田舎三昧の生活と意見

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●吉太郎童謡集

■Contents■
01唐突
  早朝放送
02真相は?
03言いたい放題
04フロリダまで
  新ブラウザ
  WBC
05お祭り騒ぎ
  新兵器
  燃費高騰
  揃い踏み
06羽
  朝から
  壁
07新方式
  ふりかけ
  欠如
08韓国歴史映画
  明暗
  民主党
  ぎょうざPatr2
  辞任
  ぎょうざ
09茶番劇流行り
  近隣の合併事情
  ごり押し
10近隣の合併事情
  なす
11定番
  朝の定番
12稀代の悪
  ロシア産相撲取り
133等大臣
  迷走
14昭和20年9月
15 61年前
16超豪邸
17規制強化
18贋(にせ)
19GPS
20流産
21悪戦苦闘
22Googke
23新潮流
  高齢者とデジタル一眼
24スミソニアン
  あぶない市町
25新住所
  ガラパゴス現象
26引退
  孤高の名機
  新市名
27秋野菜
28自由律俳句
  隣りの首長選
  失言3連発
29攻防戦
  風力発電
  中山発言
30こころざし


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9月30日(火曜日)
●こころざし
麻生内閣は首相を筆頭に多くの「世襲」議員が閣僚に名を連ねている。

小泉元首相も次男に跡目を継がせることにした。
首相時代の威勢のよさは影をひそめ
「息子に継がせる、普通の親父ですよ」と、煙に巻いていた。
「変人」ではない、といいたいのだろうが、

政治家は「商店」「商売」になったか。
ところが江戸の大店はそんなことをやらなかった。
跡取り息子に経営の資質がないと、娘に才覚のある婿をとり後継者にした。
娘がいないと優秀な養子を迎えて店の存続・拡大を託した。

政治家養成機関「松下政経塾」の故松下幸之助氏は、
入塾にあたり、
「親や親戚に政治家がいるか」
「いいえ」
「よろし」
「では、実家は金持ちか」
「いいえ」
「なおよろし」
という按配だったそうな。

明治革命を達成したのは上級武士ではなかった。
それまで、藩で冷や飯を食っていた下級武士だった。
薩摩藩の西郷、大久保はその典型。
松下村塾の塾生も貧しい武士が多かった。
彼らには家柄はないが理想と志があった。

政治家は次の世代のことを考え
政治屋は次の選挙のことを考える、と
誰かが言っていた。

麻生首相は吉田茂を彷彿とさせないが、
偉大なるじいさんのことが常に頭にあるらしい。
型破りな所信演説や冒頭の物言いにそれが散見されるとか。

支持率は今のところ50%を割っているが、
解散に向かって突っ走っているとはいえ
少しは腕前を見てみたいものだ。

◎民主党の財源確保に、省庁の埋蔵金、役人の賃金カット…とほほ
  地方行政ではないのだよ。
  素人でさえこんな隠し球のような方策は考えないだろう。
◎米国の金融危機に政府は最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金投入しようとしたが
  あえなく否決された。
  金融界の高給ぶりはつとに有名。
  大統領の年収は40万ドルだが、ゴールドマン・サックスのCEOの収入の2日分でしかないとか。
  超豪邸に住み優雅すぎる生活を送っている奴らの経営失敗に、なんで税金を投入しなくては
  ならないの、という国民の反発をくらった結果という。
  日本は、米国より額は少ないが、公的資金を投入して金融危機を回避した。
  国民は別段抵抗しなかった。
  お陰で金融界の偉いさんたちの暮らしぶりは変わらない。
  低金利で国民は相変わらずあえいでいる。
  小泉時代の政策に耐えている。
  壊し屋純ちゃんは引退し、ワインとクラシック、
  ときどき政治のご意見番という優雅な暮らしが待っている。

9月29日(月曜日)
●攻防戦
いま宮代町議会では合併協議会設置に向けて14名の議員が一進一退の攻防戦を展開している。
実質は議長を除く13名だ。
昨年の住民意向調査で多くの町民が望んだ春日部市との合併枠組みを尊重する議員は7名。
従って全員が手を上げれば過半数を超えるので、すんなり通過するはずだったが、
反対派議員が、重要問題を軽々しく通過させるべきではないなどと喧々諤々。
結局10月3日まで引き伸ばされた。

1市2町合併推進に反対するのは、議長、共産党2、民主党2、元助役、元町長立候補者女史の7名。
この中には、合併第1幕時、1市3町合併協議会に所属していた方もいる。
議員になったとたんに転向した。
町会議員選では春日部向きの態度を示していた方は、当選し議長になったとたんに転向。
選対委員長の面目丸つぶれという結果になった。

もっとも、お隣の前町長は、旧1市3町合併推進の先頭に立っていたが
宮代の反対で破綻したら、2町合併に全エネルギーを傾注しはじめた。
政治家の変節は日常茶飯事なのだ。
だが、こうした「不見転」ぶりを有権者はどう判断するか…

議長は埒外だから反対議員は実質6名。阻止するにはブが悪い。
従って牛歩作戦で引き伸ばすしかない、というわけ。
(みんな、おいらが可愛いからね)

2町合併派、単独派は危機的状況にある。
こういう背景もあり、「田舎三昧」の掲示板に2町推進の旗手がなりふりかまわずの
「特攻隊」的な書き込みを行ったのもむべなるかな。
(全て削除しましたが)

10月3日に新たなる大きな1歩が踏み出せることを切に祈る。

●風力発電
小中学校に設置された23基の小型風力発電装置がほとんど使い物にならないとして
つくば市は業務委託先の早稲田大と、風車を製造したイーアンドイー(大阪市)に約3億円の
損害賠償訴訟を起こしていたが、本日東京地裁で判決が出た。

早大に約2億円の支払いを命じ、「発電量達成を保証したとはいえない」として、
メーカーへの訴えは退けた。

裁判長は、早大について、「期待される発電量が得られないことや、風力発電機の消費電力が発電量を大幅に上回ることを知りながら、市に説明しなかったことは契約上の義務を怠ったことに当たる」と指摘し、賠償責任を認めた。

市側についても「担当者は事業が実現不可能と知らなかった」としながらも、「慎重な検討を迫られる材料がそろっていたにもかかわらず、早大側の調査結果をうのみにした」と落ち度を認め、賠償額を3割減額した。



いい加減なデータを提出してその気にさせた早稲田。
そのデータの嘘を見抜けなかったつくば市。
3億円の損害賠償に対し2億円の賠償命令。
1億円の差はつくば市の「落ち度」になってしまった。



問題の小型風力発電装置だが、おなじみの大きなプロペラのあるタイプと異なり、
円筒形の回転部分がある見慣れない形式。
言われなければ、風力発電装置とはわからない。



ダリウス・サポニウス風車というのだそうだが、
製造元のイーアンドイー株式会社のサイトには他の方式にくらべ「いいことづくめ」の記述がある。
しかし、つくば市ではさんざんな結果となってしまった。
税金の無駄遣いと市民から突き上げをくらいそうだが、裁判に勝訴し多少は面目を保った。
早稲田大学はこれを不服とし提訴するそうだが、
「使い物にならない」という厳しい現実をつきつけられているのに、面子だけで闘おうとするのか。
栄光の早大にキズがつくのがいやなだけだろう。



同じタイプの発電機は、なんと、わが町の庁舎入口に「自然にやさしい」シンボルとして
新庁舎の目玉装置の一つとして採用された模様。

さらに、同じ町内の日工大にも設置されていた。

当初、この異形の発電装置は日工大によって開発された、と聞いていたのだが
実際は早稲田大学だった。

庁舎入口の装置は、狙い通りの発電を行っているのだろうか。
たまにその前を通るが、いつも居眠りしている。
実績のある太陽発電パネルのほうがよかったんではないかな?

当然、風と日光の効率を比較して「風」に決めたのだろうが、
イソップ物語「北風と太陽」では、太陽にブがありましたが。

つくば市同様、先方から出された仕様書の「嘘」を関係者が見破れなかったということはないのか。

つくば市は23基、宮代町はたった1基。
「くず鉄」にするよりモニュメントとして残すほうが安い、なんてことはないのか。
以前、議会の一般質問があったような気がするが、すんなり通過。
今回のつくば市裁判の結果をみて、再び費用対効果を精査する必要があるのでは。

●中山発言
わずか5日で辞任した中山国交相。
彼の失言のうち、成田、単一民族に関しては謝罪したが日教組問題はそのまま。
ますますトーンアップしている。

日教組といえば、卒業式の国旗掲揚、国歌斉唱をボイコットすることで知られている。
愛国教育につながるとでも思っているのだろうか。
日本は中国、韓国など他国に侵略された国家のように徹底した民族・愛国教育は行われていない。
日の丸が振られるのはスポーツで外国との試合が行われたり、皇室を迎える場合などに限られている。
だが、国を愛する心は公徳心とともに幼い頃から精神に植えつけておく必要がある。
卒業式の儀礼でめくじらをたてるなどおかしい。
最近教師の破廉恥罪が頻発しているが、生徒を教え導く彼らの生活をまずただしていただきたい。

日教組は戦後間もない昭和22年に結成された。
勢いがよかったのは昭和30年代頃までで組織率は80%。
昨年は28.8%まで落ち込んでいたとは知らなかった。



企業でも労組の組織率も低下しているようだ。
若者の個人主義が浸透しているかららしいが、
例えば労組が勝ち取ったベアなどは受け入れてしまう。
闘いは組合員にまかせて、勝ち取った「果実」はいただきます、というわけだ。
こういう手合いが一番腹立たしい。



高組織率を誇った頃の日教組は特定政党同様、「反対」労組だった。
勤務評定NO、全国一斉学力調査NOという具合。
だから、この組織に批判的な保守系年配議員は多い。
中山前国交相もそんな思いの一人なのだろう。
だが、公の場所で公人が口にすることではなかった。
今後、賛同する議員とインフォーマルな会合で気持ちをひとつにすることは、おやりください。

9月28日(日曜日)
●自由律俳句
山頭火、尾崎放哉が有季定形俳句に対する自由律の旗手として知られている。

たまたま夕方NHKハイビジョンで「若さとはこんな淋しい春なのか〜住宅顕信のメッセージ〜」を見た。
9月16日オンエアの再放送ということだった。
初めて聞く名前だった。
難病に冒され早逝した自由律の俳人だった。
住宅と描いて「すみたく」と読む岡山県の人だ。
名前の「顕信(けんしん)」はイメージどおり、発病を予期して仏門に入ったわけではないのだろうが、
彼は得度していた。

彼の自由律が若い人の間で話題になっているとは、ち〜とも知らなかった。

5・7・5の文字数で季語が入る、という江戸以来の伝統的な俳句に対し
自由律は荻原井泉水により東洋哲学を基に実作と理論づけが行われた。
花鳥風月の俳句に対し自由律は心の叫びというような内容の句(といってもいいのかな)が多い。

伝統・権威の俳句より自由な短詩の形式と、時代の閉塞感に覆われていると感じる
若い層に人気があるのはむべなるかな。

住宅顕信は昭和36年(1961年)3月21日〜 昭和62年(1987年)2月7日)という25歳の短い人生。
血液のがん、白血病だった。

中学卒業後、調理学校に入り厨房に入る。
職場で知り合った4歳上の女性と16歳の彼は同棲するという早熟ぶり。
その後その女性と結婚(別の女性という記述もある)。
結婚前頃から仏教に傾倒、仏教学校の通信教育を受け、西本願寺で得度した。
料理人から若くして仏門へ方向転換。
このあたりも常人ではない。
結婚翌年に発病。妻側からの要求で離婚。誕生した男児を引き取り入院先の岡山市民病院で
子育てを行う。
当然、実家の援助は大きかったのだろう。
入院してから自由律の句作を開始する。

尾崎放哉を私淑し影響を受けた。

尾崎の句
 咳をしても一人
 墓の裏に廻る
 足のうら洗えば白くなる
 肉がやせてくる太い骨である
 いれものがない両手でうける
 考えごとをしている田螺が歩いている
 こんな良い月ひとりで寝て見る
 春の山の後ろから煙が出だした(辞世)

住宅顕信の句
 面会謝絶の戸を開けて冬がくる
 冬の長い影おとして歩く
 今日がはじまる検温器のふたとる
 どうにもならぬこと考え夜が深まる
 毎日たいくつなみかんがごろごろ
 泣くだけ泣いてしまった顔
 窓に雨がけむる明日への不安
 さめて思い出せない不安な夢
 薬が生涯の友となるのか今朝の薬
 エレベーターの顔の中のひとつの顔
 ぼんやり麻酔の効いている窓の昼月
 地を這っても生きていたいみのむし

 焼け跡のにごり水流れる
 立ち上がればよろめく星空
 春風の重い扉だ
 一人の灯をあかあかと点けている
 月明かり、青い咳する
 風ひたひたと走り去る人の廊下
 月が冷たい音落とした
 水音、冬が来ている
 ずぶぬれて犬ころ
 夜が淋しくて誰かが笑いはじめた

目に見える句、観念的な句。
彼の句はすべて病院のベッドの上で詠まれた。
句を詠んだのは、病床にあった2年8ヶ月の間。
句集に載せられた句は281句。

テレビ番組では、彼がベッドの傍らにいる愛児を撮影するシーンがあった。
病室は当時の雰囲気をそのまま再現したらしいが、
彼のカメラはCanonデジタル一眼レフEosKiss。
あの時代に、まだそのカメラは存在しておりません。

●隣りの首長選
蓮田市との合併をすすめる白岡町。
町長の引退表明で、11月16日に投開票が行われる町長選に
現職町議3名が出馬表明。

このタイミングでは合併関係が最大焦点となりそうだが。
大同小異では差別化が図れない、と
サプライズ公約を掲げる方もいるのか興味のあるところ。

●失言3連発
ほやほや麻生内閣の中山国交相が早々と辞任。
在職5日間、という歴代スピード辞任2位の記録。
この人、以前から失言癖あり。
以前も「公人と私人の区別をしなくては」と弁解していたが、
今回も公人としての席上で私人発言。
まるで反省がない。

今回は記者インタビュー席上で
「(成田空港反対運動は)ごね得というか、戦後教育が悪かった」
「日本は内向きな単一民族」と発言。
さらに「日教組の子供なんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」
と、失言3連発。

失言症の麻生首相も真っ青の暴言。
すぐさま野党から辞任、任命責任の大合唱。
自民党内からも11月の衆院選にマイナスの声噴出。
で、発言責任をとった次第。
だが、中山前国交相は意気軒昂。
「何とか日教組は解体しなきゃいかん。日本の教育のがんである日教組をぶっ壊す」
などと再び日教組批判を展開。

「ぶっ壊す」などと引退表明した純ちゃん発言の二番煎じ。
迫力ありませんね〜。

中山氏の奥方は、以前から拉致問題に取り組んでいる中山恭子首相補佐官。
夫婦で内閣に顔を出していた稀有なそんざい。
辞任は「女房と相談して…」などと言っておりましたね。

物腰柔らかでも芯のありそうな恭子女史に対し単細胞の旦那。
東大法卒、大蔵官僚から政界入りした人物だが、
こうも良識、見識が欠如していては早期退場でよかった。

日教組問題は、ぜひ場外乱闘してください。

9月27日(土曜日)
●秋野菜
なす、ピーマンは相変わらず実をつけている。
8月から毎朝なす3個、ピーマン4個を軽く味付けした温野菜仕上げで食している。
ときどきベーコン、ブロッコリ、小松菜なども加えている。
いささか飽きるかと思ったが絶妙な味なので定番となってしまった。

いままでどちらかといえば嫌いな野菜だったが、
わが人生で今年ほどなすを食べたことはない。

トマト畑を耕し畝をつくり大根を植えた。
NHK教育で放映している野菜番組で寒冷紗のかけかたを見た。
家人がジョイフル本田で材料を買出し。
売り場で、番組を見て購入する人が多い、と言われたようだ。

菜園は近所の猫の通り道。
すでに、一部畝が壊れていたので補修して種を播きなおす。

畝にトンネルの骨組みを作りそこに覆いをかける作業だが、実は初体験。
畝の間隔が狭かった。来年の反省点。

午前中の2時間程度で終了。
なかなかのできばえ、と自画自賛。
発芽、間引き、収穫…
うまくいけばこの菜園から40本の大根が収穫できる、はず。

隣はチンゲンサイ、小松菜。
家人はカブも、というが小生この野菜大嫌い。
しかし、自分で作ったものなら食べるのかも。

9月26日(金曜日)
●引退
小泉純ちゃん電撃引退声明。
改革という名の破壊者は自分が所属する自民党をも「ぶっ壊す」と吼えていた。

その後の2人の宰相は破壊者の尻拭いに果てた。
一将成りて万骨枯る…

あろうことか、次男を跡目に据える。
正体見たり枯れ尾花。

本人は80まで政治活動は行うとも。
隠居して世直し。
水戸のご老公気取り。

●孤高の名機
ボックス型のカメラ全盛にあって、1925年横長小型カメラがドイツで誕生した。
日本に紹介されたのが、その翌年というからきわめて早い時期だった。
日本中を熱狂させた飛行船「ツエッペリン号」とともにやってきた。
初期型モデルAは距離計はなくファインダーだけだったが進化を続ける。
1938年、ライカVbは旧型の最終モデル。
1940年、ライカVcは材質が板金からダイキャストになり
距離計、セルフタイマーなどが搭載される。

日本でもライカ党と呼ばれる熱狂的な愛好者が誕生したが、
高価な輸入品であり、所有できるのは高額所得者だった。

ライカの発展は、ナチスドイツが国会で第1党に上り詰めてゆく時期と符号する。
やがて、第二次世界大戦が勃発し、ドイツは機甲師団による電撃作戦でヨーロッパを蹂躙する。
宣伝相ゲッベルスは戦争の記録を熱心に行っていた。
当然、映画とともに写真もあるので、ライカが使われていたに違いない。
が、これまで、ナチスの戦場カメラマンに関する記事にお目にかかったことはない。
ライカの社史でもナチス御用達という「汚名」は隠したがるだろう。

戦前のヨーロッパ、アメリカ、日本でライカを愛用した有名プロ、アマは大勢いる。
戦時だけでなく平和時の市民生活が大量に残されている。

日本の精密工業は早くからライカ型に照準を合わせていた。
敗戦によりそれまで軍に光学機器を納めていた企業が平和産業として
カメラに目を向けるのは当然だった。
昭和20年8月以降、おびただしいライカコピー機が出現する。
現在の中国を笑うなかれ、である。
群雄割拠の時期を経てNikon、CANON、旭光学、富士、小西六などが残った。

で、日本の35mmカメラが全盛期を迎える。
特にNikonは世界中の報道カメラとしてライカに伍して使われ世界のブランドに成長する。
そのうちコンパクトタイプの35mmカメラ、使い捨てカメラなどが続々登場。
写真は国民の趣味として定着。

ライカの影響を受けたレンジファインダー式35mmカメラだったが、
ペンタプリズムを搭載した一眼レフが誕生した。
当初は紆余曲折があったものの、日本を代表する精密製品に成長した。

戦前、戦後を通じヨーロッパ、アメリカにカメラメーカーは多数存在したが日本製カメラが世界を席捲。
ヨーロッパのライカ、アメリカのコダックなどを残しほぼ壊滅した。

集積回路の時代を迎え、日本は一眼レフの露出計などにいち早く搭載し技術を蓄積してきた。
そのうち、カシオが液晶画面を搭載したデジタルカメラを発表。
当初は家電系メーカーが競ってデジタルカメラを発表していたがカメラメーカが追従。
コンパクトデジタルカメラは熾烈な競争を展開する。
こうした中、CONTAX、京セラ、ミノルタ、Konicaなど次々に脱落していった。

Canon、Nikonはデジタル一眼を発売したが一般ユーザが気軽に購入できる価格ではなかった。
次第にコンパクトデジタル市場が飽和状態になり、
カメラメーカーはコンデジの高級クラス帯に低価格デジ1を投入しはじめた。
今ではプロ用高級カメラから入門用普及価格帯カメラまでラインアップが豊富になってきている。



レンジファインダーを固持し続けたライカは、外観はそのままで回路をデジタル化したM8を発表。
最低価格は60万程度で、交換レンズをそろえれば軽く100万。
以前からのレンズも使えるので古くからのライカ党は
クラシックカメラのテイストをもつデジタルカメラを享受できる。

さらに、ペンタプリズムのあるデジタル1眼「S2」を発表した。
画像センサーは35mm版振るサイズより60%広い。
画素数は3750万ピクセル!、筐体は防塵防滴設計の金属製。
モンスター級だ。たぶん価格もブランドネームと機能に比例するだろう。
が、デザインは鈍重だ。



先日遭遇した高齢者高級デジ1軍団といえどもライカを所有している方はいなかった。
モンスターバイクのハーレ・ダビットソン愛好者は集団でデモることを好むが
ライカ党の面々が集団で撮影会を開催したというような話は聞いたことがない。
相変わらずレンジファインダーのMシリーズが人気があるように、
ライカオリジナルではないデジ1は邪道と考えているのかもしれない。
孤高の愛好者のように思えるのだ。

●新市名
昨日、蓮田市・白岡町の第4回合併協議会会議が
白岡町役場で開催され、新市名の協議が行われた。

普通、市と町の合併では市側に多少発言パワーがあるように思えるのだが、
蓮田市、白岡町のケースは町側優位で展開している(ように見受けられる)。
前回、合併第1幕では蓮田・白岡・菖蒲の新市庁舎を白岡町に持ってきた。
新市名「彩野市」で13万5千の新市が誕生する予定だったが、平成17年1月破綻。

菖蒲町は久喜市との1市3町枠組みへ鞍替え。
新しい相手と蜜月中。

1市1町となった蓮田市・白岡町枠組みでは、白岡町の発言力が一層強化されたか。

新市名「白岡蓮田市」で了承された。

前回の反省から住民から新市名を募ることはしない。
中野市長・濱田町長が協議して原案を作成。
2人の間でどのような会話が行われたわからないが、
「白岡蓮田市でいきましょう」となって、
協議会に提案、会議で承認された。
通常なら、「蓮田白岡市」と市の名前が先にくるのが順当と思うが、
また、白岡町の強硬姿勢(?)が発揮された模様。

当面、新市事務所(庁舎ではない)を現蓮田市役所におく。
一般的には、本庁舎、総合支所となるところだが、
蓮田庁舎、白岡庁舎と呼称する。



蓮田市人口9月現在6万4千147人。
白岡町4万9千758人。

蓮田市は市としては小規模。
白岡町は町としては大規模。
(ちなみに宮代町は3万4千人)

幹線道路、JR路線、工業団地をかかえ財政も安定し人口増も著しい白岡町は「昇り竜」
一方、蓮田市は停滞気味(?)
そんな事情を反映してか、白岡町は有無を言わせない発言力(のように見える)。



周辺の合併は急速に進展しているが、共通するのは行政主導。
住民にフィードバックしていたら「まとまるものもこわれてしまう」。
首長、議会が先頭に立ちゴールに向けて疾走している。

住民の声が聞こえてこないのが不思議だ。

そこへゆくと、宮代町は住民自治を標榜する「主権在民」の自治体。
行政は住民の公僕として機能する。
住民内で己の方向と異なる動きをしようものなら「議会制民主主義の崩壊」などと建前論をふりかざす。

1市2町、2町、単独とそれぞれの思いがあって当然だが、
小さくまとまろうとする人々には、
地域の発展よりセクショナリズム、自己保身の影が見えるのが残念だ。

9月25日(木曜日)

●新住所
昨日久喜市を中心とする1市3町合併協議会が開催され、
新市の住所表記が事務局提案内容で了承された。

同じ住所名がある場合久喜市内はそのまま。
3町は昔の町名が頭につくようだ。
菖蒲町小林->久喜市菖蒲町小林
栗橋町南栗橋->久喜市南栗橋
鷲宮町上内->久喜市上内



宮代町が春日部市と合併した場合
宮代町中央->春日部市宮代町中央or春日部市宮代中央
宮代町山崎->春日部市山崎

1つくらい昔の名残りがあってもいいのかもね。

いかんいかん。ないものねだり。
明日のことは一寸闇でおます。

●ガラパゴス現象
新しい言葉を耳にした。
ダーゥインの進化論の元になったガラパゴス島。
途絶した島で恐竜時代の名残の生物がひっそりと棲息している。

工業製品の日本のお家芸「軽薄短小」。
小さな筐体にこれでもか、と機能を詰め込んでしまう。
最近はカメラ、携帯電話、携帯音楽プレーヤーにその傾向が著しい。

1台数役をこなせるから便利といえば便利だが、
ほとんど使わない機能も存在する。
でも日本人はいつか役に立つだろう、と多機能を好む傾向があるという。

それが災いして携帯電話は世界の潮流から外れてしまった。
北欧のNokiaがトップシェアで韓国のサムスンがそれに続くという。

日本でも、機能を絞った年配向け「らくらくホン」というジャンルがあるが
今のところ、若者向けの多機能機にくらべデザインがダサ。
だから購入欲を刺激しない。

小生、昨年から所有する身分になり、小・薄型を使っている。
マニュアルは細かい字がびっしりで読む気にならない。
本体が小さいからシート型ボタンも小さい。
初めは何度も押し間違えた。
最近やっと慣れたと思ったら、液晶画面の大きなものが主流になった。
ワンセグ機能がついている。
電車に乗っている間は便利そうだが、
電話のやりとりができればいい、と割り切って使っている。

デファクトスタンダードを狙える技術を持ちながら
マーケティングの指向するところが違うので、
ガラパゴスに棲む動物のようになってしまった。

9月24日(水曜日)

●スミソニアン
NHK大河ドラマ「篤姫」が人気だ。
9月21日放映の視聴率は26.1%。
最近はこのような高視聴率を保っている。
島津成彬の野望で徳川家に嫁した篤姫と、
公武合体という政治の思惑で徳川家に嫁した和宮。
2人の確執がドラマで展開されている。
ところが、時代は風雲急を告げる。
幕府存続のため嫁と舅が気持ちを通わせことにあたる…
と歴史は伝えているので見る側も安心。

そんなおり、びっくりニュース。
米国スミソニアン博物館に眠っていた江戸末期の駕籠が
篤姫が徳川に輿入れする際に乗ったものだ、と証明された。

スミソニアン博物館のアーサー・M・サックラー・ギャラリーが
1984年にロンドンのオークションで落札したものだという。

なぜ、日本から英国に?
篤姫ら大奥の女性たちは江戸開城の際、大きな調度品は置いたまま退去したと考えられる。
その後、入城した薩長を中心とする明治新政府がそれらを売却したのではないか」と推測している。
ということらしい。

ドラマが人気絶頂のとき偉大な発見。
またまた話題を呼ぶのだろうな。

西郷隆盛、木戸孝允と並んで「維新の三傑」と呼ばれる
薩摩藩の大久保さ〜だが、ドラマにもちょくちょく登場する
彼の孫娘が宰相吉田茂の奥方だ。
そして、吉田茂の孫が麻生太郎ときたもんだ。
新総理太郎さんを遡れば、大河ドラマに通じる!

●あぶない市町
新聞報道
読売新聞社が、全国の自治体の財政健全度について調査したところ、
6市町村が、2007年度決算では、地方自治体財政健全化法で
再生計画の策定を義務付けられる「財政再生団体」の状態にあることがわかった。

その6市町村とは…
既に財政再建団体になっている北海道夕張市のほか、
赤平市、留萌市、積丹町、大阪府泉佐野市、長野県王滝村の5市町村。
北海道が圧倒的に多い。

普通会計に加えて病院や下水道など公営事業会計も含めた
「連結実質赤字比率」が基準(30%)を超えたり、
借金返済の割合を示す「実質公債費比率」が基準(35%)を上回ったりした。

財政再生団体になると、国の管理下で再建が必要になり、財政に“赤信号”がともった状態。
しかし、同法の本格導入は08年度決算からで、3年間の経過措置もあるため、
今後の財政再建努力によっては、再生団体入りを避けられる可能性もある。

このほか、38市町村は、健全化計画策定が必要で警告段階の「早期健全化団体」の状態。
早期健全化団体のうち31市町村は、実質公債費比率が基準(25%)をクリアできなかった。
都道府県別に再生・早期健全化団体数をみると、北海道が13市町と最も多く、
次いで青森(6市町村)、島根(5市町)。



夕張市はエネルギー転換政策で国からの補助金を調子に乗って使い過ぎ。
廃墟化した数々の箱物が瞬時の栄華を物語る。
赤平市も小夕張市のような事情なのかね。
留萌市、積丹町は港湾、観光道路など基盤整備に金をかけ過ぎ、漁業・観光不振かな。
大阪府泉佐野市は関空開業を見込んで過大な設備投資が裏目。
長野県王滝村は立派なスキー場を用意したものの、観光ホテルの撤退で思惑外れ。

全て「誤算」のなせるわざ。



そこへゆくと、首都圏のベッドタウンという側面もある宮代町は
「身の丈にあった」経営だから健全です。
「石橋を叩いて渡らない」精神が浸透しております。
だから、少々の不便は目をつむり住民は黙々と生きている。

町を走る道路が狭くとも曲がりくねろうとも幹線に出にくかろうとも。
駅前が閑古鳥でも久喜や春日部に行けばいいし。
地産地消で安心な地元野菜が食べられるし。
豊かな自然は広がっているし。
リタイヤ、年金暮らしには天国でんな。
若者や納税世代はどう思っているか知りまへんけど。

(学校給食は地産地消の対象ではなかった。
発育盛りの子どもたちが三笠フーズに端を発した汚染米被害を受けていたとはね…
米も野菜も宮代産が使える環境にありながら、なぜ外部を使うのでせうか?
どこからか圧力がかかったのかな?)

将来はともかく、現状維持できればいいやと思っている人が多ければ
合併などなにおかいわんや。

9月23日(火曜日)
秋分の日
お彼岸の中日。
●新潮流
デジタルカメラの進歩は早い。
コンパクトデジカメは手ブレ防止機能、笑顔検出機能などがついて
初心者も簡単にいい写真が撮れるようになった。
今も各社熾烈な開発競争を続けている。
これからどんな機能が搭載されるのか興味深い。

同じ土俵上の開発レースから抜け出したいと思っているメーカーがオリンパス。
デジタル一眼にフォーサーズという規格を提唱していたが、
さらにマイクロフォーサーズ規格を提唱した。

形状はコンパクトタイプで
デジタル一眼のように交換レンズが使える。

コンパクトタイプでもバカチョン・コンデジの上のクラスには
コンバージョンレンズを取り付け広角、望遠、マクロ撮影を行えるものはある。
しかし、撮像素子の小さいカメラにアダプタを取り付けて使うので画質には限界があった。
それをカバーするためにリコーやシグマから高級コンパクトカメラが発売されているが、
レンズは相変わらずコンバージョンタイプ。

オリンパスのマイクロフォーサーズ準拠「レンズ交換式デジタル一眼カメラ」は、
これまでの「デジタル一眼」と違いペンタプリズム部がない。

つまり、従来のデジタル一眼は、各社ともライブビューが一般的になってきたが、
「レンズ交換式デジタル一眼カメラ」は初めからライブビュー専用機。
小型ででっぱりがないので、かなり携行性に優れている。

※外観はコンパクトデジカメ

※交換レンズはコンバージョンタイプではなく、デジタル一眼と同じ。だが、小型。

35mmフィルム時代にオリンパスは似たようなコンパクト一眼レフを開発していたような…

9月23日からドイツ・ケルン市で開催されている「フォトキナ2008」で
松下電器と共同開発のコンセプトモデルのモックアップが展示されるらしい。

オリンパスは昔から先進的な技術指向の企業だが、Nikon、CANONの後塵を拝している。

「明るい暗箱」というNikonカメラの技術を描いた本があるが、
戦後間もなくのNikonはかなりあぶない会社だった。
AsahiPentaxとの特許問題で、明らかにアサペンの特許侵害をしていたのだが、
法の隙をついて開発を継続していた。
そういう会社が一流ブランドになっている。
オリンパスは実直だけに、のし上がれないのかも知れない。
松下電器とフォーサーズ陣営を築いたことで、今後どうなるのか注目だ。

●高齢者とデジタル一眼
お寺に向かう道すがら。
動物公園駅西口からぞろぞろぞろと高齢者、と思われる集団が
役場方面に向かって歩いてくる。
彼らは三脚を持ちカメラバッグを背負ったり肩にかけたり。
等しくデジタル一眼レフをもっていた。
ある人は首にかけ、
超望遠レンズを装着したある人は、小火器をかかえる兵士のようだった。

旧役場跡地にできた小山のある公園に
10名以上の人たちがいたが、みなさん60〜70歳。
高級デジタルカメラの見本市の様相を呈していた。
休日の進修館に集まるのはコスプレ愛好者ばかりではなかった。

それとなくカメラブランドを観察した。
NikonとCANONがほとんど。
アサペン、オリンパス、Sonyは見当たらない。
どれもハイアマチュア用の高級品ばかり。

趣味とはいえ相当のめり込んだ人々の集まりのようだった。

交差点の脇にある地図を見ている人に
「撮影会があるのですか?」と聞いた。

彼はNikonの30万クラスのカメラだった。

進修館で「よみうり写真クラブ」の集まりがあるとのことだった。

月1程度で県版でコンテストの発表があるが、
このクラブの人たちの入選確率は高い。

今回はモデル撮影かな、と思いつつ電車に乗った。
それにしても近頃の年配者はお金持ち。

9月22日(月曜日)
●Google
OSと抱き合わせでインストールされるブラウザ、Eメール、Officeソフト。
Windowsの普及でわが世の春を謳歌していたマイクロソフトだった。

そこへ、わき道から挑戦してきたのがGoogle。
検索エンジンというインターネット時代の必須環境を武器に
Map、Earthという驚天動地のサービスを無料で提供。
画像管理ソフトPicasaは高速でindexをつくりHDD内の画像を管理する。
さらに、Blog環境を提供。
次に7Gという巨大なスペースを提供するGmailを登場させた。
MapにStreetViewという機能を付加。
つい最近、クロムというブラウザのβ版をリリース。

Googleはマイクロソフトの弱点をつきながら挑戦し続けている。

すべて無料のうえ、マイクロソフトが提供する同様のサービスより高速というのがうれしい。

例えば、メールサービス。
Yahooメールは周囲に広告があってうるさい。カレンダーのデザインがダサ。
MSNのhotmailは動作が遅い。新しい環境になってからさらにそれが顕著になった。
GoogleのGmail。付与されるスペースが巨大、添付できる容量は20M。うるさい広告がない。
スケジュール表のカレンダーデザインがすっきりしている。

※広告もなくすっきりしたカレンダー

機能が豊富で使いこなせばかなり便利。
ドキュメントは今のところ英語環境だが日本語入力はできる。

ブラウザ経由でこれらの機能を使うのだから、自宅、出先関係なく利用できる。
スケジュールは共有も可能なのでビジネス利用も可能。

そんなわけで、今まで使っていたEメールに加え、
Gmailを実戦配備しようかな。



2人の学生が始めたベンチャー企業が、
マイクロソフト帝国の牙城を脅かす存在に成長した。
ビルゲイツはソフトウェアでアメリカンドリームを実現した先駆者。

スタンフォード大学で博士課程に在籍していたラリー・ページとセルゲイ・ブリンが
1998年カリフォルニア州メンロパークにある友人のアパートで創業したGoogleは
10年でアメリカンドリームを達成。

日本ではこういう話を聞きません。
一時期話題になったライブドアの「ほりえもん」は、
開発より買収で彼の体形のように太りはじめた。
本業から外れた拝金主義者の末路は哀れなものだ。

9月21日(日曜日)

●悪戦苦闘
ある会社のインターネットBフレッツのコース変更に伴う電話工事に立ち会った。
PCの台数が増えたための措置だった。
終端装置がそれまでのものより大きくなった。
工事の方は次の現場があるのでと、ある事を小生に託して去った。

回線変更によるプロバイダの接続のためのIDとパスワードが変わる。
あらかじめ、メールで通知がきて、そこに示されるWebサイトから
2つの「キー」を確認するのだが、
それをしないうちに工事が終わってしまったので、
インターネットに接続できない状態だった。

1時間後にプロバイダから電話連絡があることになっていた。
パソコン画面にはルーターの設定画面が表示されている。
IDとパスワードをこことここに入力して、確認、送信ボタンを押せばいい、と
工事の方から聞いていた。

やがて、電話の連絡が入った。

さ〜〜てっと、入力すれば開通だ、と操作を行った。
しかし、だめだった。
入力ミスではなかったか、と再度、再々度やっても症状は変わらない。

工事のにいさんは遥か遠くで工事中だ。
コントロールパネルのインターネット接続を確認したが正常に接続されていた。

仕方なくフレッツのセンターに電話して対策を聞く。
向こうはIPアドレスの数値を確認して、
「プリンタネットワークの弊害でしょう。勝手にいじるとネットワーク自体がだめになるので
業者の人にやってもらったほうがいいでしょう」
と、自信たっぷりにいう。

メールが使えないと明日からの仕事に支障をきたす。
事務機器店も休日。

万事休す。
社長は、もとの環境に戻す、といい始めた。
で、工事の兄さんに電話してその旨を伝えた。

夕方、彼らがやってきた。
IDとパスワードを入力し、確認、送信ボタンを押す。
彼は、その作業を伝えていなかった。
画面の左隅に「書き換え」ボタンがあり、それを押さないと作業は終わらなかったのだ!

なんてこった。

以前にも増して快適なスピードでインターネットが使えるようになった。
3時間の悪戦苦闘はあっけなく終わった。

工事の兄さんは仕事で毎日やっているからいいのだろうが、
こっちはマニュアルなしでやっているいるのだから
必須ボタンはわかりやすい場所に配置しておくべきではないの?

9月20日(土曜日)
●流産
政権奪取への地固めか。
民主党が国民新党へ合流を持ちかけた。
一時期はうまくいくかと思われたが合流後の党の名称でひびが入る。
国民新党は、合併したら新しい党名を。
これに対し民主党は難色を示した。
最後は電話で「じゃ、白紙に」と。
あっけない幕切れ。
やはりコップの中の嵐。



規模からすると
民主党は「市」レベル。
国民新党は「町」レベル。

町レベルが市レベルに合併NOをつきつけた。
新市名をつけろ、と。

平成の大合併1幕と酷似する。
こんな事例がごろごろあったような…

政治も町村合併も煮詰まっていなかったことに起因する。

だが、近隣の市町合併は食べごろになってきた。

わが町は、まだ「生煮え」だが。

9月19日(金曜日)
●GPS
福岡県の公園で小学児童が殺害された。
親は子どもにGPS付携帯電話を持たせていた。

母親が子どもを残して公園のトイレに行っていた、わずかな空白に事件が発生。
30分後に、母親が用をたしたトイレの裏手で少年は変わり果てた姿で発見された。

母親の携帯電話は子どもの所在を表示していたがトイレではなかった。
子どもの携帯は発見されていない。



ぶっそうな世の中だから、親の不安を解消するツールとして
GPS機能付携帯少しは普及しているのだろう。

だが犯罪者がその気で襲ったら何の役にもたたない。
だから保護者には申し訳ないけど気休めでしかない、と思っていたら、その通りになった。

今のところ犯人の手がかりはない。
警察は母親をも疑っているだろう。



事件が発生してから少年の通っていた小学校は
大人が監視しながら集団登下校している。

後手だ。

ぶっそうな世の中だから、日頃から地域で子どもたちを見守る必要がある。
のんびりとした田舎の町といえども例外ではない。



女性も護身用に催涙スプレーやブザーをバッグに入れている。
暗い夜道で、狙われたらとっさに対応できないだろう。
危険な道にさしかかったら、バックから取り出し、
いざというときに備える必要があるだろう。

器具の携行とともに護身術を身につける必要があるかもしれない。

事件が起きてからでは遅いのだ。

9月18日(木曜日)
●贋(にせ)
食肉、鶏肉、うなぎ…世の中贋物はやり。
どれもこれも一企業の悪徳で、小さい小さい。

今からさかのぼること60数年まえ。
ナチスドイツは英国経済かく乱のため国家ぐるみのポンド贋札づくりを行っていた。
(現代では、北朝鮮のドル贋造が取りざたされているけど。)
アイデアを出した親衛隊幹部の名前をとりコードネームは「ベルンハルト作戦」。
現在の価値にして1兆円にも及ぶ贋札が流通していたとか。
当然、精巧を極めていた。

ナチスはこのポンド札を英国に持ち込むほか
外国に散らばった諜報員への報酬や、
グランサッソに幽閉されていたムッソリーニ救出の資金などにも使っていたとか。

贋札製造にはドイツ人ではなくユダヤ人があたった。
各地に散らばった強制収容所から印刷技術のある連中を抜擢し
ザクセンハウゼン強制収容所に集めた。
収容所内には印刷工場があり、一般のユダヤ人とは隔離されていた。
彼らは、ベッド、食事なども特別待遇だった。
精巧に作れないと元の収容所に戻される。
作戦が終了したときは秘密保持のために殺される。
どちらにころんでも、絶体絶命の崖っぷちで仕事をしていた。



昨年公開されたドイツ・オーストリア合作映画「ヒトラーの贋札」は、
ベルンハルト作戦に従事し戦後まで生き延びたユダヤ人の著作をもとに制作された。
第80回アカデミー賞で外国映画賞を受賞している。

主人公は「サロモン」といい紙幣やパスポートの贋物を作っていた。
腕は確かでナチス政権下のベルリンで顧客に恵まれ繁盛していた。
もともと画家志望だったが、手っ取り早く金になる闇の道を選んだ。
ちょっとした気の緩みから逮捕され、ユダヤ人だったので強制収容所送りになる。
重労働の間の手すさびに描いたSS隊員の絵が認められ、
労働から外され、隊員の家族の肖像画や壁面のプロパガンダを制作することになった。

あるとき、ザクセンハウゼン行きを命ぜられた。
そこで再会したのがソロモンを逮捕した男で彼はSS少佐になっていた。
そして贋作の腕を見込まれたことを知る。

カール・マルコヴィックスという俳優がソロモン役だが、
最近のヨーロッパの俳優はほとんど知らない。
なんとなく貧相なのだが、精神は男っぽい。

映画の出だしは、戦後のフランス。
ホテルのギャンブルルームで、ポーカーでプロなみの強さを発揮している男がいた。
彼が、ソロモンだった。
その回想で物語が始まる。

ギター、ハーモニカ、ピアノが効果的に流れる。
哀調をおびたタンゴだったりジプシー音楽のようである。
彼らの置かれた不安感を暗示している。

敗色濃くなり、収容所を守るSS(親衛隊)は、
印刷機や原版をアルプスの山岳要塞に移動させるといって運び出す。
兵隊も機材もなくなった。
ユダヤ人たちは殺されることもなく生き延びた。
間もなくドイツは降伏。
同じ収容所の塀の向こうにいた囚人服のユダヤ人たちが、
ナチスの武器を手に塀を壊しなだれ込んできた。
そこには、栄養がゆきとどき、こざっぱりした服を着た贋札グループがいた。
残存するSSと間違われ、あやうく命を落としそうになるが…

一転して、海岸に腰を降ろすサロモンがいた。
戦後のフランス。
そこにホテルのポーカーを後ろで見ていた女が近づく。
シャンパングラスを手にしていた。
やがて、2人きりのダンスが始まった。

最初と最後はよき時代のヨーロッパ映画だった。



印刷機材は実際はオーストリアの湖に破棄されていた。
戦後、引き上げられ、ベルンハルト作戦の全貌が明らかになったという。

9月17日(水曜日)
●規制強化
食品偽装、穀物の流通偽装は目に余る。
口に入るものだけに肉体、精神の健康に悪影響を及ぼす懸念大。
民間企業経営者のモラル向上は当然だが、
責任逃れを図ろうとする
農水症というべきか脳水症状態の阿保幹部のすげ替えはもちろん
関係省庁の綱紀粛正も厳格に行うべきだ。
同時に関係法規の罰則規定の強化が早急に行わなければならない。

年金問題も国民を愚弄するものでしかない。
社保庁の隠蔽体質は論外。
役人の質の悪さを物語って余りある。
改竄、使い込みを行った職員たちは当然厳罰に処すべきだ。
組織変更により、不正を行った者は排除すると言っているが
当たり前のことを、得意気に発表するなどやはり神経がおかしい。

役人と賄賂は今に始まったことではないが、
防衛省の「元天皇」や大分県の教育委員会の「ドン」たちなど、
地位を利用して甘い汁にありつこうとするさもしい役人根性。
叩き上げノンキャリア、人心を理解できないキャリアに顕著のようだ。
どれも「品格」に欠ける。

法規制を強化すれば住みにくい世の中になるが、
為政者や一部経営者がこのような「ていたらく」では、やむをえない。
だが、法整備を行うのは役人なのだから始末が悪い。

9月16日(火曜日)
●超豪邸
敗戦間近、東京空襲があり下町は焼夷弾による大被害をうけ壊滅した。
が、日比谷周辺、芝の豪邸地域は無傷だった。
これは、米軍が進駐したら接収するつもりで意図的に残した。

芝白金三光町といえば昔から都内有数の高級住宅地。
今は白金となり、「シロガネーゼ」というセレブ言葉を生み出した。
この一角に、ひときわ目を引く大豪邸がある。
敷地の周囲を樹木が植えられ、高い塀に囲まれ中をうかがうことはできない。

※外周約578m  約4500坪の豪邸


※広大な敷地に3つの洋館がある。

あるドキュメンタリーを読んでいたら、この家に関する記述があった。



目黒通りをはさんで「都ホテル東京」の向かい側の丘陵をなす一画である。
一方通行の坂道は急勾配で、専心寺という寺を左手にやり過ごす頃には、日当りの良い
高台の道の両脇に、真新しいクリーム色のマンションや一戸建ての家が続いた。
一戸建ての表札には、明らかに日本人ではない横文字やカタカナの苗字が並び、
いかにも高級住宅地という雰囲気が漂っている。時々すれちがう若い奥さんたちは、
ブランド物の小奇麗なスーツ姿で慶応幼稚舎の制服を着た小学生の手を引いて帰宅する
ところらしい。
〜〜
行き止まりの路地を左折し、古い石垣を右に見ながらしばらく歩くと、大きくて立派な門が
あらわれた。
両開きの門と隣にある通用門自体は新しい素材でできたものだが、古いクリーム色のタイルと
石の塀はいかにも時代がかった堅牢さを誇示している。

〜〜
ほとんど坂を上りきったところで、左に曲がる路地があった。
この脇にある古い石塀に「この道行き止まり 三光第五町会」という小さな目印が目に入った。


〜〜
門から正面玄関前には広い砂利道がつづき、突き出しの屋根をいただく大きな玄関がある。
2階には3方向に突き出た窓が2つあって、その上にも小さな窓があるから、3階建ての
屋根裏部屋があるのかもしれない。
英国チューダー様式の洋館は古い建築なのにまだ新しい印象を与えるのは、
完璧に手入れがされているからだった。
〜〜
その奥にはさっきの洋館をさらに豪華にした邸宅が頭をだしていた。
同じベージュ色ではあるがこれは石造りの本格的な洋館である。
正門の上からスレートの屋根と2階が見えるが、全体像は見えないように、
高い石造りの塀と邸を囲む大木の青々とした枝が視界を遮っている。



※行けども行けども高い塀で囲まれている



家の周囲を歩き、かなり詳しくこの家を観察している。



この情報をもとに、GoogleMapとGoogleEarthで豪邸の探索を開始した。



1945年12月6日、キーナン率いる16名の「東京裁判」米検察チーム第一陣は
国務長官専用機「ステーツマン」で厚木飛行場到着。
その日、新橋第一ホテルに宿泊。
8日、マッカーサーを訪問し、キーナンを主席検察官とする国際検察局が設立された。
前日まで大森収容所に収監されていたA級、B級、C級戦犯を巣鴨刑務所に移送。

8日。日本の真珠湾攻撃から4年目のこの日に
米軍の体制固めが一歩前進した。



この邸宅は終戦当時、服部時計店社長の住居だった。
進駐軍により接収され「HattoriHouse」と呼ばれる。
ここに住んでいたのは「東京裁判」の主席検察官「ジョセフ・キーナン」(57歳)と
何人かの検察官だった。

ここで東京裁判の判決文の原文が書かれ、日本国憲法の草案が作られたという
現代史に残る由緒或る邸宅なのだ。



キーナンは米国で犯罪の取り締まりに辣腕を揮っていたためか、
非常に高圧的な性格で「鬼検事」と評され、東京裁判においても、
他の連合国検事達からは非常に嫌われていた。

※肩幅が広く、樽のような厚い胸板をもった男だった。
 鼻は大きくて真っ赤、血色よく、水玉模様のボウタイを好んだ。
 さながら映画「アンタッチャブル」に登場するFBI捜査官のような風貌を備えていたが、
 実際、彼は米司法省特別補佐官時代にマフィアを検挙して名を上げていた。

特にイギリス代表検察官のアーサー・S・コミンズ・カーからは
「彼は大酒飲みで、白とも黒とも判別できないような人物だ」と酷評されている。



このハットリ・ハウスに起居していた検察官たちは、
満州で生体実験と細菌戦の指揮をした石井四郎と731部隊員たちを調べ上げていた。
しかし、彼らは戦犯にならず戦後は医療界の重鎮に納まったものもいる。
GHQとの取り引きによるものだったが、米国、ソ連間の思惑が入り乱れ
水面下ですさまじい駆け引きが繰り広げられていた。



今、HattriHouseは「三光起業」に管理されている。
実態は服部家の資産管理会社でもあり、
精密機器、特に光学機器を作る製造業に投資する「投資企業」という性格をもっていた。

なんとなく胡散臭い企業名だが、資産はすごいんだろな。


服部ハウスのすぐ近くに都職員の住宅がある。
一等地に安い家賃で入居しているのだろう。
都民は知っているのかな。


ドキュメンタリーとGoogle連携で、面白い遊びができますね。

9月15日(月曜日)敬老の日

●61年前
昭和22年の今日、カスリン台風(キャサリン、カスリーン)が関東地方に接近。
16日午前0時過ぎ現大利根町の利根川右岸提が340mにわたって決壊。
午前3時には栗橋町、午前8時には鷲宮町、午前10時には幸手町(現在の幸手市)、
午後1時には久喜町(現在の久喜市)に到達。
濁流の進行速度は決して早いものではなかったが、濁流がどこに流れ、
どこに避難するべきかという情報に乏しかったため、避難はスムーズに行かなかった。

利根川の濁流は庄内古川、古利根川周辺を中心にいくつも決壊を引き起こしながら
17日未明には春日部町(現在の春日部市)、同日夜には元荒川からの水をあわせて
吉川町(現在の吉川市)に達し、現在の中川付近と江戸川に挟まれた地域を流下しながら
18日の夕方には埼玉県と東京都の境界付近である大場川の「櫻堤」(現在の水元公園付近)まで達した。

水は「櫻堤」に堰き止められてどんどんと溜まる一方であり、
これが決壊すれば東京の下町は一気に濁流に飲み込まれる事となる。
そこで、東京都知事は内務省、埼玉県知事、千葉県知事と協議の上、
隣の江戸川右岸提を爆破して江戸川に水を逃がす事を決定。
進駐軍の工兵隊が現場に急行するが、思いのほか堤防は頑強で爆破は失敗してしまう。
そうしているうちに、19日未明ついに「櫻堤」が崩壊。
その日のうちに金町、柴又、小岩付近は水没した。

19日午後3時ごろようやく爆破が成功し「櫻堤」付近の水は江戸川へと流れ始めたが、
同じころ八条村(現在の八潮市)で中川の右岸が決壊、
綾瀬川の東側も水没する。そして20日午前3時に亀有付近でも堤防が決壊し、
夕方には四ツ木付近まで浸水する。金町方面に流れた水は、
20日夕方には船堀付近に到達し、
そこから荒川や旧江戸川を経て東京湾へと注ぎはじめた。


なお、利根川の決壊個所の復旧工事は70日あまりの期間で、
のべ16万人が動員されたという。

カスリン台風の死者は1,077名、行方不明者は853名、負傷者は1,547名。
その他、住家損壊9,298棟、浸水384,743棟、耕地流失埋没12,927haなど、
罹災者は40万人を超え、戦後間もない関東地方を中心に甚大な被害をもたらした。

以上ウィキペディア情報



洪水に遭った地域は、幼少時は金町で過ごし、現在、宮代町に居住する小生には、
なじみ深い町の名前ばかり。
明治生まれの祖父母は結婚後、東京に住んだが、もともと祖父は杉戸、祖母は幸手の出身。
杉戸の実家近くで病床にあった祖父は洪水前に死去していた。

洪水当時、4歳の私は百間村西光院の庫裏に疎開していた。
出征した父親を、母親は実家、群馬県の利根川に面した現千代田町(昔は永楽村)で待っていた。
無事、南方から復員した父親は、都内の家を空襲で焼かれたため親戚を頼って百間村へ出た。
どういう経緯で職を得たのかわからないが姫宮駅から浅草に出て、都電で蔵前まで通勤していた。
カスリン台風はそんなとき襲ってきた。
杉戸駅付近は床上浸水したが、お寺は無事だった。
だが、「裏のいも畑に水が入った」という話は記憶している。

翌昭和23年、親戚を頼って葛飾区金町に家を得た。
小学校の頃、水元公園は遊び場だった。
利根川の水が行き止まった桜堤は、土地では「桜土手」と呼ばれ、水元公園まで桜が植わっていた。
途中、いくつか池があった。
それが、カスリン台風の名残りとも、B29が落とした爆弾の跡とも言われていた。



利根川の増水から決壊、水元に到達し、江戸川に放水されるまで悪夢の5日間だった。

今は利根川にはスーパー堤防が築かれ、江戸川は春日部に巨大な地下遊水地が構築されるなど
水に対する備えは万全だ。
しかし、ときに自然は予想もつかない災害をもたらす。

地域防災が組織された。
今は、もっぱら地震に対する備えだが、洪水も対象なのはいうまでもない。

9月14日(日曜日)

●昭和20年9月
日本は8月15日ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏。
「終戦」と言っているが、正確には「敗戦」。

「負け」を素直に受け入れない姿勢は、三笠フーズの汚染米に対する農水省に
脈々と受け継がれている。


8/28テンチ大佐ほか先遣隊150名厚木到着。
8/30朝第8軍司令官アイケルバーガー准将率いる部隊、厚木進駐。
   午後2時5分、メルボルンからバターン号でマッカーサー元帥厚木到着。

9/02横浜港に停泊した戦艦ミズーリ号艦上で降伏文書に調印
9/08進駐軍、横浜から東京へ進軍
   アメリカ大使館がマッカーサー公邸に
9/09占領軍、日本の管理方針に関する声明
9/10言論、新聞の自由に関する覚書発表
9/11東条英機など39名の戦犯逮捕命令
9/17接収された第一生命ビルに総司令部(GHQ)が移される。
   帝国ホテル接収->将校用ホテルに
   新橋第一ホテル->大佐用ホテルに
9/27午前10時昭和天皇、マッカーサー訪問
   軍事秘書ボナー・フェラーズ准将、副官フォービアン・バワーズ出迎え
   天皇のシルクハットを受け取る。その後マッカーサーと対面。
9/29新聞各紙が天皇と元帥の写真を掲載。
   日本の支配者が現人神からマッカーサーに移ったことを印象付けた
   国民の衝撃は大きかった

10/2元帥、天皇の戦争責任(処刑)を求める各国(主にソ連、英国)の声に立ち向かう意志を固める
   (天皇の誠実さに惹かれたと同時に、日本を円滑に統治しようとするため、天皇を生かしておく)
10/5就任挨拶に来た幣原首相に5大改革を指示
   ・婦人の解放
   ・労働組合の助成
   ・学校教育の民主主義化
   ・秘密警察組織の廃止
   ・日本経済の民主化
11/9荒木貞夫元陸軍大将以下11名の逮捕指令
12/2広田弘毅元首相ら59名逮捕指令
12/6近江文麿元首相、木戸幸一元内大臣など9名の戦犯逮捕指令
   (近衛は12/16服毒自殺)
1946/1/1天皇「人間宣言」



敗戦国日本の新しい統治者になったマッカーサーの9月は忙しかった。
連日何かしら指令が発せられていたのだろうが、
主なものでも上記の如く。

仕事の虫だったらしく、元帥は朝から晩までよく働いた。

日本人をアメリカ人のような国民にするという情熱に支えられていた。
彼の発言、
「(日本国民は)子どものように適応性があり、模範的アメリカ人を作るために
自分に与えられた粘土のようなものである」

自信たっぷりといおうか、傲慢といおうか。

その彼も、米本国との政治的確執、朝鮮戦争での更迭で
1951年4月16日、6年間の日本統治を経て帰国。
米国政界デビューには歳をとりすぎていた。
1964年、84歳でこの世を去った。



夜は虫の声が賑やかだが、63年前も変わらなかっただろう。
国民は不安な日々を送っていたというのに、
旧軍人の中には占領軍にしっぽを振り、進んでGHQに情報提供をした者もいる。
自己保身。
いつの時代も見苦しく嘆かわし。

9月13日(土曜日)
●3等大臣
汚染米で国内は大揺れだというのに
太田農相は12日、BS11の番組収録でアホな発言をした。

工業用の「事故米」が食用に転用されていた問題に関連し、
「(検出農薬は)中国製ギョーザ事件のギョーザに比べ60万分の1の低濃度。
人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。
だからあまりジタバタ騒いでいない」

汚染米輸入の大元締めがこんな認識。
三笠フーズの人面狸・冬木三男社長と同レベルだ。

人体に影響がないのなら、
農水省の食堂で汚染米のメシを出し、大臣が率先して食べ
汚染米を使った焼酎で乾杯していただきたい。
昔、O157事件で、貝割れ大根を食べた人もいるのだから。

こんな鈍い奴が大臣では日本の未来は真っ暗。
任命したのは誰あろう、役職を投げ出しさばさばしているへちま福田だ。
この総理にしてこの大臣。
なげかわし2重奏。

農水相は、これまた丸投げ安倍ちゃん時代からわけありポスト。
なんとか還元水、顔に絆創膏。
自殺、辞任。
指名されたら貧乏くじというポストになってしまった。
太田農相も、口や事務所経費が災いしそうな按配。

●迷走
自民党総裁選も衆院選かと思える街頭演説。
一般大衆にアピールしても大衆は選挙資格はない。
パフォーマンスとしか思えないが、聴衆は先刻承知だ。

小泉元首相が小池候補応援にまわった。
亡霊のように現われためちゃめちゃの元凶の声に
小池元マダム・スシは大はしゃぎ。



新体制の角界も露助関取の造反に苦慮している。

反ドーピング機構の権威ある調査機関の「黒」の判定に
元露鵬・元白露山が相変わらず異議を唱えている。
2人は改めて大麻使用を否定。
大麻成分が検出された尿検査も「認めない」として、処分への不満を明らかにした。

2人の代理人の弁護士は「協会相手に解雇無効の訴訟を起こさざるを得ないかもしれない。
来週には態度を決めたい」とした。

この兄弟も解雇となるとビザの関係で母国に帰国せざるを得なくなる。
プロレスに転向すれば滞在はできるのだろうが。
だが、角界に留まれれば、元幕内若ノ鵬もそうだが、
100万円を超す給金が保証されるのだ。
母国で100万円相当の金額を稼ぎ出すのは兄弟たちも至難の技だろう。
相撲の水は甘いのだ。

彼らは土俵を割っている状況なのだが、
行事・審判の目を盗んで足を入れ体勢をたて直したいのだろう。

弁護士は角界の過去の事件と解雇の事例を引っ張り出す。
「可愛いがり」という名の殺人事件で親方は解雇されたが、
手を下した力士たちは裁判中だ。
殺人に関与した力士が解雇されていないのに、
(たかが)大麻吸飲で解雇は不当などというのだろう。

上の例を今回に当てはめると、
麻薬汚染力士を出した部屋の親方は解雇で、力士は裁判ということになる。
するて〜と、親方の一人は誰あろう、前理事長・北の湖。
元貴闘力の大嶽親方は「とかげのしっぽ切り」されても、
北の湖が解雇となると、角界は大揺れだ。

たぶん相撲協会の罰則規定はあいまいなのだろう。
ケースバイケースで恣意的に裁定されているふしがある。
だから火の粉は親方にふりかかる、ことになる。

外人力士の危機管理は親方の首をつなぐためにも真剣にやらにゃならんね。

9月12日(金曜日)
●稀代の悪
食肉偽装で北海道ミートホープ。
その間、産地偽装、残飯再利用など
次々と食品を巡る詐欺・欺瞞商法がほとんど内部告発で摘発された。

経営者の隠蔽体質に対し、従業員の良心の呵責のせめぎあい。
これまで内部告発は、密告、タレこみといったマイナスイメージがつきまとっていたが、
食の安全の見地から必要な手段だろう。
経営者は「飼い犬に手を噛まれた」と逆恨みするんだろうが、
その程度の認識だから、平気で法を破れるのだな。

※人面獣

大阪・三笠フーヅの錬金術が次第に明らかにされている。
仲介をいくつも経由させ、事故米の実態を隠してしまうという
巧みなマネーロンダリングならぬ、ライス・ロンダリング。
伝票だけを通過させていた仲介者・社は、
汗を流さずうまい汁にありつけるという悪の魅力に負けた。
何かあるなとは思っていた、と仲介の一人が言っていたが、
業界慣行になっているふしがある。

ライス・ロンダリングはモラル低下以前の問題。、
三笠フーズの冬木三男社長は人間の顔つきした獣なのだから
モラルなどという高度な精神活動を期待するほうが間違っている。

こういう稀代の悪にも弁護士がつくのだから世の中は平和だ。
何を弁護しようとするのか。



事故米が食用米として流通し、知らずに購入した加工品メーカ、
炊飯して食事に出していた幼稚園、高齢者向け病院。
知らずにせんべいを食べた人、焼酎を飲んだ人、食べた子どもやお年寄り。
怒りの矛先は三笠フーズに向けられるのだが、
肝心の会社は、手回しよく従業員のほとんどを解雇し、倒産寸前状態に追い込んでいる。
損害賠償を求めようにも、「ない袖はふれない」と開き直るのだろう。

姉歯のアホの構造偽装で、欠陥マンションを購入した人たちは、今も苦しんでいるが、
姉歯ハゲは金がない、建築会社、販売会社も倒産。
怒りの矛先を向けようがない。

上流に位置する連中の心無い行為により
深い傷を負うのは最下流に位置する庶民なのだ。



或る製パンメーカの菓子パンを
そこに働く人々は絶対購入しない、ということを聞いたことがある。
自信をもってすすめられない、何かがあるのは明白だ。



モンスター・ペアレントたちは
わが子の給食に事故米を提供されたのだから抗議をすべきなのだ。
しかし、彼らの多くは視野が狭いから、学校を責めるんだろうな。
責任は、事故米を輸入した政府、甘いチェックで流通させた農水省にあるのだが、
彼らは、巨大権力には弱そうだから、身近な学校、教師しか責められない。

●ロシア産相撲取り

☆新聞情報
大相撲の大麻問題で、解雇を不服として訴訟を起こした元幕内若ノ鵬が11日、
記者会見した。「(釈放で)日本の警察は許してくれた。
相撲協会も許してくれていいんじゃないか」などと反省の姿勢の見られない言葉を並べた。
これまでの会見では殊勝な姿を見せていたが、
この日は態度を一転。「処分されるにしても1、2場所の休場くらいと思っていた」と不満をぶちまけた。

※童顔だがしたたか


ひたすら謝っていたこれまでの態度に多少は好感を抱いていたが 、
「イワンの馬鹿」はなにをとちくるったのか。

解雇された青年は失ったものの大きさがわかってきた。
ルーブルとの為替レートがどれほどかわからんが、
ロシアの100万円といったら、(日本でもそうだが)莫大だ。
20歳のガキに月々かせげるわけがない。
平身低頭していても復帰は無理とわかったときに
弁護士が知恵をつけた。
「そうか、裁判を起こせばいいのか」とバカなイワンはやすやす乗った。

モンゴルの荒馬に手を焼いているのに
新理事長が、20歳の出稼ぎガキの言い分を受け入れるわけがない。
罪を軽くするのが弁護士の仕事だが、この場合は「罪作り」ね。

9月11日(木曜日)
●定番
フードプロセッサ作品第5弾。
定番だが「いわしのつみれ」作成。
いわしの内臓、頭、尻尾を取り水気を切っておく。
におい消しにネギ、しょうが、青じそを刻んでおく。
はんぺんを適当にちぎって「つなぎ」に。
塩、こしょう、醤油、みそで味付け、片栗粉を入れて粉砕・攪拌。
スイッチをON、OFFしながら3秒程度生地が完成。
青じその香りが食欲をそそりそう。



容器に移し、ラップして冷蔵庫で熟成させ明日だんごに。

私の仕事は、機械係り。

あっという間の下ごしらえが写真から伝わらないのは残念。

●朝の定番
毎朝とれる秋ナスとピーマン。
目の前の菜園でとれるのだから
新鮮かつ安全この上ありまへん。

最近は油を使わず、温野菜仕立てにしております。

9月10日(水曜日)
●近隣の合併事情
加須市の1市3町合併枠組みが確実に発進。
昨日、北川辺町と騎西町、両首長も前向きな姿勢を示した。

北川辺町:町長は議会の一般質問で「積極的に対応したい」
       羽生市の参加には慎重姿勢。
騎西町 :全員協議会で「歩調を合わせたい」
       羽生市の申し入れには「重く受け止める」

両町とも、羽生市の参加に賛同は無理という思いが感じられる。
前回の羽生市の迷走ぶりが頭にあるのだろう。

住民や議会の反応はまだ伝わってこない。
しかし、前回の合併劇の反省が共有されていれば、
動きは自ずから決まるだろう。



さて、わが宮代町は。
前回の春日部市、庄和町、杉戸町、宮代町の1市3町合併に関しては
住民投票で唯一、宮代町が反対。
またとない良縁が頓挫した。
宮代は流れに掉さす自治体、合併つぶしと周囲から警戒される存在。
「汚名返上」のためにも、前向きな動きが期待される。

平成の合併第2幕もそろそろ後がない。
だが相変わらず2町合併をもくろむ一群がある。
とりあえず小さくまとまって、
その後で新たな合併先を探す、というのだが。
そんな悠長なことを言っている時期だろうか。

2町合併で恩恵を受けるのは住民ではない。
利益が守られる一部の人や組織だろう。

地域の繁栄より個人の思惑が優先されて迷惑するのは善意の住民なのだ。

●なす
新聞コラムに「ナス一色 今年の夏」なる一文が掲載された。
ナスに彩られたコラム子の食生活が紹介されていた。
明治時代の軍医にして文豪、森鴎外のナス好きのエピソードも併せて。

なにあろう、小生も今年はナスを毎朝食べている。
今も秋ナスを継続している。

3本植えたナスが絶好調で、毎朝5つほどとれる。
今では「ナスの木」といった感じで小生の背丈より大きくなっている。
実は艶があり美しいナス紺。
隣りの2本のピーマン、1本のパプリカも実をつける。

わが家の場合、手を変え品を変えというのではなく
2個のナスと4個のピーマン+ベーコンの炒め物。
塩、胡椒、醤油で味付け、炒めたあと水を加えて蒸すと柔らかく仕上がる。
シンプルだが味がよく、じっくり味わえる。
ときどき天麩羅、味噌汁に。
平凡だが、飽きがこない。

9月9日(火曜日)
●新米
稲田はあっというまに刈り入れが終わった。
町の産直販売所「新しい村」に「新米入荷」の幟がはためいている。
わが家は近くの農家に注文してあるので間もなく到着するだろう。

※幟の隣りの稲田も間もなく刈り入れが行われるだろう。

生産者の顔が見える新米を食べられるとは…
都会暮らしではこうはいかんもんね。

●実効支配
日本領の竹島に韓国が不法上陸。
施設を作り、兵隊を常駐させ、観光客を呼び寄せ、住人を住まわせようとし
教科書に固有領土と記載し子どもに韓国領と植え付ける。
なりふりかまわずの行いで「実効支配」中。
国際的には韓国領と認められていないが、彼の国は本気で領土にする気のようだ。
少しでも日本が自国領とでも言おうものなら
大使を帰国させたり、駐韓日本大使に抗議を行い、大使館前では国民が過激な行動をとる。
狂気の沙汰としか言いようがない。

日本はこうした韓国に鷹揚に構えているようだ。
国防白書(だったか)に竹島は日本領と書いたら早速抗議が来た。



中国とロシアは長い国境で対峙しているが、
79年間ソ連が実効支配していた地域の国境が動かされ、中国の領土が広がることになった。

「中露紛争の島」と呼ばれる、大ウスリー島とタラバロフ島。
アムール川とウスリー川の分岐あたり。
近くにハバロフスクがある。



戦前、日本が大陸侵攻し傀儡政権「満州国」を建国した。
ハバロフスクはロシア側の国境の町だ。
日本の敗戦によりロシアに大勢の日本兵が抑留され
北方の鉄道建設などに従事させられた。
異郷の地で命を落とした人も数知れず。
戦後戦地から復員兵が帰還。
彼らの悪夢と郷愁を誘う「ハバロフスク小唄」という流行歌があった。
子どもの頃「ハバロフスク、ららら、ハバロフスク、らららハ〜〜バロフスク」という
フレーズをおぼろげに憶えている。



手元の地図帳で所在を確認し、新聞の地図で見当をつけGoogleEatrhで探した。
予想通り、低解像度地域だった。
ゴッホの糸杉のような色彩が広がる。
こんなところにも人が住んでいる。



※GoogleEarth 黄色い国境が上にせり上がり、中国領が増えた。


中露領土問題はロシア側の譲歩で問題の一部が79年ぶりに解決。
日韓・竹島問題は経済的排他水域に影響するから即漁業に関わる。

敗戦国日本をいいことに李承晩ラインを勝手に引いて以来、韓国は横暴を続ける。
ソ連も北方領土を占領したまま。

戦後63年だから、79年かかった中露国境の見直しから見ればまだ先は長いのかな。

●茶番劇流行り
☆星野WBC監督辞退
 自分のWebサイトで述べているらしいが、きちんとマスコミに発表すべきでは。
 インタビュー恐怖症に陥ったのかな。
 「火だるま状態なのなのに、あえて火中の栗は拾わない」
 「家族がユニフォームを脱いで長生きしてくれと言っている」
 などと、陰々滅滅の言い逃れ。
 ちょっと前まで「猛将」「闘将」「燃える男」など、男としてはありがたい名前をつけられた。
 現役監督時代に審判にくってかかっていたが、恫喝していたにすぎない。
 反骨の男にしては情けない幕切れ。
 本質は論理より情の男だから、仕方ないのかもしれないが。
 イメージ先行の悲劇ということは、本人が一番よく知っているだろう。

☆山本一太
 自民党総裁選に立候補、と言っていたが推薦人が集まらず断念。
 それみたことか。
 10年早い。にぎやかし、売名といわれても仕方ない。

☆ロシア人力士2兄弟の嘘
 ドーピング検査の検査に対し「やっていない」と言い張っていたが、
 ロス巡業で麻薬に手を出していた。
 のみならず、結果では最近使ったことが判明している。
 この兄弟は嘘をつき通すつもりだったのだろうか。
 他の部屋の親方に問い詰められ白状していたのだ。
 (自分の)親方には絶対言わないで…と念をおしていた。
 告白された親方は、約束を守っていたのだろうが、
 角界をこれだけ揺るがせたのだから、
 その前に業界のために「ご注進」という意識はなかったのかね。

☆大嶽親方
 信じた私がバカでした。
 おかげでヒラへ降格。
 信じる前に、やってはいけないことの教育をしていたのか。
 「子」がマンション住まいをしていたのは知っていたの?
 外出は浴衣という決まりなのにロシアボーイはタンクトップ。
 これを放任していたの?
 まるで、教育ができていないのに、盲目的に信じることの恐ろしさを
 今回の事件で知ったのかね。

☆理事長
 北の湖は、当面、代行を置き騒動が通り過ぎたら返り咲くという考えだった。
 それを理事から批判され、やっと辞任となった。
 北の湖は後任に武蔵川親方を推薦したが、これまた理事から反論。
 何人か候補にあがったが全て辞退。
 火中の栗は拾いたくないという意識が強かった。
 結局、北の湖元理事長が推薦したとおりの人事となってしまった。

野球も相撲も、問題だらけね。

●近隣の合併事情
合併新法の期限が近づく中、また新しい動きがあった。
9/3加須市長1市3町合併提案
9/5大利根町長前向き発言

(騎西、北川辺の動静は聞こえてこない)

加須市、騎西町、大利根町、北川辺町が電撃的な動きを示した。
羽生市は周囲から「浮いた」存在になるぞ、と思っていたら

9/8羽生市市議会 全員協議会開催 「2市3町による合併」で一致。
結果を受けて、即刻、羽生市長・市議会議長は先行する1市3町の首長、議長を訪問。
1市3町枠組みに羽生市も加えて欲しいとの文書を提出した。

加須市長は「重く受け止め今後検討する」


前回の合併劇では羽生、加須、騎西の2市1町枠組みだったが、
加須市が羽生を嫌ったという経緯がある。
その後、羽生、行田、吹上、南河原との合併話が浮上したがこれも頓挫という過去がある。
なぜか、羽生は嫌われる。

羽生市側は低姿勢で1市3町詣でをしたのだろうが、すんなりと決まるわけがない。
「市」が2つになると、主導権争いが起こりかねない。
後からやってきて、強硬な主張でもされてはたまらん、という思いがある。
仮に進行しても、新市庁舎の設置場所でひともめするだろう。
1市3町であれば、加須市役所にすんなり決まり、旧町役場は総合支所となる。
2市3町で、そうなれば羽生市民がぶつぶつ言い始めるはずだ。

先行する1市3町が最も恐れるのがこうした事態。

久喜市の1市3町も、スタート間もなく幸手市が仲間に入れてとやってきたが、
1町の反対で、流れた。
今回の加須市1市3町に羽生市が擦り寄ってきても、1自治体の反対でもあれば流れる。
羽生市の申し入れは却下されるのではないか。



動きがピンボールのようになっているのに、
わが町はどうなんでしょ?
合併すると仕事がなくなると危機感を抱いている一群が存在する。
声を大にはしないが、水面下で合併功罪の「罪」だけを取り上げ
吹聴しているかもしれない。
それが意外な抵抗勢力なのだな。

合併をプラス思考に転じ、足腰の強化につとめようとするのではなく、
現状のまま生き残ろうとすれば、合併は「大海」にボートで漕ぎ出そうとするようなものだから。
小さな池のほうが安心なのは決まっております。

●ごり押し
弁護士という職業。
雇った個人や企業・団体には正義の味方。
だが、対する側にとっては迷惑千万なときがある。

角界を揺るがせたロシア人力士の大麻問題だが、
本国では寛容らしい。
しかし、麻薬に対し厳しい姿勢を見せる日本では厳禁。
容疑が固まれば死刑という国家もあるほどだ。

事の発端は幕内力士「若ノ鵬」が部屋の近くで財布を落とした。
受け取った交番で調べたら大麻がでてきた。
その後、部屋を調べたら吸飲具が発見され、彼は相撲協会から解雇された。

協会は再発防止のため
抜き打ちで幕内力士に検査を行った。
結果、露鵬、白露山の兄弟から「陽性」反応。
協会は青天の霹靂。
白露山は協会理事長・北の湖部屋の力士だった。
当人は「やってない」を繰り返す。

弟子への暴行・殺人事件が発覚したとき、
責任は部屋にある、として理事長には罪が及ばないという姿勢を貫いてきた経緯がある。
事もあろうに自分の部屋から汚染力士が出てしまったのだから
理事長辞任は必至なのに、態度をあいまいにしてきた。

露鵬をかかえる大嶽部屋の親方(元貴闘力)は、
親が子を信じるのは当然、という姿勢を崩さなかった。

簡易検査から、オリンピックのドーピング検査を行う機関が
2力士の検査を行ったが、結果は「黒」

信頼ある機関の検査結果にも2力士は強硬姿勢。
機関の信憑性を疑うかのような発言をしていた
大嶽親方もまだ弟子をかばっていた。
盲目の親心だね。

大嶽部屋は弁護士を雇って、検査の妥当性に疑問を呈する始末。
オリンピックでは国際ドーピング検査機構で「黒」と出た選手は無条件でメダル剥奪。
その審判に対し選手は弁護士を介して異議申し立てなどしない。
野球界もドーピング疑惑の選手は解雇されている。
角界の、スポーツ界の流れをも無視した姿勢は大いに疑問だ。
弁護士は依頼者の言いなりなのかね。
報酬とテレビに顔が出るのが魅力なのかな。

理事会が開かれ、北の湖は理事長を辞任したが、
理事職にとどまり、大阪場所の責任者であるという。
これまた、おかしい。
要職から全て外れることが責任をとる、ということではないの。

大嶽親方は2階級降格で、
企業で言えば、課長がヒラになった感じだという。

大嶽親方は「かばいきれなくなった」と話したら
白露山は納得した、という。



協会本山大騒動のさなかに若ノ鵬が、拘留先から釈放された。
20歳の彼は相撲に未練があるらしく、ひらあやまりだった。
彼には宮田という弁護士がついている。
弁護士は「解雇」という処分が「厳しすぎる」と異議申し立ての可能性を示唆した。

これも、日本国の麻薬に対する姿勢が抜けているおかしな発言だ。
依頼人の無用な安堵感を招くだけだ。

法律をメシのタネにする職業に携わる人間の発言かね。
「弁護士」ではなく「便利士」という珍商売に鞍替えすればいいのだよ。

相撲協会の新理事長が、こんなアホな申し立てを
「検討します」というわけないだろ。

9月8日(月曜日)
●韓国歴史映画
BSで「王の男」を放映。
2006年12月日本ロードショー。
新聞広告でそのタイトルは知っていたが好みのジャンルではなかった。
韓国では4人に1人が見たといわれる大ヒット映画で、
国内の映画賞を総なめにしていた。

16世紀の朝鮮王朝。実在した暴君。
もともとは舞台劇だった。
史実とフィクションがみごとに融合、と評されていた。

庶民相手の大道劇に仮面劇つ〜寸劇があった。
ユーモラスなマスクをしてかなり猥雑な内容をコミカルに描く。
さらに高度な綱渡りの芸も披露する。
リーダーの素質のある男と、相棒の美しい男。
この2人の芸人の物語。

ひょんなことから王の前で芸を披露する羽目になった芸人。
美貌の男が王に見初められたことから
複雑なドラマが繰り広げられる。

暴君として国民から恐れられていた王だったが、
美貌の男は、酔って寝込んだ王の目から涙がこぼれるのを見て
王の孤独と心の奥がわかってしまう。
で、王の傍らにいることを決心する。

相棒との友情と王に向けた心の間で揺れる美貌の「男心」。
切ないですね〜。

王宮で芸を披露している最中にクーデターが起こった。
ロープを思い切り蹴り上げ、空に舞った2人の男たちの
ストップモーションで映画は終わる。
「明日に向かって撃て」のエンディングのようだ。
綱渡りのシーンは「短くも美しく燃え」を思い出させた。

ワンパターンの恋愛劇とはちょっと違う。
2時間見入ってしまった。

16世紀といえば日本は戦国時代だが、
このようなテーマを扱った映画はない。
だが、面白い材料はいくつもあるはずだ。
最近、日本映画も元気がいいが、
常磐炭鉱の閉鎖にともなう生き残り作戦、田舎の高校のJASS話、
死体を扱うという特殊な職業を扱ったものなど
意外性を狙ったものばかり。
歴史を丹念に調べ上げた上質な作品が出てきてもよさそうだ。

●明暗
ベネチア映画祭といえば北野武監督の常勝ホームグランドのようなもので、
過去、数々の話題を提供し、彼もこの映画祭から世界のKITANOに羽ばたいていった。
今回も「アキレスと亀」という作品を出品。
スタジオ・ジプリもアニメ「…ポニョ」を出品。
前評判は上々で、特に「ポニョ」はかなり有望視されていた。

毎度おなじみ、赤じゅうたんを敷いた派手な演出と
世界中、といってもハリウッドのビッグネームが多いが、から俳優が集まり派手なお祭り騒ぎ。
これまた常連、KITANO監督の晴れ舞台。

金獅子賞の発表までセレモニーから少し時間があった。

その間に、モントリオール世界映画祭から、朗報が入った。
もっくんが出演した「おくりびと」が最高のグランプリを受賞したというのだ。
さらに、最優秀脚本賞に「誰も守ってくれない」が受賞。

気を吐く日本映画界。
この上げ潮ムードがベネチアにも波及するもの、と
誰もがひそかに考えた、かな?
北京五輪では野球、サッカー、柔道で悔しい思いをしたが、
映像では世界を席巻するゾ、と関係ない期待感がふくらんだ、かな?

そして、発表。
ずっこけた。
日本の2作品はかすりもしなかった。
照る日曇る日雨の日。
月夜に闇夜。
いろいろあるさ。
まっ、いいか。

●民主党
新代表はすんなり小沢氏に決まった。
菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長も再選。
な〜〜んも変わらなかった。

小沢氏に批判的な若手も鳴かず飛ばず。
散発的に聞こえてくる声も、負け犬の遠吠えのようだ。

一方、自民党総裁選は賑やかだ。
小池氏は、私のキーワードは「改革」です、と大見得を切ったが
ん?
だれかとそっくりで、独創性がありまへん。

●ぎょうざPart2
夕食にぎょうざ。
朝作成しておいた生地を加工。
裏の菜園から小さな青じそを摘んで、半分はしそ巻きに。
24個のぎょうざが完成。

きめ細かな食感。
キャベツはもう少し粗びきでもいいかな。
ということは1.5秒くらいで取り出せばいい。
よりおいしい作品にするには試行錯誤が必要だ。
おいしゅうございました。

アジの干物ベースのふりかけは
味に深みがあって、珍味に仕上がっておりました。

●辞任
不祥事続出の相撲界だったが
北の湖、相撲協会理事長が、やっと、しぶしぶ辞任した。
9月場所を今週末に控え無用な混乱を防ぐ、
というのが決断根拠だったのだろうが、
識者、町の声も「辞任」を求めていた。

ロシア出身の兄弟力士も解雇された。
ロシアでは相撲人気で道場もあるらしい。
あちらのマスコミの反応はどうなるかな?

解雇された2人は処分に反対し、協会に挑戦状をたたきつけるのか?
新理事長が即刻決まったが、今後の展開に注目。

超保守業界のTOPに君臨し続けたが、
暴行による死傷者を出し、大麻汚染者を出しては当然だろう。
週刊現代が告発し続けた八百長問題は係争中。
後任は早急に決まるだろうが、
国技の上にあぐらをかき、改革を先送りにしていた
ツケはまだまだ続く。

●ぎょうざ
フードプロセッサ作品、第4弾。
朝から餃子の生地づくり。
新兵器の定番中の定番だ。

キャベツを適当な大きさに、
菜園のにらを4〜5cm位に切っておく。
ひき肉、
みそ少々、にんにく醤油。

レシピでは一度に容器に入れているが、
今回はかさばる「きゃべつ」だけを先に入れ、
スイッチON、OFFを繰り返しながら約2秒。
粒粒のある刻みができる。
それを取り出したあと、
ひき肉、にらを入れ味付け。
こちらはON、OFFを繰り返し約3秒。

ガラスのボールに刻んだきゃべつとひき肉+にらを入れ手で合わせた。
これで、24個分が完成。
約2分。

※大きめに切ったキャベツを、みじん+攪拌。それを外しにらを入れる


※にらの上にひき肉を置き、みじん+攪拌。キャベツと合わせ、生地が出来上がり。この間約2分。

同じやり方で、2つ目の生地を作った。

生地は夕食時まで寝かす。

機材を洗浄。
全て終わるまで10分とかからない。

いままでの手間は一体なんだったんだろね。

9月7日(日曜日)

●新方式
海外の有名ブランド通販サイト。
日本の輸入品サイトに出ている同じ商品がいかに高価かわかる。

午前中、シカゴの娘と久々にお互いに顔を見ながらSkype。
つい最近ボストンに旅行したとか。
小生用おみやげに購入したボストン・レッドソックスのTシャツを見せてくれた。

家人と交代しブランド物のシャツの話になった。
娘が見ているURLがチャットモードに即刻送られてくる。
お互いに同じページを見ながら、品定めをしている。
母娘だからファッション話は尽きない。

※左側の商品カタログを見ながら、右側の画面で会話をしている。

インターネットでつながったSkypeだから、何時間使っても無料。
「ちょっと飲み物を取ってくるからママもお茶の用意をしたら…」
などと、電話ではできない鷹揚な時間。
そのうち家人が気に入った商品がみつかった。
「これでいいの?」と娘。
「ちょっと待ってて」と、向こうの画面で「ショッピングカート」に入れていた。

日本では海外通販サイトで商品購入はできないが、
あちらに住んでいれば、格安で入手できる。
航空便で日本に送ってもまだ安い。
海外にツテがあれば、こんなテも使える。

●ふりかけ
フードプロセッサ作品第3弾。
あじの開きの食べ残りを電子レンジでかりかりに。
炒った桜えび、ゴマ、塩を適量。
ガラス容器に全て放り込み、粉砕・攪拌。
4秒程度でカルシウム豊富なふりかけが完成。

昔、子どもが子どもだった頃、
干物の骨と皮を電子レンジに入れ「骨せんべい」を作ったことがあったが
ふりかけはその応用。
しゃけやさんまも同様に作れる。

ほうれん草、小松菜は、干物同様、電子レンジでぱりぱりにできるのかな?
もし可能なら、野菜入りのふりかけもできるね。
こんど、チャレンジ(そんな大袈裟ことではないが)

●欠如
大阪の三笠フーズは、10年以上前から
食用に適さない「工業米」を安く仕入れ、
5倍の高値で米菓、焼酎メーカーに転売していた。
関係者の通報で発覚しても業界の人間は別段驚きもしなかったようだ。
三笠フーズの不正は以前から噂になっていた模様。

取材陣に囲まれた三笠フーヅの担当は
悪びれる様子はさらさなく淡々と答えていた。
罪の意識が麻痺している。
企業のコンプライアンスといわれるが、
実行するのは人間だからね。

古米、古古米は聞いたことがあるが、
工業用米というのが存在するとは知らなかった。
中国、ベトナムからの輸入米でカビや基準値を超えた米が
工業用となって、のりや飼料になるという。
今回の米からは、中国産餃子に使われていて一躍名を知られたメタミドホスが検出された。
三笠フーヅはそれを承知で、洗米し流通米として販売したというから悪質。
社長は経営も思わしくなくやってしまった、と謝罪したが
発覚しなかったら、この悪行は継続していた。
食品業界のモラルの欠如。

見つかったら詫びればいい、という姿勢が腹立たしい。

三笠フーズは食品衛生法違反になるのだが、
不当表示といい、罰則が甘すぎる。
今回の事件も氷山の一角。
福田首相は「安心・安全」と唱えて去っていったが、
「食の安全」が聞いてあきれる。

高額な罰金を課し厳罰を以って臨む必要がある。

敗戦直後は物資が乏しく、
酒など嗜好品はなかなか手に入らなかった。
そこで工業用アルコールが流通していた。
闇市には「バクダン」の名でおなじみの酒の代用品。
粗悪品だったが庶民はメタノール(メチルアルコール)を覚悟して飲みうさばらしをした。
で、失明した人も数知れず。

今回は工業用米が焼酎に化けている。
今も昔も焼酎は庶民の酒。
(芋焼酎には超高級品もあるようだが)

企業の心ない行為で
21世紀の「バクダン」誕生にならぬことを祈る。

9月6日(土曜日)
●羽
わが家のフードプロセッサには粉をこねるアタッチメントが付属していない。
みじん切りと攪拌が王道と書いたが、
レシピを見ていたらパンの応用でピザ生地が作れることが判明。
以前電子レンジを購入したとき、ピザを作ったのだが、生地作りが面倒だった。
で、2度作っただけでやめてしまった。
フードプロセッサならスピーディ。
そのためには「パンの羽」という部品を購入する必要がある。
価格1050円(税込)。
安い。
販売店に注文すればいいのだが、取りに行かなくてはいかん。
自社製品のパーツを扱っているナショナル通販は送料が600円以上。
1000円の商品1つ購入するのに1600円はばかばかしい。

電話で注文し春日部に出たついでに引き取ればいい。

最近、こんなちまちましたことまで考えにゃならん。
自由業の年金暮らしとは、このようなものだ。

刃の取り扱い、使用後の掃除などを考えたら
キュウリや玉ネギのスライスや千切りは手でやったほうがいい、
と、利用者の感想があった。
やっぱり、王道はみじん切りと攪拌なのだ。

●朝から
「今日は朝から私のおうちはてんてこまいのいそがしさ…」
笠置シズ子の「買い物ブキ」ではないが、
朝食のあと、フードプロセッサの出番となった。
「いかと白身魚のすりみ揚げ」を作ろうというのだ。
メイン材料、青じそ、調味料、片栗粉をプロセッサのガラス容器に入れる。
あまりくたくたにならないよう蓋を押し離し4〜5秒。
イカの食感が残るよう粗びきにした。
やや固めのペーストがあっという間に完成だ。
すでにIH調理器の上では油が適温になり待っている。
スプーンで生地をすくって軽く整形し手際よく油に浮かす。
24個の揚げ物が、これまたあっという間に完成。
ものの15分。
これで昼の1品が完成した。
洗うのもガラス容器と刃だけなので簡単そのもの。

※材料からペースト状になるまであっという間

※手早く揚げて完成。 青じそは裏の菜園から調達

フードプロセッサがなかったら、義母の遺品か擂り鉢で生地作りだから
数秒というわけにはゆかない。
ぬわ〜るほど、人気商品ということがわかる。

●あちらの合併
加須市と騎西町、大利根町、北川辺町。
1市3町の合併話が浮上した。
大利根町長が議会の一般質問に答えたもので、
加須市から話があった、という。
合併1幕で大利根町は北川辺、栗橋との3町合併が失敗、
同じく加須市は騎西との1市1町合併が頓挫。
今回、栗橋は久喜市との1市3町合併で決まったため、
加須市は仕切りなおした。
1市3町の地勢的なかたちは非常に安定している。
隣接する羽生市が浮いてしまうが、
加須市長は、今後、羽生を含めた広域合併も視野に入れている、という。
地域の盟主を目指す加須市に対し羽生市は1歩出遅れた。



久喜市を中心とする1市3町。
加須市を中心とする1市3町。
蓮田市と白岡町の1市1町。

2010年3月末を目指して近隣の合併が進行している。
今回こそは、前回の失敗を繰り返すまい、という決意が感じられる。
加須市の場合も、新市名の募集などという愚はおかさないだろう。
久喜市方式が採用されるだろう。
と、いうのに、わが町はまだ杉戸町との2町合併などという
視野の狭い意見が相変わらずくすぶっている。
宮代町は、旧1市3町(現1市2町)が、最適な組み合わせと確信している。
2町合併を掲げる人たちは、保身が真の狙い、ということを
そろそろ気づかなくてはいけない。
いや、気づいていても「しがらみ」にがんじがらめなのかも知れない。
個人の明日より地域の未来を考えていただきたいものだ。

宮代、杉戸、幸手の1市2町などと見当違いな枠組みを真顔で話す手合いもいるのでやっかいだ。
幸手市は、久喜市の1市3町の合併が実現したあと、新久喜市に吸収されるのが
運命、ということになっておるのですよ。
周辺の流れや空気が読めないと、孤立するのは明らかだ。

●壁
なぜ総裁選に立候補するの、と思われるのが若手2名。
棚橋、山本両氏は告示までに推薦人を集められるかどうかが焦点という。
「だれ、あのひと」という具合で棚橋氏の国民の認知度は低い。
ロシアのメドベージェフ大統領は43歳。
アメリカの大統領候補オバマ氏は47歳。
棚橋氏は45歳だから大国の若返り現象を見れば棚橋氏も年齢的には立候補してもおかしくない
しかし、アメリカのルールを見れば、
長丁場を演説を繰り返し頻繁にマスコミに登場するから
顔も売れるし候補者の資質もおのずから判明する。
メドベージェフはプーチンの側近として知られているが、
その前に企業人としても華々しかった。
それに比べ棚橋氏はあまりにも未知数。
今回の「事件」は、若手に押されてとはいうが、何をとち狂ったか…だ。
実際、20名必要な推薦人が「(確実なのは)10人前後」という状況。

山本外務副大臣は、少し前のアフガンでのNGO職員の誘拐、殺害事件で
情報発表を行ったので、彼の役職を知ったほどだ。
小泉旋風のときのお先棒担ぎとして、やたらはしゃいでいた印象が深い。
あの軽さは総裁の器ではない。
年齢は50というが、10年早い。
さらに、宰相の風貌ではない。
歴代首相の吉田茂、佐藤栄作などの風格には到底及ばない。
「汝、自身を知れ」といいたいね。
推薦人は、「6人の同志とともに立ち上がった。この6人で20人を確保したい」という。

どうみてもこの2人は「にぎやかし」

石破氏は51歳。
2度にわたる防衛相。
20名の壁はクリアした。
在任中の答弁で、あの目つきとわけのわからない言い回し。
あの調子で首相答弁を行われてはたまらん。
党内第2派閥の津島派に属すという。

津島雄二氏はなつかしい政治家だ。
大蔵キャリアだった氏が青森から初めて立候補したときの、
ポスター、パンフレットなどを作成したのだから。
あれから30うん年過ぎ、氏は自民党の重鎮となった。

打ち合わせのために六義園近くにあった氏の自宅を訪問したことがある。
青森の津島家といえば、そう、太宰治の係累である。
氏の奥方が太宰の娘さんだった。女婿なのである。
佐藤栄作の「えいちゃん、とよばれたい」ではないが、
選挙にあたり元大蔵官僚というハードルを低くするため
「ゆ〜ちゃんと呼ばれたい」と言っていた。
青森にも取材に行ったが、
仕事が仕事だったので、深酒もせず
そのため、これといったエピソードもない。

9月5日(金曜日)

●お祭り騒ぎ
石破茂前防衛相(51)、棚橋泰文元科学技術相(45)、山本一太外務副大臣(50)が
自民党総裁選に出馬の模様。
もし事実とすれば前代未聞のお祭り騒ぎ。
国民の関心はいやがうえにも高まるは必定。
戦後生まれの若手から瓢箪から駒のようなことがあれば
中継ぎの宰相といえども、期待感はふくらむ。

危機感を抱いているのは民主党。
自民党のお祭り騒ぎの陰に隠れて存在感が薄まることだ。
さっそく、メディア対策を開始したらしい。

民主党は離党者を出したり、離党しかかった「ぶってぶって姫」を連れ戻すなど
茶番が繰り広げられているが、
立党以来、不安定な政党なのだ。

●新兵器
義母の遺品に手動撹拌機があった。
竹とんぼのような2枚の刃を回転させて肉、魚肉などを刻み攪拌する。
今流行のフードプロセッサの原型だ。
鰯でつみれを、いかのすり身とげそを団子状にして揚げてみた。
どれもおいしく仕上がった。
野菜の水気をとる遠心分離機程度ならまだしも
魚肉をペースト状まで手動で回転するのはかったるくて一度使っただけでお蔵入りに。

しかし、あの味が忘れがたかった。
春日部ララガーデンのキッチン用品店で見たものは中国製だったので敬遠。
(いまどき、そんなこと言っていたら、何も揃わない…
食品以外なら選択肢に入れるべきなのだろうが)
で、日を違えて春日部コジマ電気に出向く。

ナショナル製品が2種類、名前を聞いたことのないメーカー製が3タイプ。
品揃えが少ない。
東芝、日立、シャープなども発売していると思うのだが。
岩槻のヤマダ電機まで出向くのも面倒くさかった。
で、2種類の安いほうを購入した。
たまったポイントも使ったので結構安い買い物だ、とそのときは思った。

さっそく、マニュアルとレシピに目を通す。
安い製品は、パン生地をこねたり、千切りやスライスができない。
だが、フードブロセッサの王道は、みじん切りと攪拌だ。
たまねぎ、きゅうりのなどのスライスや千切りは
通販で購入したIWATANIの「あっとスライス」がある。

さっそくハンバーグを作ってみた。
玉ネギを大き目のさいころ状に切り、ひき肉を用意した。
マニュアルには一緒に粉砕するように書いてあったが
玉ネギを先に入れみじんにし、後からひき肉を2度に分けて入れた。
このため、必要以上に細かくなってしまった。
やわらかいペースト状だ。
粗びきハンバーグを作るのだったら失敗だが、
「絹ごし」生地ならではの舌触りのなめらかな「作品」ができあがった。
しいたけを入れ忘れたので、バターで焼いて別添えにした。
大根おろしも別の刃物で簡単にできた。

焼き始めたとき、ふわっとふくらんだのは初めて、と家人はいう。

本日は、朝から枝豆をペースト状にして牛乳でとき塩コショウで軽く味付け。
本格的には裏ごしするのだが、つぶつぶは残したまま。
冷蔵庫で冷やして夕食のスープにしよう、ということになった。

フードプロセッサは、モーターだからスピーディ。
きめ細かな仕上がり。
つぎは、つみれやシューマイ、ぎょうざの生地を試してみよう。
るんるん。

●燃費高騰
自動車の販売台数は鈍化しているが、
ランニングコストに優れた「軽」は元気がいいようだ。
各社からさまざまなバリエーションが相次いで発売されている。
スズキとダイハツは「軽」の2大メーカーとしてしのぎをけずっている。
最近よく見る広告が「カクカクシカジカ」のダイハツMOVE CONTE。
CMはめがねをかけた鹿のキャラクターが、角形の車のまわりで
「カクカク・シカジカ」とつぶやく、言葉遊びだけのCMだ。
新聞広告では最小限のスペックが小さく書かれている。
くどくど言うより、興味を持ったら近くの販売店に出かけて欲しい、ということなのだろう。

昔と違って、車に夢を見ることもなくなった。
(そういう車種もまだ健在だが)
「軽」は燃費がいい、税金も安いという生活防衛車。
完全に「下駄」代わりだから、
もったいぶったことを言うより単純なイメージで押したほうが
ユーザーの印象に残りやすい。

曲がりくねった狭い道が多いわが町などにはぴったり。
ときたま、高級外車とすれちがうときは
なぜか、軽が道をゆずることになる。
立場はイージス艦にぶつけられ沈没した漁船のようである。
「そこのけそこのけ、外車が通る」なのだ。
おいおい、この町に入るときは、「軽」に乗り換えてきてくれませんかね、だぜ。

●揃い踏み
福田首相の唐突な降板で自民党の総裁選に向けての動きが騒がしい。
これまで記者が水を向けても、あいまい、にやにやだったが
20名の推薦人を確保した4名が出馬の模様。
早々に意欲を示した麻生太郎幹事長、
わが国の憲政史上初の女性首相誕生か?の小池百合子元防衛相
歌人与謝野晶子の孫、与謝野馨経済財政相
石原慎太郎東京都知事の息子石原伸晃元政調会長

新旧入り乱れ、これまでにない顔ぶれ。
安倍、福田と政権放棄の2名は2世議員。
麻生太郎も吉田茂元首相の孫という世襲議員。
石原伸晃は父親が都知事なので万一首相になったら息子が国家のリーダーという
親子逆転の「ねじれ」現象。
父親はマイクを向けられ、(息子)以外に適任はいる、と
彼にしては謙虚な物言いだったが、本心からかな?
小池は敗れても「女性初」という快挙にクサビを打ち込み
火中の栗を拾わなくても次のチャンスを狙うことができる。

国政に空白期間を置けないので総裁=首相を迅速に決めなくてはならない。

日本にとっての「親方」アメリカは大統領選レースが大詰めを迎えた。
民主党、共和党ともに長い戦いを経てやっと頂上決戦を迎える。
国内外に問題山積の米国で支持率も墜落寸前のブッシュだったが、
大統領職を放り出すこともなく、バトンタッチできそう。

米国の相対的地位は国際社会で低下している。
落日の兆候が見え出した時期に
批判、揶揄されながらも職をまっとうしようとしている。
彼も2世議員から上り詰めたが日本のリーダーのように「淡白」ではない。

以前、女性問題で超短期で終わった首相もいたが、
そのようなレアケースを除けば、政権放り出しは細川に始まった。
今は陶器をいじりながら優雅な隠遁生活らしいが、
登場したときの期待感は大きかった。
記者会見の小道具にアメリカ流を導入しキザな御仁だった。
しかし、首相という肩書きが欲しかっただけなのか、唐突に辞任した。
名門の御曹司らしく権力には淡白そのものだった。
失望は軽蔑に変わった。

安倍、福田両氏ともに1年で降板。
ときの流れで就任しただけ。
首相になるのは実力もさることながら「運」もある。

候補と目される4人に、混迷日本の舵取りをまかせられる人が本当にいるのか。
総裁選に参加できるのは関係者だけ。
町の声は野次馬的だ。

2大政党とは言ってもアメリカとは異なる日本の特殊事情。
お互いが切磋琢磨し国家を向上させよう、というより
勢力拡大のために足の引っ張り合い。
こんな茶番はこれからも続くだろう。
これでは世界から置いてゆかれるは必定。
経済界はもっと政治改革を迫ってもいいのではないかね。

9月4日(木曜日)

●フロリダまで
GoogleEarthが衝撃のデビューをしたときもそうだった。
俯瞰するだけだったが世界の珍しい場所の探索に夢中になった。
Desk Top Journeyとでもいうべきか。

GoogleMapに「ストリートビュー」機能が加わった。
これまでの地図、衛星写真、地勢に、町並みを見ることができるGoogleらしいサプライズ。
今のところ全世界が対象ではなく、
米国とオーストラリアの主要都市。
日本は札幌、函館、仙台、東京、神奈川・埼玉・千葉の一部、京都、大阪、神戸。
名古屋の人々は不満でしょうね。
ヨーロッパは、今のところパリ周辺とツール・ド・フランスのコースだけ。
ロンドン、ベルリンなども対象になっていない。

※ツール・ド・フランスのコース。自転車に乗ったアイコンもいかす。
GoogleEarthのときもそうだったが、真っ先に見たいと思ったのが
マイアミビーチとフロリダ半島の先端から、キーウェストまでの風景だった。
キーウェストの紺碧の空と白い家が飛び込んできた。
GoogleEarthとは違った感動的な風景だ。
車のコマーシャルにも登場する、海の中を島ずたいに延々と続く橋。
一度は訪れてみたいと思っている場所だ。

※キーウエストの住宅



※キーウエストへの道すがらの家々

フロリダ半島のメキシコ湾岸を北上してみた。
タンパはヤンキースの冬季キャンプ地。
海に面した瀟洒な家。
どんな人が住んでいるのだろうか…


※タンパ郊外の住宅地

※日本では見られない、円形の住宅開発地。

タンパへの道すがら。
住宅用に開発された地域があった。
広大な土地だから町づくりもゆったりしている。
サークル状に区画された場所があった。
砂利道の部分があったり、ポツンと家が建っていたり…
このあたりは、裕福な層が住む別荘地帯だから
サブプライム・ローンの影響はあまりないのではないか、と思ったが
住宅建設も鈍化しているのだろうか。



シカゴで暮らす娘の家も見ることができた。
以前、1カ月ほど滞在していたことがある家人は、
ほとんど毎日歩いていた散歩コースを見て感激していた。

●WBC
昨年は王Japanがメキシコの援護射撃というラッキーな出来事も加わり
からくも世界一の王者になれた。
来年開催されるWBCの日本チーム監督の人選で揺れている。
これに関しては日本国民総評論家という按配だ。

なんせ北京五輪開催まで「金をとってくる」と
大言壮語していた星野Japanのふがいなさに、国民は怒っている。
さらに、選手村に入らず優雅なホテル住まいということも暴露され、
お友達首脳陣と坊ちゃん選手じゃ〜、韓国の気迫に負けて当然などなど
ボコボコ星野なのである。
監督の適性も問われている最中に、読売の老害ナベツネが
WBCの監督は星野をおいて他にない、などと凡将を擁護する。
広岡元巨人監督など星野をぼろくそにこき下ろしている。

ナベツネと星野とどんな関係があるのかわからないが、
世論に逆行する発言だ。

星野に代わる候補が何人かいる。
しかし、
王さん:ペナントレース中にチームを放り出せない
落合さん:わたしはやりません
野村さん:私には人望がない。星野を監督にして私がヘッドコーチになる
バレンタインさん:選ばれれば光栄です

現役監督は国内試合を放棄してまで出られないだろう。

今週の週刊文春は星野氏を「愚将」とまで表現している。

肝心の星野氏は、WBCの監督は私の決めることではない、と言っている。
ということは、要請があれば受ける、ということか。
この際、自分から「その器ではない」と辞退する姿勢を鮮明にすることが必要だが
そんな気配は今のところさらさらない。

万一、彼が監督に就任しても肝心の選手がどれだけ集まるか。
メジャーで活躍する選手たちが、あやふやな采配、選手をまとめられなかった人のもとに…
国内で活躍する選手たちが、万一あの人のもとで戦って大敗を喫したら…

かつて、理想の上司像とまで株をあげたが…
読めない、まとめられないという実像が見えてしまった。
星野氏のイーオンのコマーシャルを昨夜見たが虚しい。
それまで華々しかっただけに。

●新ブラウザ
マイクロソフトはエクスプローラの最新バージョン、7のベータ版を発表した。
対応OSはVista。
XPバージョンもあったが、なぜかダウンロードできなかった。
ブラウザ以外にもMSのダウンロードセンターから落とせないことが2〜3回あった。
原因はわからない。

Googleもブラウザのベータ版を発表した。
「Chrome(クロム)」という。

MSのエクスプローラがOSと抱き合わせて配布されたため、
それまで優位にあったネットスケープが駆逐されたという経緯がある。
一時期エクスプローラが独占状態にあったが、
その後ネスケはファイヤー・フォックスとなり
さらにオペラなどメジャー級の対抗馬がデビューした。
MacのSAFARIがWinに移植され、LunaScapeという個性派もマイナーデビューしている。
さらに、エクスプローラをエンジンにしたブラウザは無数に存在する。

エクスプローラの相対的なシェアは下がってもOS同梱というMSの優位性は相変わらず。
そこへ、注目のGoogleから突然デビュー。
早速ダウンロード。
これは容易に取り込めた。

なんともシンプルな画面。
タグブラウザで、タブが画面上部にあるため、
競合のタブブラウザより、書類入れのような自然なタブとして映る。
機能ボタンが少ない。
URL入力はhttp://www〜としなくても、
検索と同じように日本語で入力すればGoogleエンジンが働く。
最近注目のGoogleMapとの親和性もよい。
インターネットに接続しているという感覚でなく、コンテンツを閲覧しているという感じなのだ。
面白いソフトだが、今まで慣れ親しんだソフトとは一線を画しているので慣れが必要。

読み込み動作は、SAFARI同様スピーディ。

9月3日(水曜日)

●言いたい放題
小学館発行の雑誌「SAPIO」。
最新号のタイトルが面白い。

「腑抜けたテレビが日本を滅ぼす」
−「報道バラエティ」などローマ時代の見世物と同じだ。
−時給300万円の大物キャスターたちの大リストラ嵐が吹き荒れる
−公共電波で通販番組の「甘すぎる汁」

これは民放の話。
8時台、12時台は各局とも同じような番組だ。
キャスター、レギュラー・ゲストコメンテータが
政治、経済、事件、芸能などのトピックスを報道・解説する。
今なら、福田退陣以後の政局話と決まっている。
あるいは角界が賑やかで
朝青龍の写真集や、ロシア出身力士の薬物疑惑。
相撲協会に居座り続ける北の湖理事長…
前日の映像の使い回しもある。

各局を掛け持ちしている高給取りの大物キャスターが、
ホームレスや世界の貧困をわけ知り顔に伝えても、
うそっぽいとはいわないが、
熱弁をふるえばふるうほど浮いてしまう。

他局がヒットすると類似番組が出回る、という傾向もある。
タレント総動員のクイズ番組などその典型だ。

テレ東は他局とは一線を画した番組制作を行っている。
ゴーイング・マイ・ウェイなのだ。
だが、予算の関係でこうなったに過ぎない。

民放がスポンサーに支えられている限り
視聴率至上主義がまかりとおる。
大金を払って番組提供したりCMを流すのだからやむをえない。
従って局は時流に乗った番組制作を行う。
これが結果的に局の個性をなくすことになる。

NHKは地味に思えるがドキュメンタリー番組制作では民放の追従を許さない。
日曜日の「ダーウィンが来た」は、さまざまな動物の生態を
ていねいに取材している。
大河ドラマ「篤姫」は始まった当初は低迷していたが徐々に人気を得てきている。
特に大奥が舞台になってから、セットの重厚さと衣装の絢爛豪華さ。
複雑に入り乱れる人間関係など興味はつきない。
以前民放の大奥ドラマがあったが、NHKにはかなわない。


暴走韓国

-またまた日本の島が奪われる
「対馬も韓国領」決議案に国民の半数が賛成

竹島占領だけでは満足できない。
韓国民の欲深さにはただただ呆れるばかり。
昔日本に痛めつけられた恨みつらみ。
日本では「演歌」だが、あちらでは「怨歌」だからな〜。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」現象。

日本は平静を装っているが、
いつまでも押されっぱなしでは
権利を主張できない国、という烙印を押されてしまう。


−北京五輪惨敗の日本人選手に告ぐ
「金メダル以外は敗者である」 落合信彦

メダルを取れなかった選手に限って、「楽しんできました」という。
多額の税金を使って選手団を送り出しているわけだから
考え違いをしてはいけない。
「物見遊山」のような発言をされても困る。
悔しさ、不甲斐なさをもっとあらわにしてくれれば国民は納得しない。

9月2日(火曜日)

●真相は?
ショッキングなニュースが報道された。
地下鉄御成門駅で駅員が女子高生を仮眠室に連れ込み乱暴した、という。
駅員は声をかけたことは認めているが、
女子高生の申し立ては否認している。

駅の上役が報道陣の前で「お詫び」の「頭下げ」を行った。

駅員が声をかけたのは、
女子高生が「子供用」の切符で改札を通り抜けようとしたから。
女子高生は仮眠室に連れ込まれ乱暴されようとしたところをからくも逃げ
地下鉄に飛び乗り、千代田区内の駅まで行き交番に飛び込んだ。

被害者と加害者の話の食い違いだが、
常識的に考え、夕方の勤務中、人目のあるところで仮眠室に連れ込み乱暴に及ぶか…
自分の職場という聖域で。
33歳の駅員はこれまでの勤務態度に問題はなかったという。
もし事実なら、破壊された精神の持ち主だ。
同僚は奴の日頃の言動から、「狂気」を感じ取っているだろう。

「取調べ」は単独で行ってはならない、という原則が守られていなかったことも
事件の解明を困難にしている。

女子高生だが、せこい不正乗車の事実を隠蔽するため、
駅員に濡れ衣を着せた、と考えられなくもない。
自尊心の強い女なら、
わずかな金額をけちったばかりにこんなことになってしまったという
自分自身に対するいらだちと怒りが、
反省とは真逆の方向に走らせてしまった。

どちらかが嘘をついている。
この種の事件は「痴漢冤罪」同様、真実を究明するのはむずかしい。

9月1日(月曜日)

●唐突
21時30分、福田首相が辞任表明。
記者会見ではあれこれ理由をつけていたが
安倍前首相同様、政権放り出し。

本日、防災の日。
政府調査団団長として大阪府の東南海・南海地震を想定した訓練会場に顔を出したが
すでに、先週末辞任を決めていたというから、抜け殻が参加したということだ。

小泉元政権が旧弊をぶち壊し、
その収拾のために安倍・福田政権が取り組んだが
ますます混迷を深め抜き差しならなくなり
矢折れ刀尽きた形になった。
純ちゃんの被害者とも言える。

後任に誰が就任しようと、建て直しは困難。
役人や閣僚から不祥事が吹き出すようでは
政策以前に土台が崩れるということなのだから。

●早朝放送
日曜日の民放深夜放送はまったくおもろくない。
で、NHKラジオ深夜便をチューニングすることにしている。
24時以降の番組内容を紹介していた。
3時はドラマの主題曲になっている韓流音楽。
4時から通常は宗教ベースのトーク番組になる。
この頃は熟睡しているので聞いたことはない。
ところが、5時に小説家佐々木譲氏…とアナウンス。
大昔、一時期机を並べていたことがある、
元コピーライターにして今、ミステリー小説の大御所
あの譲さんがラジオ出演だった。
自信ないなと思いつつ床についた。

ところが、である。
不思議なことに早朝5時過ぎにトイレに起きた。
枕もとのラジオスイッチON。
譲さんがインタビューに答えていた。

インタビュアーの声がしわがれた低音でミステリー向きだった。
話の内容は小説「エトロフ発緊急電」の執筆裏話。
それによると、
日本の真珠湾奇襲攻撃で太平洋戦争が始まったが、
日本軍海軍機動部隊は択捉島単冠(ヒトカップ)湾に集結しそこから出撃した。
昭和16年12月7日。
譲さんの父親は当時択捉島に住んでおり、この大船団を目撃していたという。
地元には演習を行うというふれこみだった。
その後、真珠湾奇襲のニュースが伝わり、あの集結はそのためだったのか、と。
昭和25年生まれの譲さんは、
子どもの頃からその話を聞かされていた。
小説家としてデビューして
あの話をぜひ小説にしてみたい、という思いはあった、と話す。

「エトロフ発緊急電」はNHKが2話完結のドラマ化。
エアチェックしていなかった。

この小説は、アメリカ側のスパイとして日本に潜入した日系2世とこれを巡る攻防戦。
少し前、ナチステーマの小説「針の目」が発刊されていた。
これも島に潜入したスパイもので、ストーリーは異なるが
舞台設定が似ているな、と感じた。

すでに小説「ベルリン飛行指令」を発表していた譲さんだが、
「エトロフ発緊急電」のドラマ化で一気に知名度は上がった。
以後、数々の「大戦物」を執筆。
「武揚伝」で、明治維新の榎本武揚を描き、その後、安土城をつくった男の話など
歴史上のスターではなかった男たちにスポットをあて、
今は警察物にテーマを移している。
彼はベックの「笑う警官」に影響を受けている部分もあるのか、
警官物は以前から書いていた。
鶯谷に一時期住んでいたことがあったが、
今思えば、渾身の作のデータ集めのようだった。
今、出身地の北海道で執筆しているが、
再び、「大戦物」を期待していることである。

彼の話は、2日早朝2話がある。
再び起きられるのかちょっと不安。

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