田舎三昧の生活と意見

<--田舎三昧の掲示板
<--GoogleEarthで地球と遊ぶ
       
2006年8月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31



Web Camera


■Contents■
01 レバノン侵攻
  案山子
  ディエゴガルシア島
02 CHAMP
  撤退
  SPAM
03 葛飾区亀有
  ジャッジの怪
   隣の事情
  やっぱりな
  爆撃
04 牛肉
  隣町の祭
05 報道
  コンテスト
06 原爆忌
07 数奇
  月は東
08 立秋
09 夕焼け
  台風
10 台風一過
11 買い物
  セミ
12 短い一生
13 もぐら叩き
  杜撰
14 ポスティング
  その後
  大停電
15 終戦記念日
  参拝
16 雨中輪行
17 地域
  台風10号
  皇室
18 Zune
  セミ2
  セミ1
  収穫
19 蟻
  バランス
  ジャーヘッド
  笑う
20 蛙
21 甲子園
  雲
22 余韻
  夏の夜
23 番組評
  悲・喜劇
  選択
  王子
24 現実
  YouTube
  ゲゲッ
  LEON10月号
25 足ならし
  篭球
26 駅変貌
  ひさびさ
27 悪役
  町民祭
28 広告ドラマ
  異常
  あせった
29 叙情
  生死
  実り
  投稿欄
  見た
30 忘れ物
  枝払い
31 五輪

Archive
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月
2005年04月
2005年03月
2005年02月
2005年01月
2004年12月
2004年11月
2004年10月
2004年09月
2004年08月
2004年07月
2004年06月
2004年05月
2004年04月
2004年03月
2004年02月
2004年01月
2003年12月
2003年11月
2003年10月
2003年09月

Link
Yellow House
Chicago Short Stay
Miyashiro Avenue

Category
Area
Area2

Case
Culture
Expression
Ginza
History
Hobby
Movie/Drama
PC
Politics
ご注意
人によっては不快な気分になるかも


ご意見・感想などお気軽にどうぞ!

First Uploaded 030907
Last Modified 060831

       

 


8月31日(木曜日)
●五輪
オリンピック開催が東京に決まったか、と思わせるような
デッドヒートが繰り広げられた。
だが、事実はず〜っと先で、世界の候補地に
東京が名を連ねる、ということね。

石原都知事が異常に燃えていた。
対する福岡も後に引かず。
中傷まがいの舌戦が繰り広げられたが
おおかたの予想通りになった。

ところで、
福岡を支持した韓国籍の東大教授に対し
石原氏がかみついた。

新聞報道では
「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。
何のゆえんだかわかりませんが」と発言。
その後の祝賀パーティーのあいさつでも、「怪しげな外国人が出てきてね。
生意気だ、あいつは」などと述べた。

かなり過激な個人攻撃だが、
「外国の学者」といったり「怪しげな外国人」と述べたり。
でもな〜、「朝鮮人」と言わなくなっただけ進歩したよ。

8月30日(水曜日)

●忘れ物
「農の道」
早朝の散歩者がテーブルに栗を置いていった。
かたちのよい大きな栗だ。

このテーブルの30mくらい先に栗の木がある。
今朝も落ちていたのだろう。
思わず拾ってはみたが
ゆでるにしても
栗ごはんにするにも少なすぎる。

手の中でころがし
秋の便りを感じながら
次の人にバトンタッチを願ったのだろう。

●枝払い
「あかめ」は生垣に使われることが多い。
従って、手入れを頻繁に行い上に伸ばさない。
だが、わが家のばやい、
季節風除けに12年前に植えて
伸びるままにしておいた。
結果、幹は太く、立派な木に成長してしまった。
月桂樹も同じように上に伸びている。

お隣に病院ができたので
本来の役目を終えた。
で、ショートカットにすることにした。

チェーンソーをご近所で借りて
脚立にまたがり
ばっさばっさと切ってしまった。

午後の日が入らなかった小さな畑が明るくなった。
今年のトマトはさんざんだったが
来年は期待できそう。
とはいうものの、トマトは連作を嫌うから
ピーマンかきゅうり畑になるのだが。

アバウトにやったのだが
高さはほぼ揃っていた。
しかし、切り口が痛々しい。
樹液を出すような木だったら
したたりおちているだろう。
もし、それが赤い色をしていたら
いたたまれないだろうな。

8月29日(火曜日)
●叙情
先日、ラジオで三輪あきひろが
あの震える声で
「抒情詩に接していると
魂がお行儀よくなる」と言っていた。

「お行儀のいい魂」とは面白い表現だが
昨今「行儀の悪い」のが多いから
言わんとすることは、よ〜〜わかります。

でも、最近、「叙情」という言葉、聞かなくなりましたね。
社会の風潮は即物的、刹那的という感じがしております。



純情つ〜言葉も死語のようですね。
純情とは
純粋で邪心のない心。世慣れしていず、すなおなさま。
という定義ですが、
「純情な少年」「男の純情を踏みにじる」というように
なぜか男の形容に使われることが多い。

女性の場合は「うぶな…」と使う。

「うぶ(初、初心)」とは
年が若く世間ずれしていない、純情なさま、という意味合いだけど
甘ちゃんの男にも使うことがある。

いずれにしろ、平成の御代には
似つかわしくない言葉になってしまった。



亀田親子が世にはばかっているとき
高校野球の斉藤投手が忽然と現れた。
育ちのよさそうな風貌。
折り目正しそうな態度。

あちらは柄の悪い19歳。
こちら純情そうな18歳。
なにからなにまで対照的。
スポーツによってこうも違うものなのかね。

●生死

散歩道で
命を終えたセミ、
これから蝶か蛾になる大きなイモムシを見た。
この時期、命の交代があちこちで行われている。

●実り

散歩道の栗の木がはじけていた。
この場所の栗の実は大きくて立派。
早起きは三文の得、のとおり
早朝散歩の人たちの楽しみになっているようだ。
9時頃そこを通っても、残骸が散らかっているだけ。

●投稿欄
読売「気流」は投稿欄。
センターページに見慣れた光景。
ぬわんと、「ほっつけ」に整列した
かかしコンクールの作品群ではありませぬか。
78歳の男性の写真が採用されたのね。

この光景は、このSiteの巻頭写真にもなっております。

●見た
伝説のCFディレクター・杉山登志の短かすぎた37歳の生涯。
彫りの深い風貌だった杉山役を藤木直人という俳優が演じていたが
雰囲気は出ていた。

21時からだったが、「チャンネルを合わせた」のは22時から。
超多忙の杉山に死の影が忍び寄ってきていた。

番組のスポンサーは資生堂。
当時、杉山は資生堂のコマーシャルのほとんどを手がけていた。
で、番組コマーシャルと当時のコマーシャルが流れるのだが
これがシームレスなので、
どこまでが番組なのか???という面白い構成となっていた。

35〜40年前の映像にもかかわらず新鮮だった。
やはり、天才だったのだ。
今でも「図書館」のコマーシャルは鮮明に思い出す。

場所は、古い図書館。
上の窓から光が斜めに入っている。
そこには不似合いなセンスのいい装いの
「いい女」が本を広げている。

離れた場所には
長髪で髪を前にたらした
育ちのよさそうな少年が勉強している。
少年は女性に憧れの視線を送る。
女性はそれを感じて少年を見つめる。
はにかんだような少年の表情。
「ちょっといじめてやろうかしら…」
という感じで、
意味ありげに少年を見つめる。

静寂な空間で
少年の心臓の音が聞こえてきそうだった。

で、資生堂の何の商品のコマーシャルと言われると
困ってしまう。
画面の美しさとそこで繰り広げられる
無言のドラマの印象の大きさで
肝心の商品名がわからない。

フランスやイタリアに
性の目覚めがテーマの
早熟物の映画ジャンルがあったが
それの上品なワンシーンを見るような思いだった。

1973年12月13日、自宅マンションで自殺。

1965年、私が広告業界に入ったとき、
彼はすでに太陽の存在だった。
何十億光年先で光にもならない駆け出し広告マンには
手の届かない、まぶしすぎる存在だった。

話題作を連発し国際的な賞を総なめ。
広告雑誌「宣伝会議」「ブレーン」「コマフォト」では
毎号、杉山の快挙を伝えるほどだった。

彼が所属した「日本天然色映画」通称「日天」は
当初、映画館で上映するコマーシャルフィルムを制作する会社で
はげ頭、蝶ネクタイ社長のアニメキャラクターがユニークだった。
杉山という日芸出身の才能を得て
劇場だけでなく、テレビコマーシャルに進出、飛躍した。

杉山が絵コンテ用紙にストーリー展開をしてゆく
シーンがあった。
う〜〜〜ん、なつかしい。
原稿用紙と同じように
コンテ用紙も画材屋で売っていた。
テレビフレームのラインが太く
1枚に5フレームくらい印刷されていた。

そこに描く絵は単純な線画で
フレームの外にも情景を書き込むことが一般的だった。
素朴で温かみの感じられるコンテだった。
今は、だいぶ状況が違っている。

資生堂は21世紀に入っても
女性美を追求したCFづくりをリードしsている。
昔からここから誕生したタレント、モデルも多い。
どれも、明るく輝いている。
最近の女性の社会進出を応援をしている。
ところが、杉山の頃は
陰のある美しさ、も存在した。

21世紀にも、全ての女性が社会に出て
輝いている、というわけではない。
昨夜は、失恋して落ち込んでいた女性が
笑顔をとりもどしてゆく、というコマーシャルがあった。
タレントも、似つかわしい雰囲気だった。
こういう路線がもっとあってもいい、と思う。

彼の遺書

リッチでないのに
 リッチな世界などわかりません
 ハッピーでないのに
 ハッピーな世界などえがけません
『夢』がないのに
『夢』をうることなどは……とても
 嘘をついてもばれるものです」

登志の弟が、伝命。
ドラマ後半では、藤竜也が演じている。
日天時代は兄弟ながら
私情を挟むことなく
ディレクターとカメラマンという立場をつらぬいた。

遺書に込められた登志の思い。
伝命が年老いた日天の社員と隅田川べり(かな)で
登志の時代を回想している。

拝金主義に堕ちた若い経営者たち
ものを生産することなく安易に買収で巨大化する企業。
現代社会は彼が活躍した昭和40年代とは変わりすぎた。
資本主義社会は昔から弱肉強食。
だが、現代は、えげつない、品がない。

登志が生きていたら69歳。
CGを駆使して新しい境地を開拓していたろう…などと書いた
新聞があったが、
はたしてそうだろうか。

先端技術を駆使して
新奇な世界を繰り広げるより
どんなに時代は変わっても
人と人とのコミュニケーションという
根源的な世界を追い続けている、と私は思うのだが。


江戸時代の俳句、川柳には
現代に通じるものがある。

蕪村の「憂いつつ丘に登れば花いばら」など、
今でも新鮮だ。
青春のリリシズムを脈々と伝えてる。
もっとも、携帯電話世代の中高生には無理なのかな?

8月28日(月曜日)

●広告ドラマ
今夜21時。
TBSは、伝説のCFディレクター杉山登志のドラマ。
CXは「サプリ」という広告制作に携わる女性・伊東美咲が主演の連ドラ。
広告の内幕物が同時刻に並ぶとは、
初めてのできごとではないかな。

確か、杉山氏は日天でテレビコマーシャル制作に携わっていた。
経済の高度成長期で、いけいけどんどんの時代に
コマーシャルの嘘っぽい世界に絶望して自ら命を絶った。
小生、かけだしの頃のできごとだった。
それから、伝説の人になった。
確か、「能吉利人」とかいうペンネームで詩集を出している。
買ったおぼえがある。
段ボール箱の奥深くで眠っているはずだ。

広告の表現手法は多種多彩。
リアルに描くものもあれば
演出する場合もある。
できあがったものを「作品」と呼ぶが
制作者は芸術家ではない。
クライアントというヒモがついている。
多くの制約の中でオリジナリティのある
ものを模索しながら悪戦苦闘する。

デザイナーからアートの世界に
コピーライターから小説、エッセイの世界に飛び出した人もいる。
コマーシャルカメラマンから広告以外のジャンルに移行した人もある。

杉山氏は広告の世界で押しつぶされてしまったが
他の映像分野で活躍できたのに…
でも、広告が好きだったんでしょうね。
わたし、今でも広告は好きです。
死への衝動にかられることもなく
生きながらえておりますが。

●異常
日経新聞に掲載された直木賞作家・坂東眞砂子氏の
エッセイが物議をかもしている。
なんと、自身も3匹の猫を飼っている氏は
生まれてきた子猫を家の裏の崖から落として殺している!
というのだ。

文字を書き連ねて生計を立てている人間らしく
もっともな理由をあげつらねているが
身勝手というほかない。

ミステリー小説家というが
最近は小説家も濫造されているので
氏のことは知らなかった。

ワイドショーでも取り上げており
氏の写真が掲載された。
なんせ、今、タヒチに住んでいるので
簡単にインタビューという具合にはいかんのだ。

その風貌は、
ひとくちで言えば
魅力に失せた意地悪そうな女。
口がヘの字に曲がり貧相だ。
小説を書いて注目されなければ
社会の片隅でねじ曲がった思いを鬱々とさせていたに違いない。
そうした、恐ろしい妄想が
少しばかり筆達者だったばっかりに
小説という表現の世界を得て
著名人に成り下がった。

よせばいいのに、つい筆がすべって
日頃の猫に対する思いを書いてしまった。
自虐的なのだ。
異常である。
猫への避妊手術は人間のエゴである、とかなんとか
言っているが、
男が相手をしてくれない女だから
避妊の必要もない。
そんな女の欲求不満のはけぐちにされる猫がいい迷惑だ。
タヒチに住んでいるから日本の法律は適用されないが
統治国フランスではペット虐待は22万円の罰金らしい。

この女の、ふてぶてしい顔を確認したかったら、
<-Click
※最近YouTuneはつなかりにくくなっておりますよ

●あせった
昨日、午前中から新奇増強した
DELL Dimension3100を電源を入れていた。
つけっぱなしだった。
夜の11時頃さ〜て、と思い
PowerSaveで眠り込んでいるパソコンを起こそうと
キーボードを叩くが目覚めない。
マウスをクリックしてもだめ。
パワースイッチを軽く押しても症状は変わらない。
深い眠りに陥ってしまった。

しかたなく強制断をして再度スイッチを入れたが
途中でストップしてしまう。
Windowsのオープニング画面すら表示しない。

あわててマニュアルを読み込む。
3100のフロントパネルには
見慣れない数字が点灯していた。
ん??

マニュアルには、その数字の点灯で
故障箇所の検討がつく、と書いてあった。
3・4…
これはやばい、メモリに異常がある、ということだった。
2枚以上差してある場合に起こるらしい。
確かに、メモリは1Gに拡張した。

箱を開けなくてはいけないし、
回避策はないものか、とDELLのサポートセンターに
電話をしたのが23時30分頃。
回線はふさがっており、
「そのままお待ちください。切ると最後にまわされてしまいます」
というアナウンス。

この時間帯ならたいして待たされないないだろう、と思い
オンフックにして待つ。
待つ。
「切ってはだめよ」のアナウンスを何十回聞いたろうか。
ぬわんと、つながったのは1時間半後ですよ。

いつもならとっくに寝ているよ。

男性の係員だった。
症状を話すと、やはり本体を開けてメモリの抜き差しをしなければいけない。
リチウム電池も同じく抜き差しするという。

やることを聞いたら電話を切って作業にかかかろう、と思ったら、
直すまで電話をつなぎっぱなしで対応してくれるという。

電源を切り、ケーブル類を外し
本体を電話のそばに運び、受話器を肩で押さえながら
筐体を開け、蓋を離す。
常用のDimension4400とはだいぶ違う。
メモリは間単に外れたが
電池は指が入らなくてムリ、と言うと
「では、やらなくてもいいです」

2枚のメモリを入れ替えて差す。
蓋を元に戻して結線。

電源を入れたら、3100は長い眠りからさめた。
その間20分。
一度電話を切ったら、こんどはいつつながるかわからない。
電話の向こうでは、始終、丁寧に応対してくれましたね。

長時間電源を入れたまま放置すると
特に夏場は熱がこもって暴走することがあるが、
今回の症状は、その系列に属するものだそうだ。
メモリの一部がが膨張して通電しないとことからくる、という。

30分程度でつながってくれたら
サポートの評価はもっと上になったのだろうが。

8月27日(日曜日)

●悪役
その昔。
プロレスをよく見ていた頃。
悪役つ〜のがいて
ゲームを引き立てていた。
興行だから、それはそれでいいのだが。

世界情勢では、イスラエルが悪役にイメチェンしそうだ。
第二次世界大戦後、
戦勝国の思惑、約束、はからいもあって
現在地に建国された。
被害を蒙ったのは先住者だ。
でも、ナチスドイツに「辛酸なめこ」だった
ユダヤの末裔に世界は同情的だった。

安住の地を得たのもつかの間。
アラブ人の土地にユダヤ人がやってきたのだから
宗教的にソリが合わない。
中東戦争を繰り返し
パレスチナ人がワリ食うかたちで
ヨルダン川西岸地区とガザ地区という
とりあえず線引きされた。

地図でもわかるとおり
イスラエルの領土に食い込み
へばりつくようにパレスチナ人が暮らしている。
アラファト以後も小競り合いは継続し

つい最近、停戦となったが、
イスラエル・レバノンが交戦中の時でさえ
イスラエルはガザ地区を攻撃していた。
停戦後もヒズボラとの小競り合いが発生している。
レバノンは国軍が弱体だから、
イスラエルの横暴を止めることもできない。

はたから見れば
近隣諸国に、ごり押し、難くせつけては喧嘩をふっかけているように見える。

イスラエルは、国際世論などどこ吹く風。
第二次世界大戦で我われの親が受けた迫害から比べれば
こんなことは「なきに等しい」とでも言いたげだ。

でも、大戦終了後から60年以上も経過し
イスラエルを見る目も変わっている。
このまま同じようなことをやっていれば、
親権者たるアメリカだってサジを投げたくなるだろうよ。

従来、タカ派の人物が指導者になる傾向があるイスラエル。
武力だけにものを言わせないで
アラビア半島の一員として
そろそろ良識ある思考と行動が求められる、と思うが。

●町民祭
昨日、本日と町のお祭り。
毎年思うのだが、
こんなに人がいるのか、と思うほど
老若男女が集まる。

もっとも、会場が狭い地域なので
人口密度が一気に高まる。
なので、そのように錯覚するのだが。

コミュニティホール・進修館から
ゲートボール広場の脇まで。
直線の通りがメイン会場なのだが
100mにも満たない。
初日は各地区の踊りの愛好会が
そこをねり歩く流し踊り。
手の動き、足運び、腰のひねりが
滑らかになってきたな〜、と思うとそこは終点。
やむなくUターン。
これを何度か繰り返す。
今夜は神輿が出るが、
担ぎ手も、もう少し見せ場があれば
張り切れるのだろうね。

駅前広場をライトアップして
数基の神輿が一斉に繰り出せば
迫力満点なのだが、
この町はそういうこともできない。

氏子連が踊りと神輿で神社まで
繰り出そうにも、
姫宮神社、身代神社という
合併前の2つの村の鎮守がある、
さらにメイン会場から遠すぎる。
そんなわけで、こういうプランも没。

この町に越してきて
何度か町民祭りを見ているが
この2〜3年、夜は出かけなくなった。

マンネリに飽きが来たのだ。
この祭りが終わると、秋が来る。



昨日、昼間、進修館のジャズ演奏には出かけましたよ。
旧役場が取り壊され、
進修館のスロープが出現した。
演奏会場に最適な空間になっていた。
なかなかいい雰囲気。

だけど、進修館の庇の下あたりに座ると
木やコンクリートの柱が邪魔でステージが見えない。
あの、コンクリート柱は何のためにあるんでせうか?
てっぺんに金具がついていたので
何かの役目があるのだろうけど…

※一般は、ぱらぱら。帽子の女性はインターネット研究会のDさんですがな。

観客は黄色いTシャツ姿が多かった。
この方々は祭り関係者ね。
もっと一般の人が多ければね〜。

8月26日(土曜日)

●駅変貌
東武動物公園駅のコンコースが大改修を行っている。
いよいよ9月15日、リニューアルOPENのようだ。
以前は撤退する店舗が相次ぎ
ここも、シャッター商店街の様相を呈していた。

新しいレイアウトは前とだいぶ違う。
以前は、改札口を出て、西口にはまっすぐ行けたのだが、
今度はクランク状になる。
長い橋を渡ると改札口が見えてほっとしたものだが
東武ブックスが視線をさえぎるようになった。

この一角に「10分、1000円」のヘアカット専門店が
出店することを、今朝のチラシで知った。
QBハウスといい、東武沿線で積極的に展開しているようだ。

ロッテリアも従来どおり。
これまでの店舗とどれほど違うんだろう。
この店は出店地域により差をつけているようだ。

昨年、つくばXPの終点に行った。
駅裏にはおしゃれな町並みに調和した
高級感あふれるロッテリアがあった。
それに比べれば
東武動物公園は…バラック同然だ。
携帯電話ショップが撤退したあとに拡張した空間は
ガラス張りでおそまつそのもの。
よくもまあ、あんなところで飲食できるよと、
横目で見ながら通り過ぎたものだが。
ここは、これで十分と、金をかけない店舗づくりが
ミエミエだったもんな〜。
胃袋を満たすだけの店、という時代はとっくに過ぎているのにね。



大勢の人が往来する
新しいショッピングゾーンに
地元資本は参加していない。

この町にはアンテナショップが存在したが
不幸なことに焼失してしまった。
この建物は「新しい村」の「結」ができるまでは
産直品を販売していた。
「結」が誕生した当初ロケーションの悪さを危ぶむ声もあったが
いまは隆盛をみている。
で、アンテナショップに性格を変えたという経緯がある。

いま、この町は「名物」づくりに取り組んでいる。
最近では「餃子」「ころっけ」。
それまでは「ワイン」「米」「巨峰」などがある。
しかし、町内循環の域を脱していない。
なんせ、ふだんお目にかかることはめったにないのだ。

構内店舗に出店するには
権利・敷金などかなり高額なのだろう。
町・業者団体が資金を出し合い
このような場所にアンテナショップを出店することが
今後の拡販にも結びつくと思うのだが。

●ひさびさ
AppleがiBook全ページ見開き広告をうった。
連日といっていいほどのDELLが
文字と写真でびっしり埋まっているのに対し
Appleは従来の乳白色と
新たにラインに加わった黒の2タイプ。
こういう置き方を昔は「商品どでん」と、言っていた。

商品のディテールをしっかり見てもらおうというのか
自信のあらわれといおうか。
少ないコピーまでじっくり読んでしまう。

「毎日を楽しくデザインするMacBookの登場です」

キャッチもひねっていない。

最近MacはCPUを従来のIBM製PowerPCから
Intel社製に変更した。
その昔はモトローラ社製。
CPUのアーキテクチャの違いが
Appleの個性を引き出していた、と思っていたのだが
Windowsと同じものに乗り換えたことにより
これからのMacはどうなるのだろう。

高価なソフトを使うクリエィターが
すんなり乗り換えるわけにもゆかないだろう。
例えば、手持ちのPhotoshopやIllustratorを
新しいMacにインストールしても動かない。
本体より高価なアプリケーションを
買い揃えることは簡単ではない。

そこで、Appleは考えた。
プロ向け機種もさることながら
一般向けのiMacやiBookをさらに普及させよう。

しかし、Macは孤高のコンピュータである。
WindowsがIBM互換機で各社から販売されているのだが
MacはApple社のみ。
市場シェアはWinが99%だろうな。
普及率の高いほうがソフトの種類が多い、
しかも、安いというのが市場原理。

ならば、とMacは個人が日常的に使うソフトを
バンドルして出荷することにした。
文書作成、画像・動画・編集、インターネット、音楽などなど
360度方位、使い勝手のいい自社製を満載。
Windowsのバンドルソフトとはひとあじもふたあじも違う
センスのいいものがパックされている。

だから「毎日を楽しくデザインする…」と言えるわけね。



ところが、DELL、AppleのノートPCに不都合が発生した。
リチウム電池が発火する恐れあり、というのだ。
この電池を提供しているのが、ぬわんとSonyですよ。
DELL、Appleともに対象機種のリコールを発表した。
Sonyが補償を行うが、その費用が200〜300億円ともいわれている。

費用の膨大さもさることながら
Sonyは技術の信用に傷がつくことを
一番恐れている。



MacBookは魅力だが、
あえてノートPCを購入する理由もない。
しかし、相変わらず一体型のiMacには魅力を感じている。

8月25日(金曜日)

●足ならし
春日部で知人が絵画のグループ展に出品していた。
先日案内状が郵便受けに入っていた。
時間を見つけてポタリング用チャリで出かける。
昼下がり、暑い盛り。

会場は県東部の名門、春日部高校の近くだったが
いまだにこの学校の所在を知らない。
八木崎というから16号の浜川戸から少し入った場所なのだろうが。
だが、会場はすぐにわかった。
下が図書館になっているのだろう
冷房のよくきいた閲覧室には大勢の人がいた。
展示会は2階だった。
ウイークディにもかかわらず
何人かの人が訪れていた。
知人は4点ほどの静物を出品していた。
なかなか手馴れた筆遣いとお見受け。

帰り道、自転車パーツ購入のためSEOサイクルへ。
この界隈では自転車も用品も充実している。
指が半分の夏季用手袋とボトルケージを購入。

栄町の「豆の木」で小樽ラーメンを食す。
スタンダードな「しょうゆラーメン」だったが
ねぎ、もやしがたっぷり。
スープはやや濁っているが
見た目よりさっぱりした味。
麺は中太のちぢれ麺。
歯ごたえがあって喉越しはなめらか。
分厚いチャーシューが入って500円は安い。

梅田からまっすぐ岡泉方面に走る。
ここは新しく開通した道で内牧地区は
両サイドに、なし、ぶどうの果樹園が軒を連ねる。

共栄短大の脇を通って
くねくねした道を走る。
桜並木はおびただしいセミの声。
日が傾き日陰になった大学のグランドでは
中学生がテニスの試合をしていた。

くねくね道をさらにゆくと水田が広がり
隼人堀川の向こうに宮代の家並みが見える。
水と稲のにおいがする。

水田の脇ではダンプが数台。
かなり広い部分を整地している。
春日部は道路整備と住宅整備にかなり力を入れているので
いずれここも住宅地になるのかな。

水量の少ないときの隼人堀川は
ごみがひっかかったりして
水面はあまり美しいとはいえないが
夜間に集中的に雨が降ったりすると
それらが押し流されて、
「ふるさとの川」のようになる。

途中に堰があった。
何度かこのコースを自転車で走っているが
気にも留めなかった。
ところが、水量が増し勢いづいた水が
しぶきをあげていた。
西日を浴びて輝いていた。
こんな生き生きした川はこれまで見たことがない。
しばらく観察していたが
流れ落ちる魚もない。遡上する姿もない。
この川で魚が釣れるのかね?

日盛りに約1時間半走ったが
陽射しは一時期の鋭さが失せて
汗をかくこともなかった。

●篭球
あんまり話題にならんけど。
バスケットボールの世界選手権が
日本で行われている。だけど、
日本は早々に敗退。

世界のトップクラスが
雌雄を決することになるのだろうが
サッカーほど注目を集めることはないだろう。

富士山の火口に黒人選手が
シュートを決めるという
TVCFは意外性で多少目についた。
が、いまのレベルからすれば
初歩的なCGの技でしかないのだろう。

15段新聞広告が掲載された。
最終戦が「さいたまアリーナ」で開催されるので
キャッチフレーズは

「さいたまが凄いことになる」

だが、視覚的には
富士山のある静岡や山梨が
「すごいこと」になっているのだ。

ビジュアルとコピーの乖離現象。

制作現場はな〜〜んも考えていないのかな。

8月24日(木曜日)

●現実
岩波映画支配人「高野悦子」氏が
読売新聞で「時代の証言」を行っている。
裕福な家庭に生まれた彼女は
女学生の頃、満鉄に職を得た父親の関係で大陸に渡る。
ところが戦局に暗雲たちこめ
奉天の女学校時代に
満州医科大へ看護実習にゆく。

そのときの様子

「外科では手や足を切る場面を目にし、ご飯が食べられなくなって
傷を負った軍人のガーゼを換えるときには、
多くの女学生が血の塊やうみを見て
気を失ったものです」

これが現実なのだ。

「最後のナイチンゲール」にも
同じようなシーンがあった。
負傷兵の手足を麻酔なして切断する。
女学生たちはそれを目撃し
切り落とされた手足を
屋外の廃棄場所まで運ぶ。
確かに、目をそむけていたが
嘔吐、失神するようなことはなかった。

嘘っぽい、と思ったものだ。
やっぱり甘い演出だったな。

●YouTube
素人が自分で撮影したビデオを投稿できる
米国のYouTubeが熱い。
日本でもおなじようなサイトが生まれるようだが、
テレビ番組を録画して、それを投稿することも多いので
著作権の関係で慎重である。

YouTubeにも日本からの投稿が多い。
先日は、CXのモーニングキャスター小倉氏の
衝撃シーンが投稿されていた。
これは、だいぶ昔、話題になったシーンで、
番組冒頭、司会者一同、カメラに向かっておじぎする、
と、メイン司会の小倉氏の「か*ら」が
ポロっと落下してしまう、というもの。
「合成」とは言っているが、あれには驚いた。
「か*ら」疑惑は本当だった、と思ったもんだ。
いつの間にか、それは削除されていたが、
ふたたびYouTubeで見ることになった、というわけ。

一昨日放映された日テレの
「最後のナイチンゲール」。
ハセキョーと椎名桔平の濃厚シーンが
もうアップされていた。

見逃したかたは、
ここで、どうぞ。<--Click

隅々まで探せば、「おずら」も見られるかも。

●ゲゲッ
デジタルカメラ業界は群雄割拠。
コニカ・ミノルタフォールディングが
デジタルカメラから撤退。
ミノルタから発売されていたデジタル一眼の技術を
SONYが引き継いだ。
満を持して発売したSONYブランド「α−100」
ミノルタ時代からの「α」の文字が残った、と
旧ミノルタ技術陣が喜んでいた。

その後、松下電器もオリンパス技術を取り入れた
レンジファインダー型デジタル一眼レフを発売。

先行するCANON、Nikon、Pentaxという
旧カメラメーカー市場に家電メーカーが参入、と話題を集めた。

で、最新マーケット状況が発表された。
一様に驚いたのが、SONYが堂々3位に食い込んだこと。
1位Canon、2位Nikonの牙城は変わらないが
Pentax、Orimpusを抜いてしまったのだ。

松下は価格も高く、35mm一眼のイメージが強すぎる。
好きな連中にはたまらんカメラだが、
一般的な嗜好からかけ離れていたため
6位は変わらなかった。

Sony技術陣、販売関係者は
「してやったり」と大喜びだろう。

名門ミノルタは、コニカと一緒になって
生き延びようと思ったが、
まさかのデジカメからの撤退。
自分たちのカメラを養子に出した。
いま、その子が脚光を浴びている。
うちに、も少し余裕があったらな…
没落名門の悲哀を感じるできごとではありました。

●LEON10月号
主婦と生活社の男性向け雑誌。
編集長の退任が話題になった。
第一報は「新たな挑戦」だったが
その後、不祥事であることがわかった。
使い込み、女性問題…内容は不明だが
不名誉であることは明らか。
「ちょい悪オヤジ」の言葉の生みの親にふさわしい。
「ちょい」ではなく「マジ悪オヤジ」だったのだが。

副編が編集長に昇格した。
広告を見る限り編集方針、表現は変わっていない。

秋の男性ファッション宣言は
「必要なのはお金じゃなくてセンスです」

ごもっとも。おしゃれの真理であります。

相変わらず激しい言葉遊び。

だけどこれって、結構ムズい作業だと思いますよ。


出し抜く決め手は「攻める勇気」と「脱ブナン」
「モテるスーツはピッタシ3P」

秋は、スーツ。
3Pでびしっと決めるという提案だ。
いつもそうなのだが、
牡の孔雀が飾るように、意識の先は
女性にモテる、ということね。


とどのつまり5分のウンチクより1秒のインパクトが重要なんです。

???


注目すべきはヒップ!
貫禄デニムは「尻(けつ)リッチ」

アンティークなジーンズをはくときは尻が決め手なんだね。
でもさ〜、歳がいけば筋肉は落ちる
尻もたれ気味になるよな〜
男のシェイプアップもやらねば、と思うけど。
それにしても「けつ」とはお下品な。 ケッ!


ピッタンデム・シーズン到来で
バイクのドキドキを恋のドキドキに。
「思わずうっとり」の艶テク。
モテるオヤジはサプライダー。

なるほどなるほど。
秋はバイクツーリング。
女性を後ろに乗せて、身体を密着させて。
やっぱ、ハーレーなんだろね。
あのエンジン音がハートに火をつけるんだろな〜。


食の連載・「個室でお肉」でしっぽりムムムン。
温泉新連載・「お風呂もお山もふたり占め◯」

ファッションだけでなく「食」と「旅」が加わった。
表現は徹底してLEON流。
お洒落の哲学、薀蓄、つう…を
軽い言葉でぶちかます。
この乗りが販売部数を伸ばす秘訣か。


女性向けNIKITAは28日発売。
その予告もしている。

「あなたに足りないのは野性味なんです。」

きわめつけが

この秋モテるのは「野獣美女(アニマリータ)」

アニマルとセニョリータを結合した新語だ。

LEONよりNIKITAのほうが造語はうまい。


この2誌の提案どおりだとすると…

細身の3Pできめた男に寄り添うのが
動物プリント柄のワンピーで体の線もくっきりの女
つ〜〜ことになる。

銀座あたりで見かけたら面白いだろうな。
でもさ、そのカップルが
モデルなみのスタイルとルックスなら
お似合いなのだろうがね。

この雑誌のターゲットは
おしゃれや旅にうつつをぬかせる世代ではないよな。
30代後半から40代。
するて〜と
男は会社、女は子育ての真っ最中。
雑誌を見ながら夢想するだけやんけ。

8月23日(水曜日)

●番組評
「最後のナイチンゲール」が放映されたのが日テレ系列。
だから、読売のラテ面では
全3段の広告を打つは、コラム「試写室」で紹介するわ
番組枠には色をつけるわ…
特別扱いだった。

番組評
ドラマの企画・原案は脚本家の遊川和彦。
3年前、同じ沖縄戦を描いた「さとうきび畑の唄」を手がけたが
今回は女性の視点から生きることの大切さを訴えたという。
象徴的なのは出産シーンだ。
多くの命が奪われていく中で、新しく生まれる命。
「どんなにつらくったって、女は生むの」と
絶叫する美智子の、切ないまでのひたむきさには胸が熱くなる。
悲しみだけに終わらず、前向きな気持にさせる展開がいい。
長谷川はじめ、成海ら学徒看護婦役の若い女優陣の熱演も光る

と、言っているんだけど。
まず、若手女優陣のせりふまわし。
現代っ子らしく、語尾がくぐもる発音がよくない。
昭和20年当時、16〜8歳の女性があんないい方をするわけがない。
さらに、せりふが一本調子。
もっと感情を込め、抑揚をもたせて欲しかった。

主人公のハセキョー。
長ゼリフをよくこなしていた。
戦場の出産シーンは確かに印象的でしたよ。
生き死にのはざまであの決断。
よ〜やった。
でも、色っぽい彼女にそういう台詞は似合わない。
若い頃の左時枝の口から出ると、スポッとはまる。
も少し、汚れ役の似合う役者のほうがよかったな。
現代にもいるでしょ、梨園出身の演技派女優が。
ハセキョーでは、お嬢さんのおままごとなんだよ。

●悲・喜劇
終戦記念ドラマが散発的に放送されている。
昨夜は「最後のナイチンゲール」。

「ひめゆり部隊」は
沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校生徒というから
エリート女生徒たちの集まり。
沖縄戦では「ひめゆり部隊」が知られているが、
女生徒たちで構成された同じような看護部隊がいくつかあった。
ドラマはその「いくつか」の中の1つの物語り。

不覚にも気がついたときには番組は15分経過していた。

実生活では、山本寛斉の娘と結婚している、椎名桔平が
校庭で無邪気に遊んでいる高等女学校の生徒たちを
校舎から見下ろしている。
傍らには、ドラマの主人公、長谷川京子がいた。
桔平は、愛を告白する機会を逸してしまう。

沖縄に米軍が上陸し、女生徒たちは授業どころでなくなる。
学校単位で看護隊をつくり、沖縄各地に展開している
野戦病院に赴くことになる。

親兄弟との別れ。
生徒につきそってきた椎名教諭は
兵舎まで彼女たちを送り届け去ってゆく。
不安な表情の彼女たちの前に出現したのが、
看護服に身をまとったハセキョーこと長谷川京子。

どひゃ〜っ!である。

米軍が目前に迫っているというのに。
この緊迫した場所で
クリーニング屋から届いたばかり。
のりがきいてしわひとつない白衣。

女学生を迎えるセレモニーのために、
着用した、としか思えない。
もう、コスプレの世界であった。

周囲が疲弊しているというのに
なんという違和感。

色白で涼やかかな瞳。
ハセキョー・ファンなら、このいでたちに
なまつば、ごっくん、だったろうよ。

実際、日本の野戦看護婦は
あんな格好をしていたのだろうか?
動きの悪い超ロングスカート。
下に何か穿かないと虫に食われるね。
もんぺスタイルのほうがよっぽど合理的。

ともかく、助産婦のハセキョーに率いられて
女学生たちは沖縄本島の野戦病院をわたり歩く。

ロケ地に設営された施設がなんともおそまつ。
ロケーションは沖縄だったのだろうか。
植生が違うような気がするが。
観光地の片隅に、ちょちょいと作ってしまったような塩梅。

女学生が山道を移動すると
必ず敵の戦闘機の機銃掃射を受ける。
道の両サイドに火薬を仕込み、
順番に爆発させればいいのだからな。
その山道つーのも沖縄のにおいがしない。

負傷兵にお笑い芸人が出てくる。
そのまんま東、もとふゆき。
彼等がシリアスな演技をするのだから面白い。
往年のお笑い(?)、植木等が負傷した土地の古老役。
だが、すぐ死んでしまう。

沖縄戦で評判の悪い、陸軍兵士。
中隊長クラスで柄本明、泉谷しげるが出演。

柄本とハセキョーは、
柄本の秀吉、ハセキョーの細川ガラシャ。
NHK大河ドラマ「巧妙ケ辻」で共演中。
とんだ、作品で顔を合わせたもんだ。

非情な日本軍人を柄本が好演、といいたいところだが
ミスキャスの感あり。
柄本は古参老兵のメイクだが、
人情味あふれる老刑事という風貌。
もっと若く、にくにくしいタレントのほうがよかった。



女生徒たちと、椎名桔平先生は意外なところで
再び顔を合わせる。

生徒たちに、命を大切に、とか、自分を見失うな、など
えらそうなことを言っていた彼が
兵卒として戦場にいた。

その彼が、民家に押し入り米を強奪しているのを
ハセキョーと女生徒たちが目撃してしまう。
お互いに好意を抱きながら
告白することもなく別れたあの男性が、である。

桔平先生は好きな人と教え子たちに見られたことを知る。
複雑な表情をするが絶望はしていなかった。



野戦病院を転々としながらけなげにも任務を遂行する女生徒たち。
洞窟の施設で、泉谷下士官から、看護隊の解散を命じられる。

ということは、軍人のいる洞窟から出て
自分たちで死に場所を探せ、ということだった。

兵隊たちは作戦上、という口実で自分たちの命を守るために
民間人を犠牲にした。
これが、断末魔の日本帝国陸軍兵の実態だった。

それでも、女生徒たちは別の洞窟にたどりつく。
そこには大勢の村人が隠れており
親切にも迎え入れてくれた。

ところが、柄本下士官指揮の歩兵たちが逃げてくる。
彼は兵卒に村民を追い出すよう命じる。
そして、彼らに銃を向ける。
その兵隊が、こともあろうに、また桔平先生だった。

愕然とする、ハセキョー以下生徒たち。
愛した人が、また人でなしの行為。
ハセキョーは、自分の、人を見る目のなさに
自信喪失する…といかないのが男と女の仲。

仕方なく、出てゆこうとするが
一緒に行動する女性が急に産気づいてしまう。

前には米軍、後ろには日本軍。
前門の虎、後門の狼。
絶体絶命!

こともあろうに、
「ここで産みましょう」
ハセキョーは看護婦ではなく助産婦だった。
日米兵士が見守るまんなかで
女生徒たちをふすま代わりにして
出産をとりおこなう。

はじめは理解できなかった米軍兵士も
事情がわかってきた。

とりあげた子供は産声をあげなかった。
足をもってぴたぴたたたくハセキョー。
やっと、オギャーという声。
両軍兵士もほっとする。

このわずかな時間、戦闘が停止した。
本来、感動的なシーンなのだが、それが伝わってこない。

産湯のないことに気づく。
女生徒たちが水筒の水を集め始める。
それを見た米軍兵士が
自分の水筒を投げる。

日本軍は手榴弾と勘違いして銃を撃ち始める。
猛烈な戦闘が再開する。
両軍兵士、民間人が死傷する。
母親になったばかりの女性も死亡する。
赤ちゃんはどうなったかは分からない。

一瞬戦闘停止。
新しい生命誕生。
視聴者の感動を呼び起こす、
なんて読みがみえみえ。

でもな〜、両軍兵士の軍服が激戦なんてものでなく
新しかったんだよな。
もっと、ぼろぼろ、どろどろでなくては不自然ではないかえ。

ここで、生徒とハセキョーはばらばらになってしまった。



戦闘シーンから
海辺の洞窟シーンに代わる。

そこには瀕死の桔平先生とハセキョーがいる。
桔平先生は、愛の告白をする。
ハセキョーもそれを受け、
「この瞬間も好きです」とかなんとか言う。

上官の命令に牛のように従い
民間人から米を略奪し、挙句の果てには、
自分たちの命を守るために
民間人を洞窟から追い出そうとした、
卑劣な人間とわかっていながら、
「好き」という気持が勝っていた。

くっさい演出だな〜。

沖縄戦に巻き込まれた女生徒たちの悲惨さが
伝わってこない。
途中で他局のスポーツニュースを見たりしていた。
それが、最後にきてこれだもんな。

このあとがいけない。
死を間近にした桔平先生の前で
ハセキョー先生は1枚1枚衣服を脱いでゆくのであ〜〜る。

薄暗い洞窟だが目の前は海。
ハセキョーの白い裸身を目の前にして
桔平先生は目をむいておりましたよ。

「死に行くオレの目の前で、おめ〜は何をしよ〜ってんだい」
「こんな重傷じゃ、役にも立たんぜよ。」
「煩悩をかかえさせたまま、あの世送りとは、
 あんたも殺生なおなごやんけ」
「どうしてくれんだい」

という、驚きと懇願のまなざしでありましたね。

大胆になっちまったハセキョー先生は
桔平先生の衣服をはいでゆく。
敵弾にやられた足からは血がドクドク。
そんなことはおかまいなし。
欲望の嵐が吹きすさぶハセキョー先生。
なんと、桔平先生に馬乗り。
激しく腰をくねらせる。

快感をむさぼる女先生。

カメラは男先生の表情を追う。
メガネははずれ、
目をシロクロ。
あけた目を閉じたり、忙しい。
いきそうな塩梅。
桔平先生も芸がこまかい。

極限状態に陥った男女のやることはセックス、
ということを聞いたことがあるが、
演出者も、このことが頭にあったのかね〜。
でも、今回のドラマには異質で
必要なシーンではないと思うがね。

中盤から、おかしなドラマだな、と
思いつつ見ていた。
この砂浜の愛欲シーンで、
このドラマは凡作以下になってしまった。

シーンが変わる。
ハセキョー先生は
どういうわけか女生徒たちと浜辺で再会する。
お互いに無事を喜ぶ。
昨夜、桔平先生とあんなことしたとは
おくびにも出さない。
女生徒たちはもちろん知らない。
白衣の天使と思っている。

だが、堕天使は、
女の歓びを知って
目のあたりが色っぽくなっていた。

浜辺には敗残の日本兵もいた。
泉谷下士官が女生徒たちに自決を強要するが
それを無視してハセキョー先生は
女生徒たちとそこを去ろうとする。

あったまにきた泉谷下士官は
ハセキョー先生の
背中にピストルの弾を3発撃ち込む。

昨夜、桔平先生の子種を宿したばかりの
ハセキョー先生も桔平先生の元へ逝く。
お涙ちょ〜だいのクサ〜〜演出。


シーンは現代にとぶ。
あのとき生き残った女学生の一人が
ハセキョー先生と同じく助産婦になっていた。

それを演じるのが八千草薫、ですよ。
ぬわんと、セリフが男勝りのべらんめ〜調。
ところが、まるで似合わない。
あの人、昔、宝塚の娘役?
お姫様が長屋のか〜ちゃんのような
ものいいだから、違和感ぷんぷん。

ひめゆり隊と同じ戦火を生きた少女の記録
「最後のナイチンゲール」のタイトルに騙されてみてしまったが…
三流以下のおかしな演出で
悲劇が喜劇になっておりました。

●選択
畏れ多くて。
テレビのコメンテーターや識者たちが
口が裂けても言い出せなかったこと。
雅子妃の人生選択。

訪蘭中のわが国・皇太子一家について
ヨーロッパのマスコミも注目しているらしい。

和蘭では日本滞在10年の記者が
旧態然とした皇室のルールについて
和蘭王室と比較しながら述べる。

「日本では女性天皇は誕生しにくい。
現在はその討論が表面的には沈静化しているが、
次男の妃が間もなく出産する。
男子ならともかく女子の場合は再燃するだろう」と。
また、ドイツ「シュテルン」誌は
「雅子さまは離婚が一番」と書いた。

庶民には一般的な離婚という問題解決法だが
日本の皇室では、明治以降は聞いたことがない。
歴史を遡ればどうなのかな?

実は、小生もそのことは密かに思っておりましたね。
彼女は外交官として前途洋々だった。
それを、皇太子の猛烈なアタックにより
人生の新たな選択をした。

皇太子には学習院卒の令嬢たちの妃候補が何人かいた。
聖心出身の女性にさらわれた、と
学習院の長老OGたちの間で一時は大問題になった。

皇太子は、次期天皇としての視点から
国際的に通用する伴侶として最もふさわしいと思い、
(もちろん深い愛情もあったが)
現妃を選んだのだろう。

しかし、あまりにも閉鎖的な皇室社会の軋轢は
常に世界に目を向けていた彼女にとって
苦痛以外の何物でもなかった。
それが精神的負担として、のしかかり今の病気を招いた。

「やはり野に置けれんげそう」

明治・大正・昭和の妃殿下に関して詳しくは存じ上げないが
昭和天皇と皇族の妃に関しては
意志は内に秘めながら
表面的には夫にかしずく、という風情であるね。
独身時代は就職経験もなく、
就職していたとしても
民間企業ではなくxx協会など団体勤務。
社会の荒波にさらされていない。

そこへゆくと雅子妃は職業婦人。
しかも、女性外交官というばりばりのキャリア。
他の妃とは毛色が違う。
だから、皇太子は白羽の矢を立てたのだろうが、
雅子妃は水が合わなかった。
対する紀子妃は、あのような雰囲気。
美智子妃のおぼえもめでたそう。

聡明な女性が旧家に嫁いだ悲劇。
子供を連れて実家に戻る、という自由もない。

●王子
女性の間で
早実・斎藤投手のハンドタオルで汗をぬぐう姿が
好感をもって受け入れられている。
誰が名付けたか「ハンカチ王子」

北越製紙に対する敵対的買収で
暗礁に乗り上げた製紙業界のNo1企業。
「われわれも王子なのだが…」
この、さわやかな青年の登場がうらやましいだろうな。

8月22日(火曜日)

●余韻
てなわけで(どんなわけ?)

昨夜は早く就寝したので
朝の目覚めは早かった。
でも、6時だけど。

首筋はかなりよくなっていた。
いつものように新聞をとりにゆくのだが
裏の雑木林からはあぶらセミが賑やかだ。

小学生の頃、母親の実家でいつも夏休みに過ごしていた。
22日頃になると長い休みも終盤に入る。
相変わらず、午前中、宿題をやっていた。
隣の屋敷林から今朝のように、猛烈にセミが鳴いていた。

場所は、群馬県邑楽郡永楽村赤岩。
今は、千代田町赤岩。
利根川に面し、対岸は埼玉だ。
122号線を通れば我が家から1時間程度で行けるのだが
当時は、北千住から東武線で館林へ出てそこからバス。
えらく遠く感じたものだ。

車の普及率の高い群馬県。
(ということは鉄道網が未発達)
館林から千代田村へのバス路線は廃止されている。



早実、駒大苫小牧の熱闘が新聞、テレビのワイドショーを飾る。
主役のピッチャーだけでなく、
他の選手たちにもスポットが当る。
余韻はまだまだ続いている。

早実のピッチャーが顔を拭いていたハンドタオルに話題集中。
お店にはブランドの問合せが相次いだらしい。
が、ブランドは特定できなかった。
が、ハンドタオルの売り上げが2割がた伸びたらしい。
意外な効果があるものだ。

ラジオキャスターの森本氏も
早実が男女共学になっていたことは知らなかった。
現在は商業科はなく、
早大進学率の高い進学校になっているそうだ。
偏差値も高いという。
テリー伊藤、小室などもOBとは知らなんだ。
歴史があるからOBも多士済々ということね。

●夏の夜
昨夕、木を切っているとき首筋を痛めた。
大事をとって「むち打ち」なみの対応をとった。
そんなわけで、パソコンの電源を落とし
テレビを見るわけにもゆかない。

早々と床につきラジオを聞いていた。
もちろんNHKね。
「火曜ラジオドラマ」をやっていた。
以前から聴いているのだが
時代、場所の設定、男女の心の交流なども
古典的な演出の年配者向けドラマだ。

今回はグループサウンズが流行っていた
昭和42年頃の下町商店街が舞台。
婚期が遅れた酒屋の看板娘と古本屋の客の物語。

当然、私が暮らしていた頃を思い起こすことになる。

ラジオでは「あかしあ商店街」だったが
私の町は「すずらん通り商店街」。
酒屋も、古本屋もあったが、
看板娘がいたかどうかは定かではない。
ラジオの商店街もアーケードがあったが、
私の町も同じように雨の日も傘なしで買い物ができた。

下駄屋、電気屋、文具屋、肉屋、呉服屋、瀬戸物屋
靴屋、おもちゃ屋、用品屋、お菓子屋、本屋、花屋、
カメラ屋、総菜屋、魚屋、古本屋、時計屋、薬局、銀行
八百屋、運道具屋、ラーメン屋、レストラン、パン屋、
ケーキ屋、飲み屋街…

近所にスーパーマーケット、コンビニもなく
「すずらん通り」で日常の買い物は済んでいた。
どこの町でも、まだ商店街が元気な頃だ。

ラジオドラマでは、古本屋に立ち読みに来る学生が
「ブックバンド」を使っていた。

懐かしい。
ドラマの時代設定の頃、すでに私は社会人。
常磐線金町駅から日暮里で山手線に乗り換え有楽町まで。
そこから徒歩5分程度。
銀座1丁目の角にある読売広告社制作部勤務。
自宅から会社まで45分程度だった。

ブックバンドを使っていたのは
その3〜4年前だった。

細いベルトで、ノートや教科書を十字にゆわいて
持ち歩いていた。
いまから思えば、不思議な代物だ。

現代の大学生なら、ディパックやショルダーバックを使う。
しかし、当時の袋物といったら
ボストンバックやリュックサックで
それらは旅行やハイキング用と使用目的が限定されていた。
カーキ色で、通学用には「「かっこ悪い」。
だから、ブックバンドを使っていたんだろうな。

授業が多いときなど、いかにも荷物という感じで
ごろごろとかさばり持ち運びには不便だった。
「ふろしき」のほうがよほど合理的だったろう。
だが、バンドは大学生のファッションのようだった。

てなことを、思い起こさせながら
聴かせるドラマはNHKでしかできないね。

8月21日(月曜日)

●甲子園
昨日の15回延長引き分けで本日再試合。
早実、駒澤苫小牧も実によく戦った。
若いとはいえ、連日連投。
ピッチャーのタフさは驚異的。
2ランホーマーで苫小牧が一瞬食い下がったが
力、及ばなかった。

早実のピッチャー斉藤は
スポーツマンというより色白の学究肌という風貌。
野球選手というより生徒会会長という雰囲気。
その彼が150kに近い速球を投げる。
どんな状況でも顔つきを変えない。
これにはびっくりしましたね。
ハンカチで顔をぬぐう姿にシビれたおばさんたちが
大勢いたようだ。

主将インタビューに登場した彼は
北関東なまりが残る素朴派。

早実が男女共学になったこと、知らなかった。
早稲田大学「付属」ではなく早稲田大学「系属」ということ、知らなかった。
早稲田にあるのでなく国分寺に5年前に移転したということ、知らなかった。
結局、校名と著名なOBのことしか知らなかった

王監督も病床から喜びのコメントを出した。

●雲
朝の涼しいうちに作業を終える。
これ、夏場の鉄則。

いつもは枕元の時計が鳴る前に、
目を覚ますのだが。
今朝は7時半。
電子音とともに目覚める。
家人はとうに起きて庭の雑草とりをやっていた。

今年の野菜はできが悪く
きゅうりはとうに枯れてしまっていた。
早く整理しなければと思いつつ放置していた。

本来、力仕事は私の役目。
業を煮やした家人が早起きしたらしい。
巨峰の木は、今年、虫がついて全滅した。
あわれ、その2本も抜かれておりましたよ。

その代わり、といってはなんですが、
朝食は小生が担当。
野菜ジュースはパス。
トーストとたまご焼き、トマト、アイスコーヒーという
簡単なものでしたが…



ジョンといつもの散歩。
「農の道」に面した雑木林では
みんみん、にーにー、ひぐらし、おーしん。
4種類のせみたちが短い夏を精一杯生きている。
まったく鳴きやまない。
一帯は音のバリアとでもいおうか
セミの声で覆われている。



客を迎える前のレジーナが東西に横たわっている。

その上空はみごとなまでの夏空だ。
南東方向から入道雲がわきあがる。

ちょうど、レジーナの背中あたり、
北東部分で、わたあめのように積乱雲がもりあがる。
ゆくっりと、北西方向へ流れ、
西側には崩れた雲が平たく広がっている。

「農の道」には、レジーナを正面にすえ
180度の視界が広がるポイントがある。
雄大なパノラマを見ることも
散歩の楽しみね。



今朝の夏空を見ながら
「雲流るる果てに」を思い出した。
特攻に散った学徒航空兵の手記。
映画化され、鶴田浩二が一躍脚光を浴びた。
木村功も出ていたな。
陰のある役柄はピカイチで、苦悩する学徒兵。
アメリカかにはモンティこと、モンゴメリー・クリフト
フランスにはジェラール・フリップなどが同系列の俳優だ。
いさおちゃんは、そんなハンサムじゃなかったけど。

最終特攻は、終戦の日の8月15日。
日本は負けたというのに、
宇垣中将は部下を道ずれに敵艦に飛び込んでいった。
この日も快晴、暑かったことで知られる。
沖縄の海も、今朝見たレジーナ上空のように
積乱雲が発達していたのだろうね。
合掌


8月20日(日曜日

●蛙
今年は「とのさまがえる」が多い。
「農の道」をジョンと散歩。
緑の稲穂がこうべを垂れた畑が広がる。
畦の脇を歩くと、「とのさま」がピョンピョンと
水田の中に逃げこむ。
上空は赤とんぼが飛びまわっている。
台風10号が九州を去り
暑さがぶりかえしてきたが、
秋の気配は濃厚だ。




先日、バックヤードの雑木林でかたちのいい小さな木を見つけた。
それを素焼きの鉢に植えたら
馬子にも衣装で、風格がでてきた。

先日の雨で受け皿に水がたまっていた。
根に悪いので捨てようと思って鉢をあげたら
「あおがえる」の棲家になっていた。
突然大空が現れたので
彼は(彼女かな)、きょとんとしていた。

受け皿は彼にとって
ちょうどいい大きさのプールだった。
もの珍しげに覗いている人間がいても逃げる気配がなかった。
縁によじ登ったり
乾き始めた背中をぬらしたり
暮らしを楽しんでいるようだった。

水をあけるという強制執行するわけにもゆかなくなった。
鉢を戻そうと思ったが
へりによじ登っているのでそれもできない。
時たま「姿勢をかえる仕草が可愛い。

あおがえると呼んでいるが実際には「緑」。
水に濡れてつやつや、ぬめぬめ。
触れると色がつきそう。
ペンキ塗りたてのようだった。

8月19日(土曜日)
●蟻
中国地方では「アルゼンチンアリ」というのが
猛威をふるっているらしい。
繁殖力が強い、在来種を駆逐するなど
わがもの顔で町中を荒らしまわっている。
人間も襲うようで、これに咬まれると
猛烈なかゆみを伴う、という。

庭では在来種が働いていた。
死んだ蛾を2匹が巣へ運んでいる。
自分の身体の何倍もあるようなものを
ずんずん移動している。
ともかく力がある。
平坦地から垂直のレンガ地帯に到着。
すると、1匹が加わり、90度に屹立する壁を
蛾をくわえながらぐいぐい登ってゆく。

これを人間サイズにしたらどうだろう。
足場をつくり、クレーンでリフティングするのだろうが、
蟻の世界では3匹がらくらくと持ち上げている。

自分の仕事をわきまえている蟻たちでよかったな。
もし、アルゼンチンアリだったら、
ぼけ〜っと観察している人間を
襲ってくるんではないかい?

●バランス
北方領土の微妙な海域で操業していた人たちの1人が
ロシア警備艇の銃撃で死亡した。
この人権無視の行為に
根室市は、ビザなし交流を中止した。
ところが、外務省は
択捉島のロシア人患者5名を受け入れることにした。
こういう悲劇が起きた直後だというのに。

なんかおかしい。
銃撃で死亡した人は犬死ではないか。
今回の事件に関し、国の対応が実に弱い。
外交カードに使うな、とも言われているが
中間ラインなどというもの自体
あいまい外交の産物ではないのか。

もし、日本領海で操業していた
韓国、台湾の漁民を日本の警備艇が
銃撃して死亡させたらどうなるか?
国民はもちろん、国家も猛然と抗議するだろう。
大使館に押しかけ、国旗を焼く。
毎度おなじみの光景が繰り広げられるはずだ。

狸穴のロシア大使館前に右翼が参集したという話しは聞かない。
靖国参拝に関して佐藤紘一氏の自宅に放火するという
「国内活動」は行うが、国際視野にはからきし弱くなっているようだ。

外務省は、4島返還に向けて「恩」を売ろうとしているのだろうが
甘い、判断だ。
奴等は、そんなことを「恩」にきるような連中ではない。
日本の敗戦直前のどさくさに紛れて、
強引に北方4島に上陸、占領した連中だぜ。

固有領土であることを正面からアピールして
スターリンの卑怯で国際法を無視した
野蛮な行為を糾弾していかなければならんのにな。

こびる、へつらう。
こんな外交ではいつになっても解決しない。

●ジャーヘッド
イスラエル国軍とヒズボラが停戦したことにより
国連軍がレバノン南部に駐留する。
レバノン国軍も停戦後やっと動き出した。

今回は、アメリカに代わりヨーロッパ諸国の兵士が
国境付近に展開する。
当初、一番多くの兵士を派遣すると見られていたフランスだが
現在のところイタリアの兵士のほうが多いようだ。

リラックスした姿で前線勤務につく
フランス兵の姿が報道された。
注目したいのが、彼らのヘアスタイル。
両サイドと後ろをを刈り上げ、上部を
ゴルフ場のグリーンみたいに残す。
米国映画「ジャーヘッド」そのものだ。

キャプションがないと、アメリカ兵に間違いそう。
しかし、芸術の国からやってきた兵士らしく
なんとなく、ひ弱そう。

●笑う
オランダで静養する皇太子ご一家の写真が掲載された。
日本で「笑わない」といわれている一人娘が笑っていた。
オランダ女王ご一家に囲まれて
皇太子、雅子妃もにこやか。

子供は正直だ。
親の心を素直に表現する。

8月18日(金曜日)

●Zune
「ズーン」と発音するのだろうか?
マイクロソフトやがて発売するであろう
Apple・iPodの対抗製品。
その姿が流出した。

携帯音楽プレーヤーは、
オリジネーターのAppleの大勝利。
かつて、世界で初めてウォークマンを世に問うたSonyは
面子にかけても対抗すべく次々に製品を投入したが
スタート時点で再生できる音源フォーマットでみそをつけたのが
後々まで響いていた。
各社からも続々登場したが、
消耗戦に耐え切れなくて撤退したブランドもある。
成熟期を過ぎた頃に、なんでまたマイクロソフトが参入するんかね?

以前「Origami」のコードネームで開発されていた製品が
iPodキラーという噂がたった。
ところが、姿をあらわしたのは
おおかたの予想を裏切ったわけのわからない製品。
マーケットでちっとも話題にならなかった。

で、今度はZune。
何色かあるそうだが、カラー写真を掲載すると
リークした人間がわかってしまう。
で、モノクロ提供となったそうだ。
デザインはiPod似。
買う気を起こさせるような斬新な機能が搭載されていなきゃ
また、Origamiの二の舞になりそう。


そういえば、かつてマッキントッシュに乗せる
OSにニックネームがついたことがあった。
その名を「おにぎり」という。
バタくさい製品の極みであるMacに
日本的な「おにぎり」とは…
大いに違和感をもったものだ。

名付け親は、かの糸井重里。
群馬・前橋高校から法政大学進学。
確か、中退した、著名コピーライターだ。
当時、彼がどの程度コンピュータに通じていたかわからない。
知らないから、その概念を言い表す言葉として
無謀にも「おにぎり」にたどりついたのだろう。

パソコン雑誌で控えめに取り上げられた。
編集者は、そのネーミングに感服したのだろうか?
さすが、当代随一のコピーライターの命名だ、と。
たぶん、その正反対だったと思うよ。
Appleも、よくもこんなダサ・ネーミングしたもんだ、
と、苦笑、嘲笑していただろう。
事実、「おにぎり」は話題になることもなく姿を消してしまった。
「国電」に代わる名前として、一般公募で選ばれた「E電」という愛称。
まるで流行ることなく消えていったのと同じように。

Zuneを見て、そんなことを思い出してしまった。

●セミ2
庭に抜け殻が落ちていた。
木に登って羽化するのではなく
踏石の上だったようだ。
かたちがしっかりしていたので
撮影しようと持ち帰る。

指に止まらせた。
すると、まるで生きているように
抜け殻の足が皮膚に引っかかった。
斜めにしても落下しない。

本来、木の幹や枝に
しっかりしがみついて羽化する。
背中が割れて、しわしわの羽根が出てくる。
さらに、服を脱ぐように全身が外に出る。
その頃、殻は本体から切り離された残骸のようなものだ。
だが、木につかまっている脚まで死んでしまうと
羽化中に落下する恐れがある。
だから、細い爪のような部分はハーケンのように
幹に食い込んでいるのかもしれない。

抜け殻になっても、まだしがみつこうとする、
ものすごい執念を感じてしまいましたね。

●セミ1
窓際でセミが死んでいた。
昨晩、窓を開けていた。
サッシをスライドさせ窓を閉めるとき
小さな虫が入らないよう殺虫剤を噴霧した、
明りをめがけてやってきていたセミも犠牲になったらしい。
可哀相なことをした。

3.5cm位の小柄なタイプ。
頭部がグリーンのお洒落な配色。
ニーニーゼミだろう。
玄関のハイビスカスに止まらせ生前の姿を再現した。
庭に埋めてあげようと思う。

●収穫
「農の家」も近所の農家もブルーベリーが
収穫期を迎えている。
4本あるわが家も、1本が毎年たわわな実をつける。
この2日間、天候が悪かったので手をつけなかった。
本日、朝から強い陽射し。
周囲のブルーベリー園に負けないような
大きめの粒が熟し濃紺色になっていた。

ホーローのボールを用意して摘み始める。
1粒も見逃すまいと
しゃがんだり、後ろにまわってみたり
30分ほどで汗びっしょりになる。
ときどきつまんで味見。
甘酸っぱい。
1kgくらいあるだろうか。
器ほぼいっぱいの収穫。
家人はこれをジャムに仕上げる。

8月17日(木曜日)

●地域
最近、地域紙「くらしのガイド」の題字が変わった。
「地域ネット」
内容には変化がない。

昔の書類を整理していた。
平成7年7月発行の「くらしのガイド」が出てきた。
11年前だ。
小さな子供のいる家庭で11年といえば、
生まれた子供が小学校高学年。
時の流れを実感するのだろうが、
半世紀以上生きて、子供が仕上がってしまった身には
そんな大きな変化を感じる指標などはない。
せいぜい、「引っ越してきた年の翌年ね」くらい。

現在の「地域ネット」は広告で埋め尽くされているが、
当時の紙面は、ちゃんとした記事が結構掲載されていた。
この年は「戦後50年」だった。
宮代はじめ、周辺から出征した兵士、留守家族、被弾した杉戸町の
記事を、新鮮な気持で読んだ。

この地域から何人が出征したかは記載されていなかったが、
戦没兵士数があった。
宮代町210名、杉戸町440名、久喜市447名、幸手市537名。
当時宮代は、百間村、須賀村に分かれていた。
どの村から何名、はわからない。

宮代の兵隊さんは、どこの師団に配属されたのだろう?
戦地はどこへ赴いたのだろう?
こういう記録は郷土資料館へゆけばわかるのだろうか?

私の父親は東京で招集。赤紙だ。
南洋、ハルマヘラ島で終戦を向かえ翌年復員。
マラリアにやられ、がりがりだったそうだが生きて生還した。
母親の弟は群馬県で招集。
かの、愚戦、「インパール作戦」で戦死している。
叔父は自分の子供を見ずに亡くなった。
私の従兄弟の彼も、当然、父親は写真で知るだけである。
叔母は再婚することもなく、村から町に変わった生まれ故郷で
保健婦をしながら夫の忘れ形見を立派にを育て上げた。
最近は足腰が弱り耳が多少遠くなったものの、
声に張りがありしっかり会話できる。

戦後61年目の今年。
慰霊祭は各地で執り行われたが、
マスコミの戦争に関する記事、
番組は次第に少なくなっているようだ。

読売新聞が、第二次世界大戦を検証していた。
新たなる視点に光を当てた読み応えのあるシリーズだった。

●台風10号
九州、四国に接近する模様の台風10号。
気圧配置の関係で、太平洋側も影響を受けている。

朝はぎんぎら太陽だったが、
昼近く雲が厚くなりにわか雨。
その後、降ったり止んだりく。
家人はその度に
洗濯物を入れたり出したり。
忙しい、を連発しているのだが…

外はフェーン現象のように蒸し暑い。
室内の湿度は92%。
NHKFMでは、昼のミュージックなんたらかんたら。
かんべんしてよ。
このクソ暑いのに
べたべたのデュエット曲をやっていた。
「あいあいあい」とか言っていたが
男も女も知らない歌手ね。

●皇室
昨日、次男坊のかみさんが
帝王切開のために入院した。
第3子出産だ。
公式には発表されていないが、
「男子」であるとささやかれている。
事実とすれば、今後再び
皇室継承論争が賑やかに繰り広げられるだろう。

週刊誌報道も加熱ね。
女性週刊誌やテレビのワイドショーで
ディープな報道が行われる。
主婦たちは美容院で
リビングでお茶を飲みながら
豊富な知識を仕入れているから
亭主たちは太刀打ちできない。
「あ〜そうなの」と
ご意見を拝聴するばかりだろうな。

一方、長男一家は、本日、オランダ王室の招きで
静養のため、民間機でかの国へ旅たった。

義理の妹が3人目を生む。
しかも、男らしい。
現天皇の次は、長男であるわが夫だが
その次は、女性天皇が認められないとすると
今度生まれてくるであろう
弟の男の子のほうに天皇権利が流れてしまう。
どうしましょう。
齢をかさね、高齢出産。
自信がないし周囲の軋轢で心はずたずた。

重くのしかかるプレッシャーから
少しでも遠ざかるための静養、と思われるが、
帰国しても状況は変わるわけでもない。
皇室という特殊社会に嫁いだための悲劇。

振り返れば、
夫の弟は、大学時代に知り合った
お人形さんのような娘とさっさと結婚して
ぽこぽこ女の子を2人も生産してしまった。
39歳というぎりぎりのところで3人目。
多少異常妊娠のきらいはあるが
医師団が最善の処置をしてくれるだろうから
めでたい結果となるはず。

これ以上細くしたら
周囲が見えなくなるほど目を細めて
周囲に微笑み返しをする。
か弱い女性に見えて、じつはその正反対。

出しゃばらない存在感の薄さは
平和時の皇室には大切な処しかた。
姑にも可愛がれれているようだし。

当の私は、外交官の道を順調に歩いていた。
外交センスと達者な語学力で
国際舞台でもっと活躍できるはずだった。
しかし、皇室の長男坊、つまり次期天皇の
猛烈なアタックの前になびいてしまった。
閉鎖社会の陰湿な出来事から
彼が体を張って守ってくれる、という
言葉が決定打、だった。

結婚生活は窮屈だった。
周囲からは「子供はまだか…」と無言の圧力。
こっちにだって
他人に言えない事情がいろいろあるのだから
私たちの性生活に口出しするな!といいたい。
亭主が飲んべで子種が少ない、畑が悪い。
そんな雑音が私を傷つける。
お忍びで大学時代の親友のところへ行きたくても
ままならない。
自由な外交官時代が懐かしい。
私の結婚は間違っていたのか、な〜〜んて思ってしまうよ。
そんなこんながあったけど、
久々の主人の一月、おっと違った「ひと突き」が
さいわいにして命中。
女の子を授かった。
歳いってできた子だから
「手中の珠」のように育てたつもりだが。
くちさがない連中は「笑顔のない子」などと騒ぎ立てる。
ど〜だっていいでしょ。
親子3人水入らずのときは、賑やかすぎる娘なんだから。

最近、2人目はまだか、まだかの催促。
ほっといてよ。

しばし、雑音のないオランダで過ごすんだけど、
パパラッチが気がかり。
当然、日本からもテレビクルーはくる
マスコミ、とくに皇室を芸能界なみに弄ぶ週刊誌は苦手ね。

…と思いつつ旅立ったかどうかは、しらないけどさ。
戦前なら、こんな書き方したら「不敬罪」だろうな。

8月16日(水曜日)

●雨中輪行
本日7時と以前から決めていたので
台風の影響で小雨振る中を出かける。
行き先は関宿城。

これまで、走行時ににわか雨に降られたことはあるが
雨の中を出発したことはなかった。
杉戸郵便局あたりで降りはますます激しくなってきた。
レインコートは着用していない。
ウインドブレーカーを着ていたが下はGパン。
すでにじと〜っとしていた。
郵便局の駐輪場でしばし雨宿り。
一服しても止む気配はなし。
そのまま突っ走ることにした。

キャップをかぶっていたが
メガネは雨のしずくで前方視界が悪い。
一般道路なので乗用車、トラックが追い抜いてゆく。
しぶきをあびることもある。
4号バイパス手前のローソンでお茶とおにぎりを調達。

関宿橋は渡らずに、江戸川土手のサイクリングロードから
関宿城を目指す。
雨は小降りになってきた。

こんな日に走っている奴は…
私たちのほかに一人、いた。
彼は、ビニールの上下のレインコートで
雨対策をしていた。

8時、江戸川の起点、閘門から関宿城に入る。
雨はほとんど止んでいた。
自転車族はいない。
近在の散歩の老夫婦、猫を連れたいじいさん。
城の周囲の人間はそれだけ。

Gパンはべったり貼りついて気持悪かったが
これだけ閑散とした関宿城は初めてなので
気分はいい。

傍らのベンチで、お茶とおにぎりで朝食。
そのうち、また雨がぱらついてきた。

帰路は関宿の街中を抜け、
鈴木貫太郎記念館に向かう。

終戦内閣の首相で
昭和天皇の信頼厚かった鈴木貫太郎が
晩年を過ごした場所が、記念館になっている。
敗戦記念日の翌日、こういう場所に立つ。
不思議な気分。

4号バイパスを横切ったあたりから
雨脚がまた激しくなってきた。
杉戸郵便局まで一気。
細いタイヤは雨の道路に
ぴったり吸いつくように軽快。
背中にかなり跳ねを上げているとは思うが
気分のいい走りだった。

一人で行くなら往復2時間なのだが
今回、御婦人を伴っていたので安全走行。
帰り道、お茶などしたので、帰宅は12時だった。

午後3時頃から晴れ上がり、蒸し暑くなる。
午前中の雨がウソのようだった。
しかし、それもつかの間
雲が厚くなり、また降り出した。
台風の影響を受けた気まぐれな日だった。

8月15日(火曜日)

●終戦記念日
「終戦」と言っているが実際は「敗戦」。
原爆を2発落とされ、ソ連に侵攻され
息もたえだえの状態だったのだから。

戦後61年。
NHKが11時50分に
武道館で行われた
「全国戦没者追悼式」を10分間中継。
民放各局は、小泉首相の靖国参拝。
午後のワイド番組で、太平洋戦争関係を小さな枠で報道。
昨年に比べ、「終戦記念特番」を組むところはなかった。



NHK衛星22時10分、
「ヒトラーの山荘」闇の戦略はここで練られた、という
海外制作のドキュメンタリーを放映。
戦争色の強い番組は、これだけだった。

アルプスのヒトラーの山荘「ベルヒテスガーデン」
当時は愛人のエーファ・ブラウンもヒトラーの傍らにいた。

彼女がカラーフィルムで撮影した8mmには
背広姿のヒトラー、私服の閣僚、軍人たちが登場する。
アルプスの民族衣装をまとったエーファもいる。
ヒトラー自殺の前に薬殺されたシェパード「ブロンディ」もまだ、元気だ。
みんな、戦時とは思えないほどくつろいでいる。

今夜の、ドキュメンタリーでは、
ここで生まれた破滅への作戦が紹介されるのだろうね。
永久保存版として録画せにゃあかんな。

●参拝
注目されていた小泉首相の靖国参拝が、
敗戦記念日の本日、行われた。

7時47分、参拝中の模様がラジオで中継されている。
こっちは雨が降っていないが
九段はもう雨らしい。

8/15に参拝した首相は21年前の
中曽根首相に次、2人目ということだ。

7時49分、参拝終了。

中国、韓国はNHKの報道画面を用いて伝えたようだ。



以前から、小泉首相の参拝日が話題になっていた。
中韓も熱心にウォッチング。
昭和天皇の靖国に関する思いを綴ったメモも発見された。

当日は避けるのでは…という観測があった。
本人は「人生イロイロ、人の考えもイロイロ」と、
周囲を煙に巻いていたのだが…
ヤル、と決めていたんだ。
中韓の警告など、越権行為と馬耳東風。
新たな外交摩擦の火種となるのだろうな。



毎日行われている記者会見だが、
小泉首相の言葉は、常にそっけなく
他人事のようである。

「いいんじゃないんですか、人それぞれだから」
「それに関しては、担当者にまかせてあります」

海外では、
プレスリーの物まねをする
伝統の弓をもってご満悦
国内では
「感動した!」を連発する。

パフォーマンスに長けているが、
政治に関しては。
歴史上の逸話を持ち出すのはうまいが、
「丸投げ」発言、焦点をぼかす、はくらかす。
そのくせ
「信念」というより「思い込み」は断固曲げない。

「あ〜、う〜」発言で
内容がわからなかった首相もいたが
小泉首相は、そのものが、わからん。

8月14日(月曜日)

●ポスティング
久々でしたね。
前町議K女史の「視点」が郵便受けに入っておりましたよ。
町議の頃は手書きが多かったが
読みやすいワープロになっていた。
A3判裏・表にびっしり。
手書きより情報量は増大している。

浪々の身なれど
地方自治に対する情熱は止みがたく、という風情ではあるね。
2年後の町議選で返り咲きを狙っていることは明々白々だ。

大判の用紙を2つ折りにしているのだが、
裏面が表になるように折られていたのは
何かワケがあってのことか?

きちんと折り直してから拝見いたしましたね。
折りのあるセンター部分に縦書きの文字が目に入った。

全文を書き起こしてみるね。
「『無冠』の今、無能なお前が、なぜ井戸端会議の延長のようなくだらない会報を
配るのか。いったい何様のつもりだ。バカの一徹とは君のことだ」との
厳しいお叱りのお手紙をいただきました。(差出人名なし)
おっしゃることよく分かります。貴重なご意見をしんしに受け止め、気をつけたいと思います。
会報は続けたいと思っています。ご理解ください。

はは〜〜ん。
これのことか。
過日、K女史ご本人から私に電話がかかってきた。
もしや、匿名で私に手紙を出しませんでしたか?
という内容だった。

このサイトの文体によく似ているものだから、もしや、と思ったらしい。
確かに、K女史が町会議員を辞して町長選に出馬したとき、
このサイトで、彼女を徹底的にこきおろしました。
理由は簡単。
重大な局面で自説を曲げるような方を、
この町の舵取りをまかせられない、という思いがありましたからね。

そんなものだから、
彼女を批判する急先鋒は私、と疑われたのだね。
しかし、
私は、「匿名批判」という卑怯なことはいたしません。
そういう卑劣なことが大嫌いなんですね。

町長選でのK女史への批判はこのサイトで行っていたし
このサイトは誰が発信しているのか、ということなど
調べればすぐにわかります。

手紙など出す必要もありません。
言いたいことは、ここから発信すればいいのですから。

私は以前から「視点」をある程度評価しております。
何人かの町議も会報を出しておりますが、
議会の内容と自分の質問だけ。
これなら「議会だより」となんら変わりません。
そこへゆくと、「視点」は、その名の通り
発行人の「目」が反映されております。

しかし、時に「自画自賛」「手前味噌」が散見され
「臭さ」が感じられてしまう。
だから、ある程度、と申しました。

今回も、お台場で「TIME24」
(市民と議員の条例づくり交流会議)つ〜のが開催され、
女史は出席されたそうです。
浪人ながら地方自治への情熱が感じられる行動、とお見受け。

そこまではいいのですが、
(参加費は議員1万円、市民5千円です)、とあった。

こういう記述を見ると、途端に「なえて」しまう。

議員でもないのに、
金を払ってまでこういう会議に顔を出しているんですよ、私は。
この町で、私くらいでしょ、
という、「押し付けがましさ」を読み取ってしまうのね。
昔から、「視点」には、これに類した記述が多い。
書き手の性格なんでせうね。

こういう「野暮な」態度が活動にも表れるんじゃないの?
なんて思っちゃうよ。
表面、裏面とも、一生懸命、報告しておるのですが。

そろそろ、合併に対する考えを「視点」で発表してくれないかな。
やっぱり、衛生組合がらみで、合併枠組みは、あちらなんだろな。

●その後
都内、千葉、神奈川で139万ヵ所が停電した首都圏大停電。
茨城県の会社所属の浚渫船が
クレーンを伸ばしたまま曳航されてゆく途中の事故だった。
GoogleEarthで確認すると、
鉄塔と川をまたぐ電線が確認できた。

※赤い丸が鉄塔。赤い線が送電線。実際に確認できる。

※旧江戸川の河口部分。下にディズニーランドが見える。
 うっすらと見える赤丸が鉄塔。

東電は、事故を起こした企業に
損害賠償を請求するようだが、
被害の甚大さを考えれば
あちらの社長は真っ青だろうね。

●大停電
朝からJR、地下鉄ストップ。
道路は信号も消えた。
エレベーターに閉じ込められた人も多い。
首都圏の大停電。
午後には復旧したが、何が機能マヒさせたのか?

先日は英国で航空機テロが未然に発覚。
首謀者が逮捕されたが、
この大停電は、テロ集団の予行演習か…と
思った人も多いだろう。

東電が原因を発表した。
江戸川河口に近い部分に
大電力の送電線が走っている。
クレーン船がその電線を2本傷つけたために
発生したらしい。

ほとんどの人が
江戸川河口にそんな大動脈が
走っていることは知らなかった。

報道はイスラム原理主義の連中も耳にしたろう。
東京心肺停止のヒントを与えたようなものだ。

送電経路を変えなくてはね。

8月13日(日曜日)

●もぐら叩き
イスラエルとレバノンが停戦合意。

ヒズボラに拉致された2名のイスラエル兵奪還から始まった戦闘だが、
連日のイスラエル空爆にレバノン国民は逃げまどうばかり。

ヒズボラの拠点を制圧したとイスラエル側が発表すると
別の地点からロケット弾がイスラエル側に打ち込まれる。

イスラエルは物量を投下した割には戦果があがっていない、という印象。
連日「もぐら叩き」のような戦闘が繰り広げられていた。
優勢と見られていたイスラエル兵士にも疲労の色が濃い。
ヒズボラ指導者の鼻息は相変わらず荒い。

が、お互い、先の見えない戦争に内心苦悩していた。
調停案は、渡りに船なのだが、
「待ってました」と受け入れると
双方、今後の展開に汚点を残すから、
面子を潰さないよう
上手な痛みわけの方法をうかがっているんだろうね。

●杜撰
埼玉県ふじみ野市の市営プールに端を発した杜撰な管理体制。
管理の元締めの自治体と下請け企業の
危険管理意識の低さともたれあい、馴れ合い体質が
全国に蔓延していたことが露呈した。

事件が発生して初めてことの重大さに気づくという鈍感ぶり。
人命の重さをなんと心得ているのか。
楽しかるべき夏休みが暗転したご家族の無念を考えると、
あらためて役人の甘い認識に怒りを覚える。

ボルトに替わり針金で固定するという行為は
かなり前から行われており
塩素を含んだ水に恒常的につかっていると劣化が早まるという
常識的な知識を持ち合わせていなかった下請け業者や、
プール設計時に、鉄素材を使わず
化学物質に強い材質を用いるという
配慮がされていなかったことも問題だ。

安全面で問題のある公営プールは相次ぎ休業。
親子で経済的に夏を楽しもうとする家族に
大きな迷惑を与えている。

今後、行政改革により各地方自治体が
安全管理予算を縮小し、類似事件が起きないことを
切に祈るばかりである。

8月12日(土曜日)

●短い一生
散歩道に油蝉が仰向けになっていた。
蟻が群がっていた。

7年間地中で過ごし、羽化して
1週間程度でその生涯を終える。

「短くも美しく燃え」つ〜、映画があったね。
踊り子と軍人の恋愛映画(だったかな)。
私めも、こういう映画を見ておりましたよ。
昔も昔、お〜むかし。

蝉はこの短い間に歌い、子孫を残していくんだろな。

わが家の横にある金木犀は
蝉たちが羽化する場所だった。
春に下の枝をかなり大胆に切ってしまった。
おかげで「空蝉」が見当たらない。

よ〜く観察したら、たった1つ見つけることができた。

「抜け殻」と「亡き骸」。
蝉は2度「骸」を残すのね。

8月11日(金曜日)

●買い物
どの自治体も地元商店の地盤沈下には
頭を悩ませている。

事実、最寄品、食品はいいが、
ちょっとましな商品を買おうとすると
この町では適当な店が見つからない。
往々にして高額商品は近隣や都内へ出かけてしまう。
ちょっと食事、というときも4号線だもんね。

目的の品が決まっている場合
店を決めておきさっと買ってさっと帰る場合もあるが
ぶらぶらしながら買い物を楽しむというときは、
ショッピングモールね。

この界隈なら土呂の「ステラタウン」。
車で行ったことがあるが、
電車なら土呂駅前から無料のシャトルバスが出ている。
この町からは
新白岡か白岡に出なくてはいけないが、
JRへのアクセスが極端に悪い。
東武線で久喜に出て
そこから宇都宮線に乗るテもあるが遠回り。

宮代から白岡、新白岡方面のバスがあれば
どんなに便利なことか。

便利になれば、地元住民がさらに
あっちこっちに流れて地元に金が落ちなくなる、
というわけでもないのだろうが、
新路線の話しなど、聞こえてこない。
高齢化社会を迎えて、そういうバス路線を熱望している
人々が大勢いるのにね。

東武動物物公園駅西口は、
広場があるのだが、タクシー専用なので
バスターミナルが確保できない。
それも阻害要因かもね。

西口は公共建物が集まっており
宮代の顔となるべきなのだが、
周辺が旧態然としており、
三流以下の機能と景観だもんね。
これをなんとかしないと、発展は見込めませんね。


体力が許せば、4号バイパスから
佐野アウトレットまで出かける。
平坦地に、突然映画のセットのような建物群が現れる。
御殿場アウトレットと同一資本の
巨大ショッピングゾーンだ。
周囲の風景は、御殿場のほうが優れているが
なんせ、あっちは遠すぎる。

最近、千代田線亀有にも「アリオモール」つ〜のができた。
環7沿いらしいが、電車からも歩いていける距離だ。
ここには、LLビーンが出店している。
小生の好きなアウトドア・ブランドだ・


春日部西口再開発で、広大な敷地に
ショッピングモールができることがアナウンスされた。
シネコンも同居するという。
そうなりゃ、幸手より春日部に出かけることになるんだろうな。
この町は、埼玉東部の雄として
今後のの発展楽しみね。


購買の目が外に向けられていたのでは
地元が衰弱するのは道理だね。

●セミ
相変わらず早朝から賑やかだ。
バックヤードでは、4種類が大合唱中。
パートはこんな具合。
ニーニーが煙幕のように間断なく鳴き続ける。
突然、ヒグラシがやわらかな和音で盛り上げる。
それが終わると、
アブラゼミが力強い男声を響かせる。
ニーニーに混ざって、
時おりオーシンツクツクが
静かな声を聞かせてくれる。

不思議なもので、
これらが同時に鳴くことはない。

8月10日(木曜日)

●台風一過
午前中はバックヤードの雑木林のお陰で
涼しく過ごせるのだが、
日が頭上にくる午後からじりじりと火あぶり状態だ。
木陰をつくっている花水木の下でさえ
風がないので熱気状態になる。

都内は33.1度だそうだ。
熊谷は37〜8度。
午後3時頃、わが家の室内は33度だった。


わが家のブルーベリーも収穫時期。
本日、小さなザルに2杯半とれた。
ちょっと小粒なのでそのまま食べるというより
ジャムにする。
家人は熱湯消毒した海苔や佃煮の空き瓶に
すでにいくつか作っている。

大粒は農家がやっている
近くのブルーベリー畑で調達する。
スーパーの薄いボリ袋いっぱい詰め込んでも
だいたい1000円。格安ね。

そのまま食べても、ヨーグルトに乗せてもうまい。


くそ暑い、昼下がり。
タバコを買いに出る。
ふだんでさえ少ない人影が
さらに消えてしまっていた。

いちだんと賑やかなアブラゼミの大音響が
さらに、暑さを増幅している。
その中に混じって、もう
夏の終りを告げる「つくつく法師」が鳴きはじめた。

8月9日(水曜日)
●夕焼
台風7号は関東地方にたいした影響も与えず
三陸方面へ抜けていった。
15時頃灰色の雲間に青空がのぞいた。

近くのサイクリングロードを走ったが
空気の味が違っていた。

夕立の後は生暖かく、草のにおいがするが
朝から雨が降っていたのでひんやりとしている。
かすかな甘さがありながら
きりっとした上質の空気、という感じがした。

18時頃、燃えるような夕日。
これを受けて東の空は茜色に染まっていた。


新しい村の前の通りに
デジタル一眼レフで夕焼けを撮っている入る人がいた。
レジーナの向こうに沈むシーンを狙っていた。

ここより、もっと幻想的な場所があったのに。
それは、動物公園の入口。
夕陽を受けた観覧車のゴンドラが
オレンジ色のゼリーのように輝いておりましたよ。


長崎原爆忌。
午前中のNHKで長崎から中継を行っていた。

●台風
今回は7、8、9号が日本列島をうかがっている。

台風は強風、豪雨をイメージしがちだが、
今回は雷も加わっている。
東京では出勤途中の男性が雷に遭い
公衆トイレでやり過ごそうと逃げ込む寸前に
トイレ脇にある大木に落雷。
その男性は直撃ではなかったが、
その影響で人事不省におちいり、その後亡くなった。

山や大きな公園では樹木への落雷は
容易に考えられるが、
都内では珍しい現象ではないか。
交通事故より確率的な少ない事故で
その男性は「サドン・デス」となった。
本人は「なんで?」と思っただろうな。



栃木、茨城、群馬など
関東北部では雷など珍しくない。
俗に「年間3000発」と言われている地域もある。

10年以上前の夏、取材で新栃木に行った。
昼飯を食う場所を探しているとき突然雷雲が発生。
にわか雨と雷鳴。
あわてて店に飛び込んだ。
席に座り外の光景を眺めていたが
土地の人は慣れたもので、慌てず騒がず。
雷とにわか雨の中を歩いておりましたね。



当地に越してきたのが平成6年7月。
8月に入り雷の日が多かった。
夕方、ジョンの散歩に出かけた。
帰り道、大粒の雨と雷。

家の前まで走り、木の下で雨宿りをしていた。
デッキから、家人が、早く家に入るように、と声をかけてきた。
素直に従った。
リビングから、ひどい降りを眺めていた。
その瞬間、今まで私が雨宿りをしていた木に稲光がした。
落雷、だった。

ふつうは、ピカッときてゴロゴロと始まるのだが、
近い場合は、その間隔が非常に短い。
その日の雷はわが家の上空にあったのだ。

あやうく命拾いした。
あと、5分、あの木の下にいたら、
直撃を喰らっていたかも知れない。

わが家の近くには雑木林が点在している。
大きな樫の木もある。
夜中に雷鳴を聞き、
翌朝バックヤードの背の高い木の太い枝が折れて
落ちていることが何度かあった。

枯れ木の枝ではない。
枝の元は無理に折ったように、ささくれだっていた。
この枝に落雷したことは明白だった。

周囲への落雷で過去12年間で
3台のパソコンをだめにしている。
だから、音がするとモデム、ルーターはじめすべての電源を落とし、
落雷に備えるようになった。

普段は快適な田園生活も
自然の脅威には逆らえない。

8月8日(火曜日)
●立秋
台風7号の影響で朝から降ったり止んだり。
おかげさまで、猛暑も小休止、と思ったら本日、立秋。

昼間は相変わらず蝉時雨だが、
栗はまだ緑色のイガだが大きく育ち
葡萄も順調に粒がふくらんでいる。
(わが家は虫にやられ全滅。
枝をすべて払ってしまったけど)
稲の穂も次第に米粒状になりつつある。
夜は虫の声がして、そこかしこ秋の気配だ。

子供の頃は、夏休みが待ち遠しかったが、
大人になってしまえば単なる暑い日の連続。
冬の寒い期間、この季節の到来を待っているが
梅雨が明ければ、あっという間に秋風が立つ。
残暑も含めて2ヵ月半くらいでしかない。

であれば、11月中旬から3月末までの
長い寒い月日を快適に過ごすことに
重点を置いたほうがいいかもね。

8月7日(月曜日)
●数奇
夜のニュース番組で
2回被爆したした人を紹介していた。
90歳の老人だった。
その方は、もともと長崎在住で造船技師だった。

6日はたまたま仕事で広島に出張していた。
そこでピカドンに遭い大火傷した。
人事不省に陥っていたが息を吹き返す。

長崎にいる妻子のことを思い
ここでは死ねん、と列車で長崎にもどる。

火傷の手当てをして、翌9日出社。
町が一瞬にして破壊された…
上司に広島の惨状を話すが

そんなことが可能な爆弾などあるはずがない。
お前も技術者なら、エネルギー計算ができるだろう。
頭をやられておかしくなっている、と
まるで信用してもらえなかった。

上司と、こんなやりとりをしている最中に
長崎に原爆が投下された!!

2度被爆しながら、
現在90歳で存命である。

こういう数奇な体験をした方がいらしとことを初めて知った。

彼は、この経験をアメリカで話すべく、
90歳で初めてパスポートを持った。

国連ビルで、彼はスピーチを行った。
悪魔の兵器に2度も餌食になり存命しているという聴衆の驚き。
彼の口から語られる驚くべき体験と平和の希求。
何人かの聴衆がインタビューに答えた。
一様に「感銘した」と述べた。

彼は、広島の爆心地の川を流れてゆく
おびただしい死体を「人間筏(いかだ)」と表現し
それを短歌に詠んでいた。

インタビュアーの
「あなたにとって平和とはなんですか」という質問に
しばらく考えてから
「One for all、All for one」と英語で答えた。
これは、民主主義の精神ですが…とフォローした。

90歳にして飛行機で海を渡る。
「白木の箱に入って帰ってくるかもしれないが…」
と、語る。

強靭な生命力に助けられ
彼の平和を願う気持をこれからも伝えてゆきたい、と述べる。
彼に勝るスピーカーはこの国に存在しない。

●月は東
ここでは「菜の花や」の季節ではなくても、
「月は東に日は西に」の光景が拝める。

暑い1日の終り。
畑の向こうの屋敷林の向こうに日が沈もうとしていた。
あかあかと燃える色は太陽のエネルギーそのものだった。
振り返ると、新しい村の雑木林の上に月が昇りつつあった。
静かな美しさだった。
まんまるい月。
帰宅後、暦を見たら明日が満月だった。

枝もそよがない無風の夕暮。
だが、この光景が一服の清涼剤。

8月6日(日曜日)
●原爆忌
昭和20年、広島に原爆が落とされてから
61回目の夏を迎えた。

テニアンから出撃したB129=エノラ・ゲイと
機長ポール・ティベッツ大佐。
テニアン島から目標の広島市までは約7時間の飛行だった。
それからのできごとは、多方面で詳しく語られている。

だが、TVでの報道は年々少なくなる傾向にあるようだ。
この種の番組では定評のあるNHKも
今年は特番を組んでいない。
高校野球の中継に多くの時間をさき、
23時にNHKアーカイブスで
過去の作品を2本取り上げるだけ。

テレ朝が14時から
日本の原爆の父、仁科博士を扱った
「発掘、日本史のタブー、幻の@・日本製原爆、
栄光なき科学者たちの全記録」を放映する。

時代が違えば平和利用できたものを、
「栄光なき」のひとことで片付けられてしまう
日本の頭脳が、哀れである。

8月5日(土曜日)

●報道
イスラエルのレバノン攻撃は
日に日に激しさを加えている。
新聞でも現地からの生々しいレポートが送られてくる。
読売新聞の特派員は女性だ。
三井美奈さんというタレントみたいなお名前から
受けるイメージは、楚々とした美人だ。
彼女が鉄兜をかぶり最前線まで出かけているのだろうか?
それとも、女性ということを考慮して
イスラエル内から情報を得ているのだろうか?

私としては、
ヒズボラのロケット弾が落ちてくる危険を肌で感じながら
自分の目で見た状況をインターネットを通じて
送信している、と
思いたい。

この戦争が一段落し、帰国したら
彼女はTV画面に登場するだろう。
ご尊顔に拝せることが今から楽しみだ。

●コンテスト
ローカル版にわが町の記事。
今月のタイトル写真にも使っている案山子、
このコンテストが開催されている、という内容。

畑の番人が畦道にずら〜〜と並ぶさまは壮観。


8月4日(金曜日)
●牛肉
アメリカ産牛肉の輸入が再開する。
いろいろ問題含みながら
圧力をちらつかせる
アメリカに押しきられたような…

青空に浮かぶ太陽のような広告。
市場に並ぶ前に
日本国民に宛てたメッセージ。
「We Care」

そんなこと言われたって前科があるしね。
アメちゃんは大雑把だから
危険部位がまたまた混入していない、とも限らない。

以前NHKで、BSE(牛海綿状脳症)を発病した人の
ドキュメンタリーをやっていた。
若い人でも重度の痴呆症のようになる。
罹病から死亡までの期間が短い。

あれを見たら
米国産牛肉を食べる人々の勇気を賞賛したくなる。

牛丼の吉野家は、使うという。
「すき家」(「だったかな)は、使わないという。
吉野家が危険含みの米国産にこだわる理由は?

今回の輸入再開について
アメリカは楽観視していない。
消費量が減少するのではないかとみている。
仮に、スーパーで売れなくても
加工品にこの牛肉が使われていたら…

若い連中は、勇気をもって「うまい、やすい」米国産を消費していただき
年よりは、健康のためにも「豚肉」を食えばいいのさ。
にんにく、りんごなどで下味をつけ
脂を落としたポークソテーは最高に美味だと思うが。

●隣町の祭
明日、明後日。
古利根川で、恒例「灯籠流し」が開催される。
この川は宮代と杉戸の境界だが、杉戸の祭りね。
宮代側の東武動物公園東口商店会は、我関せず。

※杉戸側から宮代を見る。

互いに手を組めば
新たな展開が考えられそうなものだが
そういう気配が感じられない。

生活圏を一つにしながら
昔からどこか噛み合わない。

再燃するであろう合併問題では
この2つの町は緊密な連携が必要なのだから
可能な部分から歩み寄ることが大切なのでは?

8月3日(木曜日)
●葛飾区亀有
亀田一家が東京拠点として選んだ場所。
「亀」がつくのなら、同じ下町「亀戸」でもよかったのに、
と思っていたら、
墨田区では塩梅の悪いことがわかった。

「かつしか」ない!

な〜るほどね。
長いこと亀有の隣町・金町に住んでいましたが
葛飾を、そんな風に思ったことはなかったな〜〜。

●ジャッジの怪
亀田が2対1で勝った瞬間、
当の本人が「ほんまかいな」という感じだった。
今回の試合は
審判は南アフリカ。
ジャッジが、パナマ、韓国、フランス
という顔ぶれだ。
これだけを見ると、いかにも国際的で公平そうに見える。
だが、これが曲者なんだそうだ。

ラジオ情報なのだが、
ジャッジの選出は、亀田が所属するジム、
つまり協栄が人選できるのだそうだ。
渡航費、滞在費、ギャラすべて協栄が負担するんだって。

ほとんど知られていないが
ボクシングの試合運営つ〜のは
こういう具合になっているという。
興行、ですね。

だから、金のあるジムは、たっぷりの「にんじん」を支払う。
ジャッジも人の子。

しかし、公平性を感jさせるために、
ベネズエラのランダエタにはパナマ、
日本に近い韓国、
中立的なフランス
という具合になっている。

事実、パナマはランダエタに
韓国は日本に。
そこで、キャスチングボードを握るのがフランス。
亀田が2回ダウンしていれば、さすがに日本に入れることは
できなかったが、
1回ダウン後、持ち直し
中盤戦ではランダエタをロープに追い詰めること何度か。
11回戦で、足がよろけたものの
中盤戦の攻防で日本有利、という採点になったんだそうだ。

ホーム・ディシジョン・メーキングという地元有利という
風潮は否めないものの、
それ以上に興行的なかけひきが働いているらしい。

客を呼べる亀田は、促成栽培される必要があった。



ところで、亀田の東京の滞在場所は
葛飾区亀有なんだってね。
知りまへんでした。
「亀」のなじみで選んだんかな。
亀有も「こちカメ」に加え、「亀田」で
またまた有名になった。
なんで、亀戸じゃなかったんだ?

●隣りの事情
税金の滞納は、地方自治体にとって頭の痛い問題だ。
地方交付税の減少、高齢化による所得税の減少。

台所は火の車なのに、住民は払うべき税金を払わない。
不公平是正というだけでなく、義務の遂行を促し
町の財源に繰り入れようという動きが
そこかしこで見られる。
当然と言えば当然だ。

わが町でもやっているとは思うが、
お隣り、白岡町では「町税等滞納対策本部」を設置。
助役、参事など管理職員31名、
税務課、保険年金課職員33名。
計64名が7月下旬、2人1組で滞納世帯を訪問し
町税徴集率アップ作戦を開始した。

白岡町の2005年度見込み税滞納内容。
町県民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税が約3億円。
国民健康保健税が3億7千万円。
合計6億7千万円。

今回の訪問で150万円の成果が上がった、という。
焼け石に水という額だが、
不払いのだんまりを決め込んでいる連中に
少しはインパクトがあったのだろうか。
今後は、悪質な滞納者への差し押さえ方法なども検討するそうだ。



当然行わなくてはいけない義務の不履行が最近顕著になっている。
例えば、公立小学校で
給食費を支払わない親が増えているらしい。
教育委員会の担当が訪問すると、
「車を買った」「海外旅行へ行く」ので、家計が苦しく、
支払えない、などという理由が見られた。
中には「公立なのだから無料が当たり前」という
自分勝手な理由をふりかざすアホもいる。

完全に履き違えている。
現代は自己中心的な時代というが
自分たちの欲望を優先させて
地域住民の義務を果たしていない。

こういう連中が、税金も滞納するのだろうな。



わが家の敷地には6帖のプレハブ物置がある。
これにも固定資産税がかかっている。
あるとき、家人が
「プレハブに税金がかかるなんておかしい。
近所にはこういう建物がかなりあるが、
固定資産税を払っているとは思えない」
という話しを聞いてきた。

12年前に越してきた翌年、プレハブを建てた。
建ち上がったとたん町の税担当が現れ、
ドアにプレーとを打ちつけ固定資産税対象物件になった。
当時は、格別疑問にも思わなかったが、
建てたとたんに係員が現れたことに驚いた。
税収アップのために頻繁にパトロールしているのかと思った。
しかし、母屋なら建築確認を出すので
建築すれば固定資産税が発生するのは当然だが、
プレハブにまでも「鵜の目鷹の目」で目を光らせているのだろうか?

何年か後に、
これは明らかに、「ちくり」「たれこみ」に遭ったに違いない、
と確信するようになった。

引っ越してきた当初、
わが家に興味を抱き、頻繁に接触してくる家があった。
その後、ある出来事から
「国交断絶」して現在に到っている。

「おためごかし」という言葉があるが
新参者に好意的に接近し、
陰で「けたぐり」をかまされたようなもんだ。

で、町の担当に電話したら翌日やってきた。
物件を見て、
プレハブだが、固定資産税の対象になる、という判断だった。
その根拠を説明した印刷物のコピーを持参していた。
該当部分に蛍光ペンで線が引いてあった。

小生、疑問を質問してみた。
「建ち上がったとたん、税担当がすぐにやってくるのはなぜか?」と。
「たれこみ」があることは確かだ、と言っていた。

「見逃している物件もあるのか?」
「ないとは言えない。しかし、判明した時点で、さかのぼって課税している」

その「判明する時点」というのが
「母屋の建てかえなどで、訪問した折」。

では、建てかえしない家は発見されないケースもあるだろう。

固定資産税の不公平是正を、もっと真剣に取り組めば
多少、税収アップにつながるだろう。

正直者や、
「たれこみ」で課税されるという「ついてない者」が
損しないようなルールを確立して欲しいね。

●やっぱりな

亀田の判定勝ちに対し
試合終了後からTBSに抗議電話が殺到したらしい。
各局のモーニングショーでも、ブーイング報道の山。
「王者」になった亀田の態度にも批判。

今回の勝利は亀田のためにならない、という結論。

後味の悪い試合だったことは誰の目にも明らかだった。

対戦者のコメント
「判定を聞いた時悲しかった」
「3ポイントリードで勝ったと思った」
「亀田は他人に敬意を払うことから学ばなくてはならない」
当然の大人のコメントだった。

とはいえ、笑顔で答えたらしい。
裏で金ががっぽり入ったのかね?

「地元判定」(ホームタウン・デシジョン)
開催地の選手に有利に働くことはあるが、
今回みたいに誰が見ても劣勢の亀田が勝利となると
あまりにも露骨なので素直に喜べない。
リターンマッチで、相手国に出かけノックアウトして勝った時
初めてすっきりする。

演出。
ヤンキー型・亀田の実像は
きちんとした言葉が話せ礼儀正しい、という。
それが、マスコミに登場するときは
19歳のチンピラに変貌する。
今回の、試合前の「挑発」と、
相手からのお返しに激怒する姿に
大人気ないと誰もが思っただろうよ。

大昔の選手だが、白井義雄は
お洒落で紳士のようか感じだった。
コーチのカーン博士の教えの賜物だろう。
一方、亀田はケンカだな。
コーチの親父は解体屋とか。
職業を云々するわけではないが、
博士と肉体労働者。
コーチの品格が選手に現れる?

観戦者に若い女性が多かった。
亀田3兄弟、親子鷹の姿がマスコミに登場するからだろう。
ボクシング協会は亀田人気にあやかり
ボクシング人気を盛り上げたいという思惑が
今回の判定になった、とも勘ぐることもできる。

●爆撃
48時間の停戦時間が過ぎたら
イスラエル軍はレバノンのバールベックへ空爆を開始した。
ここは、ヒズボラ健軍の地で
以前、シリア軍が出向いて戦闘訓練を行っていたという。
手元の地図によると、文化遺産もあるようだ。

バールベックはレバノンの中央部に位置する。
イスラエル軍はレバノン領内へかなり深く入り込まなければならない。
爆撃機で出撃するのかと思ったら戦闘ヘリ編隊らしい。
であれば、低空飛行だろうな。
ベカー高地上空を行くのだろうが、
ヒズボラの携帯型対空ミサイル攻撃は受けなかったのだろうか。
結構危険な作戦を敢行したものだが、
ヒズボラの戦闘能力がわかっていたということか。

イスラエル戦闘部隊と空挺部隊の連携で
空挺隊員は地上戦で病院を攻撃
ヒズボラ戦士を拉致したという。

※どの建物が病院かは、わからない。

「ブラックホーク・ダウン」という戦争映画あった。
舞台はソマリアのモガディシオ。
無理な作戦行動を行った米軍が
戦闘ヘリ「ブラックホーク」で攻撃中
敵の攻撃でモガディシオ市内に墜落する。
敵中の戦友を救助する海兵隊員の話だった。
敵は正規軍ではなくゲリラだった。

イスラエル軍はヒズボラ掃討作戦で
モガディシオ事件のような事態も想定していたろう。
事実、何名かのイスラエル兵が死亡したようだ。


今回の戦争は
イスラエル国軍と
ヒズボラというイスラム原理主義の民兵組織が戦っている。
レバノン国軍はあるのだが、
国土が蹂躙されているというのに
一向に姿をあらわさない。
正規軍と民兵組織が手を組むと
あとあと、おかしいことになるから
レバノン政府は知らん顔しているんかね?

国民の生命、財産が危機に瀕しているとき
無力な政府などクソの役にも立たないということだ。
劣勢ながらも果敢に戦っているヒズボラ人気は
さらに高くなるのとちゃう?

8月2日(水曜日)
●CHAMP
会場は新横浜の横浜アリーナ。
亀田興毅(19)が、ファン・ランダエタ(27)=ベネズエラ=に2―1の判定で破り、
初の世界戦で新王者になった。

まずはめでたい。

7時半からチャンネルを合わせ今か今かと。
昔の映像を延々と流し
1時間以上待たされた。

それぞれの控え室で。
リラックスしたランダエタと張り詰めた亀田。
さすが、経験豊富、年上、ランク上の余裕なのか。

破竹の勢いで勝利してきた亀田だが、
今回の相手は、これまでとはひと味もふた味も違うという
感じがぷんぷん匂う。

観客には有名人がぞろぞろ。
解説者の後ろでは
三宅裕司とグッチ有三が笑いながら話していた。

試合開始。
2人ともフットワークよく動き回るというタイプではなかった。
べた足で相手をうかがう。
亀田は背を丸めガードが固いが
そのスキをランダエラの腕がねじこまれていく。
あっあ〜〜〜
間もなく1ラウンドが終わろうとするとき
亀田がストレートをくらいダウン!!

いやな予感がしましたね。
ところが、2回〜10回まで持ちこたえた。

これまでの試合と違い
亀田の手数が少ない。
彼は、いつもあんな猫背だったっけ?
右目が切れた。
かすかに出血。
やばやば。

11回。
足がよろけていた。
も少し早くランダエタの攻撃を受けていたら
やばかった。
12回。
いつダウンをくらうかという不安を残しながらも
闘い終えた。

判定にもつれこんだ。
結果が発表されるまでの数十秒
亀田の不安そうな表情。

英語でジャッジ結果が読み上げられた。
2対1で亀田の勝利!

勝った!とわかったとき、
彼は、いつものつっぱりの姿が消えて
素直に喜びを表現していた。

これまでの勝利では見せることがなかった
涙が流れていた。
父親と抱き合っている間も泣いていた。
リングの下では2人の弟も
固くなって喜びを噛みしめていた。

判定結果は意外でしたね。
ランダエタの手数が多かったし正確だった。

明日の新聞の
両選手のコメントが楽しみですね。
亀田はまたもとのような「吼える」スタイルに戻るのか
それとも、世界チャンピオンになって
少しは大人の態度と発言になるのか。
相手の強さを評価するのか…

試合後、亀田はTBSの報道番組に生出演した。
1回目のダウンも11、12ラウンドの足のふらつきなどなかったような
相変わらずの話しぶり。
だが、発言の中に、判定までのわずかな時間で
「負け」を意識したような部分があった。

「不覚にもダウンした」とか「スタミナ切れで足にきた」と素直に喋れば
少しは見方が変わるのにな。

●撤退
写真関連サービス大手の米イーストマン・コダックが
デジタルカメラから撤退。
製品開発競争から脱落した。
確かに、デジカメは消耗戦の状況を呈している。
性能・デザインに優れた日本製に比べどこかやぼったい。

しかし、革新的な機種を発売することもあった。
日本での最終版ともいえる「EasyShare V570」は
レンズが2つあるユニークなデジカメだった。
これで、超広角23mmに対応。
パナソニックが28mm広角レンズ搭載機で話題を呼んでいるが
コダックは、さらにその上をいっていた。
特異な形態と長広角で、それなりにフアンがいた。

営業権の譲渡先はフレクストロニクス(本社・シンガポール)。
日本のコダックデジタルプロダクトセンター(旧チノン)の長野県茅野市と
横浜市の拠点の大半を移管する。
上海の関連会社からを含め、約550人がフ社に移籍する見通しだ。

日本の大手では既に
CONTAX(京セラ)とコニカ・ミノルタフォールディングスが撤退。
厳しい時代になったもんです。

●SPAM
パソコンの電源を入れるとメールチェッカーが
プロバイダの受信サーバーを読みにゆく設定になっている。
私信に混じって大量のSPAMが届いている。
ほとんどが出会い系だ。
こういうメールをメーラーに取り込んでいては
削除がわずらわしい。
メールチェッカーを利用すれば
プロバイダの受信サーバで削除できるので
ウイルス防止にも役立っている。


メールチェッカーは一定間隔で読みに行き表示してくれる。
必要なメールを「ちょっと読み」も可能。
ウイルス付メールを
波打ち際で撃退するのに欠かせないツールね。

今朝は、離婚した32歳美容師というのがあった。
美容院を2軒経営しているのでお金はたっぷり。
で、遊びませんか、というもの。

よ〜、こんなストーリーを作るもんだ。
こんなのに、引っかかる男がいるのかね?

8月1日(火曜日)
●レバノン侵攻
イスラエルのレバノン攻撃が止まらない。
目標はヒズボラ掃討だが、
民間人が被害に遭っている。
昨日は「カナ」という小村が
ヒズボラのロケット発射基地という
イスラエルの情報収集により
攻撃を受け54人が死亡した。


ティールから約20Kmという新聞情報から
衛星地図で確認したが、
だいたいこのあたりだろうと見当をつけた。
中東の海岸沿いやギリシアのように
小高い丘が続く地形で、
このあたりはオレンジ畑だという。

すぐ下の黄色い線が国境で、
突然イスラエル側から砲弾が飛んでくる。
たまったもんじゃないぜ。

イスラエルはヒズボラに
自国軍兵士が2名拘束されたことによる
報復攻撃だが、いい口実を与えてしまったものだ。

レバノン国軍はあるのだが、
民兵組織「ヒズボラ」のほうが
シリア、イランの支援を受けているので
装備などは豊富にあるのだろう。

イスラエルが掃討しているのは
正規軍ではないので
国際社会の停戦提案も効を奏していない。
それが、ますますイスラエルを強気にしている。

苦難の後に建国したイスラエルだが、
周囲に喧嘩を売ってばかりいては、
北鮮のように孤立していくかもね。



レバノンの首都ベイルートといえば
第二次世界大戦時は、
連合軍、枢軸軍の諜報合戦が行われた場所として有名。
市街を俯瞰してみたが、
狭い地域に建物が密集している。
スパイはこの迷路に潜んでしまえば
逮捕されることもなかったのだろうな。

●案山子
稲に小さな穂がつきはじめた。
お百姓さんは、水田にテグスを張り巡らせている。
鳥除けなのだろう。
それと、昔ながらの案山子もちらほら、畑の番をしている。

野菜直売所「結」の裏手の水田、
「ほっつけ」に行くと、案山子のコンクール。
雨に降られたら可哀相、と思える豪華なお姫さま案山子、
昔ながらの素朴な田吾作など
小学生や有志のおびただしい作品が畦道に立ち並んでいる。

蝉時雨、緑の水田。
隣りの池では木陰の下で
釣り人がのんびり糸を垂れている。

レバノンの人々に申し訳ないような
平和な光景だ。

ディエゴガルシア島
昨日、モルディブ諸島を調べていた。
地図帳とGoogleEarthと見比べていたら、
モルディブ諸島の下にチャゴス諸島というのがあった。

不覚にも、この歳になるまで聞いたことがなかった。
最近購入した地図帳で
インドを見ても、海域が外れるので記載されていない。
アフリカも見ても同じ。
非常に微妙な位置にあるのだ。

わが家には昭和57年出版の
標準高等社会地図帳という学習地図がある。
書き込みがないので、子供たちが使ったのではない。
たぶん、仕事の資料で私が購入したのかもしれない。
その地図帳の太平洋・インド洋の項目に
わかりやすく記載されていた。
南回帰線と赤道の間の、やや赤道寄りという位置だ。

インド洋上の米粒のような島は
GoogleEarhでは
低解像度の衛星写真で提供されている。
ところが、チャゴス諸島の一部が
高解像度で提供されていた。

ぐんぐん降下した。
珊瑚礁でできた島で、
乾燥したサメの顎の骨のように大きく曲がっていた。
島に不似合いな飛行場があった。
滑走路を見ると、軍用機がびっしり並んでいるでないの。
燃料タンク基地もあった。
島には1本舗装された道が走っている。
戸建の民家らしきものはない。
だが、低層集合住宅が規則正しく並んでいる地域がある。

「ディエゴ・ガルシア島」という。

聞いたようなような気がした。
調べてみた。
英領だがアメリカに50年間貸している。
太平洋ではグアム島、
そして、ディエゴ・ガルシア島は
インド洋における最大の軍事基地だった!
イラク戦争も、戦略爆撃機はここから飛び立っていた。
日本の海上自衛隊もお世話になっているらしい。

こういう南海の孤島に勤務する軍人は
どの位の期間でシャバの空気を吸いに行くのだろうか?

| page top |
inserted by FC2 system