横浜に劣らず坂の町であることを体感。
まっすぐゆけば湯島天神。
2年前の正月、初詣に行ったが列が長すぎて断念していた。
3年ぶりの詣でとなった。
男坂から登ってくるカップルあり。
女坂の下ではいつくるか分からない客を手相観が待っていた。
夏木立いと涼し。




ラブホ並ぶ坂道を下り上野黒門町へ。
右折してAKIBAの人ごみへ。
万世で遅いランチ。
日本橋へ引き返し三越地下で夕食の惣菜を求める。
再び人形町・水天宮経由で霊岸島へ戻るという約5時間のコース。
茶店、レストランで過ごした時間を差し引けば
チャリにまたがった時間は3時間強。
なんちゃ〜ない都内見物だった。

これを地下鉄、バス乗り継ぎでやったらとんでもない時間がかかる。
都内は自転車移動に限るという一幕ではありました。

緑と静寂の我が家に戻り「龍馬伝」。
21時からTBSで「新参者」の最終回がオンエアされることなどすっかり忘れ、
パソコンに向かっておりましたね。

6月19日(土曜日)

●日本vs阿蘭陀
1対0で負けたけど、1点でよくしのぎましたね。
後半最後のシュートが非常に残念ではありました。
格下とはいえ、阿蘭陀側の認識も変わったのではないでしょうか。
にわかサッカーファンですが。

●岡林信康
ビートルズ世代でもフォーク世代でもなく、
三橋美智也、春日八郎をラジオで聞いて育ったので、
岡林さんが関西の人で「山谷ブルース」を作ったくらいしか知らなかった。

いつものように床に入ってラジオ深夜便を聞いていた。
女性アナがインタビューしていた相手が岡林さんだった。
美空ひばりとの思い出を語っていた。
ひばりさんは彼を信頼し才能を買っていたようだ。
戦後最大の歌手とフォークシンガーの結びつきがあったことを初めて知った。
そのうち彼の曲がかかった。
声量はなかったがしみじみと聞かせた。

なんと死を前にしていたひばりさんが詞を書いていた。
内容が深すぎて、彼女から渡されたまま曲ができず時だけが過ぎていった。
彼女はこの世を去り、さらに年が経ていった。

「レクイエム 麦畑のひばり」にはこんな秘話があった。

いつものように眠りに入ってしまったのだが、
YouTubeで検索しようと
「岡林信康、レクイエム、麦畑、ひばり」のキーワードは頭に刻み込んでいた。

茄子、ピーマンを3本仕立てを朝一番に行い、パソコンに電源を入れた。
深夜に聞いた曲の映像はたやすく検索できた。



よい年のとり方をした岡林氏がしみじみと歌っていた。
ピアノは山下洋輔という豪華版。

美空ひばりという不世出の歌手が、
栄光と死に向かってゆくという、彼女の人生を暗示したような内容だ。
静かに歌う岡林氏。
胸に迫るものがある。

ウイキで岡林氏を調べてみた。
宗教家の家に生まれ同志社大学神学部に入学していた。
あの、メンソレータムでおなじみの「近江兄弟社」が彼の実家だった。
これまで山あり谷ありの人生を送ってきた。
記憶の底に眠っていたひばりさんの詞に曲をつけ歌ったのは
今年になってからだ。

ひばりさんが亡くなってだいぶ年が過ぎた。
目黒区のひばり御殿は日比谷線中目黒駅からほど近いところにあった。
当時、その界隈に事務所をもっていた私は
ひばりさんの出棺を間近で見ていた。
坂の中腹にあった御殿の周囲はおびただしい人が集まり
警察官が整理に当たっていた。

つい最近、惑星探査機はやぶさが、長い航海を終え大気圏突入の際燃え尽きた。

岡林さんの歌とひばりさんの葬儀とはやぶさの最期の情景がだぶってきた。

●すっきり
昨夜のNHK家庭菜園番組でやっていたように
茄子とピーマン、シシトウの枝を切りそろえた。
いくつも花のついた枝を整理するのはもったいないような気がするが、
よい実を得るための作業なので、ばっさり。

トリミングを終わったプードルのようにすっきりしましたけど。

6月18日(木曜日)
●茄子の整枝
NHK趣味の講座で家庭菜園をやっている。
夏野菜の管理で「茄子の整枝」というタイミングのいい内容だった。
主枝と側枝2本を残す3本仕立てにすると品質がよくなる、という。
今がちょうどその時期でだそうだ。

トマトの脇芽はこまめに摘んでいるが
茄子はそのような作業を行ったことはなかった。
明日、雨が降っていなければ、即実行、予定。
ためになりますね、NHK。

●ワールドサッカー
国内戦はほとんど見ないが、
世界の一流選手が一堂に会す国際試合は別。
昨夜はアルゼンチン・韓国戦を最初から観戦してしまった。
アジアの強豪韓国はギリシアとの緒戦2対0で勝利して、
国際ランクもかなり上のアルゼンチンに挑戦した。
監督は国民的人気のマラドーナ。
濃いひげを蓄えてはいるが、親しみやすいキャラ。
記者会見にはりんごをかじりながら登場。
韓国戦のサプライズはと聞かれ、
私が出場する以外はない、と笑いを誘う。
始終にこやかでどこかにくめない。
選手たちを抱きしめ濃厚なスキンシップをアピールしかかと思えば、
試合中はピッチ脇に立って、ころがってきたボールをトリッキーに蹴り返す。
シュートミスにはオーバーアクションで残念がる。
カメラはそんな彼のキャラを追う。

アルゼンチンは始終優勢気味に展開。
小柄で、監督就任前まではメタボ体型だったが、かなり絞ってきた。
強豪国と目される自信が感じられる采配ぶりだ。

前半、韓国は振り回されてなかなか攻勢に転じられない。
まづオウンゴールをアルゼンチンに献上。
さらに蹴りこまれたい1でて2点。
韓国の頭上に暗雲立ち込めてきたがロスタイムに1点を奪取した。
2対1で前半戦を終わる。

心肺能力に優れた韓国はよく走り回るが、
いつのまにかアルゼンチンにボールを取られ守勢にまわるということを繰り返していた。
アジアの強豪も世界の強豪相手ではこうも違うものか、と思わせる。
後半は果敢にゴールを狙うが空振り。
そして2点取られ万事窮す。
結局4対1で敗退。
前回の日本・オーストラリア戦の悪夢を思い出させた。
あのときはまもなく試合終了というとき
確か2点オーストラリアにねじこまれ、日本は茫然自失だった。

明日は日本・オランダ戦。
どの程度善戦健闘できるか。

6月17日(木曜日)

●野菜順調
晴天が続き4月下旬に植えた野菜も元気に育っている。



先日、ナスを3個収穫したけど、
そろそろピーマンも採れるほどに。
ツル性いんげんは急に食べごろに。
つるなしはふっくらしているが、
こちらは「なたまめ」というのだろうか、ひらたくて大ぶり。
味はいい。

青じそは、種子が散るので
毎年同じ場所に雑草なみにはえてくる。
スーパーでは10枚ほど輪ゴムで止めて売っているけど、
薬味にしたり、天ぷらのとき
庭先から必要な分だけ摘めばいい。

これ、田園生活の醍醐味。

6月16日(水曜日)

●連載漫画
読売朝刊の連載漫画「コボちゃん」が28年かけて1万回を迎えた。
第1回目が1982年だったという。
だが、全くと言っていいほど目を通したことがない。
なぜか。
ギャグ漫画ではないから。
世相を題材にした四コマ漫画だから
起承転結という構成になっているけど
笑いを誘われたことがない。
作者はサザエさんと同じように
家庭内の「ユーモア」を追い求めているので、
強烈な笑いは対象外なのだろう。

毒がない分、誰が見てもほのぼの気分になれるのかも知れないが
それだけに、空気みたいな漫画なのだ。

作者のうえだ・まさし氏は、毎朝10時半に起き翌日の分を考える。
午後3時半に原稿をオートバイ便に渡すという生活だ。
新聞用が終わると食事や散歩に出かけ、
夜中の3時半まで週刊誌、月刊誌の仕事をこなすという。
これが毎日というのだから、健康管理も大変だ。

氏の仕事場が写真で紹介されていた。
Web関係の人なら当たり前だが、
漫画家のマルチディスプレイにはびっくり。
ところが利用法は、右が百科事典やメール、
中央が辞書、左がキーワードからアイデアを考える「創造」用ということ。
絵を描くタブレットは購入したものの、
若い漫画家がやるような
ディスプレイ上で作画はしないそうだ。
紙に直接描いてゆくので
スキャナやプリンターは見当たらない。

奥の方にお役御免となった古いPowerMacが見える。
昔からPCに親しんでいた方とお見受けした。

還暦過ぎの漫画家は辞典、書籍などを表示させている模様。
Googleやウィキはぶ厚い本から調べるより効率がいい。

若い漫画家はMacなのだろうが
キーボードの形状からWindowマシンと思われる。

キーボードが2台ということは、
右と真ん中がインターネットから情報をとるマルチディスプレイで、
左がアプリケーションを使うための、
もう一台のパソコンで構成されているのだろう。

ディスプレイのレイアウトは扇状。
一列より、このほうが視認性に優れている。

机の配置はU字型。
回転椅子で本人は動くことなく作業がすすむ。
インターネット時代の創造的書斎はこのようなスタイルが理想的。
U字でなくL字型でも似たような環境はできる。

わたしのはI型レイアウト。
回転椅子だが、仕事に応じて横に移動しなくてはならない。
使いにくいし効率が悪い。
いずれMacにしたらね…と思っているのだが
いつ実現できるのかな?

6月15日(火曜日)

●ハイビスカス

大輪のハイビスカスが咲いた。
義兄が義母にプレゼントしたものだが、ふたりともこの世にいない。
家人が母親と兄をしのぶよすがとして大切に育てている。
軽く25年は経っている。
いっとき弱ったので枝をかなり剪定した。
枯れたと思ったが、根元から芽吹きはじめ、
やがて残った枝から次々と葉がではじめ、開花となった。
強靭な生命力だ。
このままゆけば、子どもたちに管理をリレーすることになるのかも知れない。

●COURRIER JAPON
5年前に創刊された頃は月2回発行されていたが、
いつの間にか月刊誌になっていた。
世界で発行されているオピニオン誌から、日本に関する記事を紹介するというので
創刊から少しの間定期購読していたが、やめてしまった。
2007年一時休刊し月刊として生まれ変わったという。
久々に書店で眺めたら、特集アップルが世界を変える。
iPadの衝撃を伝えていた。
スティーブ・ジョブズの近影に思わず買ってしまった。
彼の姿を見ると相変わらず、吸い寄せられてしまうのだ。

今はWindowsに身をやつしているが(?)、
いつか、昔のようにAppleに戻る。
そのときまで、彼の御真影を身近に置いておるのですよ。

その昔、スカリーに自分が興したAppleを追い出され
ワークステーション「Next」社を立ち上げ
そのデモと売り込みに日本にやってきた。
キヤノン販売が後ろ盾となり、幕張で華々しいデモが開催された。

まだ若く、髪のふさふさしたスティーブがタキシード姿で壇上に現れた。
黒い塊のNextの前に座り、
ピアノを弾くようにキーボードを操り始めた。
ひと通りデモが終わったとき、
小生、ステージ下に駆け寄り何枚かの写真を撮った。
まだデジカメ時代ではなかった。
出来上がった中に、はにかんだような彼の姿があった。
彼の正装は後にも先にもこれだけ(だと思う)。
今となっては貴重な「生写真」だ。
大伸ばしして額に入れようかな。

iPadで再び頻繁にマスコミに姿を現したスティーブだが、この成功までに山あり谷あり。
優等生のビル・ゲイツにくらべ、はるかに興味のある人生を送ってきた。
だから、Apple、ジョブズというワードに即反応してしまう。

久々に購入したクーリエ・ジャポン。
フランス文化を伝える雑誌でもないのに、なぜジャパンでなくジャポン?

iPadについて、迎合的な記事だけでなく、
最近のAppleの「囲い込みビジネス」にも触れていて面白い。
週刊「ダイヤモンド」の「アップル丸かじり」は「万歳Apple」だったもんね。

●晴れ間
昨日、関東地方が梅雨入りしたと思ったら
本日、なかやすみ。
Tシャツで過ごせる陽気に誘われて
庭のテーブルにパソコンを持ち出した。
風が心地よく吹きすぎる。
パラソルの影は日が傾くにつれ、その用を足さなくなってきたが、緑陰の仕事場である。

ノートパソコンのサイズはモバイルだが、
インターネット接続カードがないので、
室内のワイヤレスルーターから拾っている。
10m以上離れているため電波は弱い。
電源も長時間もたないので
ACコードを引き回して、そこから供給している。

ビジネスに耐えられる環境ではないが、
クソ忙しさを卒業した身にはべつに不自由はしない。

会議と締め切りに追われていた頃に比べれば月とすっぽん。
緑に囲まれ、ときどきやってくる蜂を追いはらいながら
PCに向かうぜいたくな時間を満喫している。

6月14日(月曜日)

●いんげん
つるありインゲンの花に小さな実がつき始めた。
間近からしみじみ見るのは初めて。
一寸法師の刀のように反り返った姿がミョ〜にかわいらしい。


●ワールドサッカー
南アで開催されているサッカーの祭典。
治安の悪さは想像を超え、韓国、ニュージーランドの取材チームは
機材や現金をやられたという。
観戦ツアーの個人も夜間の外出はきわめて危険。
かなり窮屈な滞在を強いられている。
2日目は日本・カメルーン戦。
この日に向けて親善試合をこなしてきたが
全敗の岡田Japanだった。
悪い予感がしたものの23時からのLive放送を見てしまった。
やはり、というべきかボールはカメちゃんが支配する。
ところが、ゴール前の混戦から本田が蹴りこんだ。
いつもならばたついてしまうのが日本だったが、
金髪の彼は落ち着いて状況を見ていた。

後半は日本が執拗なカメちゃんの攻撃をしのいで1対0で勝利。
途中からラジオに切り替えたが、
予想を裏切っての勝利に、今後のオランダ、デンマーク戦にきわめて淡い光が差してきた。
とはいえ、巨人揃いのオランダにどれだけ食い下がれるか。

●はやぶさ
はやぶさは2003年5月、鹿児島・内之浦からM5ロケットで打ち上げられ、
約20億キロ航行して05年にイトカワに到着した。
2003年といえば小泉政権下で3月にイラク戦争が開始されている。
日本を巻き込むてんやわんやの大騒動。
小惑星探査機の打ち上げなど影が薄かった。
イトカワという日本人の名前のついた小惑星
(あの、日本のロケットの父、糸川博士のことだろう)の存在も記憶の底に沈んでいた。

それが、7年ぶりに地球へ帰還するという。
予定から3年遅れ、往復で約60億キロの旅程を経ての帰還となった。
38万キロ離れた月以外の天体との往復は世界初。

いろいろ紹介されるうちに、「はやぶさ」の偉業がわかってきた。
小惑星の砂を採取している可能性のあるカプセルを抱いているが
満身創痍のよれよれで、カプセルを地球に落下させたあと
はやぶさ自体は大気圏突入で燃え尽きてしまうという悲劇的な最期。

その健気な働きぶりを我が身にダブらせた人々の共感を一心に集めるようになった。

この大偉業がサッカーの熱気と重なってしまったのはちょい残念だが、
日本の科学技術の高さを世界に知らしめた。

だが、先行投資に対する国家予算の配分は削られる運命。
特に、民主党の事業仕分けで一躍名を売った蓮舫議員の有名なセリフ
「なぜ1番じゃなくてはいけないのですか」

SMAPのナンバーワンよりオンリーワンの影響を受けたようなひとことに
科学技術界の人たちはずっこけただろう。

なんせ、運動会も1〜4等でもらえる賞品も違うという時代に育った小生だ。
人間に等級をつけることなどナンセンス。
みんな揃って手をつないでゴールインという、
間違った平等観がまかり通る時代に違和感をもっている。
若い蓮舫議員もそんな意識なのだろうが、
はやぶさの全貌が明らかになるにつれ、
さすがに、No1の大切さがわかってきたのではないか。

義務教育で間違った平等意識を植え付けられても、
社会に出ればそんなことは嘘っぱちということが
痛いほどわかるだろう。

早いうちから差があってあたりまえ、ということを教えこむことだ。
金子みすゞだって「みんなちがってそでれいい」てなことを言ってるでないの。

「はやぶさ」から話しはだいぶそれてしまったけど
まいど、のことよ。

6月13日(日曜日)

●地震
相変わらずの雑草取り後、
移住後まもなく購入した鋳物のテーブルでひと休みしていた。
まめな人なら塗り替えるのだろうが、
あいにくそのような趣味がないので錆びるにまかせている。
このため、アンティークな風格が備わっております。

椅子に座っていたら地面がかすかに揺れはじめた。
民放を聞いていたがNHKにチューニング。
古いSONYのラジオで、防災仕様になっている。
「のど自慢」番組を中断して地震速報が流れた。
宮城、福島で震度4クラスが発生したという。
市町村名が挙げられた。
仙台周辺の揺れがひどいらしい。
震源は海だが津波の心配はないという。

ピアノが室内を動きまわったと、
「昭和53年宮城県沖地震」を経験した知人の話しを聞いたことがある。
以来、すべての家具に転倒防止を行っているそうだ。

関東地方も関東大震災クラスがいつ発生してもおかしくないといわれている。
わが町は大都会の密集地帯と違って被害も限定されるのだろうが、
大きな混乱を招くことが予想される。
2〜3年前、地区ごとに防災組織ができたが活動は緩慢だ。
「備えよ常に」精神が必要なことはいうまでもない。

炎天下、蟻が獲物を運んでいた。
彼らの何十倍もある個体を集団パワーで動かしている。
頑丈な顎でくわえているのだろうが、
力を入れすぎると獲物の美味な肉汁が流れ出してしまう。
だから、破けない程度にくわえているのだろうね。
食料の備蓄に「備えよ常に」なのだ。

6月12日(土曜日)

●野菜
九州、関西が梅雨入りしたという。
まもなく関東地方も…

晴天が続いているので野菜の育成も順調。
ピーマンもそろそろ収穫できる。
ナスは一作日3個収穫し麻婆豆腐の具に変身した。

15本のトマトも今のところなかなかの出来ぐあい。
ミニトマトは作りやすいが大玉、中玉は長雨に要注意。
小型のビニールハウスで作っている人もいるが、
わが家は例年、雨に打たれるまま季節を乗り切っている。
今年もうまくゆけばいいけど。


6月11日(金曜日)
●メダカ
寒い時期は風の当たらない玄関脇。
それ以外は庭の片隅のパーゴラ風の日陰で家人が飼っている
室内なら水槽なのだろうが、屋外だから水鉢と瓶が彼らの世界。
藻が繁茂し小さな睡蓮が涼しさを誘う。
水面下の根に産卵して、いつの間にか数ミリの赤ちゃんが無数誕生していた。
同じ水鉢に入れておくと親が食べてしまうので
鉢に子どもたちを移し、今では3つに増えた。

人の気配に、餌の時間かと2センチほどのメダカが顔を出す。
花と野菜の水やりと猫とメダカの世話。
家人は終日目まぐるしく動いている。
私といえば、菜園を見渡しトマトの脇芽つみ、紐掛け、
ナス、ピーマン、インゲンの様子見、雑草取りを行う程度。

藻の花が咲いた。
私は小さな姿を愛で、撮影するだけだけど。


6月10日(木曜日)
●つる
いんげんのツルはスカイツリーのように
空に向かって伸びていたが
自立が無理とわかったらしく、
それぞれが絡み合って紐状になった。

これからどうなる。

花が咲き、実がつき、インゲンのかたちになり
自分たちの重さで下降し、ついには地面に降り、
地這いキュウリのように土の上で実っていくのかな?


6月9日(水曜日)

●変化
家庭菜園と庭にの雑草をとっていたら世の中、変わっていた。
鳩山さんは遠い人になってしまった。
新聞の「首相の一日」は、管新首相と鳩山首相の行動が記されているが、
去った人の優雅なこと。
赤坂あたりの高級料理店で秘書や奥さんと優雅に昼飯など食らい、
関係各人に退任の挨拶に行ったり、
官邸で荷物をまとめ引越しの準備に余念がない。
夜は、早々に田園調布の自宅に戻ると。
苦行を終えた、サバサバ感が伝わってくる。
一方、管さんは組閣に向けて分単位で人に会っている。

往く人と来る人では、月とスッポンである。

管新首相は閣僚の顔ぶれをして「奇兵隊」内閣と呼んでいただければ、と。
維新へのエネルギーの一つとなった
長州藩・高杉晋作が組織した武士だけでなく町民、農民などを加えた軍事組織だが、
龍馬、幕末ブームにあやかっただけでなく、
私を含め「世襲」人事ではないよ、と言っているのね。

テレビタックルでおなじみの若手が入閣しただけでなく、
松下政経塾出身や民主党育ちもいて、
鳩山-小沢ラインに比べれば新鮮に映る。

そのうち、身辺調査によりボロが出る閣僚も現れるだろうね。

6月8日(火曜日)

●珍品2
家の裏の目立たない場所にすくすく育っている木と花。

4年前になるだろうか、
知人に苗木をプレゼントされた。
日当たりが良く、風の当たらない場所に植えてください、という。
そこで東向きの物置の前に植えた。
柚子はなかなか実をつけないといわれる。
そのため、植えっぱなしにしていたのだが、
昨年葉の間に大きくなった黄色い玉を見つけた。
それも3個。
獅子柚子といって、ソフトボール大のバカでかい種。

あまりにも大きいので大味だろうと思い、
冬至の柚子湯に使った。
で、今年は数え切れないほどの花をつけ、
かなりの割合で結実した。

植えた場所がよかったのだろうか。

30〜40個も熟したら、若い木なので重さで枝がもたないだろう、
などと、秋冬の心配をしております。

獅子柚子の脇に、いつの間にかオニアザミが大きく育っていた。
花はまだ固いけど、かなりついている。
やがて青紫の花弁を開くだろうが、ちょっと楽しみ。
これまで、オニアザミは小さなうちに抜いていたのだが、
今となってはトゲで武装しているので、
やすやすと抜けるものではない。

6月7日(月曜日)

●日々変化
定番野菜類がたくましく育っておりますよ。
指南書どおり一番目に結実したピーマンはつみとりましたが
あとに続く花々が次々と実をつけはじめている。
ツル性インゲンの花も開き始め、夏の収穫に向けております。


昨年、ばっさり剪定したプラムは、
例年にない実をつけております。
今後も落果したり小鳥の餌になったりで、
いくつ人間の口に入るかわかりませんが。


●珍品
日陰や湿地に繁茂するドクダミを好むという人はそう多くないだろう。
だが、この時期、白い花をつけた姿は、
「不幸が似合う人」のような風情を醸し出す。

花の形を小さな十字架に見立てて句をよんだひともいる。

ところが、花が八重という変り種のドクダミがある。
通常が「一重まぶた」なら、
こちらは「二重まぶた」ならぬ「八重まぶた」。
一見華やかそうだが、
花から下は、一重のドクダミと同じなので、
遠目には、相変わらず不幸がお似合いだ。

わが家では、鉢植えにしておりますが。

6月6日(日曜日)

●ハンググライダー
関宿の利根川河川敷・滑空場から飛び立ったハンググライダーが、
エンジン音を響かせ関宿城上空を飛んでいた。
操縦していたのは中年男性。
ときおりエンジンを停止させ鳥のように舞っていた。
気分よさそう。




この日、熊谷の河川敷から飛び立とうとした
ハンググライダーがバランスを崩し墜落。
10mほど上空からたたきつけられた初老の男性が死亡した。

●花の後
梅雨に入ると庭の雑草刈りもままならず、油断すると徒長している。
晴れ間が続くうちにせっせと鎌を使う。

小径がさっぱりすると、これを維持しようと作業にもつい熱が入る。

いっとき咲き誇っていた花は、盛りが過ぎ姿を変える。
まさに、花の命は短くて…
ニゲラをクローズアップしてみると、
ちょっと時計草に似た複雑なかたちをしている。
花が終わると球形の袋状になる。
それが枯れると種がこぼれ落ちる。
来年は、さらに多くのニゲラがさくことになる。


蝶が舞っていた。
青、赤、白…鮮やかな花があるのだが、
淡いピンクの小さな花がお気に入りのようで
羽根を閉じてじっとしていた。
飛び立つ瞬間をとらえることができた。


花にかなり寄ってみた。
これも複雑な自然の妙。
虫を誘うさまざまな仕掛けがあるのだろう。


6月5日(土曜日)

●梅雨間近
小さな庭と菜園が美しい表情を見せている。

独特の匂いで敬遠されるドクダミが白い可憐な花をつけた。
地下茎であっという間に増えるので、
雑草とともに刈り取っているのだが、
この花を見てしまうと一掃するわけにもゆかず、少し刈り残してある。

食べごろのジューンベリーに対し、ブルーベリーはまだあおい。
例年通りたくさん実をつけているので、夏にはジャムになる。

ナスは、文字通り茄子紺の花をつけた。
4本しか植えていないのだが、土地の方に教えていただいた方法ならこれで十分。
10月過ぎまで収穫が楽しめるだろう。

久々に種から育てたツル性インゲン。
ジャックと豆の木のように上へ上へと伸びているが、そんな長い支柱はない。
どうしようかと思案中。

6月4日(金曜日)
●ジューンベリー

ブルーベリー、ブラックベーリーはよく聞くけど
ジューンベリーつ〜のは2年前に知った。
昨年少し実をつけたが、ことしは倍の花が咲き結実した。
名前の通り、6月に赤い実が熟す。
まだジャムにするほど多くはないので、
ときおり2〜3粒とって口に入れている。
少し酸味があるけど甘くて結構いける。
ヨーグルト、アイスクリームのトッピングにいいかも知れない。

6月3日(木曜日)

●代表選
顔が突然消えてしまった民主党は代表選に向けて迅速に動いている。
菅氏は下馬評どおりだったが、
無風選挙をよしとせず、対抗馬が立候補表明を行った。
「タルトコ」
ん?
まるでなじみのないお名前。
外人姓のような響き
どんな文字かと思いきや「樽床」と表す。

松下政経塾出身で前原氏らと同窓だそうだ。
もっぱら政策より党務に携わっていたらしい。
今まで、縁の下の力持ちだったが、
ここにきてマスコミへの露出度が加速している。
末は幹事長か大臣かというポジションなのかな。

寄合所帯の民主党は、さまざまな派閥、おっち違ったグループがある。
きつい拘束力ではなく、掛け持ちしている議員もいるという。
唯一、親分子分の雰囲気があるのが小沢グループみたい。

小沢氏は相変わらず影響力があるようだが、
そのイメージを払拭するために代表選の候補者選びに苦慮しているようだ。
小沢氏に距離を置く管氏は前原グループ、岡田氏の支援をとりつけた。
一方、樽床氏は、どちらかつ〜と小沢氏に近い議員たちが応援する。
これではまずいと、タルちゃんはクリーン民主党再生を力説する。

管氏の順当勝ちになるとは思うが、
タルトコという名前は多くの人の耳にこびりついて離れない。
売名、とはいいませんけどね。

一夜明けて、鳩ちゃんはサバサバした感じ。
8ヶ月ご苦労さま。
残る議員期間を有意義に活動してください。

彼がぶちあげた温暖化防止の壮大な計画は
すっかりかすんでおりますが、あれの始末はどうしてくれるの?

6月2日(水曜日)

●鳩ちゃん退陣
昨日までは不透明だったが
本日午前、国会内で緊急・民主党両議院総会の席上、
鳩山首相は辞任の意向を表明した。
返す刀で、小沢幹事長へ辞任を求め了承された。
さらに、政治資金でつまずいた北海道の小林議員にも「あんたも早く辞めな」と。

普天間問題、社民党との連立崩壊、政治資金が辞任の理由だが、実は7月の参院選。
このままでは、大敗北との危機感から。
以前のようなクリーンな民主党になるため、
金でつまずいた連中を「道連れ」に。
といっても鳩山、小沢両氏は役を辞するのであって議員をやめるわけではない。
北海道日教組から資金を仰いでいた小林氏は職を失い、ワリを食うことになる。

鳩山氏は演説のなかで
「国民が徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった」と、
国民にも辞任の一因がある、と責任転嫁している。
「それは私の不徳のいたすところ」と続けたが、
もっと支援してくれればこんなことにならなかったという恨み節。

この期に及んでよく言うよ。

冒頭では「国民のみなさま」と言っていたが、この段では「国民」。
日ごろは過剰な謙譲語を使う人なのに。
呼び捨てにするとは、相当ドタマにきていたのだろう。
勝手な言い分だけどね。
※訂正です
ニュースステーションで鳩山氏の演説を聞きましたが、
「国民」と呼び捨てにせず、「のみなさんが」と言っておりました。
失礼いたしました。
さらに、夕方、「次回の選挙には出馬しません」と早々と引退宣言。
衆院選はまだ先なのに、今から言うこともないと思うけど。

辞任の挨拶こそ慎重に行わなければならないのに、このありさま。
だから、あなたは嫌われる。
心身症にならないだけよかったよかった。

石原都知事などは
「演説を聞いていたが白々しい。自業自得」と切り捨てた。

6月1日(火曜日)

●撮るだけ
35mmフィルムカメラの頃は「写真を撮る」といえば「静止画」のことだったが、
デジタル時代になり動画もカバーしているので、
「静止画」「動画」と正確に言わなくてはならなくなった。
さらに、手ぶれ防止機能、笑顔検出やペット検出など
シャッターを押すだけで被写体のベストシーンを撮すという、
バカチョン時代になっている。

仕上がりをイメージしながら被写体に向かうというのもカメラの楽しみだ。
高機能カメラになると、従来のようにシャッタースピードや絞りを
自分で設定して撮影できるが、多用しているのはマニアだろう。

日本では携帯電話も本来の「話す」という機能に、数多くの機能が付加されている。
なかにはほとんど使ったことのないものもある。
「幕の内弁当の経済学」(だったか)つ〜本があった。
小さな容器にいろいろ詰め込むのは伝統的に日本人好みなのだそうだ。

それが災いして、特に携帯電話は国内でしか通用しない。
つまり高機能でも国際競争力を失うという「ガラパゴス現象」を引き起こしている。
世界シェアでは北欧、韓国の後塵を拝している。

デジタルカメラのシェアは日本勢が独走態勢だが、
米国Kodak、西独Licaが、
パソコンで言えばWindows対Macくらいの比率で存在する。
Macのシェアは小さくても熱狂的なファンに支えられているように、
戦前からの高級機イメージでLica党という層が健在だ。

LicaはPanasonicから技術提供を受けている多機能コンパクト機種があり、
赤いライカマークがついて値段が高くなっている。
「この紋所が目に入らぬか」である。

最近、ライカ技術陣が作成した「X1」というコンパクト機が登場した。
往年のライカVを彷彿とさせる外観だ。
この機種は35mmフィルム時代の機能のみを搭載する。
つまり、ズーム、動画、手ぶれ防止機能などない。
レンズは単焦点レンズのエルマリート24mm F2.8。
35mm判の36mmに相当する広角レンズ。
デジタル一眼で使われるAPS-Cサイズの大型撮像素子を採用しているので解像度は高い。

広角レンズは結構使いやすい。
少し絞っておけば被写界深度が深く、スナップ用に最適で、
35ミリ一眼レフを使っていた頃は常用レンズだった。
バシャッと落ちるフォーカルプレーンシャッター。
捲き上げノブを素早く動かしシャッターを巻き上げる…
この一連の動作がフィルムカメラ撮影の醍醐味だった。
今はこんなメカニカル動作がないので、
電子シャッター音のみ。
味気ないことおびただしい。

で、ライカX1だが、
昔のテイストを追っているのだがレンジファインダーがないのは寂しい。
軍艦部ないので間の抜けた感じ。
ポップアップストロボが円柱というのも、なじめない。
レンズの鏡胴が黒なので安っぽい。
価格は20万円超という。
名機M3の流れを汲むMシリーズは60万円超。
その下位機種なのだろうが、
特段ライカに思い入れのない向きは
少し足してミドルクラスの国産デジタル一眼を購入した方がよさそうに思える。
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