田舎三昧の生活と意見

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2006年10月
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■Contents■
01 田舎
  巨大案山子
  愛称
02 髪結いの亭主
  3着
03 死
  硫黄島
04 簗
  大リーグ
  美しい日本
  降板
  ピーマン
  茸
  痛々しい
05 鯉の死
  中国
  拉致
  不倫議員
  慰め
06 頭上の敵機
  大雨
07 がっくり
   朝から忙しい
08 久々
  快晴
09 強行
  誕生日
10 取材
  号外
11 インド戦
  じわり
  カバ園長
  忍者
12 ダメンズ・ウォーカー
  新東京タワー
13 減少
14 運動会
  廃品回収国家
15 代理出産
  蛙
  とんぼ
  草払い機
  柿
  あった
16 広告マン
  おかしい
  すすき
  新利用法
  地震
  しっかり
  死に急ぐ
17 GoogleVideo
  やわ
  いじめ自殺
18 倒壊
  椎茸
  紅葉
19 硫黄島
  出番
20 映画広告
21 2作目
  コラボ
22 仕掛け
  侵入者
  知る
23 パナマ運河
  似て非
24 降板
  新しい風
  暗い
  近隣、熱い
  知りたくないの
25 人騒がせ
26 被害者?
  竹のアート
  収容所
27 祭り
  VISTA
  履修逃れ
  セール
  つき
28 瞬間風速
  OB会
  世界史
  不肖の息子
29 祭り
  発覚
  ミキティ優勝
30 校長自殺
  識者の意見
  いじめ
31 星条旗


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Ginza
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ご注意
人によっては不快な気分になるかも


ご意見・感想などお気軽にどうぞ!

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10月31日(火曜日)
●星条旗
「父親たちの星条旗」
見てきました。
幸手シネプレックス。
観客数8人。

長い戦闘シーンは劇場の音響システムの効果もあって迫力満点。
上陸地点に集結したおびただしい米軍艦艇は
CGだと思うけど、俯瞰シーンが圧巻。
また、擂鉢山に向けての艦砲射撃も圧倒される。

名優にして、最近は名監督のクリント・イーストウッドのもとに
製作でスティーブン・スピルバーグが参加した。

ストーリーの始まりかた、全編の雰囲気というか、においが
「プライベート・ライアン」を思い起こさせる。

それもそうだ、両方とも第二次世界大戦を題材にしている。
ライアン、はヨーロッパ戦線
星条旗、は太平洋戦争。
時代は同じだから、留守を守るアメリカ本国の風景は同じなのだ。

国家政策のために、硫黄島で星条旗を打ち立てた若者が
英雄に祭り上げられる。
6人の若者が「問題の」星条旗に関わったが3人は戦死した。
残った3人が全米を回り「戦時国債」キャンペーンの
「人寄せパンダ」になる。



10月19日に「硫黄島」について書いたけど
そこに、第7回戦時国債のPR映画の一場面がある。
まさに、彼らが全米を巡回したのは、このときだったのだ。
映画には「第7回…」のシーンがあった。



硫黄島に散った戦友を思い、
偶然、擂鉢山にいたために
英雄に祭り上げられた3人の若者の
それぞれの思いを描いている。

20そこそこの若者たち、
中でもネイティブ・アメリカンの苦悩がひしひしと伝わってきた。
演じた俳優はアダム・ビーチ。
ニコラス・ケイジと競演した、戦争映画「ウインド・トーカーズ」にも出演していた。

若い兵隊の兄貴役、マイク・ストランク軍曹をバリー・ペッパー演じている。
彼は「プライベート・ライアン」で米軍のスナイパーを演じていた。
最後は教会の塔で狙撃中、ドイツ軍戦車の餌食になって死んでゆく。
スピルバーグ組の俳優なのだろう。



硫黄島は上陸まではよかったが、
日本軍の頑強な抵抗によって
米軍は海岸線に釘付けにされ屍の山を築く。

スピルバーグらしく、凄惨で生々しい映像が続くが
色をおさえてセピア調なので
回想シーン、という効果がよく出ている。

星条旗には意外な秘密があった。
それは、ここでは語れないけど、
「あっ、そうだったんだ」てなもんです。

12月にロードショウ「硫黄島からの手紙」は
日本の栗林守備隊側から見た硫黄島の戦闘。

2作合わせて見れば、感動は4倍以上になるだろうね。

10月30日(月曜日)
●校長自殺

「履修逃れ」問題で、茨城の県立高校校長が自殺した。
発覚以後、初の犠牲者だ。
約80人の生徒が対象だったそうだが、
ことの重大さを感じ、このような形で責任を取るとは…

ゆとり教育で授業時間が減ったためのしわ寄せ。
偏った大学受験指導。
有名大学進学が人気高校へのバロメータ。
伝統校の重圧。
などなど。
これは、教育制度の犠牲者でもあります。

先日は、履修問題ではないけれど、千葉県で
校長から「いじめ」を受けた校務主任(だっけ)が
道路へ身を投げた。

いじめで自殺する生徒も頻発。
生徒も、先生も死に急いでいる。

教育現場が壊れかかっている。

●識者の意見
高校・歴史の「履修逃れ」について新聞で識者が意見を述べていた。
漫画家・倉田真由美さん
「高校時代に、世界史を学ばなかったことを後悔している。」
「社会人になって歴史的な知識が必要な場面も多い。
高校生のときは、何の勉強が将来役に立つかわからないと思うが、
幅広く勉強することは大切だと思う」
大学教授・北野大さん(タケシのあんちゃん)
「世界史と日本史、地理を別々に教えるのではなく、
互いにリンクさせて総合的に学べるようにすべき」
小説家・半藤一利さん
「日本がそれぞれの時代、世界の中でどういう位置づけにあったかを
学ぶことで、歴史的な見方が身につく」

これを、人は「教養」と呼ぶのだが…

●深まる
冬の到来も間近。
「落葉を急ぐ庭の木々」である。
肌に感じないほどの微風でも
はらはらと散ってゆく。
毎朝、花水木の落ち葉を掃き集めることが
このところの日課になっている。

※葉っぱもだいぶ薄くなってきた。

作務衣を着て竹箒を持てば
さまになるのだろうが、そこまではやっていない。
Gパンである。



ところで「Gパン」は和製英語。jeans+pantsからきている。
綾(あや)織りの綿布(ジーンズ)で作ったズボン。
体になじませてはく作業用・遊び着用。
略してGパンとも。英語ではジーンズ[jeans]。

またまた、ところで。
昔は「パンツ」は、木綿製の下着だったが、
いまは、ズボンをパンツと呼んでいる。
初めのうちは違和感がありましたね。
では、昔の下着のパンツは…今、ブリーフ。
英語ではbriefs。正確には複数形で使うらしい。
進行形のブリーフィングは、あることに関しての説明なのだが…
ではでは、ブリーフ・ケースは下着入れかと思うと、ちょっと違う。
書類を入れる薄めのカバンだ。
ではではでは、同じような形状のものを
昔は、アタッシェ・ケースといったが、それとはどう違うのかな?

要するに、ブリーフとは「密着」することらしい。

●いじめ
いじめによる自殺が相次いでいる。
23日岐阜の中2の女生徒が首をつった。
遺書があって所属していたバスケットボール部での
いじめをほのめかしていたようだ。

親は事件前に、いじめをしたと思われる4名の名前を挙げ
学校に注意を促していた。
学校側は「(名前を挙げられた)4人の親も、
子どもが言葉や態度で傷つけ、いじめたと認めている」と発言した。
だが、29日の会見では「いじめとは断言できない」と撤回した。

校長は当初「広い意味でのいじめはあった」と言った。
では「狭い意味でのいじめ」とはどういうことなのか。
いじめは、広くも狭くもいじめなのだ。


体育系クラブの「しごき」は
「いじめ」との境界線を引くことが難しい。
しかし、技量の劣る部員に「特訓」をしなければチームは強くなれない。

今回のようなケースは今後も起こる可能性がある。
教員が部長なのだから部員の状況を正確に把握し
教頭、校長と連絡会議を定期的に開催する必要がある。

問題が起こってから、校長にフィードバックされるのだから
校長は目を白黒。
知りもしない生徒を、あたかも担任のように知っているふりをする。
釈明会見する彼らの歯切れが悪いのは当然だ。
だから「広い意味」だの、わけのわからんことを言わざるを得ない。

10月29日(日曜日)
●祭り
危ぶまれていた天候も杞憂に帰した。
7時頃、頭の上でズドンズドンと宮代産業祭開催を知らせる花火が上がる。
10時近くジョンの散歩で会場付近へ。
駐車場は満車で芝生広場は人だかり。
町の飲食店、物販店がテント村で出張販売。
向こうの広場では東武乗馬クラブから馬も出張、乗馬体験ができる。

こういうイベントは、年に1度の感謝祭、という性格なのだろうが、
宮代の場合、そんなことは関係ない。
いつもと同じ「商い」をやっている。
値段が「感謝」していないのだ。
日ごろの劣勢をここで一気に挽回しようというのだ。

昨日は利根広域産業祭だったので
近隣地区から店がやってきた。
たとえば、蓮田から出展していたお店の「からみもち」が200円だった。
本日、宮代のあるお店は、個数も同じで300円。

2日レンチャンでやって来る人も多いだろう。
これに気づいたら、宮代の唯我独尊具合をどう思うだろうか。

家電量販店のヤマダとコジマは熾烈な価格競争を行っている。
相手の店に「偵察員」を放ち値付けを確認している。
で、最低、同じ価格かそれより安く売ろうとしている。

2日目に出展する店は、初日に値段の下見をする
なんてことは、やっていないのだろうな。
だから、5割も高い値付けになるのだ。

こういう商売をやっていては、客はよそに流れるね。

●発覚
国旗掲揚、国歌斉唱では国にたてつく日教組が口をつぐんでいる。
「週5日制のゆとり教育など国が取り入れるからこんな結果になった。
従来どおり土曜日も登校させよ」などとは絶対言わないだろうね。
これでは、せっかく獲得した彼らの休日がパー。
しかも、負担が増えてしまう

地方に予備校がないから
高校がその役割も担わなくてはならない。
だから、受験に関係のない科目など教える必要がない、と発言する校長や教諭もいる。
責任転嫁もいいところだ。
予備校はビジネスだから需要のあるところには供給するだろう。

では、受験生というマーケットがあるのに
なぜ地方に、いい予備校がないのか?
高い人件費を払って優秀な講師を集めて開校するほどメリットがないのだろう。
ほんの一握りの国立狙いの生徒のためにこういうことをやったら
授業料が高すぎて結局「集客」がむずかしい。
だから、受験校が集まる大都会でしかAクラスの予備校はないのだよ。
でもさ、ここで投資しても、上級公務員になれば元がとれそうなのだから
土・日は岩手、福島あたりから新幹線で東京の予備校へ通ってもいいんじゃないの?

予備校がないから高校がその役割を担うとは
もっともな意見だが、高校教育とはそういうものなのか?
進学校はチョンボを行い、
就職校はきちんと履修する。

進学校から有名国立大に入り、
仮にそういう奴らが役人や政治家になったらどうなる。
不正をしてまで目的を達成しようとする連中が…

そういう連中が治める国で、
きちんと履修した社会人が税金を払い
そういう連中が税金で裏金を作ったり、賄賂を受け取ったり
長期間役所を休んだまま給料だけはしっかりもらったり
天下って何度も退職金をもらったり
安い公務員宿舎でのうのうと暮らしたり
などなどなどなど、
税金じゃぶじゃぶ使い放題。
企業が脱税しようものなら、
自分たちの取り分が減るとばかり
徹底的にやられる。

こう考えると、高級官僚にならなきゃ損する、と
考えても不思議じゃないね。


履修偽装は最初に富山県で発覚した。
教師は暗黙の了解のもと慣例化していた。
長年、外部には漏れなかったのに、なぜ。

罪の意識にかられた教師の一人がたれこんだ。
こんなことは間違ってもないね。確信犯なんだから。

就職コースか私大コースの生徒がたれこんだ。
これかも知れない。

国立コースの選から漏れた生徒が
あたまにきて、教育委員会に通報した。


教育委員会というのは、
学校の現状を把握できないようになっているのかしら?
高校の虚偽報告を鵜呑みにしているのだろうか?

委員会と校長・教諭は犬猿の仲で
コミュニケーションがとれていないのかね?

教育委員会の委員が、教育現場の「蚊帳の外」で
あがってくる書類だけで判断しているのだろうか?
自分の息子や娘から
「そういえば、履修科目が受験1本に絞られていた…」なんてことを
聞いたことはなかったのかね。
教育者の家庭は「崩壊」している、という話も聞くから
会話もなかったのかもしれない。

あるいは「見て見ぬふり」をしていたのか?

非行の芽は早く摘み取らなくてはいけないのと同じで
教育現場の不正は、早期段階で是正しておかなかったツケが
各地で噴き出している、というわけだ。

●ミキティ優勝
(新聞情報)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカ最終日の28日、
女子ショートプログラム(SP)で2位だった安藤美姫(トヨタ自動車)が自由で1位となり、
合計192.59点をマークして逆転で初優勝した。
SP首位の浅田真央(愛知・中京大中京高)は
ジャンプミスが相次ぎ、合計171.23点で3位だった。

あらら、昨日はこの二人の関係は
始終マオちゃん有利で展開する、と書いたばかりなのに
ミキティが執念の逆転優勝。
19時からテレ朝で放映されるけど、
マオちゃんのジャンプミスつ〜のを見たいね。

10月28日(土曜日)
●瞬間風速
アメリカで開催されているフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ。
女子ショートプログラムでミキティとミラクル・マオの対決がみもの。

ミキティは相変わらず少し太め。
化粧が変わった。
水色のウェアもなかなか。
演技は笑顔も見えて余裕。
ジャンプが体形のためか少し重そう。
でも、結果は1位になった。

一人置いて、マオちゃん。
スレンダーな体形。
手足が長い。
荒川静香のように体もしなやか。
演技はなめらか、ジャンプもかろやか。
長い手足が優雅。
顔もかわゆい。
でも、ウェアの色がピンク。
北朝鮮のマスゲーム選手の色。
でも結果は1位。
ミキティ、つかの間のトップだった。

このライバルは
今後もこんな状態だろう。

●OB会
20日。初めて就職した会社のOB会が有楽町で開催された。
私は用事があって参加できなかった。
近況欄に記入し欠席のはがきを出した。

で、本日、当日の近況が記載された住所録が届いた。
1週間の仕事。
広告代理店らしく迅速だ。
OB会事務局が代理店内に設置され
現役のスタッフのサポートもあってのことらしい。

懐かしい角封筒だった。
昔は緑のインクを使っていたが、今、グレー。
英文社名が大きく印刷されていた。
私が在社した当時はそれはなかった。
社章も昔のままだった。

胸に付ける社章は金の含有量が多いと言われていた。
裏にはナンバーが刻印されていた。
これをカタに金が借りられるという噂もあった。
退社するとき返却したけれど。


OBの中に同じ町に住んでいる人がいるのには驚いた。
何年入社か、どんな方か皆目見当がつかない。

この会社に私は3年しか在社しなかった。
しかし、先輩、後輩からは10年以上いた感じがする、といわれている。
それは、たぶん入社と同時に組合活動をしていたからだろう。
通常、新入社員は組合に入らない、という不文律があった。
まともに仕事ができないのに、何が組合か、という空気が漂っていた。
ところが、同期入社が20人いて、
入社年度から「40会(しまるかい)」という同期会を早々に組織した。
結構まとまりがよく、中には大きな仕事を取ってくるのもいて
上層部からは「今年の新人はやるな」という目で見られていた。
で、同期会から組合執行部へ誰かを送り込もう、ということになった。
今思えば恐れを知らない「冷や汗もの」の動きだった。
では誰にするかで、私が選ばれてしまった、というわけ。
立候補し投票があって、運がいいのか悪いのか当選してしまった。

文化厚生部の担当になった。
何をするかといえば、組合員の組織率をあげること。
当時、活動の主眼が生活闘争に置かれていた。
早い話が「賃金アップ」ね。
組合員の数が少なくては社員の総意、ということにはならない。

会社も心得たもので、入社前に人事部員が家庭訪問を行っていた。
家庭がそこそこであれば、多少賃金が安くても、
親からの援助があるだろう、と、考えていたのかどうか知らんが、
そっちのほうでギラギラした連中はいなかった。
だから、組織に弓を引くような活動をする組合には無関心という連中も多かった。

組織率を上げるためにイベントを開催して、
「組合って楽しいよ〜〜」と思わせる。
そして、入っていただく、つ〜のが文化厚生部の主なお仕事。
で、スキー、ハイキング、ダンスパーティなどのお遊び企画をじゃんじゃん。
学生時代のノリね。これは結構面白かった。
説明のために、本社の各階、都内支社を回って歩いたから
必然的に顔と名前が一致する。
こんなことばかりやっていたから、
在社年数が長いように思われていた、のだと思う。


そういうお遊びばかりでなく、支援闘争つ〜のもやった。
私のいた会社は銀座1丁目にあった。
京橋の下にはまだ川が流れていた。
川向こうには「正路喜社(しょうじきしゃ)」という
変わった名前の広告代理店があった。
社歴は長いのだが、テレビ時代に乗り遅れ経営が悪化していた。
経営陣はつぶそう、としたが
一部社員が存続させようと活動していた。
そこへ支援に行った。
その会社に泊り込みこんだこともあった。
結果的にはその社は消えていったが。


広告労協というのがあって
組合は横のつながりが密だった。
労協主催でハイキングによく出かけた。
昭和41年、河口湖。
8mmを持っていた友人が当時の様子を残していた。
ほとんどがモノクロだが、一部に高価なカラーフィルムを使っていた。

「パート・カラー」と聞いて
日活ポルノ映画を思い出す同輩も多いだろう。

20年前くらいだったか8mmをビデオにしたものをいただいた。
そこに、22〜3歳の私が映っている。
真っ赤なフェルトの帽子をかぶっていた。
どういうわけか、机の引き出しに未だに残っている。
デサント製品で当時はかなり目立っていた。

若かったあの頃
何も怖いものはなかった。

いま、怖いものばっかり。

●世界史
高校教育で嫌われている。
大学受験で記憶する量が膨大なので敬遠されているらしい。
有名国立大へ毎年大勢合格者を出している
地域の名門公立高校でこの傾向が著しい。

教える先公が効率優先のカリキュラムを作成し
教育委員会には、履修しているかのような書類を提出していた。
建築確認申請と同じ偽装である。
不動産は昔から「うさんくささ」が漂っていたが
まさか、神聖たるべき教育の現場で
こんなことが行われていたとは…

私の高校時代のほうが先生も真面目でしたね。
一応は下町の進学校だったが、
世界史はしっかり学習しておりました。
名前は忘れたけど、熱心な先生で
革命当時のフランス事情を語ってくれたことを思い出す。
そして、ジョセフ・フーシェ、権謀術数などが記憶に残っている。

当時は、教師に戦前のナンバースクール意識が残っており、
受験勉強もやらされたが、「教養」に対する取り組みも行われていた。
で、「出家とその弟子」「三太郎の日記」「チボー家の人々」などの
書籍を読むことが奨励された。

先生のおかげで世界史は好きな科目だった。
2年次のときの模擬試験で上級生より高い点数をとったこともあった。


先日、ラジオの深夜放送で
先生の教える側の心理についてトークしていた。
その中で、とんでもないアホな発言をしている奴がいた。
確か、地理の授業についてだったと思うが
「自分が行ったこともない国について、あたかも見聞したしたように
生徒に教えることに疑問を感じてしまう」というようなものだった。

じゃ〜、世界史、日本史はどうなんだ。
明治維新を、フランス革命を自分の目で見た奴がいるか!


私は数学がからきしだめな根っからの文科系なので
国立大学は最初から対象外だった。
受験した科目が国語、英語、世界史だった。
で、入った大学で社会学の中のマスコミを専攻した。
1年のときから興味を持っていた広告業界に入って
10年間組織に勤務し以後フリーで今日に至っている。


世界史、日本史は雑学的なことも含めて非常に面白い、と
今でも思っている。
受験用に暗記しようと思うからつらいのであって、
外国と日本の関わりや、当時の人々の考えなど知識として身につければ
社会に出ても結構役に立つもんだ。

歴代首相が歴史から言葉を捜すことがよくあるが、
人間の根源の思考は時代が変わろうとそうそう変化するものではない。
ただ、蓄積された「上づみ」の思考は社会事情によって形成される。

明治維新の若者の思想、太平洋戦争末期の若者の思想と
現代の同年代の思想は当然異なるが、
人として備えていなければならない、日本人のDNAが
今は、ほこりをかぶっている。
それを、教育で払い落としてあげることは、急務だ。

●不肖の息子
液晶テレビで遅れをとり業績悪化していたSONYが
生産体制が整いやっと戦列に加わり
昔の活況を呈してきたかと思ったら、
今度はノートパソコンの電池が発火するという最悪の事態を招いた。
ゲームのことはわからないのだが、
PSも一時の元気はないようだ。
それに引き換え、PSに差をつけられていた任天堂が
息を吹き返している。

ノートパソコン用電池の主流となっている
リチウムイオン電池つ〜のは
SONYが開発したんですってね。
昔は、こちらの業界の仕事をしていて
最新情報は常につかんでいたのだけれど
寄る年波とともに、次第に流されております。

オリジネーターの独壇場だったらしく、
ほとんどのパソコンメーカーに提供していた。
最初はDELLから、文字通り火がついた。
それからというもの、主要メーカーのノートPCがほとんど対象になった。
そして、最新ニュースが、富士通パソコンでも発火。
こういう事件がなければ、SONYの優良稼ぎ手として
業績向上に寄与できるはずだった。

他社だけでなく自社のVAIOまでも発火してしまったのだ。

ヒューザーのマンション偽装事件を思い出した。
事件発覚当時よくテレビに顔を出していた青年幹部も
偽装された自社物件を購入していた。
「知っていたら買うわけがないじゃないですか」などとコメントしていた。
自分たちも被害者、だと言いたかったのだろう。

SONYは自社のバッテリーを使っていたためVAIOが発火した。
今回の事件に関してSONYの対応が
非常に歯切れの悪いものだった。
もし、欠陥商品だとわかっていたら、使うわけがない、とでも言いたげだ。
そして、回路がある条件になると、
バッテリーが発火する、と
メーカーの設計陣にも非があるような発言もした。

創業者の井深大さんが聞いたら嘆くような
責任転嫁をしていた。
これが、現トップ陣なのだ。

SONYも変わった。
大企業病にどっぷり犯されているのではないか?
それとも、「貧すれば鈍す」。
昔のような、どきどきするような商品開発ができなくなって
社全体が貧相になってしまったのではないだろうか?

AppleのiPodに大きく水を空けられてから
その傾向は顕著になった。
SONYの携帯プレーヤーは
再生できる音楽データのフォーマットでミソをつけた。
参入当時は音楽流通との兼ね合いで主流のMP3が再生できなかった。
そんな、ケチくさいことをやるメーカーに成り下がったのだ。
若者ユーザー離れが始まった。
SONYファンもiPodへ流れていった。
出だしからつまずいたのだ。

大昔はSONY党という熱狂的なファンがいた。
テレビ、オーディオ、ビデオ、ラジオ、テレコなどなど
電子機器はなにがなんでもSONYブランドを購入する連中だ。
それほど、SONYは画期的な商品を次々に投入してきた。


SONY経営陣は「もはやこれまで」と全面的に非を認めた。
リーコールである。
全世界のバッテリー交換のための費用は400〜500億円。
新東京タワー建設費と同額。

本来なら「できのいい息子」のはずが
経営の土台を揺るがす「不肖の息子」に成り下がった。

製造過程の異物混入が原因らしい。
品質管理という基本的なことがおろそかにされていたんだ。
情けね〜〜なSONY。

10月27日(金曜日)
●祭り
新しい村の芝生広場でイベントが開かれる。
忙しそうに人々が行きかっている。
テント村設営に忙しい。
周囲の道には「路上駐車禁止」の張り紙がべたべた。
雑草もていねいに刈り取られ客を迎える体制が整いつつある。

明日は「利根広域物産展」。
15市町の物産展というスケールの大きなイベント。
同時に「村の秋祭り」が行われる。

日曜日は「宮代産業際」。
いつも思うのだけど、こういうお祭りのときだけは
しっかり商売しないで、感謝価格で提供していただきたいですね。

もう何年も前になるけど、
栃木市の4年に1度の祭りに行ったことがあった。
広場の屋台村で、あつあつの「かに汁」を飲んだ。
大きな器、たっぷりカニが入って100円。

このイメージがあるものだから、地元は高いと感じてしまう。

●VISTA
車にも、めがねレンズにも同様の名前があるけど、
これは、Windows次期OS。
発売が延期されていたが来年1月と決まり値段も発表された。
普及版「ホーム・ベーシック」2万5800円、
XPからのUPGRADE1万3800円。
上位版「ホーム・プレミアム」2万9800円、UP1万9800円。
最上位「アルティメイト」4万8800円、UP3万1800円。

いいお値段。

アップグレード版を購入したとしても、
世界市場だから、またまたまた
ビル・ゲイツが金持ちになる。

●履修逃れ

全国規模で続々登場。
必修科目を受けさせないで受験科目に絞った高校が。
マスコミが名前をつけた「履修逃れ」
埼玉県は私立校で該当校があったが、
今のところ、県立高校では、ない、という。
でも、わからないよな〜。

●セール
優勝はチームの親会社にとって最高の販促材料。
今年はハムと百貨店の決戦だったので、
消費者はどちらが勝っても、何かいいことがある。
で、朝刊は2つのチームが「ありがとう」の広告。
どちらも、全5段。
どちらも、監督が胴上げされている。
どちらも、優勝…?
リーグ優勝の写真を使っているね。
ハムはセール告知をしていないけど、
松坂屋はセール告知。

結局、なんでも商売の材料になる。
読売ジャイアンツも「優勝祈願」セールをすればいいのにね。

日本ハム・セール開催
食卓に直結する特売だから、売れるだろうね。
球団経営は金がかかるので、
チームの親孝行、ということね。
ジャイアンツはこのところ、お荷物。

30日から2日間、全国の食品スーパーや量販店約1万3000店で
「ファイターズ日本一セール」を実施する。
主力のソーセージ「シャウエッセン」など
ハム・ソーセージ商品を値引きするほか、
10%増量した特別商品の「チキンナゲット」を販売する。
値引き率は店舗によって異なる。
北海道や関東、関西などの一部の百貨店にある直営店舗では、
日本一セールに先行して27日から特別セールを行う。

●つき
日ハムが東映時代に優勝して以来44年ぶりの日本1に輝いた。
シーズン開幕早々、新庄は引退宣言。
本来なら彼にとって「消化試合」のようなものだが、
あれよあれよと勝ち進み、ついに優勝。
監督じゃないけれど「シンジラレナ〜イ」。

シーズン中、新庄のパフォーマンスが話題を呼んだ。
札幌のファンは心から日ハムを愛し、試合と新庄を楽しんだ。

奇抜な出し物だけでなく、
札幌球場の外野席上の広告スペースを購入し
自分のポスターを掲載していたが、媒体料とポスター制作費は自前だ。
派手な行動だけでなく、いくつかのシートを年間購入し、
恵まれない子供たちを招待していた。
サービス精神旺盛な彼だが、ファンの心をつかむ努力をしている。

最後の舞台が優勝というのも、できすぎだ。

白い歯と笑顔が印象的な彼だが、最終打席で泣いていた。
力いっぱい振りぬいたが
涙のためにボールが見えなかったのか三振。
テレビカメラは彼の顔を大きく捕らえていた。

ヒルマン監督より先に、チームメイトは新庄を胴上げした。
シンジラレナ〜イ。


不運なヤンキース・松井、孤軍奮闘のイチロー、漂流するもう一人の松井…
彼らに比べ、大リーグも経験している新庄は、つきにも恵まれている。

野球と関わり芸能界、ファッション界とも関わり…
サッカーの中田みたいなビジネスマンにはなれないと思うけど
どこへ行っても話題を提供しながら
風を受けた帆船のように進んでゆくんだろうな。

10月26日(木曜日)
●被害者?
全国の高校で必修科目を履修しなかったために
このままでは卒業できなくなる生徒が続出している。
受験勉強もムチが入る時期になり、
該当する高校の生徒たちは不安のどん底にいる。
なんせ、大学受験に関係ない科目を学ばなければいけないのだから。

世界史ならまだいいけど、音楽という生徒もいるらしい。
まわりの連中は受験科目にいそしんでいるといいうのに
音楽は唱歌、鑑賞、音楽史などをやるんかね?
気もそぞろだろう。
いっそのこと、カラオケ気分でがんがん歌ってうっぷんでもはらすんだね。
その、学校とはヤンキース松井の母校らしい。

学校側が受験体制強化のため
国の教育ルールを勝手に破り、虚偽の報告をしていたというのだから
罪は重い。

必修科目を履修していない、ということは
生徒も気づいていたんじゃないの?
確信犯の恐れもあり。

高校のPTA全国組織の偉いさんが
「犠牲者は高校生で、彼らには何の罪もない」
だから、「留年」なんてことをしないで穏便に取り計らっていただきたい、
というような発言をしていた。

なにを抜かすか!である。

きちんと履修している高校のほうが(今のところ)多いのだ。
ルール違反をしていたのは、
公立高校のトップクラスの受験校が目立つ。
彼らの間違った上昇志向のために、
他の高校生が「踏み台」になることはない。
きちんと、必修科目の単位を取ってもらいましょう。

ルール違反が告発された当初は、岩手県、山形県、福島県など東北地方が多かった。
東大、東北大に合格者を輩出している名門校が、
その地位を確保したいという、エリート意識がなせる業だったのだ。
教師、生徒がグルになって行っていた。
よって、きっちり責任を取っていただきませう。

●竹のアート
また、この季節がやってきた。
町内の孟宗竹を切り出し、思い思いの創作を行う。
まだ、歴史の浅いイベントだが、規模は大きくなってきている。
「新しい村」の周辺がメイン舞台で点数も多いが、
少し離れた市民農園に毎年、大物が出現する。

今年は、大根畑の上に、アンパンマン、どらえもん、
安倍首相の人形がで〜〜んと登場した。
例年この場所は、地元山崎地区の「山青会」の定席。
皆さん忙しいのに、時間を見つけては製作にいそしんでいる。
昔、青年だった面々が、力を合わせている。

竹ひごでつくった張りぼて人形だけど、ほんま、よ〜できとる。

●収容所
第17捕虜収容所、といえば往年の名作。
安いDVDも発売されているのだろうが、
Yahoo動画で無料配信されている。
「硫黄島の砂」「頭上の敵機」に続いて、
ADSLの小さな画面で鑑賞。

ウイリアム・ホールデンがアカデミー主演男優賞を獲得した映画にして
人情の機微を描かせたら
この人の右に出る監督はいない、といわれる
ビリー・ワイルダーの作品。

スイスに近いナチスドイツの捕虜収容所。
ここにアメリカ空軍の捕虜が収容されていた。

ウイリアム・ホールデン演じるセフトン軍曹は一風変わった軍人だ。
同じ立場の捕虜相手にビジネスをしていた。
タバコの販売など朝飯前、
ネズミレースや密造酒など、手近にある材料を利用して娯楽を提供する。
こういう「やわらか頭」の発想が面白い。

他の連中は脱走を計画しているというのに、
彼は見向きもしない。
「つかまったら殺されるし、
うまくいっても、また徴用され太平洋方面にやられるだろう。
だからオレ、や〜だよ」という具合なのだ。

この、脱走劇は、後年、
スティーブ・マックイーンの「大脱走」の映画制作につながる、のだそうだ。

脱走グループは2名の仲間を送り出すが
トンネルをくぐって鉄条網から顔を出したら
ドイツ兵に包囲されていて射殺されてしまう。

脱走謀議だけでなく、収容所内の秘密が筒抜けだった。
「この中にスパイがいる」と誰もが思い、
仲間に入らないセフトン軍曹が疑われる。

仲間からのリンチを受けるセフトン。
彼は孤立していった。

あるとき、全員が室外に出ることになったが、
セフトンだけは奥の自分のベッドで横たわっていた。
そこに入ってきたのが意外な人物。
そのドイツ兵とアメリカ兵が連絡を取り合っていたのだ。

ここからネタバレになってしまうけど…
アメリカ兵と思っていたのは、ドイツ軍が放ったスパイだった。
彼は、流暢な英語をしゃべり、陽気なアメリカ人を装っていた。

「史上最大の作戦」か「バルジ大作戦」でも、同じようなシチュエーションがあった。
アメリカ兵に扮したドイツ軍の小隊が交通整理をしている。
目的地「マルメディ」への道は右なのに左と誘導する。
なんかのきっかけで、それがばれてしまう。

ヨーロッパ戦線末期にはフランス領内でこういうことが実際に発生していた。
アメリカで教育を受けたドイツ人たちが
米国兵に化け、後方攪乱を行った。
味方同士で撃ち合いになったこともたびたび。
それで、米兵はクイズみたいな質問を投げかけ
味方かどうか識別したという。
テレビ映画「コンバット」にも、こういうストーリーがあった、と思う。
で、捕まったアメリカ兵に化けたドイツ兵は
その場で、射殺された。

昔、産経新聞社から発行されていた
「第二次世界大戦ブックス」には、射殺されたドイツ兵の
生々しい写真が掲載されていた。
この貴重なシリーズをかなり所有していたのだが、
こちらに引っ越してして、長い間雨ざらしにしていたため
すべて破棄してしまった。
今思うと惜しいことをしたもんだ。

さて、映画に戻る。
セフトン軍曹の推理でスパイが特定された。
金髪のプライスだった。
(映画はモノクロだから金かどうかわからないけど、白い髪だからたぶん、金髪)
この顔は、ことによったら、若い日のピーター・グレイブではないかな?と、思った。
後に、テレビ映画「スパイ大作戦」のリーダー役で
一躍、お茶の間に顔を知られることになる。

見終わって、この映画のことを調べてみたら、
やはり、ピーター・グレーブだった。
鼻の下がちょい長い風貌は相変わらずだが、
彼は歳がいってからのほうが、いい味を出している。

貴族的な雰囲気の収容所所長が
オットー・プレミンジャーだったとは…

今の映画のように派手なアクションはないけれど、
しかもモノクロだけど、
収容所という閉鎖空間の人間関係が
濃厚に描かれた佳作ある、と思う。

10月25日(水曜日)
●人騒がせ

昨夜のニュースで、長野の小学生女児、12歳、が行方不明、と報じた。
また、悲惨な事件に発展か?
と、思ったら、小田原で無事保護された。
一緒にいた31歳の男が誘拐の疑いで逮捕された。

その後の報道によると
この2人はインターネットで互いに知っていた。
男の誘いに乗ったのか、
女児が家出の引き受け先をこの男に決めたのか。

箱根にある男の親の別荘に泊まり
降りてきたところ、
女児が、自分のことがニュースになっていることを知り
警察に出頭した、という。

情報化社会が生み出したおかしな事件。
遠く離れた31歳と12歳がネット上で知り合い、
どこぞで落ち合って逃避行。
男はアキバ系のオタクなんだろうか?

ネットで知り合った同士の殺人事件や
幼女誘拐殺人事件が頻繁に起こる時代である。
男は親切心と下心が交錯していたと思う。

女児の両親は無事を喜ぶとともに、
「男に変なことされなかった?」と、
聞き質したいところだろうな。

しかし、最近「キズもの」という言葉も死後だもんな。


10月24日(火曜日)
●降板
政治家の不倫相手「山本モナ」。
一度だけ筑紫哲也の番組で見かけた。
マスコミの不倫報道直後、即、体調不良で姿を消した。
ずっと体調不良だったのだが、
ついに彼女が所属するタケシの事務所から「降板」のアナウンス。

こうして、関西から「青雲の志」を抱いて上京した女性が
階段から足を踏み外した。
相手の政治家は浮気だったのかもしれないが
モナはせっかくの大役を逃した。
火遊びの代償は大きかった。

一方の若手イケメン政治家は
民主党の役職を辞退したくらいで
うやむやになっている。

政治家にとってスキャンダルは命取り。
ト〜シロ〜に手を出すとあとが恐い。
だから、昔は口の堅い芸者と遊んだものだが、
最近は、こういう職業の女性も口が軽くなっておりますよ。

メンの割れていない場所で
上手に遊べばいいものを、
ついつい、権威風を吹かしたくなっちゃって
「ボク、政治家」などと故意に口をすべらせるから
身を滅ぼすんだな〜、これが。


●新しい風
小泉元首相時代に大量発生した「小泉チルドレン」。
大三君の稚拙な言動がマスコミの話題をさらったが、このところ静かだ。
きっちり勉強して本物の政治家を目指しているのだろうか。

武部元幹事長が、彼らの中から
「20人ていど、見所のある連中を集めたい」と発言。
新グループに「新しい風」と名付けたいようだ。

安倍政権になってから
小泉時代の落とし子たちは、
ある人たちを除いては、
あまり暖かい視線を送られてはいない。

裏金問題で俄然注目を浴びた岐阜方面では
女性大物が復党のうわさがもっぱら。
するて〜と、美しき刺客「ゆかりたん」の立場が微妙になる。
女たちの闘いが始まるのだろうね。

「美しい国、日本」で「新しい風」が吹くか?

●暗い
宮代町は1市3町合併反対して単独の道を歩んでいる。
町は緊縮財政で住民も「耐えて」いる。
財政的には未来はなく、このまま「耐乏生活」を強いられることになる。

昔の合併相手だった春日部市、杉戸町は曙光が射している。
特に、杉戸は国道が通っているので、
物流の拠点としても期待がもたれている。
それを裏付けたのが工業団地の造成だ。

進出する企業があるのか、と一時期危ぶまれたが
日本の景気回復と、
4号バイパスは東北と首都を結ぶ流通動脈ということもあって上々のようだ。
それと、4号線沿いにはファーストフード店の相次ぐ進出。
こうした活況は何年か後に、税収に反映される。

財政好転の可能性を秘めた町だが
いま、春日部市との合併に向けて動き出している。

もともと、杉戸は合併賛成が多数を占めていたが
宮代の反対で1市3町合併がコケた。
その後、1市2町(春日部、庄和、杉戸)合併を目指して運動を展開、
時を同じくして、杉戸、宮代2町合併運動も起こった。
杉戸町長、議会は1市2町合併を蹴り2町合併を目指したが
これも空中分解、という経緯があった。

あっという間に2年が経過。
いま、合併新法のもと、春日部市との合併を目指す
住民運動が盛り上がりつつある。

宮代はどうか?
町経営の自立、自律を目指して
町長以下がんばってはいるものの、
住民負担が重くのしかかってきている。

1市3町合併は、賛成が優勢だったが
どたんばで反対派が盛り返してしまった。
その後、合併復活運動が起こったが
「民主主義の原則に反する」という
正義ずらした「べき論」グループが勃興。
足並みは乱れた。
その後、住民は疲れ果て、運動は下火になっている。

合併反対の連中は、宮代をどこへもってゆこうとしているのか?
歳入は減ることはあっても、決して増えることのない町である。

あきらめ、疲れ果てた住民に
反対派はどんな希望を持たせようとするのか?
はたして、自律で希望が持てるのか?
確固たる理由もなくて、ただ反対、では
多くの住民が迷惑する。

反対でメリットが生まれるのは誰か?
反対で、甘い汁が吸えるのは誰か?

町の将来を見極めようともせず、
自己の目先の利益のために住民を巻き込む。
正義漢の仮面をかむった偽善者をあぶりだし
白日の下ににさらす。
そして、彼らに、町の将来図を聞いてみたいものだ。

●近隣、熱い
幸手市
TMO幸手は、空き店舗を利用した「歌声喫茶」オープン。
犬と犬だけでなく、飼い主同士も触れ合える「ドックヤード」オープン。
など、結構、新聞に取り上げられている。

ここにきて、商工会が地元PRの映画を制作するという。
シナリオは商工会青年部が作成、
映画作りは川口の映像制作に携わる若い連中。
都会生活に疲れた若者が出身地の幸手に帰る。
そこで幸手の豊かな自然、人との触れあいを通して
元気を取り戻し、故郷の地で生きてゆく…というものらしい。

さらに、統合化により廃校になった小学校跡地を住宅地にする、という。
面積は1万6000u。
ここに、1戸あたり171u(約51坪)の住宅72棟を造成する。
市が提示した最低処分価格は4億6000万円だったが、
積水が提示したのが7億1千万円。
いい値をつけてくれた。
市は積水ハウスを選択。
2007年着工、2009年住宅建設終了、という。

春日部市
「ララガーデン春日部(仮称)」
駅西口の2万3000uに本日着工。
2007年秋開業予定。
地上6階、地下1階、延床面積6万3000uの建物が出現する。
主要テナントにスーパー「京成ストア」。
9スクリーン「ユナイテッドシネマ」がやってくる。
ビルには衣料品店、飲食店約80店舗入居予定。

杉戸町
4号線の出店が相次いでいる。
16号小渕から4号線に入ると、
幸手市との境界「茨島」あたりまで
郊外型飲食店街道のおもむき。
街道脇の田畑が、今もファーストフード店が
オープン予告の看板を掲げている。

ミニイベントとしては、商工会が江戸時代からの「市」
「五十市」を復活させた。
日光街道宿場町だった杉戸の文化遺産が日の目を見た。

宮代町
TMO宮代が本年4月にオープンさせた「ルーバン宮代」。
鳴り物入りで出現したが、
キーテナントのスーパー「ひまわり」が半年で撤退。
大学通商店会通りの真ん中で、今も残った店が開いているが、
動物公園駅内にオープンした「エキナカショップ」の隆盛に比べ
寂しさが漂っている。

道仏地区の再開発で住宅地出現が期待されているが
地権者組合の思惑が入り乱れ、時間ばかりが経過しているようだ。
もたついているうちに、
人口はどんどん減少してゆく。
10年間で1000人流出。
この数字を取り戻すには、一体何年かかることか。

周辺の活況にくらべ、宮代は相変わらず沈滞している。

●知りたくないの
埼玉県・60代のR男さん、の変な人生相談。
数年前、離婚したのだが、
娘の結婚式で歌った歌のことで相談していた。

若い頃から菅原洋一が好きで、娘の結婚式で
「知りたくないの」を歌ったそうだ。
歌っているうちに、
式の雰囲気が変わったことは、気づいた、そうだが
全部歌ってしまった。
そして、家内や娘になじられた。

企業人のころ、部下の結婚式に招かれた際、
いつもこの歌を披露していたが、
なにも言われたことはなかった。

なぜ、娘や家内(元ね)に
ここまで、非難されなきゃいかんの…
その後、妻とは離婚しました。

というもの。

この男、常識が欠落している。
60過ぎて、新聞にこんな相談を持ち込むということからして
おめでたい奴、と言わねばならんね。

上司が歌う「知りたくないの」。
部下はマユをひそめながら聞いていたのだろうが
立場上、批判はできませんよ。
それをいいことに、
「あ〜ナタの、かこなど〜〜しり〜たくな〜〜いの〜〜ぉ」などと
自分の世界に浸りながら歌われたんじゃ〜いい迷惑だよな。

この男にとって、歌える場所はすべて
「カラオケ」空間だったのだ。

冠婚葬祭には、使ってはいけない言葉がある。
こんな常識をわきまえていなかったから
妻から「三行半」をつきつけらた。
それさえ、わからずに現在にいたっている。

こんなアホ、知りたくないよ!

10月23日(月曜日)

●パナマ運河
太平洋と大西洋を結ぶ海上の動脈を通行できない船が増えている、とか。

現行幅を通ることができない巨大船を
「ポスト・パナマックス」というのだそうだ。

そこで、政府は改修工事、是か非かを国民投票したらしい。
賛成派が大きく上回り、着手するという。

GoogleEarthで確認してみた。
運河全域が高解像度ではなかった。
新聞で紹介されていた閘門を探したが不発。
この画像は太平洋側から2つめの閘門。

大量のコンテナを積載している船が通過中だった。
この運河を利用するのは
米国、中国についで日本が3番目。

このところ、中国は世界の海を席捲中ね。

●似て非
「おざなり」と「なおざり」、間違いやすい。
「おざなり」は「お座成り」、「なおざり」は「等閑」。

「おざなり」は明解は「その場限りの間に合わせ。いい加減」。
角川は「その場逃れ。いい加減」

「なおざり」は明解「(言動に心がこもってないで)することが
万事不十分な様子だ。」
角川「いい加減にするさま。おろそか」

「いい加減」なことでは共通だが
状態が微妙に異なる。
「おざなり」は、その場限り。
「なおざり」は、言動がうつろ。

でも、「おざなりな奴」は、往々にして
「なおざりな奴」でもある。


10月22日(日曜日)
●仕掛け
相変わらず用水には網が仕掛けられている。
ジョンの散歩に出かけた折、網の下流で2匹の鯉が泳いでいた。
帰りには、網の上流で10匹もの鯉を見つけた。
狭い水路に波がうねっていた。
今年初めて見る大集団だ。
このまま進むと、鯉たちが逃げるために網のほうに進んでいってしまう。
しかたなく、水路のコースを変えて帰宅した。

※わかりにくいが、大きな丸印は鳥の死骸、小さな丸印は殿様かえる
 ここに、大量の鯉が引っかかったら可哀相。

仕掛けは細い水路に2つ、大きな水路に1つ。
目障りだぜ。

●侵入者
笹をこまめに払ったので
バックヤードが引っ越してきてから初めてきれいになった。
見通しがよくなり、近所の猫や迷い込んだ犬を見かける。
ところが、である。
今朝、気がついたのだが、人間も出没しているようだ。
猫や犬なら、当たり前のように排泄してゆくが、
奥まった笹の生えている、見通しのきかない場所に人糞。
人間だから、ちゃんとケツを拭いたのだろう、
ティッシュが散乱していた。
用水脇の「農の道」は散歩コースになっているから
顔をそっちに向けて用を足したんだろな。
するて〜と、
わが家からはケツが丸見えという位置関係ではないかいな。

※よくもまあ、見通しのいいところで脱糞とは、度胸がある。

たぶん、女だろう。
散歩中の男はティッシュなど持ち歩かないからな。
年の頃なら50過ぎというところか。
若い女性は羞恥心を持ち合わせているからそんなことはしない。
中年のおばんは、とうの昔に、「恥ずかしい」概念はかなぐり捨てている。
ケツの1つや2つ見られてもど〜ってことない、か。

それにしても、何時ごろ、どこから入り込んだメスブタなのか。
紙の新しさからすると今朝だろう。
クソの粘度もやわらかそうだ。
病院は休みだし、その脇から入り込んだに違いない。
10時に私が姿を出したのだから、
7〜8時頃、散歩の途中でもよおしたのだろう。
犬猫じゃないのだから、家で済ませて来いよな!
朝からでかいケツをさらすな!

●知る
私がこちらに越してからだから
12年以内の話しになるだろうか。
昔、在籍していた広告代理店で
同期入社の男と話していた。
彼は新しいメディアの開発部門の責任者だった。
そこで見せられたのが、
1辺2cmほどの黒っぽい正方形の印刷物。
4隅のうちの3つに小さな正方形があり
全体に白黒の柄が入っている。

文章にするとわかりにくいが、それが「QRコード」だった。
バーコードと同じような働きをするが、情報量が格段に違うという。

※試聴広告と銘打ち、QRコードから音楽サイトにゆける。

彼はこの利用法を考えている、といっていた。
「考えてみない?」と私に言ったが
突然のことだったので、このシステムがイメージしにくかった。

バーコードは、物流の商品管理に使われており見慣れていた。
髪の毛が薄くなったおじさんたちを揶揄するときにも使われた。
QRコードにはいったいどんな活用法があるのだろうか。

この不思議な形状の中に豊富な情報が埋め込まれている。
開発したのがデンソーで1994年に発表した。
QRとはQuick Returnの略。
バーコードは情報を読み散る「リーダー」が必要だが
こちらは携帯電話のカメラで読み取れる。



彼から話を聞いてから、10年以上経過した。
当初は新聞の片隅で見かけるようになってきた。
その後の携帯電話の爆発的な普及により、
QRコードは物流の商品管理というより
モバイルサイトへの誘導に使われることが多くなったようだ。

一般人には特殊なコードと思われていたが
生成ソフトがあるので、容易に利用することができる。

10年以上前、初めて見たものが
やっと、こなれてきた、という感じ。
パソコンの進歩に比べれば遅いように思えるが
着実に暮らしに根付いてきた。
10年ひと昔というけれど、実感できますね。



ポータルサイトはインターネットを代表するようなサイトで、
そこから、興味のある場所に泳ぎだしていった。
ところが、最近、
ある言葉を入力して「検索」ボタンのクリックを誘導するするような
TVCMや新聞広告を見かけることが多くなった。

ポータルのジャンルをたどってゆく方法は
ご存知のように、時間がかかる。
しかも、利用者はふらふぃらしながら見て回るので
特定情報が見過ごされることが多い。

これでは、ロスが多すぎると、情報発信企業は思った。
その結果、ワード検索をすすめるスタイルに戦術変更した、というわけ。
それも、企業名ではなく、商品名やコンセプトワードを
入力するように、誘導する。
さすれば、広告では伝えきれない内容を盛り込んだサイトへ
ダイレクトにアクセスしていただける、というもの。

現在、いくつものポータルがあるが、
Yahooをはじめほとんどが、自己完結型というか、
作りが、そこを「母港」にしていただこう、としている。
メール、翻訳など付帯サービスを充実させ集客をはかろうとしている。
したがって、オープニング画面はにぎやかだ。

そこへゆくと、Googleは昔からさっぱりしたもの。
そして、検索にかかる時間の短さが「売り」だ。
「more」をクリックすると、
付帯サービスがぞろっと現れる。
その数が半端ではない。
オープニング画面のパーソナライズ化も自由にできる。

検索の迅速さと柔軟性で、人気はますますうなぎのぼり。
その甲斐あってか、最高の収益をあげた、と報道されていた。



QRコードは携帯から、「検索」はパソコンから。

ユーザの欲しい情報へスピーディにアクセスするための方法が変わった。


10月21日(土曜日
●2作目
硫黄島の戦いを日本側から描いた映画、「硫黄島からの手紙」。
「父親たちの星条旗」の続編として12月に公開される。
その広告が、1作目の広告の下に掲載されていた。
主演が、いまや国際俳優となった渡辺謙。
(彼の前妻との間にできた娘が、20歳の国際級モデルとは知らなんだ)
謙さんが硫黄島守備司令官の栗林中将役なんかな?

彼と並んで伊原剛志の顔があった。
伊原は男っぽくていい俳優ね。
1昨年のNHK大河ドラマ「新選組!」に出ていたときからそう思っていた。
喜劇人が多かったキャストの中で、存在感のある
幕府側の侍役をやっていた。

この映画で、彼はどんな役回りなのだろう。
中佐あたりの指揮官役が似合いそうなのだが。

封切りを待っていると1年なんかあっという間に終わってしまう。

●コラボ

昔なら「相乗り」といったスタイル。
2つのスポンサーが1つの広告を作る。
今朝は、雑誌と車。
「散歩の達人」と日産「ラティオ」。

散歩をするのに車、とは異質な組み合わせだが
車で目的地へ行き、そこから散歩なのだろう。

広告の舞台は、街路樹が美しい「東京国際フォーラム」。
ユニークな外観の建物だ。
ここは、確か東京都庁の跡地。

広告コピーは若干の誤認がある。

「有楽町で逢いましょう」
フランク永井の歌うこの歌が流行った頃、
日本は高度経済成長の真っ只中
有楽町駅前には、東京都庁がでんと構え
ガード下には雑多な飲食店街が延々と続き
夜ごと活気にあふれていました

と、ある。

だが、実際は違うのだよ。
都庁は、有楽町駅前というより東京駅寄りだった。
有楽町駅前は、「そごう」があり、
いま、交通会館のあるあたりが、
飲み屋街がひしめいていた。
通りを越した向かいが東京都交通局だった。

有楽町のガード下は、駅舎で、
飲み屋があったのは、
交通局に面した東京駅寄りのガード下だった。
しかも、軒を連ねる、という感じではなかった。
むしろ、日比谷や新橋のガード下のほうが
飲み屋で賑わっていた。

いまは、昔ながらのレンガ造りのガード下が
レトロな雰囲気を醸し出し、
お洒落なレストランなどが出店している。

晴海通りの向こう側。
映画街に抜けるガード下が、昔の面影を残している。
そこは、焼き鳥屋で昼間から酒が飲める。

焼き鳥を焼く煙がもうもうと立ち込め
道に面した場所に椅子が置かれ、枡の中にコップを置き
なみなみとつがれた酒を唇からお出迎え、という
行儀の悪いスタイルが当たり前の店だ。
昼間は観光客や外人の姿を見かけるが
夕方からはサラリーマンで賑わう。
映画帰りの人たちが珍しそうに通り過ぎる。

上野・アメ横にも同様の飲み屋があるが
日比谷のそれは4〜5軒がかたまっているので
煙の量は壮観だ。



最近の風潮は「昭和が熱い」。
特に、日本が元気だった30年代。
パソコンはまだなく、情報化社会とは「なんのこっちゃ」だった。
雑多な犯罪がマスコミを賑わしていたが
今ほど殺人事件は多くなかった。

東京オリンピック以後、都心の風景は大いに様変わり。
東京は江戸の昔から運河が縦横に走っていたが
ほとんどが埋め立てられ、高速道路になった。
日本橋の川は生き残ったが、上に橋がかかってしまった。
小泉元首相のお声ががりで、これが撤去されることになったが
経費は4000億円を超えると試算されている。
墨田区の新東京タワーは約400億円。
東武鉄道が建設費を負担するが、
日本橋の景観復活費用はその10倍。
地元企業、区、国が費用をもつ。

そして、バブル時代を迎え東京はさらに変わった。

銀座裏通り、横丁の飲み屋街に地上げが入り、、
戦後の香りを残す飲み屋が一掃されビルに変貌。
味気ない風景になってしまった。
サラリーマン御用達の一杯飲み屋が
銀座7〜8丁目の「社交ビル」のようになっては
居心地がすこぶる悪い。
女将がママになっちゃっては似合わない。
そして、後継者のいない飲み屋は
女将の高齢化にともない、たたむところもちらほら。
新しい店は小じゃれたBarなどに姿を変える、
客も定年を迎え慣れ親しんだ町を出てゆく。
こうして、銀座は他人の町になってゆく。

たまに銀座に出ると異邦人である。

10月20日(金曜日)
●映画広告
金曜日夕刊は映画広告が元気だ。
気になったのは、やはり「父親たちの星条旗」。


日本映画はほとんど見ない。
しかも、SFは外国・日本ともに見ない、
というスタンスを破る作品が
「地下鉄(メトロ)に乗って」。
現代、時代、SFなんでも器用にこなす浅田次郎原作。

「Always3丁目の夕日」は
漫画家・西岸氏の原作だったが、見なかった。
時代が唱和30年代前半の庶民の物語。
小生、中学生。

「地下鉄…」は昭和39年へタイムスリップするというSFもの。
小生、大学4年生。
まだ、戦後闇市の名残りのある池袋西口や
交通会館が建設される前の有楽町駅前。
ここには、2階建てのバラックに
小さな飲み屋がびっしり、だった。
銀座2丁目のメルサは、キャバレー「クインビー」だったし
3丁目の裏通りは、
未亡人サロン「うるわし(だったかな)」が健在だった。
そんなわけで、この時代が気になった。

見覚えのある風景に出会えるのではないか。
そんな期待を込めて、映画館に出かけよう。

10月19日(木曜日)
●硫黄島
いよいよ映画「父親たちの星条旗」が公開される。
太平洋戦争は硫黄島の激戦を、
日米2つの視点から描く。
その、第1作、アメリカ側が「父親たちの星条旗」10月28日公開。
第2作が「硫黄島からの手紙」12月9日公開。

監督はクリント・イーストウッド、
プロデュースをスピルバーグが行うというのだから
期待はふくらむ。

「父親たちの星条旗」だが、
日本軍守備隊と死闘を繰り返し
ついに、擂鉢山に占領の証し、星条旗がひるがえる。
この写真は太平洋戦争中で最も有名なもので
ピューリツアー賞を受賞している。

スピルバーグの迫力ある戦闘シーンは
プライベート・ライアンで実証済み。
映画は、これもさることながら、
星条旗を打ち立てた6人の兵士のその後の人生に
スポットが当てられる。

帰国した彼らはヒーローに祭り上げられる。

どこかでも語られているが、
兵士たちの顔が映っていない。
激戦のさなかである。
情報も混乱していたに違いない。
打ち立てた兵士たちは
「私もその一人です」と自己申告したのだろうか?
付近にいた兵士が偽ヒーローになっていたかも知れない。
原作の小説では、海兵隊員5名、海軍1名らしい。
(往年の映画「硫黄島の砂」では、ジョン・ウェインの小隊が
打ち立てる役目を担っていたのだが、彼の戦死で別の隊が行っている)

米国政府は、この人気に目をつけ、
戦時国債のPRに使われた。


(解説より)
マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは
一躍アメリカの英雄となるのだった。
しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。
国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、
戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、
アメリカ各地を回るのだったが…。


米国から配信されている当時のフィルムの中に
面白いものを発見。
この映画で描かれる「戦時国債」のコマーシャル。
擂鉢山の兵士たちはムービーに収められている。
これとは、別にスチルも撮影されていたのだろうか?


ポスターには、このシーンが使われているが
これは、映画用に撮影されたものなのだろうが
構図がオリジナルそっくり
(あまりにも有名な写真なので、当然と言えば当然だけど。)

●出番
久々に時間が取れた。
うっすらとたまったほこりをはたきで落とし
前回のサイクリングでとりこぼした汚れをていねいに拭き取った。
そして、圧の減ったタイヤに空気をいっぱい送り込んでやる。

8時出発。天候良好。
9時10分、利根川の向う、境・道の駅到着。
利根川のサイクリングロードを上流へ。
幾つかの鉄橋の下を通り、三国橋から古河市内へ。
小説家・永井路子が女学生時代に過ごした家を見学。
武家屋敷、雀神社を見てまわったところで12時。

※永井路子旧宅

※雰囲気のある街並み

古河第一小学校から文学館、古河歴史博物館
鷹見泉石記念館をていねいに見てまわる。

古河市は何度か訪れているが、
この界隈が一番のお気に入り。
深い緑と落ち着いた町並みに調和した
施設が風格を感じさせている。

行きも帰りも半袖。
復路は周囲の景色を楽しみながら
ゆっくり走ったり、またスピードを出したり
インターバル走行。
17時、自宅着。
風もなく快適な輪行は久しぶりだった。
往復約70km。

※美しい夕日けが迎えてくれた。

10月18日(水曜日)
●椎茸

バックヤードの雑草を徹底的に刈り込んでいる。
水仙の周囲に伸びていた笹を払ったら
椎茸の「ほだぎ」が姿を現わした。
昨昨年は傘の大きなみごとな椎茸が2つとれた。
「ほだぎ」も老化している。
ところが1つできていた。
中ぶりだが形がいい。
今晩の食卓行き。

椎茸のバタ焼き、おいしくいただきました。

●紅葉
秋が深まっている。
毎朝、花水木の落ち葉を掃き出しているが
その量は増えるばかり。
でも、ビニール袋に詰め込んで堆肥にしている。

朝日を浴びた葉が美しい。
色は柿に似ている。

●倒壊
GoogleVideoに、2001年9月11日の
世界貿易センタービル事件の映像があった。
タイトルは「What we saw Bob and Bri」

彼らが勤務するビルから貿易センタービルは目の前に見えた。
しかし、2棟あるビルの1棟しか見えない位置にあった。

映像はテロに乗っ取られた旅客機が突入した直後から始まる。.
天気がよく、
いつもなら米国の勢いを象徴するビルが
天に向かって伸びているのだが、
この日は最上階付近にぽっかり穴があき
白煙がおおっていた。

カメラは定点撮影のように
悲鳴を上げ始めたビルを映す。
ときおり地上にパンして人の群れや
救急車、消防車が走るのをとらえる。

突然、音が入った。
事務所の窓を開けたのだ。
このビルが高層なら窓は固定されて開かないはずだが、
簡単に開けられたのだから、そんなに高くないことがわかる。

貿易センタービルの向こうから火の手があがった。
Oh!my god!という声。
撮影者の脇にいる女性が発した。
小声で喋っているのだが
私の能力では何を言ってるのかわかんな〜い。

サイレンの音がけたましい。
のっぽビルはさらに白煙の量を増やした。

またまた、Oh!my god!Oh!my god!Oh!my god!と女声。
向こう側のビルが倒壊したらしい。
白煙がビルとビルの間から
撮影者のビルに向かってくる。

目の前のビルも崩れ落ちた。
Oh!my god!Oh!my god!Oh!my god!
悲痛な叫びだ。

煙が迫る。
周囲は雪が降ったように真っ白になった。

約30分の映像だった。
当時、ニュース画像で細切れのように見せられた映像だが、
このVideoは、職場が偶然近かった人が
ビデオカメラを回していた。
貴重な記録映像だ。
このビデオを見る Click-->

つい最近、ニコラス・ケイジの
「ワールド・トレード・センター」を見たばかり。
倒壊したビルの下に彼らは生き埋めになっていたのだ。

事件に遭遇した人々、救助にあたった人々…
おびただしいドラマが展開していたのだ。

10月17日(火曜日)
●GoogleVideo
YouTubeが話題になっているけど、
GoogleVideoも負けず劣らず面白い。
USA版Googleには、VideoのTagがある。

ロシアの航空ショーで墜落するジェット戦闘機、


朝鮮動乱のころのMig19。
陸上なのにカタパルト噴射で離陸する。


珍しいスイス空軍戦闘機。
デモフィルムらしく、軽快な音楽に乗って
アルプス上空をアクロバット飛行する。


こんな珍しい映像が目白押し。

GoogleはYouTubeを買収したらしいけど、
こういう立派なVideoサイトなあるのにね。

●やわ
千葉県で50歳の中学教諭が陸橋から飛び込み自殺をした。
この男性、58歳の校長から、たびたび叱責を受けていたという。

いい歳こいた男が、「いじめ」による死とは。
情けない。
辞職すればいいものを。
よくここまで教師をやってこられたものだ、と思う。

●いじめ自殺
九州の中2自殺事件で、報道内容が錯綜している。

母親が息子が中1のとき、担任に相談した。
その相談内容が
「アダルトビデオを見て困っている」から
「インターネットのアダルトサイトを見ている」に変わった。

朝のワイド番組で、鳥越俊太郎氏が、
「ことさら学校に相談すべき問題か」
家庭で解決すべき内容…というようなコメントを発した。
それに対し、自殺した少年の母親から直接電話があったらしい。

彼女いわく、
学校にそんなことを言った覚えはありません。、
「息子が遅刻、早退を繰り返し、家でテレビを見ている」
という相談はしたが。

これが事実なら、1年次の担任が、内容を歪曲したことになる。
それをクラスで話したものだから
少年には、不名誉なあだな、がつけられた、という。
どんなあだ名かは明らかではない。
つまり、教師がいじめの発端だった。



その担任は、少年の両親からの詰問に
「かまいやすかった」から、と答えた。

48歳のベテラン教師ともあろうものが、
次元は生徒レベルの発想だ。

こういう、幼児性思考回路をもった教師を
同僚や教頭、校長は、どう見ていたのだろうか。

「学校」という塀の中のできごとは
父兄には伝わってこない。
また、学校側の変な連帯意識で
不祥事を揉み消そうとする。

北海道の少女自殺では
教育委員会までも事実を誤認、隠蔽。
シラを切りとおしていた。

教育者がこれでは
なんで無垢な少年少女を教え導くことができよう。

子供たちは大人は信用できないと思い
地域の人たちは疑心暗鬼。
教育の場が「聖域」なんてことは、とうの昔に終わってしまった。

10月16日(月曜日)
●広告マン
NHK教育テレビ19:30。
「あしたをつかめ 宣伝のプロ 広告代理店営業」
しまった、気がついたのは、10分ほど経過していた。
若者にさまざまな職業を紹介する番組らしい。

若手の営業マンが職場で話していた。
たぶん、電通マンが出ているのだろう、と思った。

広告代理店は外部からは、派手な職業のように思われている。
広告主と媒体の間にあって、
広告主の利益のために日夜奮闘する。
広告を制作し媒体を購入し、広告活動をコントロールする。
イマジネーションとコミュニケーションが要求される面白い仕事だ。
時たま広告マンとタレントの結婚話が報道されたりする。
広告マンには政財界、芸能界の2世が結構多く、
そういう連中は、学生時代に勉強よりスポーツや遊びに熱中していたりする。
そういう連中は、真面目にこつこつやってきた連中より
いい仕事をすることがある。

番組で紹介されていた営業マンは
放送局をすべって代理店に滑り込んだという経歴。
その代理店は、ぬわんと、赤坂の東急エージェンシーだった。
私がフリーになる前の3年間、籍を置いていた組織でもある。

試験を受けて卒業と同時に入ったのが読売広告社。
そこから銀座8丁目の小さな代理店に移り、
最後が赤坂の東急Agcだった。
第二制作局杉瀬ルームでコピーライターをやっていた。
受け持っていたクライアントは総理府、日立、シュレッダーの明光商会などで、
仕事もやったが、よく飲んでいた。
赤坂の夜は銀座と違った面白さがあったが、
私としては銀座が好きで、そちらに遠征していた。

※クライアントの意向に沿って代理店のスタッフが企画をねる。
 カラフルな企画書だ。だが、おすすめのプランは大がかりすぎた。

番組は、仕事の厳しさを訴求していた。
アフターファイブの楽しいひとときなどは一度も映さなかった。

クライアントの要望を社内スタッフに告げる。
企画担当は、営業の考えを取り入れたり、参考にして企画書を作る。
そして、プレゼンテーションを行う、という一連の作業が紹介された。

オフィスのデスクはパソコンが置かれ
パワーポイントで作成されたであろう色鮮やかな企画書があった。

※プレゼンテーションが終わった。代理店側は5名参加。クライアントは1人。しかも
 30歳という若い宣伝部員。
 代理店はどのレベルの企画を立てればいいか、の判断を誤った。
 右:クライアントのビルを後にする代理店のスタッフたち。

昔と、当然大違い。
パソコンなど置いてなかった。
企画書は手書きの白黒。
プランナーは、目のつけどころの秀逸さに加え、
文字と図形で巧みにまとめあげる職人技の持ち主であることが多かった。

内容のまずさを企画書の見せ方でカバーする、なんて芸当もやってのけた。



クライアントは警備会社だった。
代理店の企画と、クライアントの考えにズレが生じていて
再度提出、という終わり方だった。
クライアントは東急Agcと付き合いが長いのだろう。
再チャンスが与えられるから、こういう場合はラッキーだ。

恐いのが競合プレゼンテーションだ。
2〜3社のコンペでは、やり直しはきかない。
トータルなプレの場合はCFや広告まで作りこんで臨む。
それにかける金額も馬鹿にならない。
勝てば新しい取り引きが始まるが
負ければ、いままでかけた費用がパーですよ。

今夜の、仕事紹介は恵まれた営業マン、というケース。
なんせ、東急Agcは4位の大手広告代理店。
小さなところは、もっと悲惨な状況だ。

●おかしい
福島県知事は「佐藤栄佐久」
かずかずの疑惑で辞任。
このため知事選が行われるのだが
自民党が白羽の矢をたてたのが
弁護士出身の「森雅子」氏。

「佐藤栄作」から「森昌子」かと思っちゃったよ。

「森昌子」は森進一と離婚後、結構明るく楽しくやってるようだし。
何を勘違いしたのか、小泉チルドレンのように
彼女を選んでしまったのかと…

●すすき
すすきの穂が逆光を受けて銀色に輝いていた。

やや盛りも過ぎた年増すすきの群だった。
そのかわり、銀髪はこの上もなく美しかった。

笠原小学校児童の下校時だったらしく、
自転車にまたがりカメラを向けていた私の後ろを
何人かグループになって通り過ぎていった。

突然、女児の声が聞こえた
「この、ふしんしゃ、あぶない」と2回繰り返した。
「この不審者、危ない」なのか
「この不審車、危ない」なのか

ま、どちらにしろ、
下校時に、彼女たちから見れば
両親よりはるか歳が上の、つまり老人が
犬の散歩ではなく、いつでも逃げ去ることができる
自転車にまたがって
写真を撮るなんていう見えすいた動作をしながら
あたいたちを、物色しているんじゃ、なかろうか、と
思ってしまったわけだ。
別に話しかけたわけでもないのに。

ちっ、
いい教育してるぜ、この学校は。

●新利用法
電車内の痴漢を、女性の機転で逮捕したというお話し。

満員電車で、左側の男が女性の胸を不自然に圧迫し始めた。
痴漢と直感した女性が
携帯電話のメール画面に
「いま、痴漢に遭っています…」と打ち込み
右側の男性にその画面を見せた。

その男性は、電車が停車するなり、痴漢の男を追い詰め逮捕に協力した。


ぬわ〜るほど。
こういう使い方もあったんだ。

通話をするわけでもなく
無為に画面を見ている男性・女性が多いが、
特に、朝夕の満員電車では
女性の強力な武器になることは確か。

●地震
ハワイ島付近で15日午前7時(日本時間16日午前2時)ごろ、
大きな地震が起きた。
米地質調査所によると、マグニチュード(M)は6.6。
米CNNなどによると、ハワイ諸島の広い範囲で大規模な停電となったほか、
ハワイ島では地滑りで高速道路が寸断されている模様。

幸い死者は出ていない模様だが、
リングル・ハワイ州知事はハワイ島の地滑りなどの現場
をヘリコプターで上空から視察。
「ハワイの観光業に幸いだったのは、旅行者のほとんどが
カリフォルニアと日本からで、考えうる限り最も地震・停電に慣れた
人たちだったこと」と語った。

「日本で言えば震度4程度。
アメリカ人は大騒ぎしているが、日本人は落ち着いている」 と、
現地ホテル勤務の日本人が述べている。

●しっかり
NHK深夜放送で国語学者の方が話していた。
安倍総理の話には「しっかり」という文言が多く見受けられる。
側近が書いた文章を読み上げるときは、
その傾向はないのだが、インタビューで
自分の言葉で語るとき、「しっかり」「しっかり」のオンパレ。

国語学者は推理する。
安倍総理は、子供の頃から周囲の人、特に母親から
「しっかりしなさい」と言われ続けて育ったのではないか、と。

「お父様を見なさい」
「おじいさまを見なさい」
「だから、あなたもしっかりしなくてはいけないのよ」と。

子供から少年時代にかけて朝から晩まで
耳元でこうささやかれ、あるいは大声で言われたら
たまったもんじゃないだろう。

ところが、安倍青年はグレることなく
お坊ちゃん学校の成蹊大学を卒業した。
就職は当時の神戸製鋼(だったかな)。
仕事はそつなくこなしていたらしい。
それから、父親の秘書に転身。
そして議員当選。

現在の国会には、2世、3世政治家が多いが、彼もその一人になった。
医者が子供に後を継がせたがるのと同じで
政治家もせっかく築き上げた親の地盤を荒地にしてはもったいない、
という意識が働くのだろう。

安倍総理は東京イメージが強いが、
(実際、子供の頃から東京育ちだったんじゃないの?)
選挙区は山口県。
地元では、おらが国から総理大臣輩出、と提灯行列ものだ。

考えるに、長州藩の江戸屋敷で育ったようなものだ、安倍総理は。

育ちのよさは滲み出ている。
一生懸命話そうとしている態度もよくわかる。
しかし、滑舌が、ちょっち悪いんじゃない?

●死に急ぐ
中学生が、小学生が自殺する。
福岡の中学2年生は「いじめ」。
横須賀の小学生は10歳というから4年生か。
こちらはまだ、動機が不明だ。
少し前は小学生の少女がいじめで自殺。

少年少女たちは、変態大人のターゲットになり
誘拐、殺害されるかと思えば、自ら命を絶つ。
一人前の大人に成長するのは大仕事ね。



福岡のケースは死んだ少年の母親が担任に相談したことに始まる。
内容は、息子がアダルトビデオを見て困っているというもの。
担任は他の生徒に相談内容を喋った。
そのことで、いじめに拍車がかかった、と見られている。

息子も、あんなもの見てどこが悪い、
おめ〜らも見てるだろうよ!と開き直れればいいのだが、
おとなしい、つまり「いじめられやすい」少年だった。

中2といえば好奇心旺盛真っ只中。
性情報が氾濫する中、アダルトビデオを見るくらい
ど〜ってことないじゃないの。

母親は学校に相談する前に父親に話を向けるべきだった。
父親だって、自分の中2時代を思えば、
息子とどう向き合えばいいかくらいは考えられる。

問題のビデオだが、息子がどこから入手したか…
レンタル屋で借りるには、内気な少年では勇気が要るよ。
まさか、父親のコレクションじゃあるまいね。
もし、そうなら母親が父親のビデオ管理にクレームをつけるのが順当だ。

※その後、ワイドニュースの情報では
アダルトビデオではなく、
少年はインターネットのアダルトサイトを見ていたそうだ。

こういうケースはゴマンとあるだろう。
親がフィルらリングソフトをかますなどして
アダルトサイトからガードしなくてはいけないのだが、
多分、その親にはそういう知識はなかったろう。
子供の方が進んでいるのだ。
では、どうするか、の次善策。
パソコンを個室ではなく、リビングに置く。
そうれば、親の脇でとんでもないサイトは見にくいものだからね。

子供には、大学へ行くようになったら自分で買え、とでも言っておく。
子供の要求を安易に受け入れると、往々にしてこういう結果を招く。

ニュース番組では
1年次の担任をなじる親の姿があった。
九州弁だから「どぎゃんするっと」などと吠えていた。

水際で有害情報を防ぐことができなかった家族が
いい、攻撃対象を見つけたように、映った。

母親は父親を通り越して担任に相談した、ということは
その家庭が夫婦、親子のコミュニケーション不足ではなかったか、ということだ。

その父親が、
「担任といえば、親同然…」と話し、責任を学校に向けている。
教師の対応も決して褒められたものではなかったけど。
今朝のTVでは、問題の担任は若造ではなかった。
経験豊富な中年教師だった。



ところが、である。
最近、教師は父兄の前で牙を抜かれている。
もし、聞き分けのない子供を殴ったら、すぐ社会問題にされる。
さらに、クラスの悪ガキをコントロールできない。
だから、クラスの「権力者」ではない。
つねに、外部の顔色をうかがっているのだ。

そういう風潮にした親たちが、問題発生となると
学校に責任転嫁する。
これは、おかしい。
家庭内の問題は、まず、家庭内で解決しようとする努力が必要だ。



少年の自殺は、お互いの信頼喪失が招いた悲劇であるね。



相変わらず、いじめが蔓延しているようだ。
一時期より下火になっていたと思っていたのだが。

存在感のない教師が教室を経営できるわけがない。
ちょっとくらい頭がよくても
精神が軟弱では子供たちから尊敬されないね。
彼らを心身ともに鍛えなおさなくては
学校は荒廃から立ち直れない。

教員を目指す者には大学時代から
強い精神力を養うようなコースも必要になる。
大学側も、厳しくチェックし「不適格」な連中には
学校への「就職」を思いとどまらせるようにしなくてはならない。

また、職場に赴任する前に、
自衛隊の社会人受け入れコースにでも放り込んで
強靭な精神力と愛国心を身につけさせる。
ここで落伍した奴は就職も取り消す。

試験の点数だけで人選すると
ろくなことがない。
教師であるまえに、心身ともに健康な人間であらねばならない。

10月15日(日曜日)
●代理出産
50代後半の母親が子宮を失った30代の娘のために
体外受精させた娘の卵子を、母親の子宮に着床させた。
母親は、無事出産、赤ちゃんは元気に発育中。

その子は、本来なら娘の弟だか妹になるのだが、
娘と養子縁組して、
娘は念願のわが子を抱くことができた。
母親は孫となる子供を自分で産んだ、ということになる。
娘は、この事実を知らせて子供を育てる、と言っている。

これも、親子愛の発露というのだろうか?

生命科学の発達で、こういうことができるようになったのだが、
なんとなく複雑な思いがする。
昔なら、子供のできない夫婦は
赤の他人を養子に迎えた。
(親戚から迎えることもあったけど)

どうしても、自分たちの血を分けた子供が欲しい、と
思う夫婦は、泣く泣く子供をあきらめた。
ところが、である。
今は母親が娘のために子供を産む。
国内初、というが、快挙なのか暴挙なのか。

それにしても60近い女性でも子供が産めるのね。

●蛙
いつの頃からか
郵便受けに雨蛙が住みついていた。
見慣れた緑色ではなく灰色だった。
アルビノかな?
最初は驚いた。
扉を開けると薄暗い隅っこにぶよぶよした生き物がいるのだから。

以前、思ったことがある。
ここに、蛇がいたら「ギャッ」だろな、と。

たまに、居ないことがある。
餌を取りに行ったのかな、と気になる存在になった。

昨夕は「留守」だった。
新聞を開くと、ぬわんと、そこにはさまっていた。
それとは知らずに、彼方に運んできてしまったのだ。
びっくりしたのは蛙だろう。

涼しくなってきたので、
毛布にくるまって寝ていたら
突然見も知らぬところへ連れて来られたわけだから。

元の場所へ戻してあげればよかったのだが、
玄関先にポイしてしまった。

自宅に帰ることができなかったのでは、と
心を痛めております。

●とんぼ
朝夕めっきり涼しくなってきた。
稲刈りが終わった田圃の上を飛び回っている
トンボたちも、動きが鈍くなってきて
そろそろ生涯を終える時期を迎えている。

散歩道の雑木に蜘蛛がトラップを仕掛けている。
赤トンボがそこに引っかかった。
すぐさま、仕掛人が襲い掛かる。
トンボは抵抗しない。
こうして、蜘蛛はおいしい餌にありついた。

サンデッキの日除けのスダレに
赤トンボがつばさを休めていた。
近づいても逃げようとしない。
これもかなり弱っているようだった。
雨戸を開けるにはスダレを動かさなくてはいけないのだが、
驚かせては可哀相なので
そのまま強引に開けた。
耳元で大きな音がしているのに
トンボはじっとしていた。

昆虫の餌となり死んでゆくトンボあり、
静かな場所で大往生するトンボあり。
人間と同じね。

●草払い機

これまでの電気式に、新しいタイプが加わった。
軽油で動作させる、農家の人たちが使っている優れもの。
ケーブルがないので移動が簡単。
歯が大型。トルクが大きいので馬力がある。
そのかわり重い。
バックヤードはこまめに雑草を刈っているので
結構きれになっているのだが、周辺部に刈り残しがった。
そこを、新型で徹底的に刈りとった。
今年の冬は季節風が気持ちよく吹きぬけてゆくことだろう。

仕上げは、地面を這うように生えている雑草の除去。
床屋さんが、最後に櫛とはさみで均一に刈り揃えるようにするのと
同じような作業だ。

立ち鎌を使えばよさそうなものだが
おニューの機械で試してみた。
これが、なかなか具合がいい。

歯を地面すれすれに平行に構える。
回転数を上げると、浮力がつき少し浮き上がる。
ベルトで肩に掛けているから
そこが支点となって、機械が軽くなる。
この作用で歯は水平の位置を保ったままになる。
腰を少し下げて、地面にへばりついた雑草に当てると
みごとに根から切断される。
面白がってやっていたら、
あっという間に終わった。

雑草と、先日の強風で大木の折れた枯れ枝を積み上げ火をつける。
よく燃える。
これで、午前中の仕事が終わった。

●柿
庭や畑に植えた柿が熟している。
この実が色づくと田舎の秋、という実感がわく。
カラスがこれを狙っている。
わが家のイチジクの80%は彼らのデザートになってしまったが、
こんどは柿である。
田舎のカラスは家庭ごみあさりをしなくてもいいね。
先日は、オレンジ色の実をくわえながら飛んでいる姿を目撃した。

あちらこちらに豊富にあるから
彼らの食べ方も贅沢だ。
ほんのわずかつついただけで放置してある。
最近、お年を召して、すっかり姿を見かけなくなった
K山さんの菜園に植えられた柿が被害にあっている。

●あった

セイタカアワダチソウ。
東武動物公園のフェンス脇ではのびのびと育っていた。
小川が流れているのでそこには人も立ち入らない。
日当たりがいいので色も鮮やかだ。
毒々しいようにも見える。
これが、本来の姿なのだ。

10月14日(土曜日)
●運動会
朝から「新しい村」方向からスピーカーの声が聞こえていた。
運動会らしい。
もしや、と思いジョンを連れて出かけた。

思ったとおり、百間保育園の運動会だった。
野菜直売施設の前の芝生に
大勢の保護者が集まっていた。
その中で子供たちがお遊戯をしていた。

1年以上も前、「子の子」がそこに通っていた。
運動会に参加することなく、この町を去っていった。

当時の担任の先生がマイクをもって進行係をやっていた。

大勢の子供たちがジョンをさわりにきた。
このあたりでは犬を飼っているいる家は珍しくないが
子供が小さく共働きの家庭では犬まで手が回らないのだろう。
老犬ジョンは、子供たちに撫で回されても
嫌がる顔もしないで、されるがままだった。

先生がこちらに気がついて
ひとことふたこと話す。

保護者の記録ツール状況
デジカメとデジタルビデオが半々。
デジカメの9割はコンパクトタイプ。
デジタル一眼が2人いた。



あれから、もう1年以上か…
越谷の家裁に通った日々が、ふと思い出された。

●廃品回収国家
本日零時をもって北鮮への入港禁止措置が発動された。
境港、舞鶴港に入港していた北鮮の貨物船が
昨夜のニュースで映し出されていた。
使い古した自転車、冷蔵庫を甲板に山積している。
ぎりぎりまで、ゴミを集めるあさましい姿。

日本は北鮮船籍の入港禁止に加え、すべての品目の輸入禁止も。
これにより、松茸、シジミなどが入ってこなくなるが
別にど〜ってことないね。
それが食べたくて禁断症状が起こるわけでもない。

これまで、北鮮が孤立しそうになると、中国、韓国がかばってきたが
彼らの忠告を無視して核実験を強行したことで、もはやこれまで。
ますます崖っぷちに立たされた北鮮の「暴走」が注目される。



拉致被害者の会の横田滋さんは制裁賛成。
だが、早紀江さんは少し違う。
あまり強く締め付けると、拉致問題は遠のくし
極端な行動に走りはしないか、と危惧している。

う〜〜ん、難しいところだ。

小泉政権は、馬鹿の一つ覚えみたいに
「対話と圧力」と言っていたが、
対話が不毛、ということは明白だった。
なんせ、相手は札付きのワルだからね。

阿部政権になったとたん、状況は一変。
関係修復のため、組閣終了後、迅速に中・韓訪問。
その最中に、北鮮の核実験騒動が始まった。
「対話」がふっとび「圧力」が浮上。
官房長官時代からの持論が実行された。

ま、日本の外交は「及び腰」と思われていたから
「やるときゃ、やるぜ」という姿勢はいいと思いますよ。

自衛隊は歯がゆいだろうが「専守防衛」の軸足は
ブレさせてはいけない。
それでなくても、日本民族はファナースティックな側面がある、
と東南アジアでは思われている。
タガが外れると、なにをしでかすかわからない、というのだ。

戦前の日本が孤立していった過程を見れば
北鮮を笑ってはいられない。
国民は負担を強いられ軍事最優先だったのだから。



北鮮への制裁は、とりあえず半年。
それでへこたれる相手ではないと思うが。

10月13日(金曜日)
●減少
越してきた当初は、近所の畑の畦におびただしい
セイタカアワダチソウを見ることができた。
外来種の繁殖力の強さを見せつけられたものだ。
ところが、最近はめっきり見かけなくなった。

育苗施設のスタッフがこまめに雑草を刈っていることもあるのだろう。
ところが、人が近づかない場所に群生していた。
しかし、往年の勢いのよさは感じられない。
生け花の材料にしてもよさそうな楚々とした風情だった。
摘み取るには可哀相、と思わせながら
したたかに生きていた。

10月12日(木曜日)
●激突
マンハッタンの50階建高層マンションに小型飛行機が突入した。
すわ、アラブゲリラか!と戦闘機まで出撃したという。
練習中に視界不良で飛び込んだらしい。
2人の男性が死亡した。
1人はヤンキースのコリー・ライドル投手(34)だった。
最近ライセンスを取得したばかりで
西海岸の実家へのフライトを楽しみにしていたらしい。
残された家族は婦人と子供1人。

ヤンキースがプレーオフでもう少しがんばっていたら、
こういう悲劇も起こらなかったかもね。



新聞の写真をもとに、GoogleEarthで現地を確認してきた。
イーストリバーはルーズベルト・アイランドに面した場所にある。
容易にたどりつくことができた。
周囲を睥睨するような建物だった。

●ダメンズ・ウォーカー
角川書店の「TokyoWalker」や
ウィスキーの「JonnyWalker」なら知ってるけど。

このところ番宣で力を入れている新番組。
「ダメンズ・ウォーカー」。
どんな意味なのかと思っていたら
「どういうわけか、つきあう男がすべてダメ男。
そんな男ばかりをつかむ女」のことだそうだ。

「だめ男」=「ダメンズ」なのね。

原作は、週刊SPA! に連載されてる倉田真由美の漫画ということ。
昔流行った「おやじギャル」は故中尊寺ゆつ子の漫画からだし。
社会の風潮を鋭く切り取る鮮やかさ。
女性漫画家の同性を見る目は確かなのかな?

確かに、今の女性たちは元気がいい。
恋愛においても、女性にリードされる男が増えたってことか。
「もたつき気味」の男に女性本能が刺激されるのだろう。

そういう女性は、常に相手をリードしたいと思っているから
御しやすい男に目が行く。
だから「ダメンズ・ウォーカー」になるのよ。
対等あるいはそれ以上のキャパのある男性が相手ならどうなるのか?
自尊心が傷つけられて、身を引くのかな?

「勝手にやってろ!」

●新東京タワー
墨田区業平・押上地区に立ち上がる「新東京タワー」。
このたび、開発コンセプトが決定した、という。
名づけて「Rise East Project〜やさしい未来が、ここからはじまる」。
高さ約610mの新タワーを核とした多機能複合型の開発プロジェクトとなる。
新東京タワーの完成は2011年の予定。

東京の東、日本の東、世界の東をあらわす“East”がキーワード。
さらに下町の歴史を受け継ぎつつ、国際都市文化を創造する
「アトリエコミュニティー」、先端技術、メディアが集結し
新しい東京を世界へと発信するタワーを核とした「開かれたコミュニティー」、
人に地球に優しく、災害に強く、安心して暮らせる「優しいコミュニティー」の
3つの理念をもとに発案されたそうだ。

あの界隈は緑が極端に少ない住宅密集地。
そこに未来的なスペースが誕生するわけで…。
どんな立派なコンセプトを作っても
木で鼻をくくった案配になると思うんだけどな。

浅草のように江戸時代からの建造物があれば
未来都市からのタイムスリップ的な面白さもあるのだろうが、
町工場、木造建築、マンション、中層ビルが肩寄せあっている。
アサヒビール本社、墨田区役所あたりになれば、
江戸の文人が遊んだ墨堤で隅田川をはさんで向こうは浅草。
それなりに風情はあるのだが、
業平・押上は江戸の空気からは引っ込みすぎている。

東武鉄道が土地区画整理事業区域の約4分の3を占める自社所有地を活用して、
新タワーと連動した商業・業務等の多機能複合開発を行う。

東武鉄道は、こちらの開発に莫大な費用をかける。つ〜ことは、
沿線整備の余裕がなくなる?
東武動物公園西口再開発などに関わってはいられなくなる
つ〜ことになりはしないだろうか?

10月11日(水曜日)

●インド戦
オシムJAPANがインド遠征。
バンガロールのカンテラワ・スタジアムでキック・オフ。
スタジアムの芝は荒れていた。
GoogleEarthで確認したが、
衛星写真でもその荒具合は確認できた。
格下相手にしては、もたついた試合展開だったが、
頭に包帯を巻いた「ばんど」が、ゴールを決めた。


●じわり
午前中、北鮮が2度目の核実験…のニュースが流れたが、誤報だった。

地下核実験を強行した北鮮に対し
日本の民間企業も制裁に向けて動き出した。

新潟港の万景峰号が派手に騒がれているので気づかないが
京都の舞鶴港は北鮮の貨物船の入港数では日本一だそうだ。
テレビのニュースで、
中古自転車や冷蔵庫を積み上げた貨物船を見かける。
松茸やあさりを積んできて、日本の中古品をあさっていたのだ。
港湾業者がその荷役作業を中止した。
自動車、製鉄会社も貿易中断。
キム帝国はいよいよ「窮鼠」になってきた。

●カバ園長
元東武動物公園園長西山氏が亡くなった。
77歳だった。
この方「カバ園長」としてその名を知られていた。
小動物を連れて行進し、お客様を迎える
「パレード」を編み出したのだそうだ。

いま、北海道の旭山動物園の展示方法が注目されているが、
何十年も昔、子供たちに親しんでもらおうと
はじめた動物パレードは、今も受け継がれているという。

彼は上野動物園時代、カバ、キリンなど大型動物の飼育に携わっていた。
東武動物公園の開園で、園長に就任。
大きな口をあけて餌を食べるしか芸のないカバに
愛着を示し、東武動物公園にカバ園長あり、というまでにした。
今も、入園すると大きなカバの石像が迎えてくれる。

何年か前、杉戸町の東埼玉病院のロビーでお見受けしたことがあった。
あの頃から体調を崩していたのだろうか。

葬儀は、宮代最大の斎場、川端の東武レクイエムで行われる。
自宅は白岡町の爪田ケ谷だった。
ここが実家だったのだろうか?
ともかく、この施設の知名度をあげた功労者であることは確かだ。


東武動物公園を、カバを愛した名物園長だった。
トップの個性で広告塔になり、プロモーションを行うのも
ひとつの方法である。

いま、どなたが園長なのか存じ上げないが、顔がまるで見えてこない。
動物園と遊園地という2つの顔をもつ東武動物公園だが、
木製ジェットコースターデビュー時には
少しは広告費をかけていた。

この何年かは有名イラストレータを使い
「ハイブリッド・レジャー・ランド」という名前をつけて
イメージ戦略を展開しているようだが
媒体への露出量が少ないので、そんなに浸透はしていないだろう。
広告代理店はどこなのだろう?
博報堂かな?
いまのままでは、広告屋を肥やしただけね。



自ら広告塔になり知名度を上げた企業として
記憶に新しいのが「ライブ・ドア」だ。
結果は裏目にでたが、功をあせって粉飾決算をしなければ
まだまだ注目を集めていたろう。
村上ファンドの村上の甘い言葉日踊らされ
ニッポン放送とフジテレビに目をつけたのが失敗だった。
小さな会社の買収でやめておけばよかったものを。



前埼玉県知事の土屋氏もかなり個性的な人物だった。
いってみれば、埼玉県の広告塔の役割を担っていた。
娘の不祥事の責任をとって辞任したことが悔やまれる。
県東部出身の彼は郷土を愛し、
埼玉県を日本一の自治体にすることに心血をそそいでいた。
彼が、知事をやっていれば、
新東京タワーの建設も違った展開になっていた、と思う。

現知事は、地道にやっているのだろうが、
あまり顔が見えない。
個性もパワーも感じられない。
県民はどの程度満足しているのかな?

●忍者
ピーマンが相変わらず元気に実をつけている。
スーパーでは1袋150〜170円だが、
自宅で10個くらい収穫できると
えらくトクした気分になっちゃうね。
損得以外に、自宅のピーマンは実に柔らかい。
炒め物にするとよくわかる。
それに、無農薬で育成しているから
体に入れても安心。
じつは、これが一番のメリットね。


今朝もはさみを持ってピーマンの前をうろついていたら、
かまきりを発見。
濃い緑の葉に完全に同化していた。
近づいても微動だにしない。
彼は(彼女か?)、完全にピーマン化している。
それを知らずに小さな虫が近づいてくると
あの、大鎌を払って食事を始めるのだろうね。

10月10日(火曜日)
●取材
訪韓中の阿部総理に取材記者が群がっている。
彼らの手にしている道具が進化していた。
ほとんどがデジタル・レコーダーを差し出している。
その中に、昔ながらの小さな取材ノートを使っている記者もいる。
いまとなっては、機械操作ができないアナログ人間と思われてしまう。

その昔は、みんなメモ帳を使っていた。
それが、携帯用テレコをかついでマイクを差し出すようになった。
カセットテープになりテレコも小型化。
テレコ自体を取材対象に向けるようになった。
テープが、マイクロ化してカセットレコーダーもますます小さくなった。
しかし、アナログだから、テープ起こしは、
ときに、テープを巻き戻したり、行きつ戻りつ…で結構めんどうくさかった。
そんなときは、テープを回しながらメモをとり、
話の内容がわかりずらいときに
テープで確認する、という方法を取ったりした。

それが、現在はほとんどデジタルレコーダー。
パソコンにつなげばデータ化できる。
つまり、音声がテキストになってしまう。
いい時代になったものだ。

首相に差し出されたレコーダーを見ながら
一喜一憂するのはメーカーの担当だろう。
いまでは、ほとんどの家電メーカーが製造している。
このテの商品はプロ仕様というのはないだろうから、
民生用を使用することになる。
取材用であれば酷使される。
記者のメガネにかなう商品であれば、
「優秀」のお墨付きをもらったようなものだからね。

●号外

本日、休刊日だったが、北鮮の核実験という
重大ニュースが勃発したため、号外が入っていた。
皇室に男児誕生などというときは
各社号外を発行し、都会の道行く人は争ってそれを
受け取ろうとする。
テレビのニュースでそのような光景を見るが
この地まで号外が配られるとは、夢にも思わなかった。

10月9日(月曜日)
●強行
ついに、北鮮が核実験を強行してしまった。
国際世論を無視して。
あの国は、中ロ韓などから援助を受けている貧しい国なのだが
国民は飢えても軍事だけは金に糸目をつけない。

生活保護を受けながら、高級車を乗り回しているような
変な国なのだが、
中国は、相変わらず甘やかしている。
今回の核実験においても、20分前に中国には知らせた。
中国はあわてて、米国、韓国、日本に連絡した、とも言われる。

核実験の場所は特定されていないが、
韓国情報機関によると、咸鏡北道舞水端里。
7月に長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を打ち上げた発射場に近い。
海抜360mの山腹の坑道を利用したらしい。

事前に知らされていた、中国外務省は9日、
北朝鮮の核実験実施発表について、「断固反対する」との声明を発表した。
阿部首相が訪韓中の出来事で、さぞかしびっくりしたろう。
さらに情報収集したうえで米韓と協議の上、対応を決めるらしいが、
留守を預かる官房長官は「事実なら平壌宣言違反、厳重に抗議し断固として非難する」と表明。

これから、北鮮に対し国際社会は
「真綿で首を絞める」ように「制裁」が発動される、のだろうか? 
はたまた、「やるぞ、やるぞ」といいつつ、
「猫を噛みそうな窮鼠」に対し、遠巻きで声をかけるだけなのだろうか?

これでまた、拉致問題解決への道が遠のくことは確かだ。


読売新聞夕刊、休み。
Web版に、
北朝鮮が使用済み核燃料棒を取り出したとしている
寧辺の実験用黒鉛減速炉の衛星写真(2006年1月5日、デジタル・グローブ社撮影)=ロイター
無断転載禁止、とあった。
それならば、と、その写真をもとに
GoogleEarthで探しにいった。
わけなく見つかった。

平壌の北方に位置する、寧辺(ヨンビン)。核施設が集積する。赤丸が実験用黒鉛減速炉。
さらに近づいたのが下の衛星写真。左下の丸いのが煙突。


●誕生日
本日、ビートルズ、ジョン・レノンの誕生日。
つまり、小生の誕生日でもある。
彼より若いけど。

10月8日(日曜日)

●久々
シネプレックス幸手へ。
3月6日のシリアナを最後にご無沙汰していた。
本日のお目当ては昨日封切られた
「ワールド・トレード・センター」
そう、2001.9.11の物語。
客の入りは40%。
真ん中よりやや後ろの席を指定した。

この映画はサスペンスではないので、ネタバレはありません。
さわりを少し…



NYの朝はいつものように
静かにあけつつあった。
早朝のマンハッタンは業務用の車両が行き交い
日は自由の女神を照らしながら昇る。
時間の経過と共に
車で、電車で職場に向かう人の群れ。
ニコラス・ケイジは港湾警察勤務マクローリンに扮している。
早出なのか、深い眠りについている妻子を見つつ
足音を忍ばせながら家を出る…

こんな日常的な光景から始まる。



新聞の映画広告しか見ていなかったので
写真から、ニコラス・ケイジは救出に向かう消防隊員と思っていた。

職場に着いたケイジは、班長として
パトロールの割り振りを行い、
警官たちはいつものようにパトロールにでかけた。
その中に、もうひとりの主人公ヒメノ(姫野じゃないよ)がいた。

午前8時40分。
世界貿易センターに飛行機が飛び込んだ。

その時点では警察に正確な情報は伝わっていなかった。
署内はラジオのニュースで事件の発生を知る。
当初は、小型機が衝突した、と思われていた。



急遽、パトロール隊員は署に呼び戻され救出に向かうことになる。

この映画は事実に基づいて作成されている。
ワールド・トレード・センターへのテロ行為で
出動した隊員が、ビルの崩壊で生き埋めになり
苦痛と恐怖と絶望の淵から生還するという話しだ。



残された家族、同僚、遠方から救助活動に参加する者、
自分も死ぬ可能性もある危険な救出活動に向かう男たち。
すべての人たちがすばらしいのだ。

こういう困難な状況に陥った時の
アメリカ人の正義感つ〜のを垣間見たような気がする。
感動ものですね。
ニコラス・ケイジだが、2/3には瓦礫の中の暗闇に埋まっているので
肝心の顔が見えるのは、わずかね。


一昨日の夕刊に、驚くべき記事が出ていた。
難病に冒された少女をアメリカの病院で手術を受けさせるため、
その莫大な費用の一部を募金するために
親の同僚、友人がホームページを開設した。
そのことがマスコミで取り上げられた。
親がNHK勤務とわかると、
心無い書き込み、中傷が始まった、というのだ。

難病の子供を抱える親にとって
億を超える費用を負担できるわけがない。
新聞でこの種のニュースが報じられると
全国から善意のお金が新聞社に寄せられる。
これにより、渡米。
手術が成功する場合もあるが
そのまま帰らぬ人になることもある。

ホームページでは匿名の書き込みが可能だ。
そこに卑劣な足跡を残す連中が後を絶たない。
一時的にも巨額な金が集まることが
気に入らないらしい。
そういう連中は、
もし、自分が同じ立場にあった、と考えてみたことがあるのだろうか?
健康な子供をもったことに感謝しながら
1度の無駄遣いをそちらに回してもバチは当らない、と思うが。

●快晴
朝、8時台。
TBSのある赤坂界隈は20度と言っていた。
わが家は18度。
季節風が強い。
赤城下ろしや日光・鬼怒川方面からの風が
関東平野をわたってくる。
そのため、気温が低いのだろう。

上空の埃が吹き飛ばされて空が美しい。
抜けるような青空に綿飴のような雲が足早に流れている。

昨日の夕焼けもきれいだった。
私は、いつものように超小型デジタルで
メモ代わりに撮影しているのだが、
デジタル一眼を三脚につけて
美しい一瞬を狙っている人がいた。
いい趣味ね。

10月7日(日曜日)
●がっくり
午後から生徒さん宅へ。
インターネット環境は既に「光」だった。
トレーニング終了後、Yahoo動画にアクセス。
びっくりしましたね〜〜。
19インチ液晶画面いっぱいに
「硫黄島の砂」が映し出された。
ストリーミングは、もちろんスムーズ。

ADSLの小さな画面。
劣悪な環境を再認識。
と言っても、小生の住む地域は
「光」開通のアナウンスは聞こえてこない。
いらいらが募るばかり。

●朝から忙しい
2日間降った雨はやっとあがった。
降雨量のワリには
今のところ、幸いにも深刻な土砂災害は発生していない。

2つの巨大な台風が日本列島をうかがっていたが、
1つは低気圧に、もう一方は熱帯性低気圧へと降格した。
そんなわけで(かな)、今朝は
台風一過の快晴という、すかっとした状況ではない。

北西の季節風が吹き、
東には雨雲が残っている。



木の葉がびっしりのサンデッキを掃除。
日除けシートの切れた針金を修理。
(その後、わが家の司令官から、冬も近いのだから外せ、との命令)
樋にたまった落ち葉の掃除。

朝食前に、ひと働き。
(しかし、こんな単純作業は、「労働」とは言わない、と
わが家の司令官ならいうだろう。
炊事、洗濯とおなじ当たり前の行動なのだ)
ついでに、パンを焼き、プレーンエッグを作り、トマトをスライス。
アイスコーヒーをつくり朝食を用意した。
司令官には、こういう作業も、当たり前のことなのだ。



ジョンの散歩の折、水路に横たわる鯉を見つけた。
おびただしい雨量にもかかわらず
一昨日の場所から、わずか20mほどしか流されたに過ぎなかった。
大きな鯉の脇には小さな鮒も腹を見せていた。


別の水路にも「仕掛け」があった。
ごていねいにも、小さな警告。
「アゲルナ バキン取」と書いてあった。

勝手に仕掛けて
引き上げたら罰金とは、虫がいい。
ここには漁業権などないぜ。

滝沢バキンじゃあるまいし、「バッキン」だろう。
こういう田夫に、小魚たちが一網打尽にされているのだ。



わが家の司令官は
朝からパソコンに向かわれるのが好きではないらしい。
更新のためにキーボードをたたいていると、
観葉植物をデッキに出して日に当てろ、
サーキューレーターをばらして掃除しろ
との、御下命。
終わって席に戻ると
洗濯ばさみが風に飛ばされたので探せ!
次々に指令が飛んでくる。

こいつはたまらん。
事務所の内鍵が欲しくなった。

10月6日(金曜日)
●頭上の敵機
1950年制作。
航空戦映画の名作をYahoo動画が無料配信。
外は雨雨。
夕方から小さな画面で観賞。




ええ、昔から題名は知っていましたが
見る機会に恵まれておりませんでした。
メッサーシュミットの攻撃を受ける迫力シーンは実写フィルム。
B14(?)爆撃機の内部もよく映し出されており
後半は見応えのある戦闘シーンが続きます。
とはいっても、単なる活劇ものではなく、
グレゴリー・ペックの指揮官としての苦悩に
かなりスポットが当てられております。



物語は、ある紳士がイギリスの骨董店のウィンドウで
海賊が彫りこまれたマグカップを見つける。
店主は、これはキズもので、もっといいものがありますよ、というが
老紳士は、迷わずそれを選ぶ。

このマグカップは、彼の思い出の地の、ある場所に飾られていたものだった。
…という回想から始まる。
オーソドックスな手法ね。



第二次世界大戦。
ヨーロッパ戦線。
米国空軍第918爆撃隊はイギリスにあった。
ドーバー海峡を越えてナチスドイツの占領地への爆撃を遂行していた。
だが、損害が大きく、その割には戦果があがっていなかった。
司令官は改善のために部下の准将の意見を求める。
サベージ准将をグレゴリー・ペックが演じている。

准将は爆撃指令の問題がある、と指摘。
その、指令のダベンポート大差と准将は友人だった。
指令は隊員からの信頼が厚く、慕われていた。
だが、准将は、それが欠点だ、という。

実際、攻撃中、友軍機の遅れを待ったため
チームに莫大な被害を与えてしまっていた。
責任を感じた、ナビゲーターの中尉は自殺してしまう。

司令官は、基地指令を解任し准将を後任にする。

准将は弛んだ軍規を引き締めるため
基地内を厳しく統制する。
隊員の団欒の場であるBarまで閉鎖し
飛行訓練を行う。

海賊のマグカップはこのBarに置かれてあり、
いつもは後ろを向いているが
出撃時には海賊の顔が正面を向く、というならわしだった。

准将には彼なりの思惑があった。
規律に従えば隊員たちの士気もあがり
自信を取り戻すことができる、と。

※指揮官機に乗り込んだ准将。高高度なので酸素マスクを着用
 爆撃機は前後左右機関砲でハリネズミ状態

しかし、あまりの厳しさに兵隊たちから批判が続出。
全員が転属希望、という最悪の事態を迎える。

そんなとき、相談役になったのが、
歳がいって一線から身を引き事務をやっている
ストーバル少佐だった。
彼も、准将の着任早々、自殺した大尉の葬儀の後で
酒を飲んでいたため叱責されたことがあった。
部隊全員が転属希望だったとき、彼だけは違っていた。
ストーバルはシャバでは弁護士だった。
准将の苦悩を年かさの弁護士の視点でサポートしていた。

転属願いを一時棚上げし、
訓練を行い出撃を繰り返していた。
准将は率先して爆撃機に乗り込み
部隊に命令を行った。

新任基地指令が
体を張ってチームを改善しようとしている。
隊員も次第に理解するようになってきた。
ある爆撃の大成功で、全員勲章を授与されることになった。
この知恵を授けたのが、ストーバル少佐だった。

多くの激戦をかいくぐり、918爆撃隊は自信を取り戻した。

※ドイツ国内に侵入。友軍機も被害を受けた。
 投下目標に到着照準を合わせ爆弾投下。目的の工場群を爆破
いよいよ、ドイツ国内の工業地帯爆撃命令が下る。
ドイツ空軍も、メッサーシュミットで果敢に防戦するが、
爆撃は最小の被害で成功した。

隊員の先頭にたって指揮を続けた准将は
自分が疲労困憊していることに気がつかなかった。

いつものように爆撃機に乗り込もうとしたとき、
(旅客機のようにタラップからではない)
操縦席の下のハッチから、懸垂しなから
乗り込むのだが、准将にはそれができなかった。
それを察知した隊員。
指揮官機には、チーフパイロットが急遽乗り込んで出撃。

※自力で爆撃機に乗り込めない。
 指揮官室に戻り放心状態の准将

スタッフに抱えられて自室に戻った准将は放心状態だった。
軍医の見立ては「ショックによる精神崩壊」。

そのうち、爆撃隊が帰還してきた。
スタッフが、機影の数を数えている。
突然、准将が管制塔に電話をかけ、帰還機の確認を行った。
びっくりして振り返るスタッフ。

隊員を規律だけで管理していた准将も
いつしか、隊員の身を案じる基地指令になっていた。

かすかに微笑むストーバル少佐の姿があった。



グレゴリー・ペックはこの作品で
アカデミー主演男優賞にノミネートされたが惜しくも逃す。
ストーバル少佐役のディーン・ジャガーが助演男優賞を得た。

冒頭の老紳士はストーバル少佐だった。
荒れ果てた基地を後に、
自転車にまたがり帰途につく老紳士の姿が小さくなってゆく。


まだまだ、戦争映画の名作がありますよ。Yahoo動画には。

●大雨
茨城、神奈川方面に大雨洪水警報。
台風の影響だが、昨日・本日とよく降っている。
今朝から季節風が強い。
5月に張った日除けシートはまだ健在だが、
雨水の流れ方がおかしいな、と思ったら、
風にあおられて東側の針金が切れていた。
この天気では補修するわけにはゆかない。
だが、傷口が広がる恐れもある。
様子を見ながらイザとなれば脚立を使わなくてはなるまい。
屋根に登るわけではないから
転落の恐れはないと、思うけど…

ジョンの散歩はずぶぬれ。

10月5日(木曜日)
●鯉の死
一昨日と同じ場所で
一昨日より大きな鯉が死んでいた。
軽く50cmはあるだろう。
なぜ、同じところで?

一昨日と同じ、2本の仕掛けがそのままだった。
たぶん、小魚を狙っているのだろうが、
鯉や鮒は用水の底を泳ぐ。
その網に大きな鯉が引っかかる。
逃げようとしてもがきながら死んでしまうのだ。

細いビニール紐である。
どんな奴が仕掛けているのだろうか。
いっそ、ナイフで切ってしまおうかなどと思うが、
実行してませんよ。
念のため。

●中国

昨日、松茸のことで、
中国国民がマグロの味に目覚めたように、
世界の食材を食い尽くす、と書いた。
本日の書籍広告では
「中国が世界をめちゃくちゃにする」。
根拠は
・「10億人市場の罠」技術を盗まれ、コピー商品が氾濫。
そうえば、クレヨンしんちゃんのキャラが中国企業に登録され、
日本は手も足も出ない。
・「油井建設の余波で起こったスーダンの住民虐殺」
たぶん、潤った連中とそうでない者との極度な摩擦だろう。
・「中国の木材需要が急増。放火、違法伐採で消滅する森林」
日本はボルネオの密林を食い尽くしたが、中国は国内で同じようなことが起こっている。
国内問題が収束したら、調達は海外に向けられるだろう。
・1/3以下の低価格に押され、米国中西部の中堅企業が大量廃棄
安い、悪いはかつての日本のお家芸だったが、その時代を脱却した。
こんどは、中国で似たようなことが行われているのだが、技術を盗んでいるから
品質はそこそこ、いい、というのが当時の日本とは異なる。
・やがて来る高齢社会。共産党が恐れる経済成長の失速。
これは自業自得というものだ。

世界経済面には、
「中国、フロリダ沖で油田開発」という記事。
キューバ海域で昨年1月キューバ政府と開発合意。
試掘を始めたというもの。
メキシコ湾のアメリカの鼻先で行われた中国の行為に
アメリカが神経を尖らせている、というのだ。
当然だろうね、庭先で遠方の奴等がごそごそやっていては。

アフリカ、南アメリカでもかなり露骨な開発を行っている。

右上がりの経済成長でウケにいってる中国だから
なりふりかまわず、世界中の石油を「飲み」尽くす勢いなのだ。
「つつしみ」なんて言葉は、この国に通用しない。

●拉致
北鮮が核実験を行うとアナウンス。
世界に衝撃が走った。
パトロン中国は態度表明していないが、
親友・韓国は非難声明。
日本も、強い遺憾を表明しさらなる経済制裁をも辞さずの態度。
北鮮はますます態度を硬化させるだろう。

自分が播いた種なのだが、すべて他国のせいにする、という
根っからの「ひがみ根性」である。

これで、拉致問題がまた遠のく。
阿部首相は専門部門を設置し
なみなみならぬ決意をもって臨んでいるが
これすべて、相手がテーブルにつかなくては
話にならない。



「めぐみ−引き裂かれた家族の30年」という
ドキュメンタリー映画が公開される。
作ったのは、カナダのご夫婦。
夫、クリス・シェリダン、妻、パティ・キム。
2人はテレビ局のディレクターとキャスターだった。

拉致という非人道的な国歌犯罪の存在を知り
ぜひ、映画に撮りたいと退社して臨んだ。
私財を投じて製作したので、映画が完成したとき、
2人の財産は500ドルしか残っていなかった、という。



先日、片岡鶴太郎、原日出子が、横田滋・早紀江さんを演じた
拉致の再現ドラマを見た。
誘拐された人々の何組かは招待所という施設で
一般より優遇された生活を送っているが、
「めぐみ」さんは、両親・弟たちに会いたいという気持がつのり
次第に心を病んでゆく。
その一途な気持が痛々しく胸がつまった。



森鴎外の山椒大夫。
その安寿と厨子王は、
幼い兄妹が人買いに攫われ、母と離れ離れになり、
「山椒大夫」の支配する荘園で奴隷となって苛酷な労働に明け暮れる。
やがて脱出に成功した兄厨子王は出世して佐渡へ渡り、
母と再会を果たすが、母は盲目となっていた、という悲劇。



「人さらい」という言葉は
親が子供への「おどし」によく使った。
それが、現実のものとして行われていた。

「人さらい」集団は海の向こうから密かにやってきた。
悪辣に組織的に。
手引きする奴等が日本にいた。
それは在日と呼ばれる連中の中にいた。

戦前、軍国時代の日本の国策により
強制連行された、本人あるいはその子供たち。
そういう連中が、本国・北鮮と連絡を取り合っていた。
戦後の日本は、戦前に行った行為に対し
贖罪の意味も込めて、彼らには「甘かった」。
それをいいことに、やりたい放題。

先輩、先祖のやったことに対し
あやまるべきはあやまり、
補償すべきは補償し、
きっちり問題解決を図ってこなかった。
だから、違法事項にも毅然とした態度で臨めない。
その「ツケ」が拉致という深刻な問題を生んだ。

「くさいものにふた」
問題は後回し、たらい回し。
こんな有様だから、国際社会でなめられる。



今回、国連事務総長に
韓国の「バン・ギムン」氏が選出される見通し。
最近、韓国もがんばっているが、
国際貢献度においては日本の方が数段上をゆく。
その、日本は国際社会の桧舞台で軽くあしらわれている。
海外戦略下手のあらわれでしかない。
金持ちのお坊ちゃんが、
金だけだけ無心され、いいようにあしらわれている。

●不倫議員
民主党はついていない。
ちょっち、ふんどしが緩んでいる。
ちょっと前には
「ほりえもん」にせメールをつかまされた奴がいた。
若い代表が責任をとって泣く泣く辞めた。
代わって登場したのが小沢代表。
彼の入院中に
女性キャスターとるんるん中の細野がひっかかった。
細野は、「政調会長代理」の辞表を提出。
鳩山幹事長は厳重注意したというが、
小沢御大の彼への処分はどうなるか。

細野は自分のサイトで
「自分を御せないものがなんで政治を…」などと
かっこいいことをいってたそうだが、
「御せなかった」じゃないの。

阿部政権に論戦を挑もうとしているその矢先、
不倫騒動では、自民党から皮肉な言葉のひつやふたつ出るだろう。

高速道路に播かれた釘のようなものを
たぶん、小沢は嫌うだろう。
快適走行を疎外するだけでなく、重大事故を引き起こす
危険をはらんでいるのだ。
今回の細野不倫は。

●慰め
阿部首相が小泉前首相に電話。
国会答弁が「原稿の棒読みだと、批判されている」と愚痴った。
これに対し
「俺も最初はそういわれた。質問者によって答弁を変えるわけにはいかないから
めげずに同じことを言い続ければいい」と激励。

なんとなく、頼りない。
「若いから」では許されないし済まされない。

首相の原稿をテレビカメラが一瞬映し出した。
小生、大きな文字で書かれているのかと思っていた。
ところが、14ポイントくらいの「やや大きめ」の文字がびっしり。
若いから、あの程度の大きさでも読めるんだ。
しかし、目的の場所をさっと見つけられるのだから、
何度も読み返している証拠だね。

10月4日(水曜日)
●簗
川をせきとめ
そのかたわらに竹の塀のようなものを斜めに横たえる。
水は勢いよく竹の隙間を流れ去り
魚だけがすくい上げられ
竹の上で跳ね回っている。

落ち鮎をこの方法で獲り
河原で塩焼きにして食す。
簗(やな)は晩秋の野趣あふれた川遊び。
残念ながら、私は体験したことがないけど。



この漁法を見ながら
ちょいと、思った。
情報との関わりは、この簗のように行うべし、と。

とにかく、昨今は情報が氾濫している。
余分なものは、どんどん流し、
必要なものだけを、鮎のようにすくい取る。


インターネットの普及で
調べ物がそれ以前に比べ格段に便利になっている。
昔は、百科事典から各種辞書、専門書、資料などを自前で用意し
書く前に調べ上げる。
すると、ある部分についての情報が全くないことがある。
だいたい、夜の作業なので、これで作業中止。
翌朝、図書館に出かけ調べ事を開始する。

こういう、ロスタイムがほとんどなくなった。
インターネットで調べれば、だいたい問題は解決する。
国や地方自治体の数字データなどは
ほぼ完璧に入手することができる。

しかし、注意すべきは、一次資料を探しあてないと危険が伴う、ということ。
それをもとに誰かが書いたものでは
誤解、錯覚の記述の可能性があるからだ。
そういう場合は、同じテーマで書かれた幾つかを読み比べ
数字などが一致していれば、正しい、と判断する。

しかし、便利すぎるというのも
ありがたいことなのだが、
ときに、味気なく感じることがある。

資料不足で作業を中止し床に入る。
眠りに落ちるまでの間、その空白部分をあれこれ考え、
新しいアプローチに気づくことだってあるのだ。

いいアイデアが生まれるのは
馬に乗っているときや厠で座り込んでいるとき、とも言われる。
そのことに没頭しているときは、
思考がちょっち、硬直しているのかも知れんね。

●大リーグ
ニューヨークでのプレーオフ地区シリーズが始まった。
日本でも中継は衛星放送でAM9:00から。
最後まで見る、というわけにもゆかない。

松井はWBCを欠場してまで、全米No1にこだわり続けた。
不幸にも骨折で長期離脱を余儀なくされたが
ヤンキースのリーグ優勝で、駒を1歩すすめることができた。
7番・左翼で先発出場。
しかし、2回の第1打席は左飛、3回の第2打席は中飛、
5回の第3打席は投ゴロ、
7回の第4打席は二ゴロ封殺打で、4打席凡退というニュースが
入ってきた。
ちょっと、肩に力が入っているかな。
試合は7回を終わってヤンキースが7―4でリードということだ。

地区シリーズは5回戦、3戦先勝制。
ヤンキースは全米1にしばらく遠ざかっているので
ぜひ、がんばってもらいたいね。

結局8:4でヤンキースが先勝。
ジーターが5打数5安打の大当たり。

神戸で開催されている国体の高校野球は
早実と駒大苫小牧で決勝だったらしい。
夏と同じく、斎藤で早実が勝利。
1対0ということだ。
ますます、ハンカチ王子騒ぎの収拾がつかなくなる。

この前の女性週刊誌に、斎藤君は慶應に行きたい!という
見出しがあった。
早稲田の関係者は冷や汗もんだったろう。

●美しい日本
阿部新首相が掲げる方向だが、
政策論争ばかりでは、
この情緒的な方向が見えない。
失われつつある、或いは失ってしまった
日本民族の美徳を取り戻そう、というのかな?

その根源は教育と道徳ですね。
最近、品の悪い大人や子供が多いから。
ボクシングの亀親子などどの典型だ。
道徳心や職業倫理に外れた教育者や公僕も多すぎる。
もともと、庶民は猥雑だったが、
公衆道徳というものが存在した。

うちの近所の市民農園から野菜をかっぱらってゆく
なんつ〜のも、その欠如のあらわれだ。
こういう、公徳心のない
犯人は早朝散歩の年寄りだと、にらんでいるが。



ところで、「猥雑」の意味。明解と角川で比べてみた。
明解:本来そこに有るべきでないものが入りまじっていたりして
    もう少しどうにかならないものかという感じを起こさせる様子だ。
角川:下品でごたごたしていること。

角川のほうが意味が分かりやすい。
明解は、ごちゃごちゃと、もってまわった言い方。
  結局、どういうこと?と編者に聞きたくなる。
  それと、明解は「…様子だ」というくくりの文体が多い。
  「だ」は不要ではないのかね。
定評ある明解だが、ときに「まわりくどい」意味づけをしているのが気になる。



「美しい日本」で思い起こすのは「山と川」
美しい日本の国土だ。
この文字を取り入れた苗字は結構多い。

ずばり「山川」。「川山」さんは聞いたことがない。
「山」では、山上、山中、山下の「山の上中下」。
それを逆さまにした上山、中山、下山。
山脇つ〜のもある。

「川」では
川上、川中、川下さん
ひっくり返して、上川、中川、下川さん。

山と山の間の「谷」では
上谷、中谷、下谷さん。
谷上、谷中(やなか)、谷下(たにした、たにしも)さん

「川」の両サイドに広がる田圃では
田上、田中、田下さん
上田、中田、下田さん。

同じ字を上に配置したり下に置いたりして
人々は苗字をつくってきたわけだ。

●降板
TBS、23時。
筑紫哲也のニュース番組。
秋から登場したばかりの女性アシスタントの姿がなかった。

民主党のイケメン議員と不倫発覚の措置か。
山本モナという女性アナ。
関西から東へ進出し
期待をもたれていた、その矢先、である。

地元では妻子が待っているというのに、
単身赴任地での火遊び。
政治家ならずとも、よくあるケースだが、
相手が相手なので
格好なマスコミネタになってしまった。

企業なら降格人事。
配置転換は必至だが、政治家の彼のばやい、
まだ、党からの処遇は聞こえてこない。
肝心の、御大将が入院中だ。

相手の女は局アナを辞めて
タケシのオフィス北野所属という。
お笑い芸人の芸能プロにニュース志向の硬派の女。
意外な組み合わせだが、
軟派な事件を引き起こして、さっさと画面から姿を消した。
「潔い」イメージを狙ったのかな?

最近は、男の方が、ふにゃふにゃしている。

モナにつけられた「魔性の女」というフレーズ。
いるんだよな、どこにでも。
付き合う相手は、必ず既婚者つ〜のが。

●ピーマン

畑の夏野菜はとっくに終わった。
近所の畑にはハクサイ、大根が育っているが
わが家は、堆肥を入れ石灰をまいて休ませている。
ピーマンはここにきて、ムチが入ったようだ。
3本しか植えなかったのだが、
どれも青々として、実をいっぱいつけている。
自家製は購入したものに比べ
どういうわけか、やわらかい。
炒め物にするとよくわかる。

ある人に聞いたのだが、
今年はピーマンだけは
どういうわけか、なりがいい、のだそうだ。

これから、霜が降りるまで、実をつけ続ける。

●茸
松茸のニュースがマスコミに登場している。
北鮮への経済制裁履行中とあって、
彼の国からの輸入が途絶えている。
よって松茸も入ってこない。
他の国からは、どうなのだろう。

最近、海外、特に中国では日本食、健康食ブームと、
今まで高価でなかなか食べられなかった層が
所得の向上で、鮪が大量消費されるようになった。
あおりを受けて、日本でも価格が上がって
食卓を直撃している。

松茸もこの被害を受けてはいないのだろうか?
なにしろ、中国人は飛行機以外は、空を飛ぶ物体はなんでも食べる、
といわれる、貪欲な好奇心と食欲の持ち主。
彼らが、海のもの、陸のものに本気で目覚めたら、こわいね。




わがやの椎茸の「ほだぎ」は老齢になったので処分した。
気がついたら、ブルーベリーとざくろの木の下に
茸が頭をもたげていた。
一見、椎茸だが、なんとなく胡散臭い。
形はいいのだが色が白っぽい。
素性がわからない。
こんなものに、好奇心が芽生えたら
とんだことになりかねない。

●痛々しい

SoftBankの王監督が2度目の退院で
マスコミに姿をあらわした。
胃の全摘で痛々しいほど頬がこけている。
「パ」もリーグ優勝に向けて熱い。
王さんの性格からして、いてもたっても居られないのだろうが、
ここは来季に向けてしっかり静養していただきたい、と思うのが
多くのファンの思いだろう。

10月2日(月曜日)
●死
わが家の裏を灌漑用水が流れている。
役目が終わったので水量は少ない。
この時期になると、もろこ、ふな、こいの姿を見つけることができる。
細い水路なのだが、釣り糸を垂れる人もいる。

魚影を見ながらジョンの散歩。
数十メートルも歩かないうちに
白い腹を見せている大きな魚を発見。
近づくと、40cmほどの鯉だった。

浮いている両サイドに黒いビニールの紐が目に入った。
最近、この界隈の水路で仕掛けをよく見かける。
一度、仕掛け人を見た。
中年のおっさんだった。
玄人か素人か判断できない。

このビニールの紐の下にネットが2つ沈んでいた。
これに引っかかった鯉が
逃げようとして暴れまくり、力尽きたのかな、と思った。

棹を使うのならともかく、
仕掛けで根こそぎというのが、気に入らない。

昔、この付近には「タナゴ」が棲息していたというが、
もうその姿はない。
こういう連中によって絶滅スピードが早まるのだろう。

●硫黄島
俳優にして名監督、クリント・イーストウッド。
彼がメガホンをとった映画「硫黄島からの手紙」が近々公開される。
これは2部作で、アメリカ側と日本側の視点で
太平洋戦争の激戦地「硫黄島」の戦いが描かれる。
ちょっと楽しみ。



同じ戦闘を描いた「硫黄島の砂」が有名だ。
ジョン・ウェインが頑固な海兵隊軍曹・ストライカーを演じている。
制作は1949年。日本が負けて4年後。
日本公開は1952年(昭和27)というから、
小生、小学4年の頃だ。
当時、金町には映画館が2軒あったが、
洋画上映館はなかった。
そういうときは、中川をはさんで隣町、
いまや地名が全国区になった「亀有」まで
遠征しなければならなかった。
電車では一駅なのだが、
友だちと誘い合って、中川のJR鉄橋を渡るのがふつうだった。
いま思えば結構危険な行動だった。

そこで見た映画で今でもはっきり憶えているのが
「ヨーロッパ零年」だった。
敗戦後のドイツを扱ったものだが、
なんであんな小難しいものを見たのか、わからない。
残念ながら「硫黄島の砂」は見ていなかった。

当時から「いおうとうのすな」と読んでいたのだが
正確には「いおうじまのすな」なんかね?



太平洋に浮かぶ小さな島で日米両軍が死闘を演じた。
日本守備隊2万1千名に対し、米軍は6万以上の海兵隊を投入した。
海軍は神風、回天特攻隊を繰り出す、鈍足な1式陸攻まで出撃させたが
壊滅させられた。
擂鉢山に星条旗を、まさに立てようとしている兵士たちの写真が有名だ。



この名作をYahoo動画で配信している。
無料である。
画面は相変わらず小さい。
後年「史上最大の作戦」でノルマンジー上陸作戦の
上級指揮官役で出ていたジョン・ウエインが
この映画では鬼軍曹ストライカー役で出ている。

※ニュージーランド娘と知り合い恋に落ちるピート。
 そんな彼をストライカーは心配する。
 なつかしい蓄音機。なつかしいジープ。敗戦後の東京を走り回っていた。

ストライカーはかつての上官で
親とも思っていたコンウェイ大佐の息子ピートが
自分の小隊にやってきたことを知る。
大学出のインテリだった。
父親と同じがぢがぢの軍人であるストライカーと
ことごとく対立する。

海兵隊員はタラワ作戦に従事したあと、
ニュージーランドで訓練を再開した。
ある休日のパーティで
ピートは地元の娘、アリソンと知り合い
恋に落ち結婚する。

明日をも知れぬ時期に、結婚とは、と
ストライカーは思う。
ピートとは、ますます、険悪になってゆく。
彼は、軍律に厳しかったが
プライベートでは酔いつぶれる。
この落差の大きさは、どこからくるのか
部下たちは知らなかった。



硫黄島作戦に出撃する前に
隊員たちはハワイで休暇をとっていた。
バーで一人で飲んでいるストライカーの前に女性が現れた。
この店で働くホステスだった。

なんとなく会話が始まり
ショバを変えて飲もう、ということになった。
女は自宅に誘った。

無骨なストライカーにロマンスが生まれるのかと
思ったが、そうではなかった。

酒をきらしていたので、女は近くの酒屋に走った。
手持ち無沙汰で待っているストライカー。
隣の部屋から物音がした。
ウイスキーの空瓶を握って、ドアを開けると、
ベビーベッドに赤ちゃんが座っていた。

彼女が帰ってきた。
彼女の息子で、夫は戦死したという。

短い会話だったが、
ストライカーの心に変化が起きた。

彼は、尻のポケットから
クリップにはさんだドル紙幣を
すべてベビーベッドの中に入れて立ち去る。



※硫黄島にまさに上陸せんとする海兵隊員。歴戦の勇者ストライカーも緊張する。

ついに、硫黄島上陸作戦が始まった。
3〜4日前から艦砲射撃、航空機による爆弾投下を行っていたので
容易に上陸ができるものと楽観していた。

沖合いの艦艇から水陸両用車(上陸用舟艇ではない。頑丈なやつね)に乗り換え
海岸に到着するも、そこに釘付けされてしまう。
様相は、ノルマンジーと似ていた。
日本軍は、地下壕を縦横に張り巡らせ、トーチカを構築して
島全体を要塞化していたのだ。

※硫黄島を死守しようとする日本兵。トーチカから機関銃が火を吹く。
山岳戦では、到るところからゲリラのように日本兵が出没する。


※地下要塞化した島。姿の見えない日本兵をあぶり出すために火炎放射器が使われた。
 戦車内部との連絡電話を使い海兵隊員が場所を教える。戦車に取り付けられた長い
 火炎放射器から巨大な線状の火が噴き出す。兵隊も背中に背負った兵器で
 しらみつぶしに火を放つ。
 映画のスーパーインポーズでは「火やぶりにしてくれ」と言っているが
 正しくは「火あぶりにしてくれ」だね。

多大な犠牲者を出しながらも、
圧倒的な物量で上陸作戦を成功させ、
島のシンボル・擂鉢山占領向かう。

戦場のピートに、子供誕生の手紙が届いていた。
ストライカーはハワイで出会った
未亡人のことを思い出した。
ピートが死ねば、あの光景と同じになる…

それとなく、ピートを自分の傍らに置き
優しく接していた。



※ほんの一瞬の油断からストライカーは日本兵に撃たれてしまう。
 タコツボの日本兵を掃討する部下。
 友軍の星条旗が擂鉢山にひるがえる。本当ならそれはストライカー小隊の役割りだった。

擂鉢山への急斜面でも日本兵は襲ってきた。
山頂まであとわずか、というところで
ストライカー小隊は一息入れていた。
一番乗りをすべく、上官から星条旗を預かっていた。

タバコに火をつけ吸い込もうとしたその瞬間
タコツボに隠れていた日本兵の銃弾が彼の胸を貫いた。
即死だった。

小隊長の死を呆然と見守る隊員は
別の小隊が頂上に星条旗がひるがえるのを見上げていた。

実際の戦闘では、国旗が打ち立てる様を従軍カメラマンが撮影している。
この有名な写真は、解放のシンボルとして
いろいろな場所で使われた。



海兵隊新兵訓練の鬼軍曹といえば
たたきあげの「リー・マービン」の顔が浮かぶが、
当時はジョン・ウエインもやっていたんだ。

映画「硫黄島の砂」は、記録フィルも使用され
かなり臨場感がある。
米軍のさまざまな武器も登場する。
たとえば、2つの砲が搭載された戦車。
これは、1本は火炎放射器だった。
硫黄島では、地下壕に潜んだ日本兵をあぶり出すために
兵も戦車も火炎放射器を使ったんだ。
それから、ジープに搭載されたロケット砲。
ソ連のカチューシャの小型版のようなもので機動性があった。
次に、上陸用水陸両用車。
ノルマンジー上陸では上陸用舟艇なので、
浅瀬までやってきて、兵隊はそこから海に飛び込んだ。
硫黄島では、砂浜より奥まで進み機銃を乱射してから
兵隊を送り込んでいる。



最も有名な戦争映画の1つを、
小さな画面で見終わった。
映画館なら相当、臨場感があったろう。
しかし、ストーリーの流れ、や心の揺れを見るだけなら、
ミニミニ・シアターでも、役には立つね。

10月2日(月曜日)
●髪結いの亭主
「髪結いの亭主」といえば、女房に仕事をさせて
本人は昼間からぶらぶら。
昔から日本では気楽な稼業と思われている。
だが最近は、
そんなに甘いもんではおまへんで、という声も聞こえてきそう。



同名の映画をGyAoが配信していた。
タイトルだけは知っていた。
艶笑映画だと何となく思っていた。
1990年公開というから、もう16年も昔。
実に、光陰矢のごとし。
上映時間1時間22分のフランス映画だった。

私のばやい、ADSLなので、相変わらず小さな画面。
本当はカラー・ワイド画面なのだが、
覗き込むように見なくてはならなかった。

通信僻地の悲哀を味わいながら、夕方、観賞した。



髭を蓄えた、さえない中年男の回想と今が
行ったり来たりする。
今、とは60年代くらいだろう。

少年時代のアントワーヌは床屋の好きな少しマセガキだった。
兄や近所の同年輩の子供と近くの海でよく遊ぶ子供だった。
母が毛糸で作ってくれた海水パンツをはいていた。
その海パンには、ある理由で不満たらたらだったが、
それを母親に告げるわけにもゆかず、
成長してもそのことを恨んでいた。

※理想の髪結い、マチルドと結婚したアントワーヌ。
 女優、アンナ・ガリアラはかなりいい女。

少年が近所の床屋に足繁く通うにはわけがあった。
豊満な未亡人が一人で店を切り盛りしていたのだ。
散髪しながら彼女の胸が彼の体に触れるのを
密かに楽しんでいたのだ。
あるときは、ブラをつけていない彼女の谷間を盗み見していた。

ある、朝食のひととき。
父母、兄弟4人がテーブルを囲んでいた。
父親は、子供たちに将来なにになりたいか、を尋ねた。
兄は立派なことを言ったが、少年は躊躇せず
「髪結いと結婚する」と宣言した。

驚いた父親は少年を殴る。
彼は、自室に閉じこもってしまう。
両親の説得にも耳を貸さずドアに鍵をかけてしまっていた。

2時間後、根負けした父親は
「お前の思う通りにしなさい」と妥協する。
親は、まさか子供が髪結いとの愉悦にひたっているとは
夢にも思っていない。
子供の気まぐれな願望だから、そのうち変わるだろう、と
たかをくくっていた。
ところが、その少年は、自分の夢を貫徹することになるのだ。


少年はいつの間にか、髭を蓄えたさえない中年男になっていた。
あるとき、初めての床屋にふらりと現れる。
理想の髪結い探しをしていたのだが、
なかなか巡り合うことができず、まだ独身だった。

新しい店の女主人を見たとき、これだっ!と心に決める。
ところが、彼女は新しい客に素っ気ない態度だった。
2度目の来店。
帰り際、レジでに「結婚して」と言って去る。

余りにも唐突な申し出に、からかわれたと思うマチルド。
だが、3度目の来店で、結婚を受け入れる。

※客がいても、いつでもどこでも、いちゃいちゃしちゃう二人だった。

不思議な出会いから結婚生活が始まった。
亭主は客がいてもいなくても、常に同じ場所の椅子に座っている。
といって、手伝うことはしない。
完璧な「髪結いの亭主」をやっている。

そういう、亭主なのだが、彼女の愛は次第に深まる。
子供の頃からの思いを実現させた亭主も
30代後半の妻を心から愛している。
子供を作る気などさらさらない。
旅行にもでかけることもなく、店で一緒にいることが好きなのだ。
だから、暇があれば愛し合っている。
客がいても、おかまいなし、ということもある。

彼の過去はわかるのだが、彼女の過去はわからない。
この店をどのように手に入れたのか、ということしか分からない。

結婚して10年も経った頃だろうか、
天気が崩れ、雷鳴、豪雨、となった。
店の電気が消える。
別の明りをつけようとする夫に「つけないで」という。
そこで、また二人は肌を合わせる。

※突然の天候異変。店を稲妻が浮かび上がらせる。店内では妻が「明りをつけないで」という。
稲光に浮かび上がる女の横顔が美しい。

上に乗った妻が、突然身を離し「晩の買い物に行く」と言って
豪雨の中に飛び出してゆく。
角を曲がる時、店を見る。
その、思いつめたような表情を稲光が照らす。

※暗闇で、睦み会う。亭主はこれが最後となるとは気がついていない。
角を曲がる寸前、店を眺める女。ウインドウのビンの色がシックだ。

女は雨に打たれながら走り続ける。
橋に出た。
荒々しい水のかたまりが渦巻いていた。
その中に、ためらうことなく飛び込んでしまう。

レジの脇には彼女が残した便箋があった。
そこには衝撃的なことが書かれていた。

永遠の愛を信じられない彼女は、
身も心も愛されているときに人生を終わらせたのだ。

女主人のいなくなった店。
夫はいつもの席に座っていた。
人の気配を感じてドアを見ると、
子供の頃の自分が覗いていた。

やがて、アラブ系の客が来る。
椅子に座るが散髪は始まらない。
やがて、主人が客の髪を洗い始めた。

カセットデッキのスイッチを入れると
彼の好きなアラビア音楽が流れ始めた。
それに合わせ、いつものようにでたらめなステップで踊り始める。
客は、腰をあげ正式なダンスを教えた。

突然、スイッチを切ってしまう亭主。
カメラは、客と亭主を真上から撮りつづける。
「もうすぐ妻がきますから」と、客に言う夫。

※二人の男をカメラは真俯瞰で映し出す。

いとしい妻が戻ってくるはずもないのに、
いつものようにいつもの席にいる亭主。



大人のメルヘンだ。

生活のためのわずかな金があればほかに何もいらない。
お互いが傍らにいるだけでいい。
生前、彼女は言った「約束して、愛してるふりだけはしないで」

髪結い役の女優はアンナ・ガリアラという。
成熟したすこぶるつきのいい女。
いわゆる「艶女=アデージョ」だ。

最近、フランス映画は見たことないが
ハリウッドとは違うしっとり感がある。
カメラワークがいい。
色彩がいい。
いつも静かに時間が経過してゆく。
それを邪魔するのは、結婚に失敗した男や
養子を迎えて失敗したと思っている女だ。

人生の秋を迎えた誰もが頭の片隅に封印しているであろう
「実現できなかった人生」を
垣間見せてくれる、小品。

●3着
世界最高峰の競馬レース、第85回凱旋門賞となれば
普段は競馬に興味のない者でも中継を見ちゃう。
夜中だったが、私もその一人。
一番人気だったそうだが、期待を裏切って3着で終わった。
優勝はレイルリンク(仏)。
ディープインパクトは最後の直線で一瞬先頭に立ったが、
ゴール前で競り負けた。

上左競技前。黄色が武豊騎手。右後ろが優勝。上右:一瞬先頭にたったが…
下左:3着になってしまった。 下右:インタビューの反応も素っ気なかった。


上左:日本からは1000人以上が観戦にでかけた。上右:ディープインパクト関係者も黒スーツ。
下:優勝したピンク。

GoogleEarthで見たロンシャン競馬場と、中継番組の馬場解説
日本の競馬場とコースのつくりが違う。周囲の環境もきれい。

10月1日(日曜日)
●田舎
TBS午後「噂の東京マガジン」
「噂の現場」で「さいたま市」の盆栽購入費5億円の是非をやっていた。
大宮には名物がない。
そこで、「盆栽町」をテコに盛り上げようという案が持ち上がった。

盆栽町とは、関東大震災で都会から罹災した職人たちが住み着いた地域。
昔は多くの業者がいたのだそうだが、最近は職替えする人が続出。
とはいえ、代わる目玉はない。
ところが、盆栽町の盆栽は愛好家の盆栽を業者が預かっているケースが多く、
業者自体が所有していない、ということが判明。
栃木県の個人が収集したものを盆栽、器具ひっくるめて5億円で
購入しよう、ということになった。

盆栽を所有する個人とは、シュレッダーの開発企業「明光商会」の
創業者「高木」さん。
なにしろ、生き物だから維持には金がかかる。
高齢の高木氏が死去したら、彼が半世紀以上かけて収集した盆栽が
ちりじりになる恐れがある。
そこで、盆栽町への譲渡は願ってもないことだった。

しかし、市議会が待ったをかけた。
「無駄遣い」である、という。
大宮東口商店街の人々は、反対する多くは浦和地区の市議、という。
「さいたま市」となっても旧地区の縄張り意識が感じられる。
合併が「たいらな意識」になるには長い時間がかかりそうだ。


テレビ番組で「大宮は○○の町」と書いたものを
駅付近で聞いたところ「盆栽」と答えた人は皆無。
「田舎」という人が多い。
県内で最も都市化が進んだ大宮でも、
自分たちの町は「田舎」と思っているんだ。
住民の多くは都内へ通勤しているから、
東京と比べてしまうのだろう。

たぶん、千葉も同じような結果となるだろうね。
ところが、「横浜は○○の町」と尋ねられれば
神奈川は特に横浜は、「東京カッペ」意識が強いから
「流行」とか「先進」とかいう答えが返ってくるだろう。

だけど、横浜に住み着いている人は
「渋谷へ行く」「銀座に行く」とは言わず
「東京へ行く」とおおぐくりで言ってしまうことが多い。
かれらこそ、偉大な地方人と言わなくてはならないのにね。

●巨大案山子
新しい村は、新米の販売で混雑していた。
都内で購入する米は、何がブレンドされているかわからない。
米を生産している地域なら、こういう、まやかしはまづないだろう。
直売所の入口には、
新米販売を告げる巨大な案山子が
誇らしげに立っていた。

わが家でもすでに、地元産の新米を食べているが、
電気釜を買い替え、さらに備長炭を入れて炊き上げた米のうまさよ。
1粒1粒ふっくらとして、立っている。
ほんのり甘くて、おかずなしでも軽く1杯食べられてしまう。

いい米は冷めてもうまい、という。
だから「おにぎり」すればよくわかる、ともいう。

この界隈には無人精米機が設置されている。
越してきた当初は、なんでこのようなものがあるのかわからなかった。
が、玄米で大量に購入し、必要に応じて白米にする。
いつもおいしく食べるための知恵。
ぬわ〜るほど。
わが家も何度か利用したことがあったが、
地元産の野菜、米の直売所が近所にできたので、
必要な時に白米にしてもらえばよくなった。

●愛称
新聞広告1Pといえば、かなり迫力ある表現ができる。
ところが、眠い黄色の格子パターンと
アミ点を多用した薄いグレーのイラスト。
なんとも頼りない、印象の薄い広告が掲載されていた、
キャッチも小さく、ボディコピーは輪をかけてこまかい。
明らかに年配者を疎外している広告だ。

このいじめられっ子のような広告は
どこのだれが何のために
多額な費用を支払って掲載したのか。
広告主は日本テレビだった。

目を凝らして、というよりも
メガネを外して顔を新聞に近づけた。

「日テレちん…宣言」

わけのわからん、ひとりよがりのキャッチフレーズだった。

四角い箱に目鼻がついて、
仏壇の「ちん」を逆さまにしたような
金属製の帽子のようなものが
乗っかっているイラスト。
「ちん」だから、ベルなのかな。

さらに、わけのわからん絵を見ながら
小さな文字を読み進める。

「呼び名の理想形として研究開発…」とは大袈裟な。
実際は、お茶を飲みながら、思いつきで決まったのだろうね。

で、言わんとすることは
「日テレちん」と親しみを込めて呼んでいただきたい、
という願望広告だった。

もったいつけた、くだらん広告だ。
「日テレくん」でも「日テレちゃん」でもない「日テレちん」
若い連中の間で、親しみを込めた呼称で「流行らせたい」とでも
思っているのだろうか。
新感覚の造語なら「NIKITA」を見習ってほしいな。

細谷ちん、山田ちんなどとは間違っても言わないし、
あだなの後ろにもつけないだろう。
中国人の「陳」さんだったら、「チンちん」だぜ〜。

高給取りの社員がノドをごろごろさせながら
大衆にすりよる姿勢が気色悪い。
猫なら、もちろん可愛いよ。



その昔、佐藤栄作首相が「栄ちゃん、と呼ばれたい」といったが、
権力の頂点にある人を、そんなふうに呼ぶわけがない。
「えいちゃん」はミュージシャン矢沢の愛称で定着している。

元厚生大臣「津島雄二」氏が、
昭和40年代後半だったか、初出馬するとき。
私は、選挙用ポスター、パンフレットを作る仕事で、
巣鴨のお宅に伺ったことがあった。
雑談中に「ゆうちゃん、と呼ばれたい」と話した。
その愛称は「石原裕次郎」の専売特許だった。
結局、そういう呼ばれ方はしなかったが、
順調に出世を重ね、今は津島派の領袖だ。



阿部新総理を「阿部ちゃん」とか「晋ちゃん」と呼べる人は限られている。
まして、「阿部ちん」とは恐れ多くて呼べないだろうな。

日テレのことは、別に恐れ多いとは思っていないが、
自分から「日テレちん」と呼んでくださいね、といわれて
はいそうですか、とこたえる国民など、だれ一人としていないぜ。

もっと、ましな広告アプローチをするか、
番組編成をがらっと「低俗番組」だらけにして、
その上で「お願い」すれば、その限りではないけどね。

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